2. ヨガインストラクターの現場から
いよいよヨガクラス開講!たくさんの生徒さんに通い続けてもらうには?
前回の記事(プロダンサーから転身#01)では、私がヨガインストラクターを志したきっかけをご紹介させていただきました。
今回の記事ではヨガクラスを担当し、苦労したことや喜びなど、生徒さんとのエピソードを交えてご紹介します。
ヨガティーチャートレーニングの先生からのお声がけによって、卒業と同時にヨガクラスを担当した私ですが、初めて担当するときは誰でもドキドキするものです。私ももちろん、ドキドキしながら初回のクラスをおこないました。
これからヨガインストラクターの資格取得をし、ヨガクラスを開講したいという方々もきっと不安をお持ちになることと思います。
でも、どうぞ安心してくださいね!
ヨガティーチャートレーニングでは一緒に学ぶ仲間同士での指導練習の時間を設けているトレーニングが多いので、練習どおりに落ち着いておこなえば大丈夫です!
私自身の場合は、しっかりとトレーニングでの指導練習やシュミレーションをしていたため、ただただ教えていただいているヨガの恩恵をお伝えしたいという想いで、ドキドキしながらも比較的落ち着いて最初のクラスを終えることができました。
クラス後、生徒さんにお声がけしていると「声のトーンが心地良くて気持ちよくできました!」「流れがスムーズだから集中できました!」などと笑顔で感想をお伝えくださり、ホッとしたのを今でも覚えています。
生徒さんのお役に少しでも立てたことがうれしく、その後も毎回クラスを丁寧におこなうことで担当クラスが少しずつ増えていきました。
こうしてヨガクラスを始めた当初は順調に生徒さんを集めていた私ですが、より多くのクラスを受け持つようになると、スタジオによって生徒さんの反応が変わり、たくさんの方々にご参加いただけるクラスとそうでないクラス、参加者数にばらつきを感じるようになりました。
ヨガインストラクターが超えるべき壁
ヨガインストラクターが恐らく誰もが苦労することは、生徒さんに通い続けてもらうことです。
ヨガは継続することでより多くの恩恵を得られます。そして、私たちヨガインストラクターはより多くの生徒さんを集め、続けてもらうことで成り立つ職業でもあります。
多くのヨガインストラクターが悩むこの問題に私自身がまずおこなった努力は、スタジオのある場所の地域性、クラス参加者の年齢層、担当クラスの曜日・時間帯などを考えた上でクラス内容、お声がけを変えるなど様々な工夫をするということでした。
すると、生徒さんの継続率が上がってくるケースが多くありました。
また、生徒さんのなかには痛みや怪我、病気などを抱えていらっしゃる方もご参加くださいます。そうしたお一人お一人の様子を把握してお声がけを増やしたり、安全におこなえる内容に変えたりといった努力を積み重ねていきました。
現在はグループレッスンが主流のヨガですが、本来のヨガは個人的に先生から指導いただけるものでありました。それは、お一人お一人、心も身体も、抱えている症状や事情も違うからです。
そうしたお一人お一人に寄り添えるヨガを学ぶために、ハタヨガのトレーニングとともにヨガセラピーや陰ヨガ、リストラティブヨガ、瞑想・ヨガ哲学などのトレーニングにて学びを続け、生徒さんに寄り添える内容へとブラッシュアップしていきました。
たくさんの生徒さんにクラスへご参加いただくには、まず自分自身が学び続けること。そして、人としてインストラクターとして信頼していただけること。
そのためにもクラスの前後にお悩みをお伺いすることもヨガインストラクターとして大切なことであり、クラス内容もさることながら、様々な心配りも生徒さんが継続してくださる要素だと思います。
ヨガインストラクターとしてのやりがいとは?
ヨガクラスには様々な方々がいらっしゃいます。
体調が良くなかったり、痛みや怪我を抱えていらっしゃったり、お悩みなどストレスを抱えている方もいらっしゃいます。そんな生徒さんにできることを察して、時にはお話を伺いながら寄り添えるようクラスをおこなうことで、生徒さんのヨガの継続を後押しすることになります。
ヨガの継続により心身のバランスが整い始め、心の揺れ動きが鎮まり、安らぎや癒しを感じ始めたり自分に自信を持ち積極的になったり、自分や他者の在り方を優しく受け入れることができるようになったりと、より良く変化していく姿を感じることがあります。
こうした生徒さんの良い変化を感じると、少しでも生徒さんの暮らしのお役に立てているのだと嬉しく思います。
先日もコロナ禍の自粛生活により、身体の痛みが増して日常生活もままならずにいた方が久しぶりにクラスに参加してくださり、その方に合わせた内容に個別に対応したところ、「今の身体を受け入れながら、少しずつ動けたことで心も身体も楽になった!先生のクラスに参加できて良かった!」と大変お喜びくださいました。
また、深い悲しみを抱えていらっしゃる方がクラス後にお話してくださり、「先生が言うように、この悲しみも受け入れてやがて変化するのを待ってみます」と力強く歩みだそうとしている姿に感銘を受けました。
それぞれの気づきや実感をご自分の人生に役立てて、より健やかになり、笑顔が増え、より良い生き方へと変わっていく姿を拝見できること、時には悲しみや怒り、不安やつらさを乗り越え、自分らしく生きようとしていく姿を目の当たりにできることが、ヨガインストラクターをしていて一番うれしく、やりがいを感じることです。
私自身も同じようにヨガからいただいている恩恵をお伝えできることが何よりも有り難いことです。
もし、あなたがヨガインストラクターになったら、あなたの生徒さんにどんなヨガをお伝えしたいと思っていますか?
ヨガインストラクターを志すみなさんへ
ここまでお読みいただきありがとうございました!
私自身がヨガインストラクターとして、養成講座トレーニング指導者として活動してきたなかで感じたこと、気づきや学びが少しでもインストラクターを志すみなさんの参考になったらうれしく思います。
ヨガは古来より大きな恩恵を私たちに与えてくれています。異常気象や新型コロナウィルスなどの様々な問題の前にひるんでしまうこともある現代ですが、ヨガの智慧が私たちにきっと安らぎや変化を受け入れる勇気と強さを与えてくれることと思います。
同じヨガを愛する身として、あなたがあなたらしく生きることができますように…願っています。Namaste…
RYT200を取りたいとお考えの方はこちらも合わせてご覧ください。
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