「好転反応が怖くてファスティングを始められない」または「ファスティングを中断してしまった」という方は多くいるでしょう。
筆者は7日ファスティングを幾度となく経験し、これまでに10kg以上の減量に成功しています。
また、家族や知人にもファスティングアドバイザーとして指導し、「スタイルが良くなった!」「胃腸が別人のように丈夫になった!」など多数の成功体験を目撃してきました。
今回は、好転反応が起こる原因や対処法などを初心者の方にも分かりやすく解説していきます。ぜひ参考にしてください。
目次
好転反応はなぜ起こる?
「好転反応とは書いて字のごとく「体内が良い状態に向かっているサイン」のことです。順調に体内のデトックスが進んでいる証拠として前向きに捉えてよいでしょう。
ファスティング中は、体外からの栄養補給が著しく低下している状態です。そのため体内の老廃物や不要な細胞などを分解し、エネルギーとして使い始めます。
この時、老廃物や細胞から「毒素」もエネルギーと一緒に血液中に溶け出して全身に運ばれていくため、一時的に頭痛をはじめとした数々の体調不良が発生する場合があるのです。
つまり、好転反応が出るということは「排毒作用が活発に行われている証拠」。
特に、ファスティングを初めて行う方や肥満の方、食生活が乱れている方などは出やすい傾向にあります。
また本番2日目ぐらいから好転反応が出る方が多いですが、早ければ準備日の段階で出てくる方も。
次の章では、多くの方に出やすい症状とその対処法をご紹介していきます。
好転反応の代表的な症状5つ
まずは、好転反応の代表的な症状を5つご紹介します。
①頭痛
最も多い症状の一つが頭痛です。
頭痛の症状が起こる主な理由として、塩分の過剰排出による低ナトリウム血症とカフェインの虚脱症状が挙げられます。
普段の食生活で塩分を多く摂取される方やコーヒー、お茶などでカフェインを日常的に摂取されている方に出やすい症状です。
耐えられない程の痛みに襲われた際には、塩を一つまみ舐めると症状が和らぐことがあるので試してみてください。
②吐き気や胃痛
吐き気や胃痛が起こる場合は、胃酸過多の状態である可能性があります。普段から空腹感を感じていなくても「3食以上食事をとることを習慣にしている」という方に出やすい症状です。
対処法としては、まず下記でご紹介する「対処法②」を試してみましょう。
それでも症状が改善しない場合は、バナナをひとかけら食べてみてください。
もしくは準備食・回復食に移行し、一旦様子をみるのもおすすめです。
③眠くなる
ファスティング中は、体内の消費エネルギーを節約しようとする作用のため眠気が強く出る場合があります。
可能であれば素直に睡眠を取ることが一番いいのですが、日々忙しい現代人にとってはなかなか難しいですよね。
眠気を吹き飛ばす方法として効果的なのは、気分転換をすることです。
軽いウオーキングなどの適度な運動(※激しい運動は避ける)や家事や趣味などに没頭したりして、気を紛らわせてみましょう。
シャワーやお風呂に入るのも効果的です。
ただしカロリーを消費しすぎたり脱水の原因になるため、お湯を高温にしたり長風呂をするのは避けたほうがよいでしょう。
④下痢・便秘
ファスティング中は体内のデトックス作用が強くなるため、下痢になる方も多いです。しっかりと毒素が排出されている証拠なので、脱水に気を付けていれば無理に抑える必要はありません。
ただしあまりにも下痢症状が辛い場合は、身体を冷やさないことを意識してみてください。特にお腹の冷えを防ぎましょう。
また、摂取する水分を常温や温かいものにすることも大切です。水分補給時に一度に多くの量を飲み過ぎないように気をつけましょう。
便秘は、本番中に起こるものはあまり気にしなくても大丈夫です。
しかし「やっぱり気になる」「準備食中または回復食以降に便秘になる」などの場合は、水分補給量を増やし、ウオーキングなどの適度な運動をして腸の動きを促してみましょう。
近年では“腸もみ”という新しいマッサージ技術もあり、便秘の方にはかなり効果的ですので興味がある方は調べてみるのもおすすめです。
⑤吹き出物、ニキビ
吹き出物やニキビが出るのは、デトックス作用が皮膚上に現れている状態です。
普段から油っこい食事を常食している方に出やすい症状の一つとも言われています。
気になるかもしれませんが毒素排出の妨げになるため、薬を塗ったり、つぶしたりしないようにしましょう。
好転反応が出た時の対処法2選
ここでは、好転反応が出た時の対処法を2つご紹介します。
先ほどご紹介した5つの症状すべてに共通した対処法なので、ぜひ参考にしてください。
対処法①睡眠を取る
代謝酵素は睡眠中に活発化するため体内の解毒作業が進み、好転反応も軽減されやすくなります。
まずは安静にすることを心掛けましょう。
対処法②酵素ドリンク・生酵素・焙煎玄米粉末などを追加摂取する
カロリーやビタミン・ミネラル不足も大きな原因です。そんな時は、これらの商品を摂取して不足分の栄養素を補いましょう。
一日に必要なカロリーや栄養素の量は人それぞれ違いますから、余裕のある数量を用意しておきたいですね。
代表的な症状と、簡単な対処法を紹介してきました。
日常生活を送るのに支障の出ない程度であれば、過度に気にせずに「デトックスができている証拠だ」と考え、症状が治まるのを待ちましょう。
好転反応を楽しむくらいの気持ちで、気楽に体調の変化と付き合っていけばいいと思います。
あらかじめ好転反応を予防・軽減する方法
好転反応を予防・軽減するためには、以下の二つを意識することが重要です。
・ファスティングの計画を立てた時点で、準備日の前から食生活を改善する
少しでも体内の毒素を少ない状態にしておくことが、好転反応を最小限に抑える秘訣です。
ファスティング本番前は、アルコールやカフェイン、油分や肉類の摂取を控え、身体を冷やさない生活をできるだけ長く続けておきましょう。
特に初めてファスティングをする方は好転反応が強く出る傾向があるので、可能ならばこういった事前準備を行って不安要素を解消しておきたいところですね。
前章で軽く触れましたが、空腹感を感じていないにもかかわらずただ習慣だからと1日3食以上食べている方は、1日2食あるいは1食にしてみましょう。
特に、朝食抜きの生活にすることがおすすめです。
「お腹が鳴ったら食べる」という習慣を身につけるだけでも、体内環境は劇的に改善していきます。
もちろん好転反応の予防にもつながりますので、ぜひ試してみてください。
ファスティングを中止して回復食に移る際の注意点
「好転反応の激化が治まらない」または「やむを得ない理由でファスティングを中断しなくてはならない」といった場合もあります。その際には、準備食もしくは回復食に移りましょう。
いきなり元通りの食生活に戻してしまうと、好転反応のさらなる激化や体内に多くの毒素を吸収させる原因になります。
できれば1食目は重湯か三分粥などを食べるのが理想ですが、急を要する場合はバナナやトマトなどの柔らかい生の果物か野菜をゆっくりと食べましょう。
こうした事態に備えて、あらかじめレトルトのお粥などを用意しておくのもおすすめです。梅干しなども◎。
その後は、準備・回復食で1~2日様子を見ます。
体調が良好であれば、また本番に戻っても構いませんし、元の食生活に移行し、後日準備食から再チャレンジという形をとるのもいいでしょう。
簡単に言うと、中断する場合であっても回復食へ移るということを覚えておいてもらえれば大丈夫です。
特に初心者の方は中止の判断が難しいと思うので、少しでも不安や迷いがあればアドバイザーに相談しましょう。
ファスティング虎の巻!おすすめ書籍
ここではファスティングについて詳しく解説しているおすすめの書籍をご紹介します。
どちらもファスティングの第一人者である方が執筆されているので、ファスティングについてより知識を深めたい方はぜひ読んでみてくださいね。
1・病気にならない酵素食レシピ〔鶴見 隆史【著】 村井 りんご【レシピ】〕
日本の医師の中でファスティングの第一人者である鶴見医師が執筆された書籍です。
準備食・回復食の参考になる数多くのレシピや鶴見式ファスティングのやり方が書かれており、これ一冊を教科書にしてファスティングができてしまいます。
2・脳がよみがえる断食力〔山田 豊文【著】〕
管理栄養士で、こちらもファスティングの第一人者である山田豊文氏が執筆された本です。
ファスティングの正しいやり方はもちろん、ファスティング中に体内ではどんなすごいことが起きているのかを詳しく解説されています。
ファスティングの資格取得やファスティングのプロフェッショナルになりたいという方には、特におすすめです。
まとめ
ファスティングをするにあたり懸念される方が多いのが好転反応ですが、前述したように前向きに捉えていただき、過敏になりすぎないようにしてほしいと筆者は思います。
好転反応が出るということは、ファスティングが順調に進み、悪いものを体外に排出しようとしている証拠なのです。
ファスティングに慣れない間は、可能であれば経験者やアドバイザー、インストラクターなどの方にこまめに相談しましょう。
好転反応を乗り越えた先には、新しく素晴らしい自分が手に入りますよ。
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