この記事では腰痛を改善する方法の一つとして「ピラティスをまだ試したことがない方」へ、おすすめの理由と期待できるか効果をご紹介していきます。
目次
腰痛が起こる意外な原因は関節の硬さだけではない!
関節のゆるみとインナーマッスルの筋力低下も腰痛の原因になるって知ってますか?
関節の硬さと関節のゆるみとは?
関節が硬いとは、俗に言う体が硬いことです。関節が硬いと関節の可動域が狭くなり、それを補おうとして他の関節でカバーしようとするため、負担がかかり痛みがでやすくなってしまうのです。
関節も硬くなると筋膜が硬くなり、筋肉も硬くなり、更に左右のバランスの差が生じてくると、ぎっくり腰や坐骨神経痛などの症状を起こす原因にもつながってきます。
意外だと思いますが、関節が必要以上にやわらかすぎることも腰痛を引き起こしかねません。
体が柔らかい=柔軟性があると勘違いされやすいが、関節の可動域以上に大きい分それを扱える筋肉のコントロールが必要となります。
例えて言うなら、関節のゆるみはアクセル全開で、ブレーキの効かない乗り物と同じ状態です。止まりたい時に止まれない=事故(腰痛)につながってしまいます。特に女性や子供に多く見られます。
関節が硬い方はストレッチが有効的で、関節がやわらかい人は関節周りの筋肉を鍛える筋トレが腰痛改善に効果的です。
インナーマッスルの低下も腰痛の原因?
筋肉には大きく分けてアウターマッスルとインナーマッスルがあります。
インナーマッスルとは・・・見た目にはわからない内蔵や骨の近くにある細い筋肉。
姿勢や内臓を支えるための重要な筋肉と言われています。
アウターマッスルに比べてインナーマッスルは日常生活ではほとんど意識されない筋肉といわれてます。だからこそ意識して鍛える必要があり、鍛えなければ加齢などの影響で衰えやすい筋肉と言えます。
インナーマッスルが衰えると良い姿勢が維持できなくなり、背骨などに負担がかかり腰痛の原因となります。またインナーマッスルの低下は内臓下垂を引き起こし、胃下垂や逆流性食道炎などの消化不良や尿漏れなどの症状を引き起こしてしまいます。
デスクワーカーが増えていく現代では、一日中座りっぱなしの方が多い現状です。冷えや生理不順などに悩む女性が多く見られるのも、インナーマッスルの低下も1つの大きな原因となっています。
腰痛を改善したいならヨガ?ピラティス?どっちを選ぶべき?
ヨガとピラティスの大きな違いは呼吸法です。
ヨガは主に腹式呼吸を使い、ピラティスでは胸式呼吸を使う
腹式呼吸とは、体がリラックスモードに入った時に使えるとよい呼吸法です。リラックスモードとは、体をゆるめて柔軟性を高めるストレッチに特化していると言えます。
それに対し、ピラティスで用いられる胸式呼吸は、体のスイッチがONになっている時に使うと良い呼吸法です。
腹式呼吸は夜、胸式呼吸は朝〜昼間というイメージです。日常生活で機能的で快適な体を目指すなら胸式呼吸を使うピラティスがオススメ!実は胸式呼吸をマスターするだけで、体の深部の筋肉の緊張をほぐせて、更にインナーマッスルも鍛えられます。
ドローインも胸式呼吸を用いた効果的なトレーニングの1つ
ピラティスはこのドローインで腹圧を高めた状態で色々なエクササイズを行い、体の軸である体幹を安定させ、関節に付着しているインナーマッスルを鍛えられます。
この体幹とインナーマッスルがきちんと使えるようになると偏った使い方をしている筋肉のバランスが整い、普段使いすぎてしまっているアウターマッスルの緊張を緩めることが可能となります。
アウターマッスルの緊張が緩むと体は自然と柔軟性がつき、しなやかで女性らしい美しいラインの体が実現してきます。
さらにピラティスは、日常生活で役立つ体を痛めない機能的な体づくりが実現できるといえます。
機能的な体とは歩く、階段を登る、家事などの何気ない動作でもインナーマッスルや体幹のバランスを無意識に使える体。機能的な体を手に入れることで日常生活の中でもバランスよく筋肉を使うことができ、腰痛に効果的ともいえます。
関節ゆるみタイプはヨガの方が自分に合っていると思いがちですが、関節を緩める柔軟性を高めるエクササイズばかりを行ってしまうと腰痛の原因となってしまうため、注意が必要です。
要注意!ピラティスで体を痛めないために
ピラティスを体験してみたが腰を痛めてしまったり、首を痛めてしまったなど体を痛めた経験が一度でもあるとピラティスは自分に合わないと思い、ピラティスから離れてしまいますが、ほとんどの方がアウターマッスルや首や肩の力で動いてしまっているからです。
ご自身の体の使い方の悪さに気付けずにピラティス離れになってしまうのは、もったいないです。
日常生活で意識しづらい「インナーマッスルを鍛えるトレーニング」に特化しているピラティス。意識しづらいからこそ、自分の体と向き合い、呼吸を止めずにゆっくりじっくりと一つ一つのエクササイズを行うことが大切です。
初心者でもわかりやすくピラティスを行う為に、ピラティスボールを用いてみるとインナーマッスルを意識しやすくトレーニングができるのでオススメです。
ピラティスボールを使ったエクササイズはこちら
怪我の防止にもつながり、ピラティスの効果をより感じやすくなりますよ。
マシンピラティスとマットピラティス、通うとしたらどちらがよい?
最近増えてきたマシンピラティス専用のスタジオ。ピラティスを気軽に始めるならどちらがオススメでしょうか?
まずはそれぞれのメリットを知ることが大切です。
マシンピラティスはバネの重さやマシンの形によって動きがサポートされている為、部位別に弱い筋肉を鍛えることが可能です。
一方、マットピラティスは自分で自分の身体をコントロールしながら行うエクササイズで体をまんべんなく鍛えることが可能です。ヨガマットさえあればどこでも気軽にエクササイズを取り入れることが出来ます。
ピラティスメソッドを創ったジョセフ・ピラティスの名言「10回で気分が良くなり、20回で見た目が変わり、30回で体のすべてが変わる」
ピラティスは日常生活で意識して使うことがなかなか難しいインナーマッスルを鍛えられるエクササイズです。ピラティスで鍛えたインナーマッスルを日常生活で無意識に使えるようになることが可能になれば、心身ともに健康になり、姿勢も整いボディメイクも実現できます。
ただそれには日々のトレーニングが必要となります。ピラティス初心者は気軽に始められるマットピラティスから行うことをオススメします。
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私もピラティスさんの名言を心身で感じた1人。ピラティスは貴女の体も心も変えられます。たった10分だけでも毎日続けるだけで、腰痛はもちろん、体の不調が不思議と軽減する体の解剖学に基づいた夢のようなエクササイズだと思っています。