ヨガ業界の資格としてよく聞く「RYT(全米ヨガアライアンス協会認定資格)」。
これからヨガインストラクターを目指す方からすると一度は耳にしたことはあるけれど、一体どんな資格なのか?と思われる方も多くいらっしゃることでしょう。
また、既にインストラクターとして活動されている方も、今後どのようにキャリアアップをして行けば良いのか?とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、ヨガインストラクターの資格と取得について解説します。
ヨガインストラクターとはどんな仕事?
まず初めにこれからヨガインストラクターになりたい!という方。インストラクターは実際どんな業務をやっているのか見ていきましょう。
- ヨガの基本的な姿勢や呼吸法、体の仕組み、ヨガに関する専門知識と技術の指導
- 生徒のニーズに合ったフィードバックを行う
- スタジオの管理や清掃
- プログラムやレッスンの企画と実施
- フロント業務 など
スタジオの規模や雇用形態などによっても内容は多少異なりますが、大まかにはこのようなものが主な業務と言えるでしょう。
なお、ヨガインストラクター資格は民間の資格ですので資格がなくてもできる仕事です。また、上述しましたように、ヨガを教えるだけが仕事ではありません。
これをふまえた上で、ヨガインストラクターの資格について見ていきましょう。
どんな資格があるのか?
ヨガの資格は全て民間資格で種類も多種多様にあります。ほんの一部をこちらでご紹介いたします。
- 全米ヨガアライアンス協会認定資格(RYT)
- インド中央政府公認資格(YIC)
- NPO法人 日本YOGA連盟
- 一般社団法人全日本ヨガ協会(AJYA)
- 社団法人日本ヨガインストラクター協会(JYIA)など
- アイアンガーヨガ(日本アイアンガーヨガ協会)
- アシュタンガヨガ(アシュタンガヨガ・ジャパン)
- クリパルヨガ(クリパル・ジャパン)
- シヴァナンダヨガ(シヴァナンダ・ジャパン・東京センター)
- 沖ヨガ など
その他、通信教育のヨガ資格
ヨガ資格の全てを掲載することはできませんが、これだけ挙げただけでもたくさんあってどの資格を取得したらいいのか迷ってしまいますね。
編集部がまず最初に取得をおすすめする資格は次項で解説していきますので、どうぞ最後まで熟読して下さい。
RYT全米ヨガアライアンス協会認定資格とは?
編集部では、全米ヨガアライアンス協会認定資格(RYT)の取得をおすすめしています。
では、全米ヨガアライアンス協会認定資格(RYT)とはどのような資格なのでしょうか。
Registered Yoga Teacher=認定されたヨガ講師の略で、世界的に最も認知度の高いヨガのインストラクターになるための資格で世界80か国以上で通用する資格です。
RYTは、全米ヨガアライアンス協会が定めた基準をクリアしているヨガスクール「全米ヨガアライアンス認定校(RYS=Registered Yoga School)」で学ぶことによって取得可能となります。
さらにRYTの中にもいくつか種類がありますが、一番基本となるのが「RYT200」。ヨガについて200時間分学んでいく、最もスタンダードな資格です。
近年ではコロナの影響によりオンラインでの資格取得が可能となりRYSを取得するスクールも増え、取得のハードルもかなり低くなってきました。
(※オンラインでの取得は限定的とも言われているため、いずれはオンラインでの取得ができなくなる可能性もあります)
就職に有利な資格とは
ヨガインストラクターとしてこれから活動していきたいという方にとっては、RYT200を取得しているととても就職に有利です。
その理由として、ヨガインストラクターの募集要項を見ていただくと、応募資格としてRYT200取得が条件になっている求人がとても多く見られるようになってきたからです。
RYT200という資格そのものがヨガの基礎知識や技術を幅広く網羅しており、取得者はヨガの基本的な知識や学びを習得している証明となるからです。
また、すでにヨガインストラクターをしているけれど、資格は何も持っていないという方にとっては、指導しているレッスンなどがよりブラッシュアップされていきますし、インストラクターとしての信用も上がります。
フリーランスとして活動したい、様々な分野でヨガを伝えていきたいと考えている方にとっても、RYT200を取得していることはかなり大きな強みとなり背中を押してくれると思います。
前述いたしました通り、海外でも通用するヨガ資格であるため、国内問わず活動の幅を広げる機会にもつながるでしょう。
ここで覚えておいていただきたいのが、RYS全米ヨガアライアンス認定校を取得するスクールが増えたため、スクールのカラーや講師の質などにもかなりの差がでてきましたし、特化している分野もスクールによって異なるため学べる200時間の種類も豊富になりました。
決して安くはない費用を投じて学ぶのですから、同じRYT200を取得するにしてもスクール選びは大変重要になります。
まずは自分がどんなヨガを学び伝えたいのかをじっくりと考え、その目標、目的に沿ったスクールをいくつかピックアップし説明会や実際に生徒として受講してみてから決めるようにしましょう。
資格を取得とキャリアアップの関係性
RYT200を取得した後は、その後RYT300を受講する事でRYT500を取得できます。またその後、実際のティーチング経験を積む事でE-RYT200/500とさらに高めていくキャリアパスもあります。
これらを全て取得する必要はありませんが、自分の学んだ証明として一つの目標としてみても良いかもしれません。
前述いたしましたが、RYT200を採用のひとつの基準とされているスタジオも多いですが、採用基準=持っていて当たり前(最低条件)という見られ方をされるようになりつつもありますので、今後の需要としてはRYT200プラスαというスキルをもつ人材が求められるようになってきています。
そういった意味では、RYT500を取得することはより高度なヨガの知識と技術を得ている、また継続して学び続けている証となりますので評価は高くなると言えるでしょう。
2項で挙げた流派ごとの認定資格などもRYT200の後に取得しているインストラクターも多く、幅広くではなく特化させたいという方にはそう言った選択肢もあります。
資格取得後に多くのレッスンの経験を積むことで、教えられるヨガの幅が大きく広がり、様々な生徒さんとコミュニケーションをとり対応していくことでレッスンの幅が広がりコミュニケーション能力も向上し、オリジナリティーを持ったレッスンを実施することができるようになります。
ヨガでは良い先生は良い生徒であるという言葉があるように、資格取得のみならず同時進行でレッスン経験を積んで行くことが確実にインストラクターのキャリアアップに繋がります。
ティーチングの経験と資格の取得を両輪で続けていくことがインストラクターのキャリアップには欠かせないと言えるでしょう。
- 資格取得を目指すのであればまずはRYT200からチャレンジし基本基礎を固めましょう。
- 基礎をしっかりと固めた上でその後のキャリアアップの選択肢を自分の力で広げて行きましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ヨガインストラクターという仕事は資格はなくてもできるけれど、資格取得を含め学び続けることの重要性なども感じていただけましたでしょうか。
冒頭の項でヨガを教えるだけが仕事ではありませんとお伝えしました。
コストと時間をかけ努力して資格を取得しても他の仕事ができない…となりますと、後に大変な思いをし悩み辞めてしまう方も少なからずいらっしゃいますので、厳しめにお伝えいたしました。
ここまでお読みいただいてインストラクターになりたいお気持ちに変わりがなければ、是非ヨガインストラクターの資格取得にチャレンジしてみて下さい!応援しています!