ヨガの資格取得の基本としてRYT200について紹介しましたが、向上心のあるインストラクターの方々はRYT200取得後にはどんな資格を取得したらいいのかとお悩みの方も多いでしょう。
ヨガの資格は数多くあるために迷ってしまう、また自分が伝えたいことや好みも人それぞれです。
そこで今回は、RYT200取得以降にどんなスキルを習得したらいいのか、特に編集部がおすすめするヨガ資格の種類や資格の活かし方について解説して行きます。
目次
1.RYT200取得後にどんな活動をしている?
RYT200を取得後、みなさんはどんな活動をされていますか。
多くの方は資格を取得したばかりで、なかなか就職先がないとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
未経験者を採用しているのは大手の主にホットヨガスタジオが主流です。経験を積むのと、スタジオ運営についても経験ができるため、ファーストステップとしてホットヨガスタジオのオーディションを受けてみるのもおすすめです。
ただ、暑いのが苦手という方は、個人でお友達や会社の仲間などを集めて開催するのもレッスンを企画・実施する経験を積むのがおすすめです。
また、本格的にフリーとして活動されている方は、スタジオ経営などにも興味を持たれるかもしれません。
経営に興味がある方はより多くの様々な形態、経営をされているスタジオでお仕事をいただくことで多くを学ぶことができますので、求人は常にチェックされることをおすすめします。
そして、どのフェーズにいるインストラクターの方でも最も重要となるのが、今のご自身の現在地を知ることです。
RYT200を取得したのに・・・とお悩みの方は、まずはレッスンを開催できるように、オーディションが受かるように練習を続けること。
また実際にレッスンを持っているけどスキルが一向に上がっているように感じないとお悩みの方は、他のインストラクターのレッスンに参加し自分のレッスンを俯瞰して見ること・・・など、フェーズによって自分の現在地をよく知って対策を打っていきましょう。
そのひとつとして、次のステップ、新たな資格やスキルの習得。これはまたひとつ背中を押してくれる材料にもなり、新たなフェーズへと進む自信へとつながるでしょう。
2.もっとスキルを身に付けたい!
現在地がわからない、でも周りのインストラクターは次々と新たな資格へチャレンジしている。そういう姿を見ると焦ってしまいますよね。
また、レッスンを持たせてもらったのに生徒さんの参加人数が少ないので自信が全く持てない、練習しているのに何がいけないのだろう?と考え込んでしまいますよね。
これらの悩みを解消するには前述したように、他のインストラクターのレッスンを受ける、または相談できる先輩がいれば相談して見るのもいいかもしれません。
焦りから次の資格の取得を目指すのではなく、自分の得意分野を伸ばす、生徒さんのニーズをよく知るという方向に目線を向けてみてはどうでしょうか。
自分の得意分野を伸ばすことは自信へと繋がります。そして生徒さんの求めることがわかってくればどんなレッスンを提供したらいいのかが自ずと見えてきます。
これらをふまえた上で、次項では編集部がおすすめする資格やスキルをご紹介していきます。
3.こんな資格やスキルを身に付けるのがおすすめ
一番におすすめするのは、RYT500
RYT200取得者が、さらに300時間学ぶことで取得できる上級資格です。
RYT200の内容よりも幅広いヨガのジャンルを学べ、ティーチングスキルをさらに細かく学ぶことも可能です。
こちらの前回の記事でお伝えしました通り、スクールによって受講できる内容が200時間よりもさらに大きく異なります。
RYT200の取得者は日本でもかなり多くなっていますが、反対にRYT500を取得しているインストラクターの数はまだまだ多いとはいえない状況です。
他のヨガインストラクターとの差別化をはかるためにも、ぜひ取得を検討してみてはいかがでしょうか。
(規定では200時間取得したRYS認定スクールでの300時間の追加でしかRYT500の取得はできませんので、どこで受講しても合計でRYT500の認定が得られるわけではありませんのでご注意下さい。)
関連記事:ヨガ資格 RYT500(RYT300)取得ガイド【2025年版】費用・オンライン対応スクールなど一挙紹介!
提供する場所や生徒さんの層にあったジャンル別のヨガ
RYT500認定校でも受講できるものもありますので、興味があるジャンルがある方は学びつつ、最終的にRYT500取得にも繋がる資格です。
シニアヨガ、チェアヨガ
シニア世代を対象にヨガを通じて日常生活に役立つ筋力や柔軟性を身に付けていくための健康の維持増進に役立つヨガ。チェアヨガもおおよそ同じ目的ですが、椅子を使うことで安定した姿勢を保ち怪我を防止しながら筋力や柔軟性を無理なく身に付けることができるヨガ。
関連記事:シニアヨガ&シニアヨガ資格【徹底解説】ヨガインストラクターにおすすめの理由とは?
エアリアルヨガ
天井に吊るされたハンモックに体を預けて行うヨガ。関節や筋肉が硬い人でも、比較的容易にポーズをとることができる。
関連記事:エアリアルヨガ【解説】体感が鍛えれる空中ヨガの5つの効果とは?
ホイールヨガ
円形のヨガホイールと呼ばれる道具を使ってさまざまなポーズを行うヨガ。ホイールで、特に背骨を柔軟にし体が硬い人にも適している。通常では苦手なポーズ(特に後屈系)も深められる。
関連記事:ヨガホイール【徹底解説】効果・使い方・選び方・体験できるスタジオまで
SUPヨガ
スタンドアップパドルボード(SUP)の上で行うヨガ。水に浮かぶ不安定なボードの上で行うため、体幹部分の筋肉はもちろん、普段使わない細かい筋肉にまで刺激が入り、 体幹が鍛えられ、姿勢が良くなり、疲れにくく脂肪が燃えやすい体づくりにつながる。
関連記事:2025年サップヨガまとめ!おすすめ体験スポット6選と資格取得先7選
これらのジャンルのヨガに共通しているのは通常のヨガとはことなり、器具や道具を使用する点です。
一見、マットだけでできる方が気軽に始められるので、道具が必要となるのは荷物が増える点からしてもマイナスに捉えがちですが、実際に器具や道具を使用することによって、通常のヨガではなかなか結果がでない、効果が感じられないという生徒さんが効果を実感していただくことが可能です。
また、年齢や体の不調でヨガをやってみたいけどできないという方でも容易にチャレンジすることができます。
実際にヨガを始めたいと思っている方はどこかに不調を感じていたり、シニア層の方々であることが多いので、この需要に対応できるのがこれらの器具や道具を使用したヨガなのです。
SUPヨガについてはアクティビティの要素もあり、ヨガに興味がない方でも需要はありますので、そういった興味のない層にヨガをお伝えするには最適ではないかと思います。
いずれにしても需要は高いヨガのジャンルになりますし、資格取得も比較的短期間、低予算で取得することができ、エキスパートになればWSの開催も可能ですので、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。また違ったヨガの楽しさも垣間見えますよ!
ヨガ以外のスキル
ピラティス(マット、マシン)・パーソナルトレーナーなど
前述しましたが、RYT200取得者が数多く、また冒頭でも記載しました通り、資格取得後の採用枠は非常に厳しいものとなっております。
ヨガの求人はホットヨガが多くまた社員採用が多いため、フリーで活動したい方にはなかなか思い通りの求人に巡り合うのは困難と言えます。
そこで、求人、採用ともに活気があるのはピラティスです。
特にマシンピラティスは人気があり、スタジオも次々とオープンし求人も多くなっています。
>>ピラティスインストラクター資格はどこがいい?種類、選び方、PMA団体をご紹介
資格もヨガに負けず劣らず種類はたくさんありますが、スタジオが発行している資格も数多くあり、働きながら学べる環境もあります。また、RYTほど応募条件としてあげられている具体的な資格がまだ少ないので、まずはスタジオ勤務で資格を取得することからチャレンジすることもできます。
ヨガのティーチングスキルは活用できますし、解剖学などの共通項もありますので、チャレンジしやすいのもピラティスをおすすめする理由のひとつです。
パーソナルトレーナーにおいても、需要が高まっており、多くの求人はインストラクター経験者であったりします。
未経験採用でも会社で研修を実施されている場合も多く、入口としては入りやすいと言えます。
こちらも解剖学で学んだことを活用でき、同ティーチングスキル向上にもなりますし、パーソナルということになりますとより詳しい知識と人それぞれに合ったメニューを作成しなければならないので、ヨガインストラクターとしてのスキルアップにも必ずつながります。
これらのヨガ以外の資格やスキルを身に付けることで、スポーツクラブのオーディションでも受験できるカテゴリーが複数になりますし、ヨガの求人がなかなかない場合でもインストラクターとしての経験値は維持ではなく向上させることができますので、持っておいて損はないスキルだと思います。
4.自分の好きを追求しよう
ヨガの資格だけではなく様々な選択肢があることをお伝えしてきましたが、これだけたくさんあると迷うのは当然のことと思いますし、どれが自分に向いているのかと考えてしまうかと思います。
ヨガでは心地よくポーズをとるということを大切にしているのは、快楽という感覚があるものほど継続したくなるという人間の本質に基づいている面もあり、無理をしない、痛いの一歩前で止めるというような指導をしますね。
インストラクターも同じ人間です。
キャリアアップやスキル向上のために、好きでもない楽しくないことを学んでも継続はおろか、身に付くはずがないのです。
そこでおすすめするのは、自分は何が好きか?ということを知ることです。
様々なカテゴリのヨガのレッスンを提供する中で自分はこのカテゴリは楽しい、プログラムを考えるだけでワクワクすると思うようなものはありませんか?
好きということは必ずあなたご自身のスキルも高い、得意と言えるでしょう。
今回のおすすめの記事をお読みいただき、興味を持っていただけましたら実際に生徒として受講してみていただきたいと思います。
まずはご自分が楽しいな、好き!と感じるものであれば、それだけであなたにはその才能があります。迷わずチャレンジしてください!と背中を押したいと思います。
いかがでしたでしょうか。
今回は少し変わったジャンルのヨガやヨガ以外のスキルについておすすめいたしましたが、最後の項でもお伝えしましたが、私は古典ヨガが大好きだからそれを極めたいというのも素晴らしい選択ですし、ヨガじゃないけど楽しそうだしやってみたいというのも素晴らしい選択です。
今回のおすすめ記事が、皆さんの今後の活動やロードマップの参考になりましたら嬉しく思います。