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過酷な卒業課題、ヨガプログラムを作るのは大変【ヨガインストラクターになった私#07 】

最終回にあたって

皆様いよいよ最終回です。ヨガスクールもほとんどのカリキュラムが終わり、残すところグループでの卒業論文とヨガプログラムを作成し発表することのみとなりました。

ここまで、私たちのスクールライフを見守って下さりありがとうございました、最後まで見届けてくださいね。

さて今回、卒業のためのグループ活動がテーマなのですが、生徒が20から50代と年齢の幅が広いこと、思ったことをすぐに口にしてしまう方が多くこれまでも問題が生じやすかったこと、最後まで色々とありそうです。

みんな一緒に無事卒業できると良いのですが。

卒業のためのグループ活動

ヨガスクール
いよいよ、卒業のための最後のグループ活動となりました。この活動は、私たちにヨガアーサナを教えて下さったクラス担当の男性の先生が改めて指導して下さることとなりました。

先生は、まずクラスの生徒を1グループ5~6人になるように2つのグループを作り、グループそれぞれで①卒業論文を作成すること②ヨガレッスンのプログラムを自分達で考えて発表すること、この2つを最後の課題としました。

グループとそのリーダー

先生から、2つのグループ発表とそれぞれのリーダーの指名が行われることとなりました。

私は先程もお話させて頂きましたが、クラスには幅広い世代の方々がいることや、ざわざわして落ち着かないクラスメイトのみんなが、グループとしてまとまって活動していくことはとても大変だろうと想像していました。

そもそも私自身もグループ活動が苦手なものですから、やっていけるのかどうかと不安に思っていました。

1つの目のグループが発表されました。このグループのメンバーは、比較的若い20~30代の華やかな方々が多く、そのリーダーとなった方は既にヨガインストラクターとして活動し、おしゃれでスタイルも良くクラスで最も目立つ存在の方でした。

ヨガアーサナも勿論上手で私を含めてクラス全員が、彼女がリーダーであることに納得しているようでした。

次にもう1つのグループのメンバーとそのリーダーが同じように発表されました。

私はこのグループだということは分かっていて、私よりも年上で長年のヨガ経験をお持ちの方もまだ名前を呼ばれていなかったことから、私はこの方が私たちのグループのリーダーになるのだろうと思い込んでいました。

しかしそれが私の予想からは大きく外れることになり、なんと先生は、私をこのグループのリーダーに指名したのです。まさかこんなことが自分自身に起こるとは思っていませんでしたし、先生が何故私を指名したのか理由もわからず、ただ単に私を困らせたいのかなと考えたり、とても複雑な思いになりました。

本人が納得していなくても、先生が1度決めたことを変える訳もなく、こうして私は、身体が硬く、ヨガアーサナも得意でもない座学が大好きな一風変わったリーダーとしてグループをまとめて行かなければならなくなりました。 

同じグループに刺客がいた

皆様、覚えて下さっていますか?ヨガアーサナクラスでご紹介した刺客です。

私がまとめていかなければならないグループには、その刺客が2人も属していました。

1人は、プレスクールの際に上級者クラスに入って先生に怒られていたことを、クラスのみんなに聞こえるような大きな声で笑い話のように話していた方、もう1人の方は私がヨガアーサナの練習をしていた時、身体が硬いのに何しに来たの?と聞いてきたあの方です。

大変です、まとまっていくはずがない。ヨガアーサナのポーズも満足にできない私に、誰がついて来るというのでしょうか?

私はこの逆境を乗り越えるために、自分自身の考え方や気持ちの向かわせ方を今一度、切り替えることが必要となりました。そこで私の役割として、私が出来ることをしてグループの方々の負担が少なくなるように、少しでも楽しくできるよう支援しようと決めました。

そこで私は翌日から、みんなの意見や卒業論文をまとめるために、パソコンを持参してヨガスクールに通うことにしました。

グループ活動開始

まず私たちは、卒業論文のテーマについて決めることが必要でした。そこで私たちは、ヨガ哲学の授業で教わった不調和を生み出す行為を避けるために守るべきヤマ(禁戒)の中から1つのテーマを決めて、私達の思いや考えをまとめて行くことにしました。

また日々の活動において、お互いに思いやりをもって関わって行こうということで、ヨガ哲学のテーマはアヒンサー(非暴力)としました。

実際のグループ内での活動において話し合って意見交換をしたり、ヨガのプログラムをみんなで考え作っていくこと、一緒に関わっていく中で相手の気持ちを考え攻撃的な言葉や態度を選ばないようにするために、皆で「アヒンサー」の言葉を大切にしながら活動を続けていこうと確認をしたのです。

以前のヨガ哲学の際にもお話をさせて頂きましたが、この「アヒンサー」はとても大切な教えです。

自分自身、周りの方々、環境に優しく暴力を振るわないこと、暴言を吐かないことを徹底していく、そういった日々の丁寧で優しさ溢れる行いによって調和が生まれ平和に過ごすことが出来るのです。

わたしは、みんなと一緒に過ごすこの最後の1週間を、平和で楽しく過ごしたいと願っていました。

グループの不調和

しかしながら、やはりバラバラとした意見の違いやだんだん悪くなっていく雰囲気を感じるようになり、グループの不調和が起きていきました。

特にヨガプログラムの内容を検討し話し合っていく過程の中で、それぞれの攻撃性が増していきました。このヨガプログラムとは、1時間程度のヨガレッスンのプログラムのテーマ、内容、ヨガのポーズを考え、そのポーズを繋いでプログラム全体を構成するという課題でした。

私と違ってグループのみんなには多くのヨガレッスンの経験があり、スクールで教わる前からヨガの練習の仕方やヨガプログラムに対して自分なりの考えを持っていました。

そのため、1つのポーズに対しての取り組みの方法やその流れも、皆それぞれで考え方が少しずつ違っているようでした。

そういったことを擦り合わせてより良いものにしていく、そんな目的のはずだった意見交換が、いつの間にか誰が正解で誰が間違っているのか、誰が良くて誰が悪いのかそんな間違い探しのようなもの、お互いの意見を戦わせる場となってしまったのです。

そうなってくると、知識や経験のある方は強い口調で自分の正論を主張し、どんどんいい気分になっていくかもしれませんが、逆に言われた側はとても気分が悪くなるでしょうし、色々言われても逃げ道も無くとことん言い負かされてしまうことになり、そこには相手に対してマイナスの感情しか生まれない、そんな状況となってしまいました。

私は、良い悪い、正解不正解ではなく、それぞれ部分的に良い考えがあると思っていましたし、何より私は平和に楽しく過ごしたい、そのことばかり考えていました。

だから休憩時間は、学校の周りを1人で歩いて自分を取り戻す時間が必要でした。そして気を取りなおし皆も落ち着いてから、もう1度話し合いました。

グループで実際にヨガのポーズの練習をして、その中で自分達が感じたことを話し合って意見をまとめていくことにしました。もちろん、私の話すことはほとんど聞いてくれませんから、先生の力をお借りしましたが。

そんな毎日が1週間程度続いていきましたが、何度かそういった不調和が起きて、その都度誰かが泣いて誰かが慰めて、結局はそもそも自分達で決めたはずのアヒンサーの実践もどこにいってしまったのかわからなくなる程でした。

みんなにとっても泣きたいくらい辛いグループ活動だったかもしれません。しかしながらその後、私にはとんでもないことが起きたのです。第3の刺客が登場します、皆さん、この第3の刺客、どなただったか覚えていますか?そうです、私たちに課題を与え指導して下さっているこの男性の先生です。

とんでもない課題

ヨガポーズ
ヨガプログラムの発表に際して、1つ1つのポーズを難易度の低いものから順に進めていきながら、目標としているピークポーズ(プログラムの中でメインとなる、最も難易度の高いポーズ)に向かっていき、その後クールダウンのようにポーズを1つずつ難易度を下げて終わっていくのです。

発表ではその流れの中で、各々のグループの生徒が順にポーズを担当し指導方法を見せながら進めていく、グループのみんなで交代しながらプログラムを繋げていきます。比較的この時は順調に進んでいました。

しかしながら、その構成について突然先生から急な提案があったのです。ピークポーズ、つまり最も難易度の高いポーズを、それぞれのグループのリーダーが担当するようにと言ってきたのです。私は、どのヨガポーズも満足に出来ずにいたので、正直言ってかなり驚きました。

プログラム発表当日、それぞれのグループが発表を行い、何事もなく無事にそれぞれのプログラム内容が進められていきました。そろそろピークポーズの発表です、別のグループのリーダーからでした。そうです、既にヨガインストラクターとして活動されている方の番になりました。

彼女のピークポーズは、戦士のポーズ3番と言って、両手を万歳しながら片足を上げて立ち、そのまま両手と上げている片足を前後に伸ばしながら身体全体を床と平行まで傾けていくといったものでした。

1つずつ落ち着いて深めていく様子を見ていると何の問題もなく、とても安定していて美しく、見ているこちら側まで心地よく感じられました。

次に私の番になりました、よりにもよって私に与えらえた課題、ピークポーズはブリッジでした。

お腹を上に向けて両手足で床を押して身体全体を持ち上げながら、背骨のアーチを美しく表現するポーズです。

このポーズは、背骨、肩、股関節周りの柔軟性や、身体の胴の部分を大きく持ち上げるための筋力が必要であり、柔らかさと強さを協調させながら丸いアーチのある橋のように身体のカーブを作るポーズなのです。

そもそも先生は、私がこのポーズが出来ないことを知っていました。それなのにみんなの前でその出来ないポーズをやらなければならず、私にとっては苦痛でしかありませんでした。

実際の場面でも、やはりこのポーズは私にとってとても難しく、胸や肩周りは広がらず、腰も痛くて股関節や太ももの前も伸びる気がしませんでしたし、そもそも身体が床から十分に持ち上げることが出来ませんでした。

私はこの苦しい状態を保つことはできず、すぐにポーズから抜けるようにして休みました。そうすると先生はすぐに、同じグループでこのポーズを得意とする方に代わってもらうようにとの指示があり、何とかその方に繋げて頂いたことで発表を終わらせることができました。

しかしながら私は一応リーダーでしたし、そこそこ負けん気は強いほうなので、この第3の刺客が仕掛けてきたことはリーダーとしてのほんの少しのプライドまでも失わせるものとなりました。

第3の刺客であったこの男性の先生は、いったい私に何を求めていたのでしょうか?いろんな複雑な思いを持ったまま卒業のための最後の課題である、卒業論文、ヨガプログラムの発表が終わりました。

卒業に際して

このようにして、その当時の私が乗り越えられない課題を与えられたことで、最後にとても辛い経験をしました。しかしながら、その出来事によって私は自分自身の状態をかえって他の人と比べようとはせず、そのままはっきりと現状を受け止めて理解することが出来たと思っています。全てに感謝ですね。

卒業後クラスメイトのみんなは、それぞれヨガインストラクターとしてデビューすることが決まった方、更に学びを深めるために次のスクールに行くと決めた方、主婦を続けながら友だちに教えることから始めたいと話している方など色々な考えがある中、私は「卒業」ここが全ての始まりで、スタート地点であると分かっていました。

スクールでの活動によってヨガの学び方や考え方、練習の仕方をある程度知ることが出来たこと、これから学んだことを繰り返し練習していくことで見えてくる世界がきっとあると私は信じていました。

私は私自身の可能性に賭けたのです。

今後、毎日どんな風に練習をしていくか、どの先生に教われば私に必要なことが学べるのか、どこのスタジオに行けば自分自身を延ばすことが出来るのか、そういった近い将来や目指す方向について考えるようになっていました。

そのため卒業式やその後の卒業パーティでも、お世話になった先生方やクラスメイトのみんなと食事をしながら、これまでのヨガスクールでの生活について話をして楽しく過ごすことが出来ました。

大切なことは、自分自身にとって何が必要か、これから自分自身がどう変わっていきたいのか、自分自身が自由に進化していくこと、自分に対する大きな可能性が広がっていること、その思いだけでした。

その思いが私にとって今1番大切だということを私は知っていましたし、シンプルに私は私なりにヨガの道を探して歩いていけばいいとそう思っていたのです。

ヨガの大切な教え

卒業して4年程になりますが、今振り返ってみてもヨガスクールでの学びは、私の人生にとって大きな節目であり必要な学びであったと思います。

特にヨガ哲学を学べたことは、ヨガインストラクターとしても1人の人間としてもこれから幸せを目指して生きていくために、どう考えどう行動してい行けば良いかを教えて頂くことの出来た、とても重要な学びだったと感じています。

繰り返しになりますが、日本ではヨガの練習が、単にヨガアーサナの練習、おしゃれなエクササイズ、ダイエットやボディラインを作るものといった美容に強く関係するものとする認識が強いと感じています。

もし、教える立場であるインストラクターの方の行いがヨガ哲学の教えやその実践を伴わないものであったなら、前述したように、ヨガは個々の美しさや身体の仕上がりを競い合う単なる1つの手段として認識されてしまうでしょう。

ヨガはそのようなものでは決してありません。もっと尊いものであり、人々が自分自身の中に調和を感じて心身ともに穏やかさや幸せを感じることのできるもの、平和を目指すための大切な教えです。

皆さんもヨガインストラクターを目指されるのでしたら、是非本当のヨガの道を選んでください。

ヨガの教えを頂く機会やご縁に感謝を忘れないようにして、一歩一歩大切に歩んでください。そしてヨガの練習を日々深めていくことで、ご自身が幸せで満ち溢れてきたら、その幸福感を周りの方々にも分けてあげてくださいね。

そしてみんなで光ある世界を築いていきましょう、楽しみにしています。世界にたくさんの美しい光が生まれますように。ヨガインストラクターを目指す皆様が良き教えを頂くことが出来ますように。

幸せを願って。

yoga kou profile 過酷な卒業課題、ヨガプログラムを作るのは大変【ヨガインストラクターになった私#07 】
Kou ヨガ講師 / 理学療法士
<経歴>
4年制大学を卒業後、会社員となるが、数年後、理学療法士を目指して、専門学校に通い理学療法士となる。その後、手術後から慢性期、在宅ケアまで、リハビリテーション全般を経験する。
その後、体調不良となり、一度、理学療法士を辞めて、ヨガインストラクター養成校に通い、ヨガインストラクターとして活動を開始する。
現在は、主にヨガインストラクターと理学療法士、ライターとして活動している。1男の母。

<資格>
理学療法士
RYT200ヨガインストラクター

<得意なテーマ>
①理学療法士として
主に整形外科的な肩こり、腰痛、膝痛などの痛みに対しての治療が得意で好きな治療分野です。身体の捻じれや姿勢不良などに対して、骨格や骨盤矯正、姿勢を整えて痛みの緩和 や改善を目指す治療を行っております。

②ヨガインストラクターとして
ハタヨガを中心に行っております。理学療法士としてのスキルも活かせるものが得意だと 個人的には思っております。そのため、肩こり改善、腰痛改善ヨガや骨盤矯正ヨガなどの体調不良や姿勢改善のためのヨガを得意としております。

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