有名なヨガ雑誌といえば、ヨガジャーナルやヨギーニを挙げる人が多いと思います。
日常的にヨガをしている・ヨガを仕事にしている皆さんであれば、ヨガの雑誌は常にチェックをしていますよね。
今回この記事では、発売されたばかりのヨガ雑誌の見どころを紹介。
まだ雑誌を読んでいないという方も、すでに読んだけどもう一度再チェックしたいという方も、是非ご覧になってください。
「Yoga JOURNAL」(ヨガジャーナル)2/3月号:見どころ紹介
1. 筋肉と心のアプローチで「股関節が硬い」を解消!
ヨガをする中で股関節が硬くて悩んでいる人、意外と多いですよね。今回のヨガジャーナルでは、股関節が硬くてもヨガを楽しめる情報が盛りだくさんです!
私の股関節チェックリスト
股関節硬い場合、一方で筋力低下が起きているケースが多いそう。
股関節を柔らかくしたいと思ったら、ストレッチをするという発想に至りそうですが、ストレッチに合わせて、筋トレも行うことが、柔軟性向上につながるようです。
チェックリスト
苦手な動きを見つけ、硬くなっている筋肉の場所を確認。
・前屈が苦手
・前後開脚が苦手
・左右開脚が苦手
・脚を組むのが苦手
自分の筋肉の硬さを把握したら「相反神経抑制」という神経作用を使ったヨガやワークを行うと、効果的に柔軟性を高めることができる。
2. 「筋膜ゆるめ」で効率的に柔軟性アップ
股関節まわりの筋肉を包む「筋膜」にアプローチすることで、効率的に柔軟性をアップすることができる。
筋膜とは?
筋肉を包んでいる膜。全身にはりめぐらされている白く薄い膜で、骨や内臓器官、血管、神経など、あらゆる要素を包み込んでいる。
筋膜を緩めるポイント
身体を小さくうごかし、温かい環境でゆっくり行うと、ゆるみやすい。
3. 胸からのアプローチで、股関節の動きがスムーズに!
猫背や骨盤の前後傾が、股関節の動きに影響していきます。
これらを解消するには、胸を開き、脊柱をニュートラルな状態にすると、股関節が本来の可動域で動くことが可能になります。
4. ネガティブ感情を手放す ヨーガキネシセラピー
ヨーガキネシセラピーとは、西洋と東洋の医学を融合し、心身を整える「キネシオロジー」を原点として考案されたメソッド。
このメソッドでは、ネガティブ感情が股関節の硬さに影響すると考えられており、心身両面から、硬さを取る方法を学んでいきます。
改善ステップ
・ネガティブに傾く行動パターンに気づき、行動を見直す
・ヨガを通して、鍛え、伸ばすことで、股関節周りの筋肉収縮を解放していく
5. ヨガジャーナル アメリカ版の記事を厳選
「ヨガポーズ分解法」
ヨガポーズ分解法は、外からの負荷と、徐々に強度を高める運動を取り入れることによってポーズに要求される力がつくように、身体を整えていく。
以下のいずれかに当てはまる人には、ヨガポーズ分解法がオススメ
・ポーズに必要とされる筋力、可動性が足りないと感じる
・生まれつき柔軟性が高く、関節に負荷がかかっているように感じる
・難易度の高いポーズに挑戦している
・ヨガインストラクターとして、知識を広げたい
体幹の強さとは何か 改めて考えてみよう
体幹は「肩、胸部、背面、腹部、腰、臀部」を構成する筋肉、腱、骨、関節からできている。また、呼吸は体幹を構成するもう一つの要素でもある。
アーサナを取る上で下記に注目することで、自分の可能性に挑み、体幹の様々な側面を探ってみよう。
・身体のどの部分が動いていて、身体の安定を助けているか
・ゆるめることができる部分に注目してみる
今回のヨガジャーナルでは、ヨガで身体が柔らかくなり、柔軟性が高まる一方で、それに見合った筋力がないと身体に負荷がかかり、故障につながることがあると伝えている。
長くヨガを楽しむには、同時に身体の筋力をつけることも意識してみよう。
「Yogini」(ヨギーニ)3月号:見どころ紹介
今回のヨギーニは、ヨガの教科書「ヨガスートラ」に記されているヨガを深める内容になっています。独学で勉強するにはちょっと難しい内容でも、分かりやすくまとまった一冊になっています。
kindle読み放題では、無料で購読可能です。
→アマゾンkindleページへ(ヨギーニ)
1. ヨガの目的とゴール
ヨガを続けていった先に、どんなゴールがあるのか、「目的とゴール」について解説。
ヨガの目的とは
ハッピー(スッカ)を増やし、アンハッピー(ドゥッカ)を減らしていくこと。
この「ハッピー」の意味を、自分と向き合い追及していくことがヨガ。
自分という存在(プルシャ)を本質的に理解するために行う。
ヨガのゴールとは
本来の自分(プルシャ)に戻り、自分は大いなる存在の一つと知り、ハッピーマインドで生きるということ。
2. ヨガがターゲットにしている、心について知っておきたいこと
ヨガスートラが教える、心の五つの動き
理解(正しい理解をできているかどうか。あるいは人に教えられること)
誤解(間違ったまま理解すること。色眼鏡で理解したり、思い込みで判断してしまうこと)
想像(対象物をイメージすること)
熟睡(しっかり寝ている状態)
記憶(経験をとどめておく)
タットヴァボータが教える、心の四つの機能
チッタ(記憶のこと)
マナス(揺れる心。物事の理解が腑に落ちていない状態)
ブッディ(考えの定義の事。理解が腑に落ちている)
アハンカーラ(エゴ、自分の経験の事)
なぜ心の動きをコントロールする必要があるのか?
着ぐるみ(プラクルティ)によって、本来の自分(プルシャ)が見失われがちになる。
心の動きを落ち着かせることで、本来の自分に気づきやすくなる。
ヨガは、心の動きをコントロールするメソッドになる。
コントロールしたいのに、できないのはなぜ?
心を揺れ動かす苦悩から逃れるには、瞑想がオススメ。
もともとヨガのアーサナとは、瞑想の事をさし、「心の動きを落ち着かせる」ことを目指している。
心や五感と向き合い、心が揺れる原因を知る事が、コントロールの第一歩になる。
3. ヤマ・ニヤマという生き方
ヨガは、ニュートラルに生きる幸せを教えてくれる。
ヤマ、ニヤマは、そんなヨガの土台でありゴールとなる。
ヤマ、ニヤマの本当の意味と意義を知る
ヤマとは「エゴで他者とつながらない」ということ。
ニヤマは「自分との関わり方」。
ヤマ、ニヤマは、自分のマインドが快適であるための強力な「ヒント」であって、「ルール」ではない。
ヤマ、ニヤマに込められた深意を学ぶ
ニヤマ
シャウチャ(自分の内外をクリーンに保つ)
サントーシャ(必要なものはすべて持っている)
タパス(実践する)
スワーデャーヤ(自己を見つめ、知る)
イーシュワラプラニダーナ(世界全体の本質を理解する)
ヤマ
アヒンサー(非暴力、傷づける意図を持たない)
サテャ(他社、自分に対して誠実に生きる)
アステーヤ(盗まない、人の物を欲さない)
ブランハチャリア(エゴで人とつながらない)
アパリグラハ(必要なものを、快適な量持つ)
悩んだ時こそ心をクリアにする、ヤマ、ニヤマ活用術
「出来事が起きる」
↓
「感情が生まれる」
↓
ヨガ的思考回路
「ヤマ、ニヤマを基準に、感情や出来事を客観的に観察
↓
自分自身や物事の本質が見えてきて、心が安定する
陥りやすい思考回路
「感情に支配され、本質を見失い、物事が複雑化」
↓
分からない、不安、苦しい
4. プラティーヤーハーラ(感覚制御) 外向きの意識を、内向きへ転換
プラティーヤーハーラは、ヨガの八支足の一つ。瞑想の入口。
【Part 1】
プラティーヤーハーラをするには、瞑想を学ぶ必要がある。
瞑想で有名な「ヴィパッサナー瞑想」は、「今ココ」で起こっている一つひとつに、ラベリングし、「今に気づく」瞑想方法。
今に集中していくということは、感覚の制御の一つになる。
また、感覚制御は無防備になるということではなく、内なる自分とつながることで、本当の自分を知る事。
感覚制御とは、ヨガのゴールへ向かっていくための扉を開く第一歩になる。
【Part 2】
「自分を取り巻く鞘から考える、感覚制御とは?」プラティーヤーハーラの重要性を考えてみよう。
・Check1
八支足の真ん中、なぜ感覚を制御する必要があるのか?
八支足は、心をコントロールし、サマディを体感するためのシステムで、最初は周囲との関係性や身体の状態を整えていくことから始まる。
自分の外側に意識を向けてから、自分の内側に入っていく手順を踏んでいく。
そこから瞑想で自分とコネクトし、感覚を制御していく。
・Check2
「パンチャコーシャ」で考えるヨガの身体と五官のシステム。
ヨガでは、本来の自分を五つの層で覆われていると考える。
それを、パンチャコーシャと呼ぶ。
パンチャコーシャ五つの鞘
食べ物鞘
生気鞘
心鞘
知性鞘
至福鞘
・Check3
制御すると起こることは?
感覚制御とは、五感に意識を向けないということ。
目には入っているが見ない、耳には入っているが聞かないということ。
・Check4
情報過多な時代の重要なスキル。
現代は様々なツールによって、いつでも情報を手に入れられたり、発信することができる。
よって、常に交換神経が優位な状態を招き、心身のリラックスを阻害する。
感覚制御をすることで、暮らしにメリハリをつけていきたい。
5. マインドフルネス入門
【Part 1】
マインドフルとは「今ココ」にいる感覚。
「今ココ」とは、今この瞬間に心と身体を寄り添わせ、頭に浮かぶ考えや感情に振り回されることなく、ありのままの世界を見ること。
(身体を心が一つになった感覚)
なぜ、世界中で流行っているの?
マインドフルネス瞑想は、ストレス低減だけでなく、集中力の向上、痛みの軽減、免疫力アップ、脳神経の連携を促進するなどの効果が、近年分かってきている。
様々な効果が実証されると共に、グーグルやプロスポーツの世界でも浸透されることで、世界中に広まってきている。
【Part 2】
マインドフルネス瞑想をやってみよう!
1.いい姿勢で座る(あぐらや椅子など、楽で安定する方法で)
2.呼吸に意識を置く(自然な鼻呼吸)
3.思考がおきたら「考えた」と心でつぶやき、呼吸に戻る
マインドフルネス瞑想実践ポイント
・マインドフルネス瞑想は心のトレーニング
・気づき(思考が沸いたら「考えていた」と気づくだけで十分)
・呼吸(呼吸を見失っている時は、思考を追いかけているというサイン)
・生活の中でも応用できる(歩く瞑想、食べる瞑想)
・評価や判断をしない(湧き上がる勘定や思考に、評価や判断をしない)
【Part 3】
他者とつながる、地球とつながる、マインドフルネス
ビジネス×マインドフルネス
ビジネスシーンでのマインドフルネスは、ストレス軽減や集中力アップだけではなく、誤認してしまう思考パターンを断つトレーニングにもなる。
共感力もつき、ビジネスリーダーにとって必要なツールと言える。
SDGs×マインドフルネス
環境破壊、差別、感染症流行は、私たちが精神の物質主義にとらわれているからとも言われている。この思考パターンを断ち切るのがマインドフルネス。
マインドフルネスの段階
傲慢な心が落ち着く
ありのままの正解を捉えられるようになる
自分の思考パターンを客観的に見るようになる
自分や家族、周囲の幸福を願うようになる
【Part4】
ヨガの瞑想とマインドフルネス
ヨガの瞑想には「サンヤマ」という集中を促す3ステップがあります。
1.ダーラナー(集中)
2.ディヤーナ(瞑想)
3.サマーディ(三味)
このように移り変わるにつれて、集中の対象が「点」から「面」、そして「溶ける」へ変わっていく。本当の自分をありのまま見ることができるようになる。
【Part5】
禅とマインドフルネスが交わるところ
仏教ではマインドフルな状態を「正念」と表す。
今ココ、自分に気づき続けること。
「正念」の「念」を養うためには、ヴィパッサナー瞑想を行います。(五感で今ココに在るものすべてに気づく瞑想方法)
マインドフル瞑想は「気づきの瞑想」とも言われていますが、「気づき」とは向こうからやってくるものです。
その他オススメの雑誌!
「Yoga&Fitness」(ヨガ&フィットネス)
ヨガとフィットネスを融合させた専門誌です。ヨガ哲学から解剖学や栄養学、最新のウエア情報、人気のフィットネス紹介など、内容が充実した一冊です。
「Tarzan」(ターザン)
みなさんお馴染みのTarzanは「鍛える」「痩せる」「整える」「走る」「遊ぶ」をカテゴリーにしている雑誌なので、度々ヨガに関する情報も掲載されています。
フィットネスのトレンド情報がいち早く紹介されており、インストラクターとしての知識を増やす上で活用できる内容が盛りだくさんになっています。
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「NEXT」(ネクスト)
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