もっともスタンダードなヨガの資格である、RYT200。
実はこのRYT200、ヨガインストラクターを目指す人だけが取るものとは限りません。
ヨガが好きという気持ちがある人にとって、RYT200という深い学びの経験は自分への贈りもの。
今回は、ヨガインストラクターを目指していない筆者が、RYT200を取得した理由とその魅了をたっぷりご紹介します。
目次
ヨガインストラクターを目指さない私がRYT200を取ろうと考えたきっかけ
もともと身体が硬く運動もそこまで得意ではない私ですが、ヨガは好きでした。
その理由のひとつが「ヨガ哲学」です。
私たちをとりまく環境や日常生活は、常に色々なことが起こり感情も揺さぶられがち。
そんなときに新たな視点や考え方を与え支えてくれたのが、古くから脈々と伝えられてきたヨガの教えでした。
けれど、もっとヨガ哲学について学びたいと思ってもそれを扱う本は内容が難しく、なかなか一人で理解することは難しいもの。
当時の私のヨガ哲学の吸収源は、ヨガクラスの先生から聞く話でした。
ヨガインストラクターのトレーニングの中にヨガ哲学の授業があるのかもしれない、その授業だけでも受けてみたい、と思いつつ、インストラクターを目指しているわけでもない私は行動に移せずにいました。
そんなある日、なんとなくYouTubeでヨガ動画を見ていると、あるコメントに出会いました。
「60才になる自分への誕生日プレゼントにRYT200を取りました」
とても素敵な考え方だと思いませんか?
この言葉がインスピレーションとなり、私もRYT200とともに40代のスタートを切るのもいいかもしれない、と思い受講を決めました。
これが2021年春のこと。
自宅で受講できるオンラインコースを選びました。
RYT200を取得する目的はひとつではない
オンラインだからこそ出会った同期の数も多く、約100名。
私と同じようにヨガインストラクターを目指しておらず、自分の学びのためにRYT200を取得したい、といった人が数名いました。
もちろん、人の数だけ目標があります。
・病を経て自分の身体のことをもっとよく知りたいと思った
・アーサナをもっと深く理解したいから
目指すインストラクター像が人それぞれであるように、RYT200の活かし方も人それぞれなのです。
ゴールがどこであれ、ヨガが好き、もっとヨガを深めたいという気持ちはみんな同じ。多様な目標がお互いの刺激となるため、グループワークでも会話が弾みます。
これだけでも、インストラクターになる・ならないに関わらず「学びたい」という気持ちを大切にして行動して良かったと感じました。
ロールプレイングという山を越えた先に見えたもの
とはいえ、RYT200は基本的にインストラクターの心構えを学ぶことがベースにあります。そのため、ヨガインストラクターを目指していない人にとってハードルとなり得るのが、ヨガレッスンのロールプレイング。
約3ヶ月間、毎週ロールプレイングでインストラクターとして生徒役の数名をガイドしなければなりません。
実際、私も何度もここがいちばん難しいと感じました。
けれど、私がもっとも達成感を得られたのはすべてのロールプレイングを終えたときだったのです。
今まで持ったことがなかったインストラクターの視点は、とても貴重なものでした。
自分で自分を誘導することもできるようになります。
身体の感覚に敏感になり、違和感などもキャッチしやすくなります。
これまで生徒として先生のガイドを受けとってきたという経験と、ガイドする立場という経験から得られる学びはまったく異なるものでした。
得られたことはたくさんありましたが、とくに勉強になったと感じたこと5つについて、詳しくご紹介していきます。
実際に受講してみて意識がかわった5つのこと
1. 改めて、身体の柔軟性は関係ない
身体が柔らかい・硬いと表現するとき、無意識に人と比べてしまっていないでしょうか。
ヨガをする目的にも繋がりますが、何のためにヨガをするか?を考えると、誰かと比べて「柔らかい・硬い」はまったく関係ありません。
「柔らかい・硬い」という判断すら必要ありません。
私自身、長年身体の硬さにコンプレックスがありましたが、RYT200を受講してからは全くそれを感じなくなりました。
なぜなら、ヨガをしているとき自分は何を感じているか?に注意を払うようになったからです。
身体の柔軟性という外側の部分のみに注目するのは、とてももったいないこと。
もっと自分の中心にフォーカスして良いのです。
2. 人と同じじゃなくていい、ヨガをする目的
私は、ヨガ哲学の講義を受けてから自分のヨガの目的がクリアになりました。
RYT200はヨガのレッスンだけではなく座学も多いので、きっとどこかのタイミングで「なぜ自分はヨガをするのか」がクリアになる人も多いはずです。
それが感情的なものでも身体的なものであっても、目的がハッキリすると余計な考えが削ぎ落とされていきます。
頭の中がシンプルになればなるほど、誰かと比べたり「できる・できない」で判断することがなくなります。
改めて「私はどうしてヨガをするのか?」を考えること。これは、自分らしいヨガの道を進むためには大切なプロセスだと感じました。
3. 「今」を見る
RYT200の受講がスタートすると、ヨガ漬けの日々が始まります。
そのときに陥りがちなのが「昨日はできたのに」「先週はうまくいったのに」というモヤモヤ。
けれど昨日できたことが今日できないというのは、誰にでもある当たり前のこと。
そんなときは「今の自分はこうなんだ」と受けとめるだけで良いのです。
今の自分をまるごと受け入れることはヨガ以外にも活かすことができます。
ロールプレイングでインストラクター役になったときに私がいちばん伝えたいなと感じたのも、この点でした。
4. 足裏の感覚の大切さ
アーサナの基本は「土台」。
レッスンでもアーサナ読解の講義でも、まず足裏の感覚を確認します。
日々のヨガで培った足裏の感覚をヨガマットの外でも活かしてみると、自然と日常生活での姿勢が改善されていきました。
きれいにポーズがとれているか?ではなく、きちんと地に足がついているか?を確認する。
このことがベースとなった今、日課としている太陽礼拝の質も格段にあがったと感じています。
5. 力みを手放す
無理をしているとき、緊張しているとき、無意識にどこかに力が入ります。
これは身体的にも精神的にも言えること。
けれどまず力みを手放さないと、次の動きに移ることができません。
自分の身体や心に目を向け耳を傾けて、どこか違和感を感じたらまず力を抜くことが大切です。
RYT200受講中、「もっとうまくならなきゃ」「もっとちゃんとやらないと」と精神的に力んでいる状態に何度も気がつきました。
ヨガを深く学んでいくと、ヨガ以外の日常生活でも呼吸がしやすくなっていることに気がつくかもしれません。
学びたい気持ちがあるすべての人に門が開かれている
私はオンラインでRYT200を取得したため、色々な環境・状況の人と出会うことができました。
子育て中の人
ヨガはほとんど未経験の人
年齢層も幅広く、40代、50代、60代で受講している人も数名ずつ
すべての課程を終えたときに感じたのは、ヨガは人を選ばないということ。私たちがそこに行きたいと思うのなら、いつでも扉を開けて待っていてくれるのが、ヨガの学びなのです。
大人になると、学びの機会は自分で作らないとやってきません。
やってみたいと思ったときがそのタイミング。
ぜひ、一歩踏み出してみてください!
RYT200をオンライン講座で取得したい方は、こちらも合わせてご覧ください。ZOOM+ビデオで取得できます!
→体が硬くても大丈夫【RYT200】MAJOLIのオンラインヨガインストラクター養成講座
また、RYT200は合宿もおすすめです。短期間で集中して取得したい方は、是非こちらをご覧ください。
→おすすめヨガ合宿・リトリートヨガ【16選】大自然の中で瞑想や断食を体験!