心と体に様々な効果があることが知られているヨガ。
そのなかで「岩盤ヨガ」というのをご存知でしょうか?
今回はホットヨガとの違いや、岩盤ヨガで痩せるのか?という気になる点について紹介します。
目次
⒈ 岩盤ヨガとは?
ヨガとは、様々なポーズをとりながら深い呼吸に意識を向けます。リラックス効果や集中力のアップ、柔軟性や筋力アップにも繋がり人気の健康法です。
次に岩盤浴とは、温めた天然の石やプレートに寝転がる温浴法です。美肌、デトックス、リラックスなどに効果的です。
このふたつを組み合わせたもの、温めた天然鉱石の上で行うヨガを岩盤ヨガといい、相乗効果が期待できます。
体の芯からじわじわと温まった状態で行う岩盤ヨガ。
筋肉が伸びやすくポーズが無理なくとれるので、体がかたい人にもおすすめです。
⒉ ホットヨガとの違い
1番大きな違いは、体を温める方法です。
ホットヨガは主に暖房や加湿器などの空調機器で温めるので、体の表面から温まっていきます。
そのため外側は暖かいけれど、芯は冷えているままということもあります。
また、スタジオ内の位置によっては乾燥しやすいので、呼吸がとりにくく感じることもあるようです。
岩盤ヨガは天然鉱石を使っているので体の内側からじっくりと温まります。
同じ温め方では、もう一つ溶岩ヨガあります。
施設やクラスによって異なりますが、溶岩ヨガはより温度が高い傾向にあるので、暑さが苦手な方や初めての方は岩盤ヨガからはじめてみるといいでしょう。
最近は常温ヨガスタジオやホットヨガスタジオでも、岩盤や溶岩ルームを併設している施設も多いようです。
温度 | 湿度 | 温め方 | 施設 | |
岩盤ヨガ | 35度前後 | 65%前後 | 天然鉱石 | 岩盤浴施設 スパの岩盤浴ルーム ヨガスタジオ ホットヨガスタジオ |
ホットヨガ | 35〜40度 | 55〜65% | 空調設備 床暖房 ヒートパネル |
ホットヨガスタジオ スポーツジム |
溶岩ヨガ | 39度前後 | 60%前後 | 天然鉱石 | 溶岩浴施設 ヨガスタジオ ホットヨガスタジオ |
⒊ 岩盤ヨガの効果
岩盤ヨガをすることで次のような効果が期待できます。
⑴ 発汗、デトックス、美肌
天然鉱石の岩盤の効果で体の芯からしっかりと温まり発汗を促します。汗をかくなら運動やサウナでもよさそうですが、汗には2種類あることをご存知でしょうか?
1つ目は通常の運動やサウナに入った時にでる、体の表面にある汗腺からの汗で体温調整の役割です。
2つ目は深部の皮脂腺から出る汗で、肌の潤いを保ったり有害物質を排泄したりする役割です。
皮脂腺から汗を出すには通常、マラソンを30キロ以上走行する必要があります。
岩盤浴で出る汗は、2つ目の皮脂腺からの汗です。
サラサラでにおいがなく、天然の美肌クリームとも言われているので洗い流す必要がありません。ヨガのポーズのなかには血行促進、むくみ解消、デトックスなどのポーズが多くあり、岩盤浴とあわせることで相乗効果が見込めます。
⑵ リフレッシュ
運動習慣がない人は汗をかくだけでスッキリしますよね。さらにヨガでは普段意識することがあまりない、自分の深い呼吸に意識を向けます。
いつも外側へ向いている意識を内側へ向け、たくさんの情報や考え事から少し距離をおくことで、頭の中がスッキリします。
もしポーズがとりにくい時や疲れた時には、寝転がって岩盤浴を楽しめばOK。目を閉じてゆっくり呼吸を感じれば岩盤ヨガの効果は十分に得られます。
⑶ 全身のストレッチ
体が冷えている状態で動くことはけがの原因になります。冷え性の人は通常のヨガクラスの場合、レッスンの最後のほうでようやく全身が温まってきたということもあります。
岩盤ヨガでは体が芯から温まった状態で動くため、筋肉がほぐれて無理なく動けます。体がかたくてヨガをはじめることに迷っている方、断念した経験がある方も、岩盤ヨガなら楽にできるかもしれません。
⒋ 岩盤ヨガで痩せるのか?
結論からいうと岩盤ヨガだけで痩せることは、残念ながら難しいでしょう。
食事や生活習慣の改善と継続が必要です。
しかし効果にもあるように、岩盤ヨガではデトックスやむくみの解消ができ、ヨガで柔軟性や筋力がアップすれば姿勢も良くなります。
それらが維持できれば、見た目が引き締まってきます。リラックス効果によるストレス解消や心の安定は、暴飲暴食を防ぐことにも繋がります。
痩せないからと数回でやめてしまうのではなく、継続することで痩せやすい体、安定した心身を目指すのがおすすめです。
⒌ 注意点
岩盤ヨガをする時は以下の点に注意しましょう。
⑴ 水分補給
普段汗をかくことが少ない方ははじめは汗がでにくいかもしれません。たとえ汗をかいていなくても、体内は温まっているので必ず水分補給をしてください。
くれぐれも発汗だけで、一時的に体重を落とすことを目的にしないようにしましょう。
水分補給をしないと、脱水など熱中症の症状がでる可能性があります。
一気に飲むとその後ヨガのポーズがとりにくくなるので、量は少なめで回数を多くとることがおすすめです。
飲むタイミングがわからない時は、チャイルドポーズ(休憩ポーズ)の時や、一つのポーズが終わって次のポーズの説明をインストラクターがしている時がいいでしょう。
ペットボトルを持ち込めたり、ウォーターサーバーが置いてあったり、施設によって様々なのでレッスン前にインストラクターに確認しておきましょう。
⑵ 妊娠中、持病のある場合
妊娠中、高血圧、低血圧、糖尿病、その他にも持病のある場合は必ず事前に医師と施設に確認をしてください。
施設によっては安全のためお断りしている場合や、参加できるクラスが限られている場合があります。
⑶ 生理中、けがの治療中、体調不良
こちらも事前に施設に確認しておくと安心です。レッスン中に気分が悪くなった時や、違和感があった時には無理せず退室して休憩しましょう。
入り口付近であれば他の参加者を気にせず退室しやすいと思います。
⑷ 服装
専用の服が用意されていることもありますが、ご自身で準備される場合は動きやすく締め付けの少ない服装を選びましょう。
フードや装飾がついているものはポーズがとりにくくなることがあるので、上はTシャツやタンクトップ、下はレギンスや薄手のハーフパンツがいいでしょう。
汗をかいた後は体にフィットしている服は脱ぎにくくなり、その間に体が冷えてしまうので着替えがしやすいものがおすすめです。
⒍ 岩盤ヨガができるおすすめのスタジオ5選
→岩盤ホットヨガ&ピラティススタジオ ワヤンリゾートヨガ(東京都港区)
※2022年には大阪店もオープン予定
→岩盤ヨガスタジオbatubatu(バトゥバトゥ)(神奈川県横浜市)
→岩盤浴・ヨガスタジオe-stone spa(大阪府大阪市)
→神戸みなと温泉蓮(兵庫県神戸市)
→溶岩盤YOGA STUDIO SiMPLE(東京都渋谷区・福岡県福岡市)
7. 岩盤ヨガの様子
実際の岩盤ヨガの様子です。
みなさんしっかりと汗をかきながらヨガをしていますね。
8 まとめ
岩盤ヨガとは温めた天然石(岩盤)の上で行うヨガであり、ホットヨガとの違いは体の表面から温めるか内側からじっくり温まるかです。岩盤ヨガをすることで、発汗、デトックス、美肌、リラックス、全身のストレッチ、心身の安定に効果が期待できます。
岩盤ヨガだけで痩せることは難しいですが、継続することで姿勢の改善や痩せやすい体になることは可能です。
体調不良の時は無理せず、マイペースに続けることで心と体の安定を目指しましょう。
ホットヨガも気になる!という方はこちら。
→ホットヨガインストラクターが教える、ホットヨガの3つのメリット・デメリット