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GLP-1ダイエット注射の効果とは?危険性・副作用なども合わせて解説します

現代を生きる女性において「人生の永遠のテーマ」ともいわれるダイエット。
流行りのダイエットがあれば、すぐに飛びついてチャレンジする人もなかにはいるでしょう。

今回の記事では、ダイエットのなかでも巷で話題になっている「GLP-1ダイエット」について徹底解説していきます。

クリニックで取り扱っているところも多く、最近耳にするという人もいるのではないでしょうか。
ある芸能人がGLP-1ダイエットにチャレンジして話題になったこともありました。

「GLP-1ダイエット」という言葉は耳にしたことがあっても、どんなダイエット方法なのか分からない人もいるはずです。

  • GLP-1ダイエットってどんなダイエットなのか知りたい
  • GLP-1ダイエットの効果を知りたい
  • GLP-1ダイエットに副作用があればあらかじめ知っておきたい

このようなことを考えている人は、今回の記事が参考になります。
ぜひ最後まで読んでください。

<筆者プロフィール>

tsuchizaki GLP-1ダイエット注射の効果とは?危険性・副作用なども合わせて解説します土崎 翔 

日本健康ダイエット協会(JDHA)
プロフェッショナルアドバイザー

過去数十回のファスティングを経験。
もともとはファスティング否定派だったが、山田豊文先生の著書「脳がよみがえる断食力」を読み、ファスティングの考えが180度転換。
「ファスティングの真髄は、食に感謝と感動をする気持ちが芽生えることにある」というのが持論。
ファスティングでしか体験できない素晴らしさがあることを多くの人に伝えるため活動中。

GLP-1ダイエットとは?

GLP-1ダイエットとは、「GLP-1」というホルモンを活用したダイエットの一つです。

食事や運動を中心にダイエットをしてきた場合は、GLP-1について詳しくない人もいるでしょう。

そこで、以下ではGLP-1について詳しく解説します。

GLP-1とは?

GLP-1とは、小腸から分泌されるホルモンであるインクレチンの一種です。
「グルカゴン様ペプチドー1(Gulcagon-Like peptide-1)」の略で、痩せホルモンともいわれています。

GLP-1の主な働きは、インスリンの分泌を促すことです。
食事をして血糖値が上がると、小腸にあるL細胞から分泌されます。すい臓のβ細胞表面にあるGLP-1の受容体にくっついて、β細胞内からインスリンを分泌させます。

GLP-1は、血糖値が高い場合にのみインスリンを分泌させることが特徴です。
インスリンが働かないと、身体の各組織が正常な機能をしなくなるおそれがあります。

インスリンがきちんと働くことで、身体のエネルギー源となる血中の糖が細胞内に取り込まれ、血糖値が正常にコントロールされるのです。

高血糖になってしまうと、以下のような健康に関するリスクが生じやすくなるといわれています。

  • 空腹状態が続く(食べても満足感が得られない)
  • 食べても痩せる
  • 疲れがとれない
  • 喉の渇き
  • 多尿・頻尿
  • 感染症
  • 高血糖昏睡
  • 肥満
  • 動脈硬化
  • 心筋梗塞
  • 脳卒中

GLP-1受容体作動薬とは?

GLP-1受容体作動薬とは、体内のGLP-1を補う薬です。
主に2型糖尿病の治療に用いられていて、インスリンの分泌を促すことで血糖値を下げる作用があります。

もともと体内にあるGLP-1は、小腸から分泌された後はすぐに酵素によって分解されますが、GLP-1受容体作動薬は、酵素によって分解されにくい工夫をしている薬です。
そのため、もともと体内にあるGLP-1よりも効果を長く保てるといわれています。

GLP-1ダイエットとは、この「GLP-1受容体作動薬」を使ったダイエットのことです。

GLP-1受容体作動薬の投与方法は、注射と内服薬の2パターンがあります。

以下において、種類の違いを解説していきましょう。

GLP-1受容体作動薬の種類

以下ではGLP-1受容体作動薬のなかでも、使用されることが多い4種類を下の表で紹介します。

製品名 ビクトーザ オゼンピック マンジャロ リベルサス
剤形 注射 注射 注射 内服薬
成分 リラグルチド セマグルチド チルゼパチド セマグルチド
使い方・飲み方
  • 症状などにあわせて、医師が決める。

<通常の使用量・回数>
開始量:0.3mg/回
維持用量:0.9mg/回
※使用回数:1日1回朝または夕

  • 少量から投与を開始し、1週間以上の間隔で0.3mgずつ増量する。
  • 状態に応じて投与量を増減する。1日量として0.9mgで効果不十分な場合には、1週間以上の間隔で0.3mgずつ最高1.8mgまで増量。
  • 症状などにあわせて、医師が決める。

<通常の使用量・回数>
開始量:0.25mg/回
維持用量:0.5mg/回
※使用回数:週1回

  • 週1回、同じ曜日に注射する。
  • 開始量を4週間注射した後、維持用量に増量する。
  • 週1回0.5mgを4週間以上注射しても効果不十分な場合は、週1回 1.0mgまで増量されることがある。
  • 症状などにあわせて、医師が決める。

<通常の使用量>
開始量:2.5mg/回
維持用量:5mg/回
※使用回数:週1回

    • 週1回、同じ曜日に注射する。
    • 開始量を4週間注射した後、維持用量に増量する。

週1回5mgを4週間以上注射しても効果不十分な場合は、2.5mgずつ増量可能、最大用量は15mgまで。

  • 症状などにあわせて、医師が決める。

<通常の使用量・回数>
開始量:リベルサス錠3mg1錠
維持用量:リベルサス
※飲む回数:1日のうちの最初の食事または飲水の前に1回

  • 開始量を4週間以上服用した後、維持用量に増量。
  • 1日1回7mgを4週間以上服用しても効果不十分な場合は、1日1回14mg(リベルサス錠14mg1錠)に増量される可能性あり。
注意点
  • 毎日決まった時間に投与しないといけないのが煩わしい
  • 人によっては注射の腫れが目立つ可能性がある
  • 何度も同じ場所に注射するとその部分の肌が硬くなることがある。
  • 2023年に発売開始した新薬なので、副作用に注意が必要。
  • 飲食物または他の薬と同時に服用した場合に吸収が低下する。
  • 1日のうちの最初の食事または飲水の前に、空腹の状態で飲む。
  • コップ約半分の水(約120ml以下)とともに1錠飲む。2錠飲むことは避ける。

飲んでから少なくとも30分は、飲食および他の薬の経口摂取を避ける。

費用相場(月額) 65,000円前後
※投与量は個人差があるため、あくまで参考程度に。
20,000円前後
※投与量は個人差があるため、あくまで参考程度に。
2.5mg:15,000円前後
5mg:30,000円前後
3㎎:10.000円~18,000円程度
7㎎:20,000円~25,000円程度
14㎎:30,000円~40,000円程度

GLP-1ダイエット注射の方法

以下では、ビクトーザを使用した場合を例に施術方法や注意点などをまとめていきます。

<施術方法>
以下の順で施術をしていきます。すべての工程は、1分程度で終了します。

  1. 針を装着する。
  2. 投与量を設定する。
  3. 注入部位を消毒し、脂肪部位を掴んで注射する。
  4. 注入した針を片づけて終了する。

<主な注意点>

  • 静脈内および筋肉内に注射する。
  • 皮下注射は、腹部や大腿部、上腕におこなう。注射箇所は毎回変更し、前回の注射箇所より少なくとも2〜3cm離して注射する。
  • 必ず規格(JIS T 3226-2に準拠したA型専用)に適合した注射針を使用する。
  • 注射針を装着した時に液漏れなどの不具合があった場合は、新しい注射針に取り替える。
  • 他人と共有しないこと。また、他の薬と混合すると成分が分解する可能性があるため、混合しない。
  • 注射針は毎回新しいものを使用し、必ず注射直前に取り付ける。

GLP-1ダイエットが人気の5つの理由

以下では、GLP-1ダイエットが人気の理由について解説していきます。

1. 食事制限が不要

ダイエットが続かない理由の一つが、食事制限をすることで生じる空腹感に耐えられず、途中でダイエットを挫折してしまうことです。

その点、GLP-1には食欲抑制効果があるといわれているので、自然に食べる量が減る可能性が高くなります。

お腹が空いたときについつい何かを食べてしまいがちな人には、食事制限をあえてする必要がなくなることが増えるのでおすすめでしょう。

2. あまりストレスがかからない

ストレスはダイエットの大敵ともいわれています。
空腹感によってイライラすることが増えると、間食をしてしまったり暴飲暴食をしてしまった経験がある人は多いのではないでしょうか。

GLP-1には食欲抑制効果があるといわれているので、空腹感が抑えられます。

空腹によるストレスを避けられる点において、他のダイエット方法に比べて成功率が高くなりやすいと考えられるでしょう。

3. ダイエット方法がシンプルで簡単

GLP-1ダイエットは、厳しい食事制限や高強度の運動をする必要がありません。

注射の場合は、1日または1週間に1回決まった時間に注射をするだけ

内服薬の場合も、最初の食事または飲水の前に、コップ約半分の水(約120ml以下)を空腹の状態で1錠飲むだけです。

服用後30分程度は他の薬を服用したり飲食をしてはいけないなど注意点がありますが、難しい決まりはありません。

シンプルな方法なので、誰でも簡単に継続できます。

4. リバウンドしにくい

頑張ってダイエットをしたとしても、リバウンドしてしまい元通りに戻ってしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。

無理をしてダイエットをすると、どうしてもストレスが溜まっていきます。
その結果、反動で暴飲暴食をしてしまい、ダイエットが思い通りにいかないため挫折してしまう傾向が高くなるのです。

その点、GLP-1ダイエットは無理をして食事制限をしたり運動せずにできるダイエット方法

ストレスが溜まりにくいダイエットのため、リバウンドをする可能性は低いといえます。

5. きつい運動が不要

ダイエットをするにしても、運動が苦手な人からすれば「やりたくない!」と考えてしまいがちです。
はじめは頑張ろうと思っていても、なかなか続けられずにダイエットを諦めてしまう人もいるでしょう。

運動がキツいと感じている人にとって、GLP-1ダイエットは運動不要なのでおすすめです。

決められた時間や日にちに注射や薬を飲めば良いだけなので、運動しなければいけないというストレスを感じることなくできます。

GLP-1ダイエットの5つの注意点

厳しい食事制限や高強度の運動は不要で、誰でも簡単にできるGLP-1ダイエットですが、注意点もあります。

どんな注意点があるのか、以下で解説していきましょう。

1. 何を食べても痩せるわけではない

GLP-1ダイエットをしていれば、何を食べても痩せられるわけではありません。

食事制限は不要ですが、通常のダイエットと同様に食べる量や質を気にすることは必要です。

そのためGLP-1ダイエットを始めることをきっかけにして、食習慣を変えるのがおすすめでしょう。それだけでダイエット効果が倍増する可能性もあります。

糖質を控えたり、ビタミンやミネラルを積極的に摂ったり栄養バランスを考えた食事をしていきましょう。

2. 適度な運動をしたほうがよい

GLP-1ダイエットは、注射や内服薬だけ飲んでいれば一切運動しないでよいわけではありません。

「運動不要のダイエットだからやってみたい!」

このように思ってGLP-1ダイエットを始めるかもしれませんが、日頃の運動習慣がなかった人は軽い適度な運動(ウォーキングなど)から始めてみることをおすすめします。

やはりダイエットの基本は「食事」と「運動」なので、生活習慣を整える意味でもダイエットの一環として適度な運動をしたほうがよいでしょう。

3. 厚生労働省の承認薬ではない

現在日本では、2型糖尿病治療以外を適応症として承認されたGLP-1受容体作動薬は存在しません。

美容・痩身・ダイエット等を目的とする適応外使用に関して、2型糖尿病を有さない日本人における安全性と有効性は確認されていないので注意が必要です。

クリニックの広告をみると、魅力的に感じてついつい​​試したくなる気持ちも分かります。

ただ、実際に契約するかどうかは慎重に検討するようにしましょう。

4. 個人で輸入できてしまう

GLP-1受容体作動薬は処方薬であるため、日本の通販サイトで購入はできません。
ただし、個人輸入をすれば海外のサイトでの入手は可能です。

通常であれば医師が使用量を調整したりしますが、個人判断では見極めができないおそれがあります。

また、副作用が生じたとしても医師のフォローがないので、このまま続けてよいかどうか判断が難しいでしょう。

そのため、個人輸入ができたとしても、個人判断で使用するのはおすすめできません。

5. GLP-1ダイエットを受けられない場合がある

安全にダイエットをするためにも、以下に該当するような人はGLP-1受容体作動薬を使用できません。

  1. 腹部の手術、腸閉塞の既往歴のある人
  2. 膵炎等の膵臓疾患の既往歴のある人
  3. 胃潰瘍などの胃腸障害のある人
  4. 低血糖を起こす恐れがある人
  5. 1型糖尿病の人
  6. 妊娠中、授乳中の人

GLP-1ダイエットの副作用

GLP-1ダイエットをするにあたって、薬の副作用を受ける可能性があることを頭に入れておきましょう。

主に以下のような副作用があるといわれています。

副作用 主な症状
低血糖 冷や汗、動悸、意識障害、けいれん、手足の震え
膵炎 腹痛や背中の左側の痛み、倦怠感、お腹の張理、下痢・軟便症状、下痢に伴う体重減少、吐き気、喉が渇く、尿量が増える
腸閉塞 腹部全体の痛み、便秘、嘔吐、腹部膨満、発熱、頻脈
胆嚢炎(たんのうえん)・胆管炎(たんかんえん) 右上腹部の痛み、黄疸、発熱、白目が黄色くなる、寒気、吐き気
胆汁うっ滞性黄疸(たんじゅううったいせいおうだん) 黄疸、濃い色の尿、薄い色の便、全身のかゆみ

この中でも特に、低血糖は命の危険性すらあるので要注意です。
最初に症状が起きたときにきちんと対処すれば回復しますので、自分の判断で薬の量を調整したり中止しないようにしましょう。

万が一低血糖の症状が起きた場合は、必ず医師に報告・相談してください。

GLP-1ダイエットについてよくある質問3つ

ここからはGLP-1ダイエットについてよくある質問をご紹介します。

1. 効果はいつくらいから現れて、どのくらい痩せるか?

個人差はあるものの、薬を使用し始めた翌日~数日以内に食欲の低下が実感できるといわれています。
食欲が低下するとともに食事量も落ちるため、早ければ1~2週間程度で体重の減少が確認できる場合もあるでしょう。

ただし、リバウンドを防ぐためにも、3ヶ月程度継続することがおすすめです。
リバウンドを防ぐ体重減少の目安は、1ヶ月で体重の5%程度といわれています。

2. 注射をするとき、痛みはあるか?

注射をするときには、どうしても痛みは伴うもの。
ただ、とても細い針で痛みを感じにくい場所に注射するので、想像よりも痛くはないといわれています。

注射後に血が出るようなこともほとんどなく、痛みが残ることはありません。

3. 注射と内服薬はどちらを選んだほうがよいか?

注射に抵抗がある人もいますが、一度は必ず医師から指導を受けます。
痛みはほとんどないといわれているので、安心して使用できるでしょう。

しかし、どうしても苦手意識がある人は、内服薬がおすすめです。

ただし、内服薬は使用時の注意点が多いために、どちらもメリット・デメリットが存在します。

まとめると、以下のようになります。

  • 注射が苦手、抵抗がある人:内服薬
  • 毎日の食事にルールが加わることは煩わしいと考えている人:注射

まとめ

今回の記事では「GLP-1ダイエット」について徹底解説しました。
食事制限や運動が不要なので、誰でも簡単にできるダイエットであると考えることもできます。

ただし、GLP-1受容体作動薬は本来2型糖尿病の人が使用するものです。
そのため、健康な人は安易に飛びつくものではありません。

また、使用するにあたっても1日(または1週間)に1回決まった曜日に注射をしないといけなかったり、毎日の食事にルールが加わったりと、思っているように手間だと感じる人も出てくるでしょう。

そして、副作用が生じる可能性があることも忘れてはいけません。

よって、無理のないトレーニングと食事を工夫したダイエットを地道に取り組んでもらうことが、遠回りのように見えてもっとも近道だと考えます。

食事については、酵素ドリンクなどを毎日の食事に組み込んで、不足しがちな栄養素をきちんと摂ることなどもおすすめです。

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GLP-1ダイエットをするにしても、健康的な生活を送るためには「食事」と「運動」という2本柱を意識していきましょう。

ウェルネスストーリー編集部
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ウェルネスストーリー編集部です。
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