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ヨガレッスン時にインストラクターが注意すべき3つのこと

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ヨガのレッスンを行う上で注意すべきことはなんだと思いますか?

「お客さんに正確に教えること」だと思った方、実はそれだけではありません。

レッスンの構成を考えるとき、レッスンを行うときなど、様々な場面でそれぞれ注意すべきことがあるのです。

今回はヨガインストラクターがレッスンを行う上で注意すべきことを3つに分けてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.レッスンの構成について

Dolphin Plank Pose
まずは、ヨガレッスンの準備段階に当たる構成を考えるときの注意点について。

準備の仕方を間違えると、思わぬ事故やトラブルを招いてしまう可能性があります。間違った方向に進まないよう、構成を考えるときは以下の点に気をつけましょう。

レッスンの内容はレッスン名に合わせる

スタジオには様々な種類のレッスンがあります。アクティブに動くダイエット系のレッスン、ゆったり動くリラックス系のレッスンなど、クラスによって内容は大きく異なりますよね。

したがって、まず注意すべきなのはレッスン名に忠実な内容にすること。

リラックス系のレッスンなのに立位のポーズやバランスポーズばかりであったり、アクティブなレッスンなのに座位のポーズばかりであったりするのはNG。

レッスン名を見て、その通りの内容だと期待して来たお客さんをガッカリさせてしまいます。

レッスン名から何を求められているのかしっかり考え、内容が逸れないように注意しましょう。

ヨガレッスンの構成についてはこちらの記事をご覧ください。
初心者ヨガインストラクター必見【クラス別】ヨガレッスン構成テンプレ4選

レッスン全体の強度に要注意!

ヨガのレッスンには強度が設けられていることが多くあります。

強度の設定はスタジオによって異なりますが、この強度を守るのも重要なポイント。

初心者向けのクラスなのに難しいポーズが多かったり、逆に上級者向けのクラスなのに簡単なポーズばかりだったりすると、参加者をガッカリさせてしまいます。

また、初心者を無理させてしまうことで思わぬ怪我を招く可能性も。

事故を防ぐためにも、レッスン強度はしっかりと守りましょう。

いきなり立位のポーズはNG

ゆったりと動くヨガであっても、ウォーミングアップは必須。まずは体をほぐしてから動かないと、筋肉や関節を痛めてしまう可能性があります。

そのため、二本足で立つ立位のポーズや大きく反る後屈のポーズなどは、レッスンの序盤で行わないよう配慮しましょう。

ウォーミングアップのストレッチ、座位のポーズや膝位のポーズを行なった後に取り入れると安全ですし、ポーズも安定しやすくなりますよ。

ウォーミングアップ、シャバーサナは必ず入れる

上記でも触れましたが、ウォーミングアップなしでヨガを行うと体を痛める可能性があります。簡単なストレッチでも構いませんので、まずは体をほぐしてからヨガを行うよう構成を作りましょう。

また、レッスン後のシャバーサナも入れるようにした方がベター。

頑張って動かした体を休めることができるのはもちろん、参加者それぞれが自分の体と向き合う時間を作ってあげることによって、よりヨガへの意識を高めてあげることができます。

5分を目安に取り入れるようにしてみてくださいね。

音楽選定も重要!

ヨガレッスンを行うときの音楽選定も重要なポイントです。

もし、リラックス系のレッスンで激しいEDMが流れていたらどんな気分になりますか?当然リラックスできませんし、レッスンに集中することもできませんよね。

アクティブな気持ち、リラックスした気持ち、リフレッシュした気持ちなど、それぞれの感情をスムーズに高められるような音楽を選びましょう。

ちなみに、無音の状態でレッスンを行うのはあまりオススメできません。というのも、他人の呼吸音や動く音が気になってしまい、集中できないことがあるからです。

もちろん、それが聞こえないくらいの集中状態を作ることがベストですが、そうもいかない人の方が多いです。

耳障りにならない程度に音楽は流すようにしましょう。

ヨガレッスン時の音楽に関しては、こちらをご覧ください。
ヨガレッスン中はどんな音楽を流すべき?3つのポイントとクラス別のオススメをご紹介!

2.キューイングについて

アルダマツエンドラアーサ
キューイングとは、動作を指導する際の声かけのこと。レッスンを行う上で必ず必要となるものの一つです。

一体どのようなポイントに気をつけるべきなのか、以下の5つを参考にしてみてください。

声のボリュームをチェック

まずキューイングで大切なのが、声のボリューム感。声が小さければ参加者に聞こえませんし、大きすぎても不快感を与えます。

参加者にしっかりと声が聞こえるようなボリュームで話すよう心がけましょう。

スタジオによってはマイクを使用するところもあると思いますが、その際はマイクのボリュームに要注意。

また、音が割れたり息の音が入ったりするのも、参加者にストレスを与えます。音響の設定をきちんと確認し、息の音は風防をつけるなどしてカバーしましょう。

「こそあど」言葉は控える

こそあど言葉とは、「これ」「それ」「あれ」「どれ」という抽象的にものをさし示す言葉のこと。

抽象的だからこそ、インストラクションではなるべく避けるようにしましょう。

「息を吸いながらこっちの手をあげて、そっち側に体を倒しましょう」と言われても、なんのことだかよくわかりませんよね。

キューイングは、目を閉じていても指示通りに動けるくらい的確なのがベスト。

「息を吸いながら右手を上げて、体を左側に倒しましょう」とはっきり言えるように練習してみてくださいね。

「えっと…」など迷いを見せない

「次はえっと・・・キャットアンドカウを行いましょう。えーっと・・・四つん這いになって、えっと・・・・」

というインストラクションを行うインストラクターがいたらどう思いますか?

「この人大丈夫なのかな?」と参加者に不信感を与えてしまいますよね。

したがって、キューイングにはなるべく不要な言葉を使わないよう意識しましょう。

特に、「あの」「えっと」「うーんと」といった言葉は不信感を与えかねません。

多少間違えても問題ないので、参加者をリードするようにハッキリと話すよう心がけてみてくださいね。

言い間違えてもいちいち謝らない

レッスン中の言い間違えは、誰にでもあるもの。

右と左を間違えたり、膝と肘を言い間違えたり、細かいミスは1つのレッスンの中で数え切れないほどあるといっても過言ではありません。

しかし、それに対しいちいち謝るのはNG。自身が無さそうで弱い印象を与えてしまいます。

インストラクターが言葉を間違えたとしても、参加者は気づかなかったり、気づいたとしても「あ、今間違えたな」と思うレベル。

謝ってほしいと思っている人はほとんどいません。そのまま続けるか、ギャグのように笑い飛ばすかして続けるのがベストです。

ミラーリングはしなくてもOK!

ミラーリングとは、相手の動作に対して鏡のように動くこと。

単純に動くだけならスムーズにできますが、インストラクターは右と左を声に出して指示をする必要があります。

つまりレッスン中、参加者に左手を上げて欲しかったら右手と言い、右手を上げて欲しかったら左手と言わなければならないのです。

慣れていれば問題ありませんが、慣れる前はかなり混乱する元。混乱して「えっと」を連発したり謝ったりしてしまうなら、いっそのことやらないほうがベターです。

「私はミラーリングしないので、私が右手といったら右手を上げてください」とレッスン前に参加者に伝えておけば、お互い気持ちよく動くことができますよ。

3.その他

ホットヨガ
ヨガインストラクターのメインの仕事はレッスンを考えることと指導することですが、それ以外にも注意すべき点がいくつかあります。

参加者から信頼されるインストラクターになるためにも、以下の点に注意しましょう。

スタジオ前でお出迎えを!

レッスンが始まる前は、スタジオの前で参加者を迎えるのがベスト

「こんにちは!今日もありがとうございます」
「今日はいい天気ですね」

など、二言三言言葉を交わすだけでもグッと距離が縮まります。

スタジオの環境や自分のウォーミングアップは早めに済ませ、レッスンに来てくれたお客さんとコミュニケーションを取るよう心がけてみてくださいね。

レッスン前に参加者の体調をチェック

レッスンが始まる前は、参加者全体に体調の確認をしましょう

挨拶後、レッスン内容を告げた後に「本日体調が悪い方や体に違和感がある方はいますか?」と問いかけてみてください。

わざわざ手を上げて体調を申告してくれる人は少ないですが、「何かある方は無理せず参加してくださいね」と一声かけるだけで、思わぬ事故や体調不良を防ぐことができますよ。

お見送りまでしっかり行う

レッスンが終わったら、そそくさと自分の片付けを始めるのはNG。スタジオの入り口付近に立って、参加してくれたお客さんを見送りましょう

また、その際も何か声をかけてあげるとベスト。

「ありがとうございました」
「いい汗かきましたね!」

など、何かしら声をかけることでお客さんとの距離が縮まり、継続的にレッスンに参加してくれる人も増えるはずですよ。

スタジオの空調を事前に確認しておく

常温のスタジオ、ホットスタジオ問わず、スタジオの環境はレッスン開始前に必ず確認しておきましょう

寒いスタジオは怪我を招きますし、暑すぎる環境も体調不良を招きます。参加者が心地よく体を動かせるよう、適温に設定するよう心がけましょう。

整理整頓して帰る

レッスン後、スタジオの整理整頓をするのもインストラクターの仕事の一つ

マットやヨガプロップスが乱れていないか、髪の毛や汗が床に落ちていないか、きちんと確認してから退出するようにしましょう。

それにより次のインストラクターが気持ちよくスタジオを使える他、スタジオを管理するスタッフとも円滑な関係を築くことができますよ。

4.まとめ

以上、ヨガインストラクターがレッスンを行う上で注意すべき点についてご紹介しました。

一度に全部を実行するのは難しいかもしれませんね。
言葉選びなどは修正するのに時間がかかるかもしれません。

しかし、できるところから確実に行うことで、自分自身の心構えや振る舞いも変わるもの。

ぜひ明日のレッスンから取り入れてみてくださいね。

初心者の方はヨガレッスンを上手くやろうと思ってもなかなか上手にいかないもの。なぜ失敗したのか、こちらの体験談も合わせてご覧ください。
ヨガインストラクター失敗談「失敗しないように、完璧なレッスンを」と思っていたので・・・

横幕 真理
横幕 真理
今まで4000名(2024年10月1日現在)の受講生を抱える業界最大手のヨガ・ピラティススクールMAJOLIの社長。

自らプロデュースするヨガ・ピラティス講座や著書「New Me~わたしだけの新しい人生の見つけ方~」を通じて、多くの人々にウェルネスを通じて新しい人生の価値や可能性を伝えてる活動をしています。

ヨガ、ピラティス、ダイエットを通じて、現代を生きる女性のキャリアアップや生き方を提唱するメディア創りがしたい。 「ウェルネスで世界をハッピーに」そんな情熱とヴィジョンをもって、読者の心身の健康と豊かな人生をサポートするウェルネスストーリーを運営していきます♥
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