ヨガの魅力は、年齢や性別に関係なく多くの方が効果を実感できるというところではないでしょうか。
そんなヨガに魅力を感じて、子育てや主婦業をしている時にヨガインストラクターになりたい!と考えた時、果たして両立ができるのだろうかと悩んでしまうかもしれません。
結論から言うと、もちろん主婦の方もヨガインストラクターになれます。
必要なのはヨガインストラクターになるための知識と技術、行動力や体力、時間のやりくりなので、まずはどんなインストラクターになりたいか、どんな働き方がしたいのかイメージをしていくことが大切です。
メリットだけでなく厳しい部分も出てくるので、それらを踏まえて主婦がインストラクターになるまでの道順を紹介していきます。
目次
主婦からヨガインストラクターになる方法
ヨガインストラクターになるためには、まずインストラクター養成講座に通い、資格を取得する必要があります。
家事や子育ての合間に必要な講座やレッスンを受講して、自宅での勉強にも取り組まなければいけません。
まずは、主婦の方が資格を取得するのに押さえておきたいポイントをご紹介しますね。
主婦からヨガインストラクターの資格を取る方法
1. 自宅近隣かオンラインのスクールを探す
子育てや家事をしていると、自宅から近いスクールに通うというのは非常に重要なポイントになります。近隣にヨガスタジオがある場合は、養成講座を開催しているかチェックしておきましょう。
また、近隣にスクールがない、特定の講師から学びたいという場合、最近では完全オンラインの養成講座も増えているので、細かくチェックしていきましょう。
資格を取るというのは相応の金額を自己投資することになるので、どんなヨガを学びたいのか、また自分の方向性などをある程度明確にしておくと、選ぶ時に絞りやすくなりますよ。
2. スケジュールが合うか
養成講座には、週1〜2回の受講で半年から一年程かけて資格を取得できるコース、1ヵ月から3ヶ月ほどで取得できる短期集中のコースなどスクールによって様々な種類があります。
まとまった時間が取れるという場合は、短期でギュッと集中して受講するのが良いでしょう。
ただ短期となると、週3~4日の講座受講と自宅学習などもあり、想像よりも忙しくなる可能性があります。家事や子育てと両立できるように、余裕をもってスケジュールを組むことをお勧めします。
3. 講座の振替や資格取得後のサポートがあるか
子育てをしている場合、子供の体調不良などで急に講座を受けられなくなるという緊急事態が起こることも。
養成講座によっては、期間中であれば講座を自由に振替ができる、子育てをしている方に優しいスクールもあるので、特に子育て中の方には大事なチェックポイントです。
また、資格を取った後、最初にしなければいけない事が、オーディションを受けてスタジオとのレッスン契約を取ることです。
インストラクターを募集しているスタジオを探すことも、かなりの体力と行動力が必要になります。
ヨガスタジオを展開しているスタジオや就職サポートのあるスクールであれば、インストラクターを募集しているスタジオやスポーツジムなどを紹介してくれるので、資格取得後のサポートがしっかりしているスクールを選ぶことも重要なポイントになります。
インストラクターとして仕事をするということを大前提として、特に忙しい主婦の方は資格取得後のサポートがあるスクールかどうかを抑えておくことをおススメします。
仕事と家庭の両立・主婦に合ったヨガインストラクターの働き方
ヨガインストラクターの資格を取得したら、どんな働き方ができるのでしょうか?ここでは、主婦に合ったヨガインストラクターの働き方を紹介しますね。
1. 独立したフリーランス
ヨガインストラクターのフリーランスとは、ヨガスタジオやジスポーツジムと業務委託で契約をして、レッスンごとに報酬を得るシステムです。
毎週〇曜日〇時~のレッスンを担当するという形になり、レッスン前後の時間と合わせて2時間ほどの勤務になります。
週に3~5本のレッスンでも10時間前後の勤務になるので、短時間で仕事ができるというメリットは大きいですね。
ただ、主婦が働きやすい平日で午前中のレッスンというのは、どのインストラクターからも人気が高いので、空きを見つけるのが難しい時間帯でもあります。
近隣にレッスンを担当したいスタジオがある場合は、求人情報などをこまめにチェックしておきましょう。
2. パートタイムの働き方
ヨガスタジオには、インストラクターだけではなく受付業務や清掃作業をするスタッフが常勤しています。
インストラクター兼受付業務として募集しているスタジオも多いので、資格を取りたてで担当するレッスンがまだ少ないという場合は、受付スタッフとして働くのもおススメです。
時給で働く形になりますが、1日3時間~の勤務であればスケジュール調整もしやすいですね。
また、ヨガ関係の最新の情報を得ることができたり、資格を持っていると急な代行レッスンを担当できたりと経験値を上げることができます。
スタジオからの信頼度が上がると、新しいレギュラーレッスンの声がかかる可能性もあり、地道な活動が大きな一歩に繋がるかもしれません。
3. 自宅でレッスンを開催
自宅にスペースがある場合は、自宅でヨガレッスンを開催するというのもおススメです。
自転車や電車移動などの時間と手間が省け、自分のペースでレッスンを開催することができ、家事や子育てとの両立もしやすくなるでしょう。
ただ自宅開催となると、0から自分で集客をしないといけない、自宅に人が出入りするようになるので常に綺麗にしておかないといけないなど、パートタイムやフリーランスよりもやることが増えて大変かもしれません。
まずはスタジオのレッスンを担当しながら、パートタイムで働きながら自宅レッスンの開催を平行すると、リスクを最低限にしながらインストラクターの経験値を増やしていくことができます。
上手くいったらどんな生活が可能になるのか
1. 1日1時間から仕事ができる
ヨガのレッスンは一本60分~75分なので、1日1時間からの仕事が可能になります。
生徒さんのお出迎えやお見送りの時間を合わせると2時間前後になりますが、パートタイムで2時間勤務というのはなかなかないので、忙しい主婦にとって働きやすい仕事です。
また、レッスンの報酬はスタジオによって様々ですが、1本2,500円~5,000円が相場、さらに歩合が発生するスタジオもあるので、モチベーションを上げて働きたい人にはピッタリな環境ではないでしょうか。
2. 自宅で仕事ができる
忙しい主婦にとって、自転車や電車での移動はできるだけ省いた生活をしたいですよね。
自宅でのレッスン開催ができれば、30分~1時間程の移動時間を子育てや家事に充てることができ、時間にもゆとりが出てくるでしょう。
ある程度のスケジュール調整も自分で管理ができるので、主婦業との両立がしやすくなります。
3. ヨガで自分自身もケアできる
ヨガの知識を身に付けることができたら、自分の身体のメンテナンスもできるようになります。
家事や子育ては体力を相当に消費するものなので、自分の身体をメンテナンスしてリラックスできるのは、ヨガならではのメリットですね。
ただ、レッスン自体が体力を使う仕事になるので、無理をして頑張りすぎてしまっては本末転倒です。
レッスンを持ち始めたら、タイミングをみながら徐々に増やしていくことをおススメします。
主婦インストラクターの厳しい現実とは
1. 急に休まないといけなくなったら?
スタジオのレッスンを担当するというのは、同時に責任も引き受けることになります。
例えば、子供の体調不良などで急に休まないといけなくなった時は、基本的に自分で代わりの先生を探さないといけません。
子供の風邪などは急なことなので仕方のないことですが、代行できる先生を見つけられなかったら、スタジオや予約をされていた生徒さんに迷惑をかけてしまいますよね。
緊急事態を想定してあらかじめスタジオに伝えておくか、急な代行にも対応してくれる先生を見つけておくことも、リスクを回避する大事なポイントです。
2. 受けたい講座を受けられないことも・・・
インストラクターにとって資格の取得はスタートであり、信頼されるインストラクターになるには日々の実践と勉強が不可欠です。
興味のある分野の講座を受講することで新しい知識を吸収して、さらにそれらをレッスンで提供することができます。
最近では、有名な講師や海外の講師の貴重な講座なども、オンラインで受けることができる便利な時代になりましたね。
ただこのような講座は時間帯が限られていたり、土日に開催されていたりなど、なかなか思うように受講できないこともあります。インプットとアウトプットのバランスが難しいと感じることが多いかもしれません。
3. 0からどう集客する?
自宅でインストラクターの仕事ができることが理想とお伝えしましたが、最大の難関は“集客”です。
せっかくレッスンができるスペースを準備しても、生徒さんが来なければ仕事として成り立ちません。
何もないところから生徒さんを呼ぶのはかなりハードルが高いので、先ずはヨガに興味がある身近な友人やママ友などに声をかけて、少しリーズナブルな値段でレッスンを開催するのが良いでしょう。
並行して、インスタやツイッターなどの無料アプリから、ヨガインストラクターのアカウントを開設してみましょう。
地域名や日々の活動をアップすることで、興味を持った人からコンタクトがあるかもしれません。
また、集客の幅を広げたい時はオンラインレッスンの準備を整えておくことで、遠方の友人やSNSの訪問者から受講者の枠が広がっていく可能性もあります。
こんなにいる!有名人の主婦のヨガインストラクター
ヨガブームは冷めることはなく、女性芸能人の中にもヨガをしている人は数多くいますね。
ここではさらに資格を取得して、ヨガインストラクターを仕事としている女優やモデルさん達を紹介します。
ヨガスタジオオープンのプロデュースも!松本莉緒さん
モデル兼女優、そして現在は子育てもしている松本莉緒さんは、OM YOGA GROUP(オムヨガグループ)RYT200を取得して、ヨガインストラクターとしても活躍しています。
府中にあるヨガスタジオの代表も務めており、積極的にヨガ活動の場を広げており、若い世代から人気を集めています。
日本サップヨガ協会理事長も務める田中律子さん
現在は閉校していますが、綿本ヨガスタジオで資格を取得し、現在は日本サップヨガ協会の理事長まで務めているのが女優の田中律子さんです。
年齢を感じさせない若々しさで、サップヨガインストラクターの育成にも精力を注いでおり、現在もサップヨガやビーチヨガのレッスンを開催しています。
アイドルからママヨガインストラクターに!藤本美貴さん
アイドルとして様々なテレビで活躍していた藤本美貴さんは、現在2児の母であり、グラヴィティヨガインストラクターとしても活動しています。
産後太りから14キロのダイエットに成功した経験から、「ミキティのやせヨガ」という本も出版していますね。
芸能活動と家事や子育てなどをしながら、ヨガインストラクターとして活躍されている姿に感銘を受けて、ヨガインストラクターの仕事をしてみたい、と考える方も多いのではないでしょうか。
人気主婦ヨガインストラクターのYouTube・ブログ一覧
有名人だけでなく、最近ではYouTubeやブログなどでヨガインストラクターとして有名になっている方も増えてきていますね。
YouTubeで超有名!まりこ先生「Blife まりこ」
CMにレッスン動画が出てきたこともあり、ヨガをしたことがある人なら知らない人はいないというほど有名なヨガインストラクターが、Blifeのまりこ先生です。
ヨガ・ピラティスの資格を保持しており、幼少期からバレエの経験もあるので、人並外れた柔軟性と体幹を持ち合わせています。
YouTubeでのレッスンはリラックス系からハード系まで様々な種類があり、優しい声と分かりやすい誘導で幅広い世代から人気を集めています。
ヨガの書籍も出版!ヨガ講師みう先生の「yoga&simplelife(ヨガとシンプルライフ)」
主婦をしながらヨガインストラクター、ブログの運営やライターの仕事もしているのが、「ヨガとシンプルライフ」という本も出版しているみうさんです。
フッと肩の力が抜けるような柔らかさを感じるブログには、ヨガを日常に取り入れながら丁寧に生活を送るヒントなどがさりげなく書かれているので、ヨガ好きの間で人気を集めています。
香川のヨガスタジオ代表「山本三枝オフィシャルブログ」
香川県でヨガ・ピラティスのインストラクターをしながらブログを運営しているのが山本美枝さんです。
ヨガスタジオの代表も務めており、子育てをしながらインストラクターとして発信しているブログには、共感や憧れを持つ人も多いでしょう。
皆さん家事や子育てをしながらインストラクターの仕事をしているので、YouTube動画でレッスンを受けてみたり、ブログを読んだりすることで“私も頑張ろう!”と勇気を貰えますよ。
主婦業をこなしながらどんな生活をしているのか知りたいと感じたら、一度ブログを覗いてみてくださいね。
やりたい!と決めたら軸を固めてスタートしてみよう!
主婦からヨガインストラクターになるには、決して簡単な道のりではありません。
ですが、レッスンを担当して経験を積んでいくことで沢山の人との関りができ、人に喜んでもらうことができる、やりがいのある仕事です。
また自分がヨガを通して得た経験を、同じように相手が経験することを間近で見ることができる素敵な仕事でもあります。
資格を取ってすぐは思うようにレッスンを持てなかったり、家事との両立が上手くできなかったりと良いことばかりではありませんが、投げ出さずに試行錯誤を繰り返すことで自分に合ったペースを掴むことができます。
さらにヨガインストラクターに年齢は関係なく、自分の行動次第で何歳になっても仕事にすることができます。
今はスタジオでのレッスンだけでなく、オンラインやYouTube、自宅開催など様々なやり方があるので、やりたいと強く決めたら念入りなリサーチと行動力でヨガインストラクターを目指しましょう!