私はこれまで大きな怪我もなく、健康な体で過ごしてきました。
体に不自由があることで何ができなくなるのか?それが心にどんな影響を与えるのか?RYT200で学んだ事以外に知識を深めたくて、資格を取ることにしました!
実際に取得した私の目線で、メディカルヨガについて解説します!
・RYT200所持
・ホットヨガスタジオ勤務あり
・整形外科リハビリルームにてメディカルヨガを担当
メディカルヨガとは?
医療現場や介護施設などで取り入れられている場所が増えてきました。
メディカルヨガとは、ヨガの伝統的なポーズや呼吸法を医療的な視点でアレンジしたものです。
一般的なヨガと比べて、特定の健康問題や症状の改善を目指しており、リハビリテーションや健康管理の一環として行われることが多いです。
- 医療や科学的な根拠に基づく
解剖学や生理学の知識を取り入れ、身体に無理なく取り組めるように工夫されています。 - 個別対応
参加者の健康状態や年齢、運動経験に応じたプログラムが提供されます。腰痛や 肩こり、ストレス、不眠症など、特定の症状にアプローチするものが多いです。 - 専門的な指導
医療従事者やヨガの専門資格を持つインストラクターが指導することが多く、医療現場やリハビリ施設で実施される場合もあります。
- 慢性的な痛みや健康問題を抱えている人
- 運動不足の解消をしたい人
- 精神的なストレスを軽減したい人
- 高齢者や妊婦など、特別なケアが必要な人
メディカルヨガ資格取得までの流れ
資格取得の流れは、学びたいプログラムによって異なる場合がありますが、基本的な流れを説明します。
1. ヨガの基礎知識を学ぶ
- ヨガの基本的なポーズ、呼吸法、哲学を理解することが大切です。
- 一般的なヨガインストラクター資格(RYT200など)を先に取得する場合が多いです。
2. 解剖学や生理学を学ぶ
- メディカルヨガは医療的な要素が強いため、人体の仕組みや健康に関する知識が必須です。
- 解剖学や運動生理学を学ぶ講座を受講する。
- 医療従事者(看護師、理学療法士など)の資格を持っているとさらに有利
一般的なヨガクラスと違って、レッスン時間が短かったり、着替えが必要なかったりするので、気軽に参加できます。
メディカルヨガはリハビリの一環でもありますが、実際には完治した後も続けている方が多いんです。それくらい生活に取り入れやすいです!
メディカルヨガの資格や養成講座
1. 日本統合医学協会
>>https://www.medical-aroma.jp/
- プログラム内容
解剖学、基礎医学、アーサナ(ポーズ)の指導法、心理学やメディカルハーブの基礎知識を学べるコースを提供。妊婦や高齢者向けのアプローチも学びます。 - 開催地
東京、大阪を拠点にオンラインと通学型の併用が可能。
2. LiLA YOGA INSTITUTE(リラヨガ)
- プログラム内容
基礎医学や解剖学を活用しながら、体の不調や疾患に特化したヨガを指導できるスキルを習得。オンライン中心の受講も可能。 - 開催地
リラヨガ・インスティテュート 最寄り駅「学芸大学」
リラホリスティックカレッジ 最寄り駅「自由が丘」
※リラヨガ・インスティテュート(Instagram)
3. JOTヨガ・ピラティスカレッジ大阪校
>>https://jotyoga-pilates.com/
- プログラム内容
呼吸法やヨガ哲学に加え、腰痛や肩こりといった症状別のアーサナ指導がカリキュラムに含まれます。 - 開催地
実技は通学、座学はオンラインで受講が可能。
※総合学園 JOTアカデミー公式(Instagram)
4. 日本ヨガメディカル協会
>>https://yoga-medical.org/yogatherapist/
- プログラム内容
ヨガセラピスト認定プログラムを提供。医療や介護現場でのヨガ指導に特化し、エビデンスに基づいたヨガを学べます。 - 開催地
オンライン
ベーシックコースから、特定分野に特化した専門コースも提供。
※日本メディカル協会(Instagram)
資格は、全部オンラインで取ることもできます!スクールが遠い方や、小さなお子さんがいる方、あるいは時間に余裕がないけどまずは基礎を学びたいって方にもおすすめです。
一方で、対面の場合は実際に動いて、その場で指導してもらえるので、ミスアライメント(動きのズレ)をその場で直してもらえたり、自分の言葉で誘導の練習ができるのが魅力です。
そうやって練習を重ねると、自分らしいレッスンとして深みが出てきます。
メディカルヨガインストラクターを目指す方へ、参考本や動画の紹介
60歳からのヨガ入門
著者 中井まゆみ 山田いずみ 石川ななこ 出版 宝島社
「60歳からのヨガ入門」は、高齢者が安心してヨガを始めるためにぴったりの一冊です。
- シンプルで分かりやすい構成
写真や図解を豊富に使用し、ポーズの取り方や呼吸法を丁寧に解説しています。「難しそう」と思われがちなヨガを、誰でも始めやすい形で紹介しています。 - 体への優しさを重視
年齢に伴う身体の変化に配慮し、関節や筋肉に負担をかけない動きが中心です。椅子を使ったヨガや、寝たままできる簡単なポーズなども紹介されており、体力に自信がない方でも安心です。 - 健康増進とリラクゼーション
ヨガを通じて、体の柔軟性や筋力を保つだけでなく、心のリラックス効果も期待できます。日常生活の質を向上させるきっかけに。 - 具体的な生活へのアプローチ
ヨガの動きが腰痛や肩こりの緩和、血行促進、姿勢改善など、日常の悩みに効果的である点も魅力です。
- ヨガ初心者で、60歳以上の方
- 高齢者向けのヨガクラスを指導するインストラクター
- 健康維持やストレス解消を目的とした運動を始めたい方
メディカルヨガ 誰でもできる基本のポーズ
著者 新見政則 岡部 朋子 出版 新興医学出版社
「メディカルヨガ 誰でもできる基本のポーズ」は、医師である新見正則先生とヨガ指導者の岡部朋子先生が監修した、初心者にも安心なヨガの入門書です。
- 専門家の監修による信頼性
著者である新見先生の医療的な知識と岡部先生のヨガ経験が融合し、身体に優しいポーズを学ぶことができます。特に健康維持や体調改善に役立つ内容が特徴です。 - 誰でも取り組めるシンプルなポーズ
複雑な動きではなく、体力や柔軟性に自信のない方でも取り組みやすいポーズが厳選されています。関節や筋肉への負担が少ない動きが中心で、安全性が高いのも魅力です。 - わかりやすい解説と写真
写真や具体的な解説が豊富で、ヨガ初心者や高齢者にも分かりやすい構成になっています。「どう動けば良いか」が視覚的に伝わり、家での実践も簡単です。 - 健康をサポートする実践的な内容
ストレスの緩和、血行促進、姿勢改善、筋力向上など、健康面での効果を目指したプログラムが含まれています。特に慢性的な肩こりや腰痛を抱える方におすすめです。
- ヨガ初心者や高齢者の方
- 痛みや疲労を感じることが多い方
- 無理なく健康的な運動を始めたい方
- ヨガ指導者としてシンプルで安全なポーズを学びたい方
実際に動画を見て学ぶ
中井まゆみ先生のシニアヨガ(YouTube)
この動画では、実際にマットを使用して紹介しているため、すぐに実践できる内容となっています。シニアの方だけでなく、ヨガ初心者向けのクラスにも活用できる内容です。
前田の毎日セルフケア!(YouTube)
コンディショニングの有資格者が椅子を使用して実際に誘導しており、『どのように動き、説明するか』を分かりやすくイラストで示しています。そのため、自宅にある椅子を使ってすぐに実践できる内容です。
これから学ぼうとしている方へアドバイス
資格取得後にできること~整形外科リハビリルームでの実践例~
私自身、整形外科のリハビリルームでメディカルヨガを活用した指導を行った経験があります。ここでは、資格を活かした具体的な仕事内容をいくつかご紹介します。
1. 個別対応やグループに分かれてのサポート
整形外科のリハビリルームでは、患者さんそれぞれが抱える問題が異なります
- 一般的なヨガポーズを軽減版にアレンジ(例: 椅子を使った動作)
- 医療スタッフとの連携で、無理のない範囲でのプログラム設計。
- 参加者全員が無理なく取り組める内容にアレンジ。
2. 精神面のケア
医療現場では、ストレスを抱える患者さんも多く見られます。メディカルヨガの呼吸法やリラクゼーション技術を取り入れることで、精神的なリラックスを提供することができました。
- 患者さんから「気持ちが軽くなった」「夜よく眠れるようになった」といった言葉を頂くこともあり、大きなやりがいを感じました。
3. スタッフとの情報共有による学び
医師や理学療法士などの専門家から、患者さんの身体的な状況について詳しい情報を得られる環境で働くことは、メディカルヨガの指導にさらに深みを加えました。
- 「この患者さんにはこういう配慮が必要」というアドバイスを基に、指導を工夫。
- ヨガの効果や改善点をスタッフと共有し、より良いリハビリ計画を構築。
高齢化社会を迎える今、医療と運動療法を結びつけるメディカルヨガは、RYT200に加えて学びを深めることで、活躍の場が広がるでしょう。メディカルヨガを必要としている方に届きますように!