ウェルネスストーリー編集長Mariです。
今回は、日本のアシュタンガヨガの第一人者、ケンハラクマ先生のインタビュー後半です。
前半では、ケン先生のヨガとの出逢いや、ヨガスタジオを開設されたいきさつ、アシュタンガヨガを日本に広めることになった経緯、現在運営されている講座について、など、本当に幅広いお話をして頂きました。
後半となる今回は、より深いお話をたくさん伺いました。一つのヨガ哲学の講義して頂いたような、そんな濃いお話をお届けさせて頂きます。
途中、かなり難解な言葉や表現もあり、ヨガ哲学を学んでいない方からすると、一読して頂いてすぐに理解するのは難しいかもしれません。
ぜひ、これからヨガを学ぶ方や、今現在ヨガを学んでいる方は、繰り返し読んで頂き、少しずつ理解を深めて頂けたらと思います。
目次
1、アシュタンガヨガの第一人者、ケンハラクマ先生とは?
プロフィール
ケン ハラクマ先生
IYCインターナショナルヨガセンター
アシュタンガヨガジャパン(Ashtanga Yoga Japan)
日本アシュタンガヨガ研究所(Japan Ashtanga Yoga Research Institute)
を主宰。
アシュタンガヨガの創始者 シュリ・K・パタビジョイス氏より、
日本人初のアシュタンガヨガ正式指導資格者として直接認定を受ける。
日本中にヨガを広め、現在では日本を代表するヨガの第一人者として
アシュタンガヨガを中心に国内外にて幅広いヨガの指導とワークショップを行うほか
合宿・指導者養成や、メディア・教育・各種企業へのヨガコンサルティングなど
健全なヨガの普及活動に努め、常に日本のヨガ界を牽引し続けている。
2、“ありのままのわたし”でいられる秘訣
もちろん、今はわたし自身、どこにいても“変わらない自分”でいられるようになったと感じていますが、世界中回られたケン先生が思うどこにいても“いつでもありのままのわたし”でいられる秘訣があれば教えてください。
だから、「海外は」「日本は」と分けて考えてはいけない。宇宙的に全体を観て考えれば、どこも一緒みたいな。
だから、「日本は居心地が悪いと思っている私」から、「日本で心地良く生きられる私」にも変えられるし。
だから、「今までのわたし」に固執するのをやめて、本当は誰もが自分の中に持っている「新しいわたし」と向き合おう。何年もずっと苦しんでいましたけど、そういう境地に辿り着けたのは、つい最近だと思います。
3、“できる”を探す=サントーシャ(ヨガの八支則より)
ケン先生の素敵なスタジオで、インタビューさせて頂いています
「八支則」とはヨガの基本の考え方で、8つの段階を経て最終目的である「悟り」に辿り着くための道筋です。
「サントーシャ」はその八支則の2段階目の「ニヤマ」に出てくる考えで、「知足」と訳され、自分がすでに当たり前に持っているものに感謝をしましょうという教えです。
4、ケン先生が考える“瞑想”とは
カメラマンの方に、「一番良い画が撮れる状態とは?」について聞くと、よく返ってくる答えが「被写体の向こう側がレンズに飛び込んできて勝手にシャッターを押される」それが最高の写真だと。
私が撮っているのではなくて、向こう側が飛び込んできて、意識上に入ってきて勝手に押された感があるもの。これを意識上で変化させれば良いわけだから。
この写真も、わたしがレンズに飛び込んでいったのかな・・・?
瞑想をしましょうというのは、している場所にしか行けない。自分側に来るように意識を変えれば、同時に複数のものが自分に来る。自分側に来るのを、リラックスしているだけでアンテナが全部、情報を仕入れてくれる。
山に登るのではなく、頂上が下りてくるように足踏みをしている。それが一番楽だと。
今日のケン先生のお話も、ヨガに出逢う前の私だったら、どういうこと?何で?というふうに多分、全然理解できなかったと思うんです。でも、今はちゃんと理解できている自分がここにいて。昔は自分のことが嫌いだ、好きになりたいと思って悩んでいたのに、最近はもう好きとか嫌いとかそういう風に考えなくなりましたね。
わたし、New Meになりました。
5、「インストラクター」「ティーチャー」「コーチ」の違いとは
②ティーチングは自分の経験をスキルとしてそこに乗せて指導をしていく。
③コーチングは、相手の能力をいかに引き出すかというテクニック。
この三つが合わさると、ヨガを伝えていくときのベースがしっかりするかなと。それを使い分けできるとね。
ティーチングで余計なことをあまり言わない。こういう時は手を挙げてね、とか、こういう時に息を吸って、吐いて、というのをクリアにするだけ。聴いている側はそのほうがシンプル。
オンラインでも、ある程度こちらが相手のことを指導できるスタイルならば、自分のノウハウとかスキルを少し小出しに出してあげる。
この3つが伝える一つのベースにならないと。そうすると、自分の呼び名をヨガインストラクターとは付けない。そこだけではない部分の自分が出てくるわけだから。そこでみんな苦戦していらっしゃるんだと思うので。
やはり相手の状況が分かって何を伝えるかというのをレベルに合わせて変えてあげる。だから、これからヨガに関わっていく上で生き残れるのは、やはりコーチングのテクニック。
ちなみに、コーチング力を鍛えるためには他にどんな練習法があるのでしょうか?
まず朝、起きたときに、今日一日どうする?とか訊くじゃないですか。そうしたら、今日はこんな気分だから、こうしようかと自分と会話するでしょう。
自分の中身の中の会話がより多くできていると、他の人とのコミュニケーションがしやすい。相手の意見に対して、色々な返答をしてまたキャッチボールで質問を投げかけられるんですね。それは、誰もいなくても自分で練習できるわけだから。
それだけ色々訊いてくれているんだと言いやすくなって、もっと自分が分かってきて、いっぱい自分の中に詰まっているものが表に出やすくなる。自分と決めている自分が出てくる部分、自分からもっと深い宇宙側の自分も出てくる。
MAJOLIメンバーたちも一緒に集合写真を撮って頂きました!
ケン先生、本当にありがとうございました!!
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