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薬剤師が教えるGLP-1作動薬 実際にオゼンピックを利用した私の結果は?

まず、私の簡単な経歴から簡単にお伝えしたいと思います。

薬剤師国家試験合格後は病床数600床弱のがん、救命救急、周産期医療、小児医療等の高度医療を担う病院に勤務、その後薬局に勤務し、半年間のカナダへの語学留学、帰国後、派遣薬剤師として数カ月勤務後、オーストラリアへ4か月間滞在しました。

現在は再度、派遣薬剤師として循環器から精神科、内分泌科、クリニックから大学病院までさまざまな疾患を持つ患者さんに対する服薬指導を行っています。

GLP-1作動薬とは?

近年、美容医療がメジャーとなっており、ダイエットが運動や食事といった個人の努力で行う苦行から医療の力を借りて楽に痩せようという動きが出ています。

中でも、有名なのがGLP-1作動薬です。

もともとは2型糖尿病治療薬として日本で使われるようになりました。ただ、体重減少効果も認められており、海外では肥満治療薬としての使用実績も多いです。

特にオゼンピックはGLP-1作動薬として2022年5月に上市されました。

現在GLP-1作動薬として使われているお薬は、内服ではリベルサス、自己注射製剤は短時間作用型で1日2回投与製剤であるバイエッタ、長時間作用型で1日1回投与製剤であるビクトーザ(サクセンダ)、リキスミア、1週間に1回投与のトルリシティ、オゼンピックがあります。

そして最近のトレンドである、マンジェロも現在徐々に主流となってきています。

私たちの体内では食事を摂取することで、血糖値が上がり、その血糖値の上昇を抑えるためにインスリンが分泌されます。GLP-1とはインクレチンの1つである、グルカゴン様ペプチド-1のことであり、このホルモンが食事摂取に伴い消化管から分泌され、インスリンの分泌を促進します。

GLP-1作動薬はこのGLP-1の受容体を刺激することでインスリン分泌を促進します。高濃度でGLP-1を刺激することにより摂食中枢を抑制したり、胃排泄運動を抑制します。それの影響により、高確率で悪心・嘔吐、下痢・便秘、食欲不振が起こります。

GLP-1作動薬を利用したきっかけ

わたしがまず初めにオゼンピックを使用しようと思ったきっかけは、もちろんのこと太ったからです。

2022年9月~23年3月までカナダ、バンクーバーに語学留学をしていました。文化が違えば、食生活も違い、見事に10㎏太りました。人生のMax体重である55㎏まで到達してしまったが、体重計がなく、自分の体重を確認するすべがなく、体重を気にしないで食事をしていたことも原因の一つです。

帰国後、自宅に着いて、初めにしたことが体重測定、第一にものすごいショックを受けました。もちろんそこからダイエットを始めたわけだが、年齢も年齢、20代のときのように思ったようには痩せられませんでした。

食事も炭水化物を少なめ、野菜・タンパク質中心の食事、毎日一万歩歩くようにしていました。それでもおもったようには痩せず、四苦八苦していました。

そんな中で、再度、オーストラリアにワーキングホリデーで渡航、オーストラリアは比較的健康志向であったが、やはり友人と外食にいけば、脂っこいものばかり、カンガルー肉も食べました。オーストラリア渡航時はカナダの教訓を生かし、体重計を持って行ってはいたものの、体重は変わらず53~55㎏を行き来しているような状態でした。

購入の仕方と実際に使用した感じについて

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オーストラリア帰国後、一念発起し、ジムに通い始めました。1週間に4回程度は通っていたと思います。トレッドミルを1時間汗だくになってやっていたが、一向に痩せませんでした。

なんとしてもカナダ渡航前の体重50㎏前後まで痩せたかったので、思い切ってオゼンピックを使うことにしました。

ただ、もちろん自由診療。保険はききません。

インターネットでオゼンピックの電話診療をやっているクリニックを見つけ、予約。このクリニックはオゼンピックのほかに、ビクトーザ、サクセンダ、マンジェロ、リベルサスを取り扱っています。

私がオゼンピックを選んだ理由は、カナダやオーストラリアで見た広告です。

日本では医療用医薬品の広告には規制があり、製薬会社のCMは見ることはあっても、医薬品の広告をみることはまずありません。

カナダやオーストラリアでは地下鉄、路面電車、バス等の公共交通機関に大々的に宣伝しています。肥満も多い国ということもあり、日本ではあり得ない光景がとても印象に残っており、オゼンピックを選びました。

ちなみに私が選んだクリニックはオゼンピックがほかのオンラインクリニックより安く、予約自体も比較的取りやすかったからです。ついに電話診療の日、予約の時間よりも大幅に遅れてクリニックから電話がかかってきました。

予約の時点で身長、体重、既往歴、内服薬、アレルギー歴を記入してあったため、まずはその確認、その後、希望のGLP-1作動薬がオゼンピックでいいかどうかの確認、何本購入するか、針、消毒綿の費用、診察料、クール宅急便の配送料の説明、そして用量の説明がありました。

オゼンピックは初回は0.25㎎を4週間使用し、消化器症状が気にならなければ、0.5㎎、効果不十分であれば最大1㎎増やすことが可能です。

副作用である消化器症状が出た場合は市販の胃薬を使用してもいいと伝えられたが、使い方等の説明は特になし、その後、Drに電話がかわり、気になることがないか聞かれ、ないですと答えて電話診療は終わりました。あとは届くのを待つのみとなりました。

そして、ついにオゼンピックが手元に届き、いざ使おうとすると、やはり自己注射。

薬剤師として患者に対し、いつもインスリン製剤等の自己注射について指導をしている立場ではあったが、自己注射をする経験は初めて、自分で自分に針を刺すことに恐怖を感じたことは今でも忘れられません。

しかし、大学自体インスリン製剤の使用方法に関しては、徹底的に学習しました。インスリン製剤と使用はほとんど変わりません。違う点は空打ち、インスリン製剤に関しては使用前に毎回2または3単位の空打ちが必要となるが、オゼンピックに関しては初めて使用するときの1回のみ空打ちが必要、動作確認といったところでしょうか。

針をつける部分、注射する部位を消毒し、いざ自己注射。ただ投与してしまえばなんてこともありませんでした。

針の長さは4㎜、外径も0.23㎜ととても細いです。特に痛みもなく、出血することもなく、数秒で投与終了。そしてこれを毎週日曜日の夕方に打つように決め、0.25㎎を8週間継続しました。

問題であったのが消化器症状、消化器症状が出ることはもちろん知っていたが、私の場合は結構顕著に出ました。

ただ、私が使い始めたのが5月、夏が苦手なこともあり、毎年のように夏になると食欲不振に陥るが、オゼンピックの消化器症状は食欲不振のほかに、下痢もあり、投与後数日は、食欲不振、悪心が強く、市販の胃薬をよく内服していたが時間の経過に伴い、症状自体は落ち着いていきました。

問題なのが体重です。8週間使い切ったが、結果は不変、オゼンピックも使って、ジムにも通い、食事も気にしていたが、正直なところは高いお金払って効果感じられないのかと落胆の気持ちが強かったことを覚えています。

ただ、オゼンピックの効果を感じられるには3~4カ月は使い続けなければいけません。

再度、同クリニックの電話診療を予約、今回も体重の変化と気になることがないか確認があり、Drにかわり、気になることがないかの確認で電話診療は終了。オゼンピック0.25㎎を再度8週間使うことにしました。

GLP-1作動薬を利用した結果は?

結果から言ってしまえば、効果あり!55㎏あった体重も50㎏弱になり、体脂肪率も改善しました。ただ消化器症状に関してはあまり慣れてはきませんでした。やはり投与数日は消化器症状があり、時間が経つにつれ落ち着いてくる状態を繰り返していました。

悪心、食欲不振に関しては、正直、そこまで苦ではありませんでした。我慢できるぐらい、食べる量がものすごく減ったわけでもありません。ただちょっと気持ち悪いかなという程度、許容できる範囲内ではありました。

約4か月間0.25㎎を使い続けたが、結果は満足いくものであったし、現在自己注射は中止しているが、体重、体脂肪率は大きく変動はなく、キープし続けています。

ただ、これは私のケース。

薬剤師としてオゼンピック使用している患者ともよく話をするが、実際に肥満傾向の糖尿病患者がオゼンピックやその他のGLP-1作動薬を使用していでも、痩せたというケースは正直あまり見かけません。

これからオゼンピック、他GLP-1作動薬使用を考えている方にはまず考えてほしいのが、薬を使うだけで簡単に痩せると考えるのは注意が必要と思います。

金額も継続して使うとなると経済的にも負担にはなります。オゼンピックであれば最低でも3~4カ月は使用を継続しなければならないと考えると、金銭面は結構な負担ではあります。そして、もちろん食事や運動もすることで必須です。

また消化器症状に関しては個人差はあるものの、起こりやすい副作用ではあることも理解が必要です。妊娠を希望する場合であれば、使用はできません。オゼンピック使用中は避妊をする必要があります。1週間に1回だいたい同じ時間に投与ができるかも重要になってきます。

GLP-1作動薬にはいくつかの種類があるが、内服のリベルサスは内服方法が複雑、リベルサスの吸収が胃の内容物により低下するため、1日のうちの最初の食事または飲水の前に、空腹の状態でコップ約半分(120mL)以下の水で内服、その後30分は飲食、他の薬の内服も避ける必要があります。

自己注射製剤では、1日2回投与であるバイエッタは単純に1日2回の自己注射は正直大変です。

長時間作用型で1日1回投与製剤であるビクトーザ、リキスミアも悪くはないが、毎日自己注射することが苦ではなく、逆に1週間に1回だと忘れてしまうといった方にはあえて毎日使用するほうがいいのかもしれないと考えます。

1週間に1回投与のトルリシティ、オゼンピック、マンジェロは使用するデバイスの操作方法が異なります。ビクトーザ(サクセンダ)、リキスミア、オゼンピックは自分で針をつけて、どれだけの量を投与するのかを自分で合わせないといけません。

それに対して、トルリシティやマンジェロは1回使い切り製剤であり、針を自分でつける必要はなく、針を自分でつけるのが怖い、針がみえるのが嫌だという場合には、針がすでに充填されており、ロックを解除し、投与する部位の押し当て注入ボタンを押して、待つだけなので、非常に簡単です。

効果としてはマンジェロがいちばん減量効果に優れており、その次がオゼンピック、ビクトーザの順であると言われています。だた、減量効果が高いからと言って安易にマンジェロを選択するのではなく、使用方法、継続できるか、副作用等も考慮し、使用を検討するのがベストであると考えます。

ゲストライター
ゲストライター
ヨガ・ピラティスの講師、ダイエット経験者など、さまざまな方々からのゲスト投稿および口コミ体験談です。

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