コロナ禍が続くと自宅で過ごすことが多く、動かないのに食べ過ぎてしまった、という人も多いのではないでしょうか?
自宅でも簡単にできるエクササイズとして、ヨガを選ぶ人もいらっしゃいますよね。ヨガでダイエットをしたいと考える人もいるでしょう。
そこで今回は、気になる部位別におすすめのヨガポーズをご紹介します。どれも簡単なポーズですので、日常生活に取り入れてみてください。
目次
1. ヨガのダイエット効果は本当にダイエットに有効なのか?
ヨガはダイエットに効果的なエクササイズと聞いたことがある方も多いでしょう。でもなぜヨガがダイエットに効果的なのか、知っていますか?
ヨガでダイエットしたいなら、正しい知識が欠かせません。ヨガをしても痩せないと悩む前に、どのようなヨガがダイエットに効果的なのかを確認しておきましょう。
まずは、ヨガのダイエット効果について詳しく見ていきます。
ダイエットに効果的な有酸素運動を促すヨガ
ヨガは、脂肪を燃焼するのに有効的な有酸素運動です。有酸素運動とは、軽〜中程度の負荷をかけて、酸素を使って脂肪を燃焼させる運動のことを言います。
ハタヨガやフローヨガなど、ある程度負荷をかけたり、しっかりと動いたりするヨガはダイエットにも効果があるとされているのです。
リラックス系のゆったりとしたヨガでは、負荷が少なく有酸素運動にはならないので、ダイエットしたい人は、自分にどんなヨガが適切なのかをしっかりと考えておく必要がありそうです。
また、絶食した状態で有酸素運動を行うと、筋肉を分解して糖をエネルギーに変える働きが作用していましまうこともあります。
有酸素運動を効果的に取り入れて、ダイエットをしていきたいですね。
呼吸法で呼吸筋を使って代謝アップ
ヨガでは呼吸筋を使った深い呼吸を行うので、呼吸筋の筋力アップにつながります。
日頃から呼吸を意識したことがない方は、呼吸筋を使えずに、すぐに深く長い呼吸ができないこともありますが、慣れてくれば深い呼吸をできるようになるのです。
呼吸筋をしっかりと使えてないということは、それだけカラダの中の筋肉を使えてないということ。
呼吸を深めることで呼吸筋が発達し、筋力アップします。
筋力アップは代謝の向上にも有効的です。筋力が増え、代謝がよくなるなら、ヨガの呼吸も頑張りたいところですね。
2. ヨガのダイエット効果を期待するなら継続が大事!
ダイエットには、筋力をアップすることが大切です。初心者でもできるヨガは、筋力アップにつながるアーサナ(ポーズ)が多くあります。
しかし、筋力をつけるには定期的に筋肉に負荷をかける運動をしなければなりません。
ヨガはダイエットに効果的な運動ではありますが、強度の弱いヨガや行う頻度が少ないと、大してダイエット効果をもたらしてはくれないのです。
キープが辛いヨガのポーズを「無理!」と言ってすぐに解いてしまったり、ヨガを月に2回程度だけ行ったりするだけでは、ダイエット効果を得られるとは言えません。
ヨガでダイエットしたいなら、週に2〜3回は行うことをおすすめします。もちろん、ウォーキングなどを取り入れてもいいでしょう。
ある程度頑張らないとヨガでダイエットはできないので、目標をしっかりと決めて行いましょう。
毎回時間が取れない人は、いつでもできる運動と併用しながらヨガを取り入れるのがおすすめです。
3. ダイエットしたいなら食事も気をつけよう!
「ヨガをしてもちっとも痩せない」そんな声を聞いたことや思ったことはありませんか?
ダイエットしたいなら、ヨガをする以外にも気をつけなければならないことがあります。頻繁にヨガをしても痩せないのには理由があるのです。
ここでは、日頃の食生活について見ていきましょう。
ヨガは過食を防げる
ヨガでは、自分の気持ちや心に目を向けていきます。食べ過ぎているのは、ストレスや早食いが原因となっていることも多いです。
なぜ自分のカラダが食事を欲しているのかを知ることで、過食を防げるようになってきます。
本来、食事は我慢をする必要はありません。カラダが欲している食事をきちんと頂くことで、栄養がしっかりと補給されます。
しかし、カラダが本当に欲している分だけを食べることは案外難しいことなのです。マインドフルイーティングなどをして、自分自身の食事を見直してみるのもおすすめです。
心や精神的に落ち着くと自然と食事も整ってきますよ。
ヨガ後2時間は栄養の吸収が良い
有酸素運動をし、エネルギーを使ったあとは、栄養の吸収が良いと言われています。
ヨガのあと2時間は筋肉をつけるためにタンパク質の多い食事をとるとより効果的。鶏肉や野菜を中心とした食事をすると良いでしょう。
せっかくの運動のあと、過食を防ぐためにも、よく噛んでゆっくりと食事をするのがおすすめ。
運動したからといって、毎回ご褒美スイーツなどを食べていては、ダイエットにならないので注意してくださいね。
ホットヨガでダイエットをするときの注意点
ホットヨガは、ダイエットに効果的なヨガの1つとして人気があります。しかし、たくさんの汗をかくからと言って、脂肪が燃焼されているわけではありません。
脂肪を燃焼させるには、筋肉を鍛えることが一番。
ホットヨガでも筋力をアップするようなヨガをチョイスしたいところ。ただし、温度の高い部屋での激しい運動はあまりおすすめできない人もいるので、体調などには十分注意しましょう。
熱中症などにならないよう、しっかりと水分をとりながら行うのがベストです。
また、ホットヨガはリラックス効果をあげて精神的に落ち着くことで、ストレス解消につながります。ストレス解消は、暴飲暴食を防ぐ効果としても有効です。
ホットヨガでダイエットをする場合は、汗をかいているから痩せる!と勘違いしないことが大切。
たくさん汗をかいて運動した気分になって、ご飯をたくさん食べてしまっては、ダイエットにならないので注意しましょう。
4. ダイエットにおすすめ!自宅でできる簡単ヨガポーズ13選
ヨガで痩せるという話はよく聞くと思いますが、ヨガでのダイエット効果を高めるためには、ヨガの基本である呼吸が大切です。
動きに合わせて呼吸をすることで、自律神経やエネルギーの流れが整い、血行が促進されます。
ヨガの基本呼吸は鼻から吸って鼻から吐く「鼻呼吸」です。まずは鼻呼吸を練習してみましょう。
鼻から吸って鼻から吐く呼吸を長くゆっくりと行います。呼吸は深く、吐くときは吐き切り、吸うときは吸い切ります。
全身・下半身に!すっきり引き締め簡単ヨガポーズ5選
全身や、下半身にある大きな筋肉に効くポーズをご紹介します。大きな筋肉を動かすと代謝が上がり、脂肪を燃焼させる機能も高まりますので、継続して太りにくい体質を目指しましょう。
【ヨガポーズ5選】
1)ダウンドッグ 難易度★★☆☆☆
手と足で身体を支えながら身体の背面をストレッチするポーズです。ダウンドッグは全身を大きく動かすので、インナーマッスルが鍛えられます。
それにより代謝の向上や血流促進、脂肪燃焼による身体の引き締めや冷え改善など様々な効果が期待できます。
・すべての指は大きく広げてしっかり身体を支える。
・息を吐きながら、顔と上半身を足に近づけていく。
・胸を開き背中をしっかり伸ばす。手の平と足の裏でしっかり床に押して体を支える。かかとを床につけることが難しければ膝を曲げて足の裏を床につける。
・首と肩の力を抜きながら、深い呼吸を続ける。
・息を吐きながら膝を曲げてお尻を下ろす。
・チャイルドポーズでお休みする。
・5回ほど繰り返す。
2)ハイランジ 難易度★★☆☆☆
足を前後に大きく開き、両手を天井方向に上げるポーズです。お尻から太もものラインやふくらはぎなど、下半身のシェイプアップにも効果的です。また、下半身の血液やリンパの流れがよくなるので、脚の疲れがとれ、むくみが緩和されます。
・右足を両手の間に踏み出す。同時に、左のかかとを蹴りだし上半身を伸ばす。
・骨盤は正面に向けた状態で、息を吸いながら上半身を起こす。
・一度息を吐き、息を吸いながら両手を上に伸ばす。
・ポーズが安定したら深い呼吸を続ける。
・息を吐きながらダウンドッグの姿勢に戻り、脚を入れ替え反対側も同様に行う。
3)椅子のポーズ 難易度★★☆☆☆
足首を強くし、脚の筋肉をバランスよく鍛えることができるポーズです。上半身を前傾させることで上半身を支える脊柱起立筋群も強化することができ、腹筋や背筋も強くすることができます。
・両手を腰に当て、両もものつけ根を後ろに引きながら膝を曲げる。膝がつま先より前にでないよう注意する。
・息を吸いながら両手を頭上へ伸ばす。
・尾骨を下ろし、下腹部を引き締める。
・深い呼吸を続ける。
・息を吐きながら両手を下ろす。
・両手を腰にあて、息を吸いながら膝を伸ばして立ち上がる。
4)パールシュバコーナアーサナ 難易度★★★☆☆
上に伸ばした手と、同じ側の足で引っ張り合うようにして身体の側面を伸ばすポーズです。体側を伸ばすポーズは骨盤のゆがみを整え、便秘の改善に効果があります。
・両手を腰にあて、右脚は足のつけ根から外側へ向ける。左脚は正面より少し内側へ向ける。
・息を吐きながら、右膝の角度が90度になるまで膝を曲げる。
・上体を倒し、重心を右に預けるようにして右の肘を太ももに置く。
・息を吸いながら、ゆっくりと左手を頭の先、斜め上へ上げる。
・目線は上げた左手の指先を眺める。
・息を吐きながら膝に置いていた右手を指先へつける。難しければ右腕は膝上のまま。
・上半身を倒しながら上げている左手をぐっと斜め上へ伸ばし、左脚はしっかり床を押して体側を伸ばす。
・ポーズが安定したら深い呼吸を続ける。
・息を吸いながら上体を起こす。
・息を吐きながら左手を下ろし、両脚を開いて立つ姿勢に戻る。
・足の向きを変えて反対側も同様に行う。
5)半月のポーズ 難易度★★★☆☆
軸足を強化すると同時に、軸足のハムストリングスや内転筋群を伸ばすポーズです。軸足で身体を支えながら、後ろへ伸ばした脚の筋肉も働かせバランスをとります。
・両手を腰にあて、右脚は足のつけ根から外側へ向ける。左脚は正面より少し内側へ向ける。
・息を吸いながら両手を左右に大きく広げ、息を吐きながら右膝を軽く曲げる。
・ゆっくりと上半身を右に倒しながら右手の指先を床に置く。
・左脚を床から離し、床と平行に上げる。
・左脚のかかとを後方へ伸ばすようにして身体を前後に伸ばす。
・左腕を上へ伸ばして胸を開く。目線は左の指先に向ける。
・ポーズが安定したら深い呼吸を続ける。
・息を吐きながら左脚を下ろす。
・息を吸いながら上体を起こす。
・反対側も同様に行う。
ぽっこりお腹に!お腹痩せ簡単ヨガポーズ5選
食べ過ぎでぽっこりと出てしまったお腹に効くポーズをご紹介します。お腹の筋肉を鍛えたり、ねじりを伴った動きで内臓の動きを活性化したりすることですっきりしたお腹に導きます。
【ヨガポーズ5選】
1)トラのポーズ 難易度★★★☆☆
片手片足でバランスをとることで、インナーマッスル(体幹)とアウターマッスル(身体の表面にある筋肉)という内側と外側両方の筋肉に働きかけるポーズです。
・頭頂とお尻を引き離すように背筋を伸ばし、下腹を軽く引き締める。
・息を吸いながら右脚を後ろに蹴り出す。
・次に息を吸うタイミングで左手を前に伸ばす。
・右腕だけで身体を支えようとせず、引き締めた下腹と、伸ばした左手と右脚を互いに引っ張ることでバランスを保つ。
・吐く息に合わせて、左手を引き寄せ、右膝を額に近づけるように身体を丸める。
・息を吐き切ったら、吸う息と共に左手と右脚を伸ばした状態に戻す。
・呼吸に合わせながら手脚を伸ばしたり縮めたりを繰り返す。
・四つん這いに戻ったら反対側も同様に行う。
2)ねじった椅子のポーズ 難易度★★★☆☆
椅子のポーズのバリエーションポーズです。ねじりが加わってくるのでお腹の力をしっかり使うことができます。また、ねじることで内臓に刺激を与えてその働きを高めます。
・両手を腰に当て、両もものつけ根を後ろに引きながら膝を曲げる。膝がつま先より前にでないよう注意する。
・息を吸いながら左手を天井方向に上げる。
・背筋を伸ばしたまま、腰の下のほうから身体をねじり、上げている左腕の肘を右脚の膝の外側に引っ掛ける。
・左肘を右膝に引っ掛けたまま、胸の前で両手を合わせて合掌する。
・視線は天井方向を眺める。
・ポーズが安定したら深い呼吸を続ける。
・吐きながらゆっくりとねじりを戻して体を正面に戻す。
・吸いながら膝を伸ばして立ち上がる。
・反対側も同様に行う。
3)橋のポーズ 難易度★★☆☆☆
あお向けで後屈して橋の形のアーチを作るポーズです。ヒップアップや骨盤の矯正効果があり、ぽっこりお腹の解消に効果的です。
・両足は腰幅に開き、かかとをお尻に近づけて膝の真下に置く。
・肘を曲げて床を押し、胸を上げる。
・足裏でしっかり床を踏みしめ、お尻を持ち上げる。
・肘を伸ばし、肩甲骨を引き寄せるようにして両手を組む。
・組んだ両手で床を押し、さらに胸を引き上げる。
・深い呼吸を続ける。
・息を吐きながら両手を解放し、上体を下ろしていく。
・両膝を揃え、左右どちらかに倒し横向きになる。
・両手を支えにして、頭が最後になるように起き上がる。
4)ドルフィンプランク 難易度★★☆☆☆
身体を一枚の板のようにまっすぐに一直線をキープすることで体幹を鍛え、お腹全体を引き締められるポーズです。
・息を吐きながら片脚ずつ後ろに伸ばす。
・頭頂からかかとまで、一直線になるようお腹を引き締める。
・つま先でしっかり床を踏み、かかとを押し出すようにしてバランスをとる。
・深い呼吸を続ける。
・息を吐きながら膝をつき、四つん這いの姿勢に戻る。
5)舟のポーズ 難易度★★★☆☆
身体をV字にして座り、バランスをとるポーズです。お腹と太ももの筋肉が使われるので、ウエストや脚の引き締めに効果的です。
・上体を少し後ろに倒し、膝裏に手を当てて支えながら脛と床が平行になるように右脚を上げる。
・左脚も同様に上げ、バランスをとる。
・両脚を伸ばしてお腹に力を入れ、両手をゆっくり脚から離す。
・頭を後ろに引いてバランスをとる。
・深い呼吸を続ける。
・息を吐きながら足を床へ下ろし、息を吸いながら上体をまっすぐに戻す。
二の腕すっきり!二の腕に効く簡単ヨガポーズ3選
二の腕に効く簡単ポーズをご紹介します。女性ならたるみが気になる二の腕。簡単なヨガポーズを続けることで、引き締まった二の腕をキープしましょう。
【ヨガポーズ3選】
1)上向きの犬のポーズ 難易度★★☆☆☆
手と足の甲だけで身体を支えて上半身を起こすポーズです。身体の前面をストレッチし、腕の力を強くします。
・両脚の甲を床の上に伸ばす。
・肘を曲げ両手の平を床に向けて指を広げて置く。
・息を吸いながら両腕をまっすぐに伸ばし上体を持ち上げ、両脚を床から少し離す。
・両肩を下げて首筋を長く保ち、目線は斜め上を眺める。
・深い呼吸を続ける。
・息を吐きながらうつ伏せの状態に戻る。
2)チャトランガに挑戦
チャトランガは二の腕を鍛えるには最適なアーサナです。初めての方は全くできない!という方も多いですが、軽減法などを使い、少しづつ鍛えていくことでできるようになります。
ぜひ挑戦してみてください。半年後にはすっきり二の腕になっているかもしれませんよ?
・背筋を伸ばし、お腹を凹ませる
・肘を後ろに曲げるように床と平行になるまで曲げる、このとき、腕を横に開かないように注意
・2〜3呼吸下ろしたところでキープする
・両手で床を押しながら四つん這いに戻る
・何度か繰り返す
3)ヴァシシュターサナ(サイドプランク)
お腹の引き締め効果が期待できるサイドプランク。キープがきつい人は片足をついたり、両膝をついて行ってみるのがおすすめです。
お尻が下がってしまうと効果が落ちるので、しっかりとキープできるところを見極めるのがポイントです。
キープ力をつけて、引き締まったカラダを手に入れたいですね。
・肘・腰・膝が一直線になるように位置を整える
・お尻を持ち上げて腰が落ちないようにキープする
・空いている手を天井に持ち上げてキープする
・余裕があれば上の足を伸ばす
・さらに余裕があれば、下の足も側面を床につけて腰を持ち上げた状態をキープする
5. おわりに
部位別におすすめのポーズをご紹介してきました。ヨガはゆるやかに身体を変えていくものなので、すぐに効果を感じることはできないかもしれません。
しかし、ヨガは続けることで確実に心身が変化します。さらに、身体だけではなく、気持ちも前向きになるなど、心身全体のバランスも整います。
また、表情に変化が表れるなど美容面でも様々な嬉しい変化が期待できます。ぜひ、ヨガを続けて健康的な美しさを手に入れてください。