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「根拠のある的確な指導が出来るようになった」PHIピラティス資格取得口コミ体験談

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2024年、現在は第三次ピラティスブームと言われており、個人・法人を問わずピラティススタジオが乱立し、その需要に合わせて数多くのピラティスインストラクターが誕生しております。

そんな中で多くのピラティスインストラクターが悩むことがあります。

「どの団体の資格を取得すれば良いのか悩む…」

これからピラティスをお仕事にしていくにあたって、どの団体の養成講座を受講するかは非常に悩む要素かと思います。

私は1995年生まれの男性で、今年29歳になります。

愛知県でパーソナルトレーニングジムを運営しており、パーソナルトレーナーとしてお仕事をさせて頂いております。

パーソナルトレーナーとしての活動は約5年ほどになり、今年度からピラティス老舗団体の一つ「PHI ピラティス」の資格を取得し、現在ピラティスインストラクターとしても日々数多くのお客様にピラティスを教えている日々を過ごしております。

今回はPHIピラティスの資格取得体験談ということで、以下の内容についてこの記事で伝えたいと思います。

  • ピラティスの資格を取ろうと思った動機
  • 数あるピラティス資格の中からPHIを選んだ理由
  • 取得資格の順番とスケジュール
  • PHIピラティスの資格取得後について
  • これから受講される方へのアドバイス

この体験談では、PHIピラティスの資格について様々な面からみて自身の経験から解説します。

取得を検討している方が「PHIピラティスはどんな資格で、どう生かすことが出来るのか」について知っていただき、有力な検討材料になればと思っております。

最後まで気持ちを込めて執筆しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

ピラティスの資格を取ろうと思ったきっかけ

自分がピラティスの資格を取ろうと思ったきっかけは「自身の指導の幅を広げたい」と思ったのが始まりです。

自分は元々パーソナルトレーナーとして活動しており、バーベルやダンベルを使用したウェイトトレーニングやダイエットを目的とした食事管理を指導しておりました。

基本的にトレーナーと呼ばれる職業は日々勉強が必要です。

これで十分と認識していた訳ではありませんが、既存のパーソナルトレーニングの業務を遂行するにあたっての知識や経験に不足を感じる事はありませんでした。

ですが、不足を感じていないからこそ、自分の教えている内容がワンパターンになっており、トレーナーとして成長が乏しく感じるというジレンマを抱えておりました。

また、自身が年齢を重ねるにつれて知識の成長が成されていない状態で加齢をしていくことは、パーソナルトレーナーとしてよりも提供するサービスとしての価値は目減りしつつあると思っております。

その状況を打破しようと、新しい分野の勉強に手をつけて行こうと決心したのが今年の頭です。

そして勉強の過程で選んだ一つが「ピラティス」になります。

PHI ピラティスを選んだ理由

image 「根拠のある的確な指導が出来るようになった」PHIピラティス資格取得口コミ体験談
自分は数あるピラティスの団体から「PHI ピラティス」の養成を受講しました。

数あるピラティスの資格の中でもPHI ピラティスを選択したきっかけは、

  • PHI PILATESがPMA(ピラティスメソッドアライアンス)に加入している
  • PHI PILATESの創設者が理学療法士で医療分野であり、アスレティックトレーナーである

以上が主な理由になります。

続く章で具体的に説明させて頂きます。

PHI ピラティスがPMA(ピラティス・メソッド・アライアンス)に加入している

PHI PILATESを選んだ理由として「PMA」に加入している団体であるというのが、まず前提にあります。

PMAとは略称であり、正式名称を「Pilates Method Alliance(ピラティス・メソッド・アライアンス)と呼んでおります。

この「PMA」は2021年にアメリカのフロリダ州に設立された、ピラティスの教育カリキュラムを管轄する国際的な知名度がある団体です。

この「PMA」に加盟している団体は国際的にみて安全性が高く、効果的なピラティスを指導できるメソッドがあると認定を受けております。

もし皆さんがピラティスインストラクターの資格を取得しようと考えているなら、少なくともこの「PMA」に加盟している団体の中から養成を受けた方が無難です。

実はPHI ピラティスの養成を受ける前に、このPMAに非加盟のピラティス指導者養成スクールを受講したのですが、自分的には値段とカリキュラムの内容に不備を感じていました。

その前例があるため、次回受講する養成はPMAに加入している団体のカリキュラムを受けようと考えていました。

結果、PHI ピラティスの養成のみでピラティスインストラクターとして十分な知識が手に入りましたので、これから養成の受講を検討している皆様には「PMA」に加盟している団体の養成を受講することをおすすめします。

PHI ピラティスの創設者が理学療法修士でアスレティックトレーナーである

PHIピラティスはChristine Romani-Ruby(クリスティン・ロマニ・ルビィ)によって創設されております。

このクリスティン氏は元々理学療法の修士(MPT)を取得しており、またアスレティックトレーナー(ATC)の資格を有している人物です。

細かく見ると、パーソナルトレーナーとアスレティックトレーナーは分野が変わりますが、自分は新しい分野を学ぶとしても全く畑違いではなく、今までの内容を活かせる要素も欲しかったので、全く新しい理学療法という医療分野を学べながら、今まで関わってきたフィットネス分野の知識もブラッシュアップもできると考えて、数ある団体の中からPHI ピラティスの受講を決めました。

他のPMA加盟団体の創設者を調べると元プロダンサー、お医者様、ピラティスの生みの親であるジョセフ・ピラティス氏の弟子など同じピラティスでありながら創設者のバックボーンが異なります。

私に関しては教育プログラムのクオリティと創設者の背景から、このPHIピラティスのカリキュラムが一番自分のためになると思い養成の受講を決めました。

ちなみに料金面についてはもちろん比較検討をしましたが、すべての養成をコンプリートしようと思うと、PMA加盟団体でしたら同額程度の料金がかかる為、料金は特に判断材料にならなかったです。

PHI ピラティスの具体的なコース

私が現在保有しているPHI ピラティスの資格を受講順に以下に記載します。

  • MATⅠ&Ⅱ(1~3月)
  • RefomerⅠ(4月)
  • Tower(8月)
  • Chair(8月)

大体、年度の頭から現在まで約9ヶ月かけてこれらのコースを受講しました。

一つの養成で2日間を要しますが、連続して2日間ですので、自分の居住地から近い地域で無い限り宿泊を必要とします。

実際に他の養成受講者も遠征で近くのホテルに宿泊しているケースが多かったです。

ちなみに受講順についてはルールがあり、MATⅠ&Ⅱの養成を受講した後に認定試験があります。その認定試験に合格した場合にMATⅠ&Ⅱの認定資格が授与され、正式に「PHI認定ピラティスインストラクター」として認められます。

認定時には認定証と認定バッジが送付され、HPなどに添付することによって認定の証明ができます。

この「PHI認定ピラティスインストラクター」でないとRefomerやTower・Chairなどピラティスマシンを使用した養成講座は受講できません。

受講してみて改めて感じたのですが、もし最初からリフォーマーを受講できるとしても必ずマシンの養成を受ける前にマットピラティスの養成を受講した方がその後のマシンの動きの理解が格段にしやすくなると思いました。

マシンの動きはマットピラティスの動きを元にして行われるため、マットピラティスの動きのポイントがわかってないとマシンの動きで意識するポイントの理解が難しい場面があると思います。

PHIピラティス資格取得にかかった費用は?

私は今現在以下の資格を取得しております。

  • MATⅠ&Ⅱ
  • RefomerⅠ
  • Tower
  • Chair

この4つの資格でかかった費用は交通費と宿泊費用込みで約100万円程です。

この値段を高いと思うか安いと思うかは受講者の取り組み次第ですが、個人的にはそれだけの価値があると思って受講しております。

価値というのは養成の受講で得られる知識だけでなく、ピラティスインストラクターとしての繋がりや環境にもあります。

養成ではピラティスインストラクターだけでなく、自分と同じ考えのパーソナルトレーナーやヨガインストラクター、医療分野からも理学療法士や看護師など様々なバックボーンを持った方がPHI ピラティスを学びにきます。

養成の場ではそれぞれ多様なバックボーンを持った受講者とお話しする機会もあり、他の業界に対する知見が広がりました。また、遠方に赴く時には養成会場となるスタジオを調べることで、別地域のスタジオ状況をみることもありそれも非常に勉強になりました。

それらの勉強も込みでかかる費用が100万円程でしたら、十分に値段に見合った価値であると感じております。

PHIピラティスを実際に受講してみた感想

続いては私が実際にPHIピラティスの養成講座を受講してみて感じたことを率直に書いていこうと思います。

PHIピラティスの良い所

まずはPHIピラティスの良い所ですが、カリキュラムの解剖学が非常にしっかりしております。

ただの座学的な解剖学ではなく、ピラティスの動きに合わせて動かしている筋肉や目的としている主訴などに解剖学的な根拠があり、誰が教えてもポイントを外さなければ非常に効果的な指導が出来ると感じました

カリキュラムの種目数などは決して他の団体に比べて多くないですが、種目ごとの情報量が多く受講前に比べてピラティスや解剖学についての知識量が格段に増えていると実感しました。

PHIピラティスのイマイチな所

逆にイマイチだなと感じた部分は、オンラインの教材が欲しかった点です。

養成講座の場合は実地で、かつ紙面上のテキストが学習のメインになりますので、場所を問わないオンラインの環境で予習と復習する手段が欲しいと感じております。

紙面上でのテキスト学習の場合、ピラティス種目の「動き」が見えず、養成講座内で初見の動きが多かったです。事前に動きの全体像を予習出来る教材があると、初回の内容に気持ちの余裕が持てて、もっと理解しやすかったと思います。

PHIのピラティスでは身体を実際に動かしながら、解剖学的な難易度の高い情報を意識するため、初回はややパンク気味でした。

またPHIピラティスの養成講座には「再受講」という制度があります。

この「再受講」という制度は、資格を有している養成講座には格安で受講できるの制度なのですが、この再受講を受けに行く場合に各地の教育スタジオに交通費と宿泊費を再度かけて赴くのはスケジュールと費用的に難しいと感じる時があります。

初回予習時と受講後の継続的な学習においてオンラインで簡潔できる教材があると、より学習時間を増やす余地があるのかなと思います。

PHIピラティスの資格取得後について

PHIピラティスを受講した後から教えて頂いた知識を指導に取り入れておりますが、今までの指導から格段に制度が変わった実感があります。

実はPMA非加盟の養成を受講した後からピラティスの指導はさせて頂いているのですが、教える内容が以前は形を真似ただけのフォーム指導だったのに大して、PHIピラティスの養成を受けた後の指導は、その動きの根拠を踏まえながら指導することが出来るようになりました。

肩こりや腰痛などの主訴に対して解剖学的な目的を意識しながら指導ができるので、クライアント様のフォームをみるポイントも変わり、PHIピラティス受講前だった以前と比べると根拠のある的確な指導が出来ていると実感しております。

資格取得後の展望としては、PHI PILATESの養成をまだ全て受けたわけではないので、今受けた養成の内容をしっかりと咀嚼して指導に落とし込めるようになったら、更なるブラッシュアップとして残りの養成も受講しコンプリートのPHIピラティスインストラクターを目指す予定です。

【終わりに】これから受講される方へ伝えたいこと~

自身の経験を踏まえてこれから受講される方へのアドバイスになりますが、「本当に大事なのは受講後」であるとお伝えしたいです。

これはPHIに限らずどのピラティスの団体の養成でも言えることだと思いますが、受講した内容をしっかりと復習して、実践しなければどんなに深い知識でもお客様に還元する事はできません。

まずはこのピラティスの養成を受けた後にどうなりたいのか?、どのような場面で習った知識を生かしたいのか?を考えたうえで養成をうけていく必要があるかと個人的には考えます。

自分の場合は養成受講前にヨガマットとピラティスマシンを購入し、知り合いに指導をさせて頂きながら勉強した知識を還元する練習をしておりました。

また、知識の復習としてノートにまとめる作業や通勤の途中で見返して、解剖学的知識やピラティスについてのアウトプットを繰り返して知識を定着させておりました。

せっかくの養成ですから受けっぱなしにならない様にアウトプットの場を儲けてから、養成に臨むことをおすすめします。

受講自体ももちろん大切ですが、僕の経験も踏まえて「受講後」の大切さを一番に考えて頂けると、より養成講座や資格取得が有意義な内容になると思います。

この体験談がどんな団体でも良いので資格取得のきっかけになってくれたら幸いです。

PMA団体に加入しているピラティス養成講座はこちらで詳しく紹介しています。
>>ピラティスインストラクター資格はどこがいい?種類、選び方、PMA団体をご紹介

たつき
たつき
Polestar Pilates Comprehensive Studio認定を取得し、ピラティススタジオ、スポーツクラブ、病院などで15年以上の指導経験を持つピラティスインストラクター。

ピラティスだけでなく、フェルデンクライス、アレクサンダーテクニーク、ロルフィング、フランクリンメソッドなど、多様なボディーワークも学び、知識を深めてきました。
ピラティスを通じて身体の使い方や意識の向上を目指すレッスンと情報発信をしています。

記事執筆、監修、その他、お仕事のご依頼はこちら
→kustastuki@gmail.com
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