キッズヨガは、子どもたちの運動能力の向上やストレス改善に効果があり、近年注目を集めています。
実際に、
「キッズヨガに通い始めて落ち着きがではじめた」
「集中力がアップするようになった」
などの声がよせられ、アメリカの小学校や中学校ではキッズヨガが導入されています。
キッズヨガは日本でも広がりはじめています。インストラクターとして、子どもの成長を見守りながらヨガを教えられるのも魅力です。
しかし、集中力が短い子どもたちに教えるにはコツが必要です。資格講座や経験者から基礎を学ぶことも大事だといえるでしょう。今回はキッズヨガの魅力から、キッズヨガインストラクターになるまでの道のりを紹介していきます。
目次
キッズヨガとは
キッズヨガとは、子どもに合わせたシークエンスや時間を提供するヨガです。楽しく飽きないように、いろいろなポーズを動物に見立てて行うこともあります。また、時間も30分から60分と集中力が続く範囲で行います。
キッズヨガの効果
・呼吸法で免疫力、集中力UP
・アーサナ(ポーズ)で体幹、筋力を身につける
・身体の柔軟性が上がり、また姿勢改善にも効果的
と、さまざまな効果が期待できます。
幼い頃から、人と比べるのではなく、自分自身と向き合うヨガをすることは、精神的にも安定します。また、ヨガの呼吸法(プラナヤーマ)を行うことで、口呼吸の改善や集中力の向上が期待できます。
落ち着きのなかったクラスで呼吸法やヨガの瞑想を取り入れたら、静かになったという事例もアメリカの学校では報告されています。
キッズヨガの特徴
キッズヨガのレッスンでは、年齢の幅が広いので年齢別にクラス分けし、その年齢に合ったプログラムを組んでいきます。
まずはそれぞれの年齢でどのような違いがあるか見ていきましょう。
3歳児から6歳児の未就学児向けヨガ
3歳児から6歳児の未就学児のクラスは、難しいポーズ名で伝えることはしません。ポーズ名は動物などの名前に変えたり、ワクワクするようなネーミングを子どもたちとつけたりしながら楽しむことを大事にしています。
また、今日行ったポーズや出来事を絵本で伝えたり、皆で絵を書いて発表したりと楽しむ工夫もされています。
6歳から12歳の小学生向けヨガ
小学生クラスでは、体幹をつかうポーズでゲームをしたり、みんなで作ったポーズを見せあったりと、協力できるようプログラムされています。
呼吸法や瞑想も取り入れるので、集中力や記憶力の向上などが期待されます。実際に「落ち着いてイスに座っていられるようになった」「遅くまで起きているのが少なくなった」などの感想もあります。
キッズヨガインストラクターのメリット
子供と触れ合うことが大好きなインストラクターさんもたくさんいます。
ここでは、キッズヨガのインストラクターとしてどんなメリットがあるのかをご紹介します。
子どもとの関わり方を学ぶ
キッズヨガでは、子どもに対しての接し方、関わり方を深く学ぶ事が出来ます。お子さんがいる人はもちろん、これからお父さんお母さんになる人や、保育士さんや学童保育などにもおすすめです。
子どもの行動力は無限大!
ヨガを通して、子どもたちの無限の力を感じることができます。指導者として人の可能性を目にすることができるでしょう。
解剖学知識がつく
一般的な解剖学に加え、子どもに対しての安全を考慮しながら年齢・発育に合わせた解剖学が学べるので、今持っている知識の幅を広げられます。
子どもたちに伝えるので、難しい言い回しではなく、分かりやすく伝える方法が身につくでしょう。
子どもたちの未来に携われる
自尊心や忍耐力、集中力をつけ子どもの身体と心を育てるキッズヨガ。
現代の子どもたちは、テレビやゲームに関わる時間が増え、公園や遊び場が減り外で遊ぶ姿を見かけなくなってきました。キッズヨガを通していろいろなことを学び、経験することは、子どもたちの将来へ向けた大きな1歩となります。
そんな未来に羽ばたくお手伝いが出来るのが、キッズヨガ指導者の最大の魅力です。
キッズヨガインストラクターになるためには?
キッズヨガインストラクターになるためには、資格は必要ありません。しかし、ヨガの基礎知識や、子どもたちの安全面に配慮できる最低限のノウハウは必要です。
キッズヨガの資格講座なら、子どもの安全を確保しながらレッスンをする方法が学べます。実際の現場を知るインストラクターに、どのようなケースがあるのか質問しながら学べるので安心です。
活動の場は、保育園や学童、学校、病院、ジム、ヨガスタジオ、自宅など。地域で子どもたちが集まる場所なら、需要があるといえるでしょう。保育士や医療従事者で子どもたちと接する仕事をするからと、キッズヨガを学ぶ人もいます。
キッズヨガのインストラクターになりたいなら、子どもたちのことを学べるキッズヨガの資格講座を検討するのがおすすめです。
キッズヨガインストラクターの資格講座とは?
キッズヨガの資格には、
・一般社団法人 日本キッズヨガ協会
・全米ヨガアライアンス認定RCYT(キッズヨガ)
・各スクールの認定
などがあります。
資格講座の期間は、3日間〜1週間くらいが多い傾向です。
近年はキッズヨガの需要の高まりとともに、ヨガ資格で一番人気の全米ヨガアライアンスでも、RCYT(キッズヨガの資格講座)を設立。登録されている日本人の講師は2024年で45名ほどです。認定校で95時間の講座を受ければ資格を取得できます。
また、一般社団法人 日本キッズヨガ協会は、日本で初めてのキッズヨガ専門の協会です。講座は、キッズ・ジュニア ・ティーンと分かれているので、必要な年齢層から学びを深められます。
資格講座の内容やカリキュラムは、各スクールや団体によってさまざまです。自分に必要なものは何か、どのように活躍したいかを考えて講座を選びましょう。
おすすめ!キッズヨガインストラクター資格取得スクール
ここからは、キッズヨガインストラクター資格講座を開催するおすすめのスクールを紹介します。キッズヨガの資格講座を探している人は参考にしてください。
YMCメディカルトレーナーズスクール
→https://ymcschool.jp/course/yoga/yoga_detail05/
ヨガ業界でも大手のYMCメディカルトレーナーズスクールでは、瞑想など宗教的な要素は入れず、子どもがのびのびと出来るヨガを提供しています。
取得後は、IHTA認定キッズヨガインストラクターとして活躍できます。RYT500を取得するための単位にすることも可能です。
子どもの発達過程から障害や知能について解剖学から細かく学べ、レッスンの組み方をロールプレイングしながら丁寧に教えてくれます。ヨガインストラクターとしての次のステップにオススメです。
Studio+Lotus8
→http://www.lotus8.co.jp/training/information/kidsyogatt_chukyu-2/
Studio+Lotus8(ロータスエイト)は東京と神戸にあるスタジオで初級から始め、中級と上級に資格が分かれています。
他のスクールでのあそびの感覚ではなく、教育観点からみんなで学ぶ事を主とし、体育教育の一環として行うヨガ。早稲田大学の前橋明教授によるカリキュラムとヨーガ・スートラの理論を掛け合わせた独自の構成で深く学ぶ事が出来ます。
中級・上級 費用:セット割305.500円 期間:全80時間
初級から上級を終えると認定講師として認定証をもらう事が出来ます。また、講座の最後には現場実習を体験する事が出来るので、本格的に働く前に経験出来るのは大きな魅力ですね!
リラヨガ・インスティテュート
→https://lilayoga.tokyo/skill-up-courses/kids-yoga
リラヨガ・インスティテュートが手がけるキッズヨガ養成講座では、子どもの身体的、精神的、感情的健康を促進するためのヨガテクニックを学べます。
アメリカで開発された教育プログラムYoga Ed.(ヨガエド)を取り入れており、ヨガの実践を通して心身の健康維持と学習支援に取り組みます。クオリティが高く、ロールプレイングからのフィードバックに多く時間を費やし、より実践的に学べると人気です。
10代の子どもたちにヨガを教えるYoga Ed.認定キッズヨガ指導者養成コースPI2のコースもあります。子どもたちのニーズに応える魅力あるレッスンを作りたい人におすすめです。
aratiヨガ
→https://www.arati-web.com/contents/category/family/
arati(アラティ)ヨガ&健康コンサルティングはRYT200を始め、キッズヨガやマタニティヨガ、シニアヨガ等女性に寄り添うヨガとして注目を集めています。
他のスクールとの違いは、幼児に対してだけではなく、子供の成長はお母さんの心理状態が深く関わっていることに重きを置き、産後からの考え方から学んでいきます。
BasicコースとAdvanceコースに分かれており、Basicコースではベビーヨガから産後よが、親子ヨガのメソッドまで年代に分けて段階を追ってのカリキュラムを学びます。
Advanceコースでは、小学生以降の成長に分けたカリキュラムで、この頃からの発達障害や心と体の問題を抱えた子供達に対しての
アプローチ法を学びます。
期間:全14回
Advance 費用:121.000円(税込)
期間:全12回
オンライン講座なので、欠席しても無料補講や次クールに振替で対応。有効期限が3年と長いのが特徴です。
小さなお子様がいる人や仕事でなかなか時間が取れない人でもマイペースに受講する事が出来ます。また、同時に申し込むと20,000円割引等お得なセット割もありますよ。
資格のキャリカレ
→https://www.c-c-j.com/course/healing/yoga-instructor/
→https://www.c-c-j.com/course/healing/yoga-instructor/
資格のキャリカレは完全在宅で資格も取得できるスクールです。テキストやDVDを見ながら自分のペースで受講でき、子育てや仕事で忙しい人にもおすすめ。
ヨガインストラクターだけでなくJADP認定の、
・キッズヨガインストラクター
・リラックスヨガインストラクター
・コアヨガインストラクター
・マタニティヨガインストラクター
・シニアヨガインストラクター
と、5つの資格にも対応しており、追加料金を払えば資格を受験できます。
資格は別途各5.400円 期間:自分のペースで
資格のキャリカレの資格講座は、学びも試験も自宅で行えます。1日15分の勉強でも進められるので、小さなお子さんがいてもチャレンジできますよ。
オンラインのキッズヨガ資格講座を紹介!
2020年以降はコロナの影響もあり、全国でオンラインの講座が開講されています。キッズヨガももちろん行われています。
ここでは、自宅にいながらオンラインのみで学べるキッズヨガの資格講座をご紹介します。
ヴィオラトリコロール
→https://yoga-viola.net/onlinecourse/kids-online/
乳幼児期・児童期に分けて子どもの成長に合わせて行うキッズヨガを学べるクラスです。子どもへの伝え方やクラスの組み方なども学べます。RYT500の選択科目としても認定されている講座です。
オンラインは、6日間の平日開催。お家で小さなお子さんと一緒に過ごしながらでも参加できます。
マタニティーヨガや産後ヨガと合わせればセット価格になります。早割も利用できるのが嬉しいですね。家族みんなでヨガを楽しみたいという人にもおすすめの講座です。ハッピーなおうち時間を過ごしましょう。
Yoga generationのキッズヨガ指導者養成講座
→https://shop.yoga-gene.com/program/655-2/
ヨガジェネレーションのキッズヨガ指導者養成講座は、3日〜4日間で完了する短期集中型。
ヨガをすることで、不安やストレスを抱えた子どもの精神面でのサポートをしたいという人や、子どもの想像力などを養いたいと考える人におすすめのプログラムです。
日本独特の文化や教育も念頭に、日本の子どもたちに伝わるキッズヨガを学べます。
週末に日程を組んでいるので、仕事をしている人にも◎。お子さんを頼む人を探しやすそうですね。3歳〜12歳までを対象としたヨガレッスンを開きたい人におすすめです。
YOGALIFESCIENCE
→https://yogalifescience.com/online-rcyt95-kidsyoga/
YOGALIFESCIENCEのキッズヨガの資格講座では、子どもの年齢別の解剖学やクラスの構成など細かく学ぶことができます。0歳〜17歳と幅広い年齢に教えたい人に向けた講座です。
ヨガインストラクターではないけど、キッズヨガや子どもについて学びたいという人にも注目されています。ヨガの基礎からキッズヨガを学びたい人にもおすすめです。
期間:有効期限1年
動画で学び、質問を直接するオンライン講座です。小さなお子さんと一緒に学ぶことができます。1年間の受講期間があるので、復習しながら進められます。
めぐりヨガ
→https://meguriyoga.com/kids-yoga/
福岡にあるスタジオがあるめぐりヨガでは、スタジオ受講かオンライン受講を選べる講座を開講しています。キッズヨガは合計3日間で16時間ほどのプログラムです。週に1回の講座なので、復習もしながら学べます。
子どもたちの成長や発達を理解し、ヨガを教えたい人におすすめの講座です。
期間:3日間 1日5.2時間
1ヶ月前までに申し込めば、早割が適用されます。また、再受講は何度でも無料です。復習をしたい、もう一度話を聞きたいと思ったら講座に参加できるのはうれしいポイントです。
AYA BODY ARCHITECTURE
→https://www.aya-bodyarchitecture.net/academy/rcyt/
ヨガインストラクター養成講座をはじめてから12年の実績を持つAYA BODY ARCHITECTUREでは、2020年よりオンラインでの講座も開講しています。
全米ヨガアライアンスRYCTをオンラインで取得できるのは、期間が限られる可能性も。東京・神戸・名古屋・福岡と4校もあるので、スタジオでのレッスンに参加することもできます。
期間:期限なし
AYA BODY ARCHITECTUREは、いつ講座を受けても良いというのが特徴です。指定された授業を完了した時点で修了証を手にすることができます。子育てや仕事で休みが作りにくい人でも資格の取れるシステム。自分のペースで学べると評判です。
キッズヨガインストラクターQ&A
ここでは、キッズヨガインストラクターについての疑問をお答えします。養成講座を受ける参考にしてください。
安全に指導するためにも資格講座は必要です。今まで教えてきたインストラクターさんから話を聞ける機会にもなりますよ。
楽しみながら身体を動かせるので、習い事にもおすすめです。
瞑想で落ち着きが身についた、呼吸法で風邪を引きにくくなったなど、そんな親御さんの声も。ヨガの可能性は子どもたちにも作用するのですね。
児童期などは、遊びながら身体を動かすプログラムがメイン。年齢が上がれば上がるほど大人のヨガに近づいていくと考えても良いでしょう
大人と一緒にやる場合にもキッズヨガの知識のある先生だと安心ですよね。また、親子で参加できるレッスンもあります。最近はオンラインでもキッズヨガが開催されているので、お家で家族で楽しむこともできるでしょう。
まとめ
キッズヨガには大人のヨガとは違う、内容やシークエンスがいっぱい。
これからのステップだったり、またヨガに興味があれば初心者でも資格取得可能だったりスクールによってさまざまなメリットがあるので、是非ご自分のライフスタイルに合わせて1度体験や資料請求をしてみる事をおすすめします。
海外ではキッズヨガで脳の成長や、心、体の変化を研究し、結果として良い効果をもたらす事を発表しているほど。これからキッズヨガの需要は高まってくるでしょう。
ヨガに関わり、成長していく子どもたちの背中を押す役割を担うキッズヨガインストラクター。活躍するきっかけにもなるでしょう。