プロのアスリートがトレーニングに取り入れていたり、人気女優がエクササイズに取り入れていたりして、最近注目されているピラティス。
気になるなと思いながらも、
「ピラティスって何するのかよくわからない。」
「ピラティスに種類ってあるの?」
「ピラティスにはどんな効果があるの?」
など、疑問をお持ちの方も多いのでは無いでしょうか?
そもそも、ピラティスにはマシンピラティスとマットピラティスの2種類あります。
今回は、マシンピラティスとマットピラティスの違いと、マットピラティスのメリット・デメリットについて解説していきます。
名前:カジワラ
ピラティスを習い始めて、3年になります。
国立大学大学院でエネルギーや環境について学んだ後、一部上場企業の研究員を行っておりました。中学生の頃に、父を心筋梗塞で亡くしていることから、健康がなにより大事と思っており、日々健康につながる情報の収集と実践を行っております。
少しでも健康に関することに詳しくなるために、健康管理士1級指導員の資格を取得しました。
→1日1食ダイエットを1年続けたらどうなる?経験者が教えるメリット・デメリット(筆者執筆記事)
目次
ピラティスとは
ピラティスとは、ドイツ人のジョセフ・ハベルタス・ピラティス氏が考案したエクササイズです。
第一次世界大戦中、イギリスに渡っていたピラティス氏は、敵国ドイツの出身であったことから、3年半の間、収容所に囚われてしまいます。
その時に、看護師だったピラティス氏が、同じ場所に収容されていた負傷兵のために、怪我や病気を回復させるリハビリとして、独自のエクササイズ指導を始めました。
そのエクササイズが、ピラティスの起源になります。
その後、収容所から出たピラティス氏は、アメリカに渡り、ニューヨークの自分のスタジオでピラティス指導を行っていました。
ピラティスのエクササイズは、ニューヨークのダンサーやアスリートの間でボディメンテナンスとして評判となり、徐々にスタイルを確立しながら世界中に広まっていきました。
今では、ピラティスはボディラインの改善や、健康的な身体作りを目的として、世界中で行われています。
ヨガとピラティスの違い
ヨガとピラティスは、似たようなポーズはあるものの、起源や目的は全く異なります。
ピラティスがリハビリを目的としたエクササイズなのに対して、ヨガは修行のための瞑想が起源になります。
ヨガのポーズの「アーサナ」というのは、そもそも瞑想のための座り方を意味する言葉です。
しかし、座ったまま瞑想し続けるのは難しいため、ポーズを取りながら、身体の動きと呼吸に集中することで、瞑想の効果を高めるという、今のヨガの形になりました。
そのため、ヨガをダイエットやストレッチを目的にされている方も多いですが、ポーズと呼吸を行うことで心を安定した状態にすることが一番の目的とされています。
マシンピラティスとマットピラティスの違い
ピラティスには、マシンピラティスとマットピラティスの2種類あります。ここでは、マシンピラティスとマットピラティスについてそれぞれ紹介していきます
マシンピラティスとは
マシンピラティスとは、ピラティス専用のマシンを利用して行うエクササイズのことです。
ピラティスマシンには、リフォーマー、キャディラック、ワンダチェア、ラダーバレル、スパインコレクターなどがあります。
身体の癖や、目的に合わせて、使用するマシンを選びます。
リフォーマー、キャディラック、ワンダーチェアについては、バネの強度や角度を個人の身体に合わせて、細かなレベルで調整することができます。
ピラティスマシンを利用することで、負荷をかけながら、身体を正しく動かすことができます。
正しいフォームを身に付けることができるため、ピラティス初心者の方にもおすすめです。また、マシンピラティスは身体の気になる場所を集中的に鍛えることにも適しています。
マットピラティスとは
マットピラティスとは、マットの上で行う、ピラティスのエクササイズのことです。マットピラティスは、自分の身体の重さを利用して、流れるような動きで行うエクササイズです。
マットピラティスの代表的なエクササイズには、ハンドレッド、ロールアップ、ペルビックカールなどがあります。
マシンピラティスとは違って専用のマシンは必要ありません。
マットがあればどこでもできるため、オンラインなどでも気軽に行えることが魅力の一つです。
マットピラティスのメリット・デメリット
マットピラティスのメリット
ここではマットピラティスのメリットについて解説していきます。
インナーマッスルのトレーニング
マットピラティスは、インナーマッスルのトレーニングに効果的です。
インナーマッスルとは、身体の深いところにある深層筋のことで、背骨を支える筋肉や、腹筋群、骨盤底筋群などのことを指します。
インナーマッスルは別名、「姿勢保持筋」とも言われているように、姿勢を調整する作用があります。インナーマッスルを強化することで、肩こりや腰痛、ストレートネックや猫背などを改善する効果が期待できます。
インナーマッスルを鍛えることで、姿勢を改善し、骨盤の位置を整えることもできます。
姿勢が改善し、骨盤の位置も整えば、内臓の位置も正しい位置に戻る為、内臓の働きが良くなり、血流の促進などの効果も期待できます。
血流が良くなれば、冷え性や生理痛、便秘やむくみなどの体調不良の改善に役立ちます。
筆者自身は、マットピラティスを2年ほど続けてからスノーボードに行ったときに、依然と比べてこける回数が減ったこともあり、実際にインナーマッスルが強化されていることを実感しました。
また、マットピラティスをさぼっている時に、肩こりがひどくなるため、マットピラティスによって改善されているんだと思っています。
自律神経のバランスを整える
マットピラティスには、自律神経のバランスを整える効果もあります。マットピラティスを行う際は、基本的に胸式呼吸を止めないように意識しながら、エクササイズを行います。
胸式呼吸を行うことで、横隔膜を積極的に動かすことができます。横隔膜を動かすことによって、自律神経に関わる内臓の動きを活性化する効果も期待できます。
また、マットピラティスでは背骨周辺を重点的に動かしてトレーニングします。背骨周辺は、自律神経の通り道のすぐ隣にあるため、自律神経が刺激されて、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
瞑想効果でストレス解消
マットピラティスにはストレス解消効果もあります。マットピラティスは、自分の呼吸や、身体の動きに意識を向けながら、エクササイズに取り組みます。
ピラティスは「動く瞑想」とも言われており、エクササイズ中に、意識を自分自身に向けて、集中することで、「瞑想状態」に入ることができます。
「瞑想状態」に入れば、普段考えているようなことを、考えなくなります。
いろんなことを考えすぎているため、脳は疲れている状態になります。「瞑想状態」に入ることで、脳を休ませることができるのです。
脳を休ませることで、気持ちがすっきりし、ストレス解消にもつながるのです。
筆者自身も、仕事でイライラしたことがあってストレスを感じたとしても、マットピラティスを行えば、「瞑想状態」に入り、イライラしてたことを忘れるので、とてもすっきりした気持ちになれます。
マットピラティスのデメリット
マットピラティスは、初心者でも取り組みやすい一方で、実は初心者には難しいとも言われています。マットピラティスは自重を使ったトレーニングになるため、ある程度の筋力がないと正しいフォームが取れません。
正しいフォームが取れないと、トレーニングの効果が半減してしまったり、目的の場所とは違う筋肉を鍛えてしまったりすることもあります。
また、マットピラティスはマシンピラティスとは違って、マシンのサポートがないため左右差に気づきにくいです。左右対称の動きをしているつもりだったとしても、意外と左右の手足が全然違う動きをしているということがあります。
筆者自身も、マットピラティスでは身体の左右差に全然気が付かなかったのですが、マシンピラティスをしてみると、身体に左右差があることを実感しました。
マットピラティスに慣れるまでは、インストラクターの指導を受けたり、たまにはマシンピラティスを行うのがいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ピラティスにはマシンピラティスとマットピラティスの2種類あります。
マットピラティスは、インナーマッスルの強化やストレス解消などの効果が期待できます。マットさえあればどこでもできるため、気軽に取り組むことができます。
しかし、マシンピラティスとは違い、正しいフォームが取れなかったり、左右差がでてしまったりすることもあります。
マットピラティスに慣れるまでは、きちんとインストラクターの指導を受けるか、たまにはマシンピラティスのレッスンを受けてもいいかもしれませんね。
是非、マットとマシンを使い分けながら、美容や健康の為にピラティスに挑戦してみてください。
ピラティスとヨガの違いについてはこちら。
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