ヨガを始めたい!
でも、ヨガスタジオがたくさんあってどこに通えばいいか分からない…
そもそもホットヨガと常温ヨガってどっちがいいの?
と疑問に思っていませんか?
皆さんが気になる「ホットヨガと常温ヨガの違い」の6項目について、両方を経験してきた、ヨガ指導歴11年の筆者がお答えします。
目次
そもそもホットヨガと常温ヨガって何?
まず分かりやすいのが、ヨガを行う環境の違いです。
ホットヨガとは室温35~40℃、湿度60%前後に保たれた室内で行うヨガのことです。これはヨガの発祥である、インドの高温多湿の環境に合わせているといわれています。
一方、常温ヨガはそういった温度や湿度の操作は行わない、日常生活と同じ環境で行うヨガのことです。
ヨガをするときは何を着ればいいの?
ヨガを行う環境が大きく違うホットヨガと常温ヨガ。そのため服装も変わってきます。
高温多湿の環境で行うホットヨガは、比較的薄着で行います。
ヨガ用のブラトップをそのまま1枚で着たり、インナーとして着用する場合も、上に重ねて着るのはタンクトップや半袖のものがいいでしょう。
長袖や厚手のものは熱がこもりやすく、熱中症になるリスクが上がるためおすすめできません。
外では重いアウターを着る冬場でも、薄着になり身軽に運動ができるホットヨガの環境は、それだけで心地がいいものです。
一方、常温ヨガは日常生活と同じ環境。エアコン等で調節するスタジオが多いですが、夏場と冬場では体感温度が大きく変わります。
夏場はホットヨガのように薄着で行うこともありますが、冬場は基本的に長袖が必須。レッグウォーマーなどの防寒グッズが必要なときもあります。
そのため、薄着になることに抵抗がある方には常温ヨガがいいかもしれません。
ホットヨガと常温ヨガ、それぞれ効果の違いはある?
姿勢の改善やリラックスなど、共通して得られる効果もたくさんありますが、ホットヨガと常温ヨガの大きな違いは「発汗量」と「呼吸のしやすさ」です。
まずはホットヨガの特徴である「多量の発汗により得られる爽快感」。
ホットヨガに通われている方は、日頃エアコンの環境下で過ごしているため、汗をかきたいという理由で通われている方が非常に多いです。継続することで衰えた汗腺の機能が活性化し、良い汗をかけるようになります。
また、筆者もホットヨガから始めましたが、始めた理由は「肌荒れをどうにかしたい!」という理由でした。
エステや化粧品を変えるなど、あらゆることを試しましたが改善しませんでした。
そんな時、ホットヨガに通っていた家族から「ヨガの先生たちのお肌がすごく綺麗から効果があるんではないか?」と勧められて半信半疑で通いだしました。
すると、悩んでいた肌荒れが3ヵ月ほどで改善し、そのままヨガの魅力にどっぷりはまり指導者になったという経緯があります。
効果には個人差がありますが、指導をしていても長年ホットヨガに通われている方のお肌はツルツルで、実年齢にはとても見えない方が多いので、試される価値はあります。
一方、常温ヨガがホットヨガと違うところは「呼吸のしやすさ」です。
ヨガはいろいろなポーズをとることに注目されやすいですが、実はヨガを深めるためにはポーズと同じくらい呼吸が大切なんです。
呼吸法もさまざまありますが、最も有名なのが腹式呼吸法。日常で忙しく過ごしていると、呼吸は浅くなりがち。腹式呼吸で特に吐く息を意識することで、自律神経の副交感神経が優位になり、リラックス効果が上がります。
ホットヨガでも呼吸法はしますが、高温多湿の環境のため息が上がりやすくなります。
そのため呼吸は常温ヨガの方が行いやすく、ヨガを深めていきたいと考える方は常温ヨガへ移行する傾向にあります。
ホットヨガと常温ヨガ、痩せるのはどっち?
「ヨガをすれば痩せられるか?」これは気になる方が多いですよね!
まずは1時間あたりの消費カロリーの違いですが、一般的にホットヨガが約300kcal、常温ヨガが約150~200kcalといわれています。
これは年齢や選ぶクラス内容によっても変わってきますが、ホットヨガの方がやや消費カロリーは高いといえます。
また、女性は男性に比べ筋肉量が少ないことと、月経周期によるホルモンバランスの変化で、浮腫みに悩まれている方が多いです。
そんな方にはホットヨガがおすすめ。
多量の発汗により浮腫みを解消することで、見た目がすっきりします。
一方、常温ヨガがボディメイクに良い点は「筋肉を使う感覚が分かりやすいこと」です。
ヨガは柔軟な体を手に入れてポーズをとっているイメージがありますが、すべてを緩めているわけではなく引き締めるところは保ちながらポーズをとっています。
ホットヨガの温かい環境の中では筋肉や関節が緩みやすく、柔らかさに偏ってポーズをとってしまいやすいです。そのため、どの筋肉を使っているか意識しやすいのは常温ヨガといえます。
しっかり筋肉を使うことで、体を引き締めることができます。
費用や時間、継続しやすいのはどっち?
いざ!ヨガに行き始めたのはいいが、続けられるか不安という方は多いと思います。継続することでヨガの効果も得られやすくなるため、通いやすさの違いを見ていきましょう。
まず費用の違いですが、これはスタジオによってさまざまです。
ただ、ホットヨガは高温多湿の環境を整えるための設備、レッスン後に使用するシャワー室が完備されていることが多いです。コストがかかる分、1クラスあたりの定員が常温ヨガに比べ多い傾向にあります。
大手ホットヨガスタジオは、月会費は抑えられるというメリットがあります。一方、定員が30名以上に設定しているところも多く、少人数でゆっくり受けたい方には不向きといえます。
また、ホットヨガの場合は多量の発汗をするため、レッスン後のウェアやバスタオルなど荷物は多くなります。
汗をかくためメイクを落として受けられる方も多く、仕事の合間に受けたいという方や、ヨガの後にすぐ次の予定がある方は、常温ヨガの方が気軽に通えます。
それぞれスタジオを選ぶときのポイントはある?
最後に、自分にあったスタジオを選ぶときのポイントの違いです。
まず、ホットヨガスタジオを選ぶポイントは、スタジオによって室内を暖める方法が違うところです。
ホットヨガとは室温35~40℃、湿度60%前後に保たれた室内で行うヨガのことと書きましたが、天然岩盤を敷きつめ床下から温水で暖めるところもあれば、電気サウナストーブを使い空気全体を暖める方法をとっているスタジオなどさまざまです。
それにより、体の芯から温まる感覚が得られるところもあれば、上半身に集中して熱く感じるところもあります。
また、温度の設定もスタジオによって違います。
筆者もはじめてヨガを体験したスタジオは、温度が高く感じすぎてレッスンの途中に退出した経験があります。自分にはホットヨガは向いていないと感じましたが、他のスタジオでは大丈夫でした。
熱さの感じ方は人それぞれです。体験に行き、ご自分が心地良く継続できそうなところを選ぶことが大切です。
そして常温ヨガを選ぶポイントは、初心者でも通いやすいスタジオかどうかです。
ヨガを深く練習したい方は、呼吸がしやすく、体を使う感覚が分かりやすい常温ヨガを選ぶ傾向にあります。そのため常温ヨガの中には、ヨガ歴が長い方が多く通われているスタジオもあります。
初心者の方も多く通われているスタジオもたくさんあるため、体験に行かれる際は、初心者の方でも始めやすいクラスがあるか確認されることをおすすめします。
ホットヨガと常温ヨガはそれぞれ違う良さがある
今回は「ホットヨガと常温ヨガの違いについて」ご紹介しました。
それぞれに違う良さがあるので、使い分けて行うのも楽しいです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
皆さんがご自分にあったスタイルで、ヨガライフを楽しめますように。
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