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インストラクタースクール卒業後、ヨガ講師としての活動は?【ヨガインストラクターになった私 番外編#01】

ヨガスクール卒業後、ヨガインストラクターとしての活動はどうなったのか、そもそもヨガインストラクターとして活動出来ているのか、身体は少しは変化してきたのかなどの皆様のお声を得て、「番外編、卒業後のヨガインストラクター活動」について、改めてお話させて頂くこととなりました、ありがとうございます。

ヨガスクールを卒業した後、私は一体どんな生活を送ることになったのでしょうか?

卵から雛がかえって少しずつ大きくなって1人前となっていくように、私には自分自身を育てるための時間が必要でした。

私のスクールの卒業時の様子は前回のこちらの記事をご覧ください。
過酷な卒業課題、ヨガプログラムを作るのは大変【ヨガインストラクターになった私#07 】

ヨガレッスンとその指導

あらたな気持ちで最初の1歩を踏み出しました。卒業後、通っていたヨガスクールに併設されているヨガスタジオに毎日通うことにしたのです。

朝から夕方近くまでと時間を決めて、初心者クラスから中級クラスまでレッスンを受け続けました。敢えて学校に通い続けているという状況を作り、毎日ヨガレッスンをたくさん受けて勉強する、私はまずこの方法でやってみることにしました。

このスタジオには私のように卒業してからも練習に来る方や現在スクール生として在籍している方、また一般の方々も来られます。そして、ここにはとても基本に忠実で、丁寧に指導をしてくださる多くのインストラクターの先生方がおられました。

私は、先生方それぞれのレッスンを受けさせて頂いてヨガの練習をしていくことで、様々なヨガアーサナに対する指導方法や身体の動かし方、ヨガに対する考え方を更に深く学ぶことが出来たと思っています。

例えば、ある先生の指導について特に覚えているものがあります。

木のポーズ

立っている状態を山のポーズ、タダアーサナと言いますが、このシンプルなポーズをとても時間をかけて丁寧に指導されていたことが印象的でした。

まずこのポーズを立位の様々なポーズの基本、ここから展開していくための大切なポーズとして捉えていきます。

足裏、足指や踵で地面をつかんで地球の中心に向かって押すようにして立つ、膝のお皿を前に向けて足を真っすぐに伸ばす、その上の骨盤の位置は正面に向けてお腹を引き込む、背骨を真っすぐに伸ばして胸を開くこと、目線は前方を静かに見つめながらも頭のてっぺんは空に向かって伸び続けているとイメージします。

床から身体の部位を1つずつ上に積み上げていく時の身体の感覚、ぐらつきながらも自分自身の真ん中、重心の安定を探すようにして心と身体も静かにそこに立っていることを練習していくのです。

このようにして心と身体全てに意識を向けながら、呼吸を深め丁寧に操作していく。

いつでも安定している自分自身を保つことがヨガの練習においてとても大切だということを、私は先生方と特にシンプルなポーズを練習していく中で学ばせて頂くことが出来たと思っています。

また、私は理学療法士としても活動してきたことから、身体をどのように扱えば効率的に姿勢を保ったり、動いていくことが出来るのか、また意識して身体を扱うことを練習していくことで、身体の変化に気づいたり修正する力が付いていくのではないかとヨガの練習をしながら、その可能性を感じていました。

最近では健康寿命を延ばすといった予防医学的な様々な取り組みが行われていますが、私はヨガを行う上で心得ることや注意することなどを踏まえて、自分自身をコントロールするヨガアーサナの練習をしていくことは、非常に予防医学的にもアンチエイジング的にも効果が高いと考えています。

その理由は、ヨガの練習をしていくことで身体の柔軟性や筋力、筋持久力の向上に期待が出来ることや、エネルギー効率の良い自然な動きを獲得することが出来ると考えているからです。

その力は年齢を重ねていっても、日常生活において安全に楽に自由に動いていく力となっていくでしょう。

また深い呼吸をしながらゆっくりと有酸素運動的に動いていくことにおいては、筋力の向上だけではなく、脂肪を燃やすダイエット効果が高いとも言えるでしょうし、自律神経のバランスを整える効果もあります。

こういった多くのヨガの恩恵がありますが、特に私が注目していることはウエスト周りの変化や内臓機能の活性化です。姿勢を整え深いお腹の呼吸を繰り返しながら動いていくことによって、お腹周りを取り囲むコルセットのような筋肉を刺激していきます。

私の実感としては、充実したヨガの練習を毎日行ってきたことでウエストが締まり、内臓の位置が整い便秘や生理痛などの問題がなくなったこと、その快適な内臓の感覚は、気分や感情にもいい作用をもたらすということでした。

とても快適で気持ちが良いのです。

その気持ち良さは前向きで明るい、楽しい、嬉しい、幸せだといったポジティブな感情に繋がって、どんどん私の内側から満ち溢れてくるのです。

心と身体が繋がっていることを知り、自分自身を整えていくことで快適さや幸せを感じることの出来るヨガはとても素晴らしい教えです。

身体を丁寧に扱うことの大切さ

ある日、いつものようにスタジオに行くとちょうど上級クラスに参加できるようだったので、今回改めてチャレンジしてみることにしました。

立つ、四つ這い、腹這位、片足で立ってバランスのポーズをするなど、深い呼吸とともに様々なポーズを組み合わせて動き続ける、そんな有酸素運動的なクラスでした。

立つところから膝をついていくことや、両足で立つことから片足立ちに変化したり、逆立ちのように頭と足の位置が逆さになったり、重心の移動やバランスの取り方などを常に変化させながら動き続けていくことが要求されます。

しかしながら、毎日繰り返し練習を行ってきたことで、姿勢が変わる度にどこに力を込めていくのか、自分の中心となる場所を探しながら手足を広げていくことなど身体の扱い方が少しずつわかってきましたし、姿勢を安定させ続ける力も付いてきたように感じていました。

ふと私の横を見てみると、とても格好良くヨガのポーズをしている方がいました。

私は、他の人と自分を比べないようにしようと心に決めていましたが、その方のポーズは何となく見入ってしまいました。

特に両手を肩の高さに広げて両足を前後に大きく開き片側の足に踏み込んでいく戦士のポーズ2番では、誰よりも左右の股関節が大きく広げられ重心を下げている様子が、とても印象に残っていました。

ヨガレッスンを終えて着替えていると、先程私の隣でレッスンに参加していた女性の方が来られました。お話をさせて頂くと、彼女は普段ヨガインストラクターとして活動していて、ここへは自分の練習のためにレッスンを受けに来ているとのことでした。

しかしながら、私が注目したのはそのことではなく、最後に話した「足の付け根のところが痛みます」その一言でした。

私は何となく彼女のヨガの練習を見ていて、少し気づいていたところがあります。

彼女のヨガの動きを見ながら、自分自身の身体や股関節の動きと照らし合わせすイメージをしていたのでしょう。何か違和感のようなものを感じていたのだと思います。

勿論その当時の私は、彼女ほどこのポーズが上手く出来ていなくて、股関節周りも硬くて足も開きにくい状態でしたが、私は硬いからこそ無理をして広げたり深めようとすると怪我をすることを知っていましたし、今の私が動かしていい場所はここまでだと冷静に判断して自分をコントロールしていました。

一方、ヨガレッスンで一緒だったこの方の動きは、彼女の股関節の構造、靭帯の強度、関節の動きとその幅、それらが許容範囲以上のものだったのではないかと私は、そのポーズを見て予測していたんだと思います。

それは、理学療法士として普段患者様の治療をさせて頂いている際に、関節の構造や筋肉の動きを見ながら、痛みを起こす問題はどこにあるのか、どこをどう治療すればをいいのかを考えて続けてきたこと、人の動きを詳細に見る癖があったこと、そして私自身も同じようにヨガの練習をしていたからこそ、その身体の感覚を通して彼女の動きを違和感として私自身が感じていたのではないかと思うのです。

ヨガポーズ
この方のように股関節を無理に大きく広げて、更にその状態のままで深く体重をかけていくことは、股関節の機能を障害する可能性があります。

股関節は骨盤とともに上半身の重さを受け取って、左右の足にその重みを分けて支える、足腰を立たせるという役割があります。そしてその機能は、他の関節と比べて動きよりも体重を支えて姿勢を安定させることを重視する構造となっています。

そのため股関節をご自身の許容範囲よりも無理に大きく動かしすぎると、股関節の周りにある関節軟骨の構造や支えるための靭帯や筋肉などに変化が起きてしまい、股関節に違和感や痛みを感じるといった現象が起きます。

その時、この違和感や痛みに気づいて身体の扱い方を修正していくということが、とても大切なのです。もしその変化に気づかなかったり、気づいても修正しなければ、やはり股関節を傷め続けることとなり、主な役割としての体重を支えるということが徐々に難しくなっていくでしょう。

彼女のヨガの練習を通して学ばせて頂いたことはとても深いです。皆さん、身体の異変に気付いて修正することはとても大切だということがわかりますよね。

また以前にお話させて頂いたヨガ哲学においても、その教えの中にやってはいけないことのヤマ(禁戒)のお話の中で、「アヒンサー」という言葉がありました。

この言葉は、自分や他人、生かされているその環境の中で、決して暴力を振るわないこと、暴言を吐かないこと、非暴力を意味します。ここでは、この「アヒンサー」を、自分自身の身体に暴力を振るわないことと捉えてみましょう。

私たちが学ぶべきことは決して股関節だけではなく、心や身体に無理をさせずに私たち自身をを丁寧に扱うことが大切だということなのです。そういったことから、やはりヨガアーサナの練習にはヨガ哲学の学びが必要だと私は思っています。

皆さんはどう考えますか?

私の目指す道

私は彼女の身体の異変を自分のことのように感じていたことから、自分自身のヨガに対する考え方にも気づきがありました。

私がヨガインストラクターを目指したこと、理学療法士であること、予防医学に興味を持ち古代医学を知りたいとずっと強く思ってきたこと、それらは決して偶然では無かったとその時直感でそう思いました。

私は、この方のようにヨガが好きでヨガとともに生きている方々を救いたいと心からそう思いました。

そうです、私の役割は怪我をしないように身体の機能や関節の構造などを皆さんに伝えながらヨガの練習を指導すること、ありのままのご自身を受けいれ大切な心と身体を丁寧に扱うこと。

身体の不調に対しても修正して整える、治療者としての考えも踏まえた予防医学的なヨガを提案し伝えていくことが私の役割であり、これが私の目指すヨガインストラクターの形だとわかったのです。

私は私のままでいいということや、大切なことは私が多くの人たちのためにこれから何が出来るのかなのだと思い、改めて自分に自信を取り戻すことが出来ました。

ヨガインストラクターとしての使命がわかったことで、これからはきっと私の世界が大きく広がっていく、ようやく心から明るい光を感じられるそんな気持ちになったのです。

全てのことに感謝です。
幸せを願って。

Kou ヨガ講師 / 理学療法士
Kou ヨガ講師 / 理学療法士
<経歴>
4年制大学を卒業後、会社員となるが、数年後、理学療法士を目指して、専門学校に通い理学療法士となる。その後、手術後から慢性期、在宅ケアまで、リハビリテーション全般を経験する。
その後、体調不良となり、一度、理学療法士を辞めて、ヨガインストラクター養成校に通い、ヨガインストラクターとして活動を開始する。
現在は、主にヨガインストラクターと理学療法士、ライターとして活動している。1男の母。

<資格>
理学療法士
RYT200ヨガインストラクター

<得意なテーマ>
①理学療法士として
主に整形外科的な肩こり、腰痛、膝痛などの痛みに対しての治療が得意で好きな治療分野です。身体の捻じれや姿勢不良などに対して、骨格や骨盤矯正、姿勢を整えて痛みの緩和 や改善を目指す治療を行っております。

②ヨガインストラクターとして
ハタヨガを中心に行っております。理学療法士としてのスキルも活かせるものが得意だと 個人的には思っております。そのため、肩こり改善、腰痛改善ヨガや骨盤矯正ヨガなどの体調不良や姿勢改善のためのヨガを得意としております。
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