「ピラティスに興味はあるけれど、どれから始めればいい?」
「マットピラティスとマシンピラティスって聞くけど、何が違うの?」
そんな方のために、今回は『マットピラティス』についてご紹介します。
マットピラティスとは、特別な道具を必要とせず自宅でも気軽に始められるピラティスです。
そのため、初心者向きと思われがちですが、実はそうでもないのです。
マットピラティスの特徴や魅力、マシンピラティスとの違いなど、初心者の方にもわかりやすくお伝えします。
なお、この記事は正確性よりも分かりやすさを重視しています。さらにピラティスへの興味が湧いた場合は、ぜひご自身でもより深く調べてみてくださいね。
目次
ピラティスの種類
ピラティスには大きく分けて、マットピラティスとマシンピラティスの2種類があります。
マットピラティス
文字通り、マットの上で行うピラティスです。
実際には、マットがなくても床の上でできるので、フロアピラティスと呼ぶこともできますが、マットピラティスという呼び方が一般的です。
マシンピラティス
マシンピラティスは、専用のマシンを使って行うピラティスです。主に以下のようなマシンが使用されます。
- リフォーマー
- キャデラック(トラッピーズテーブル)
- チェア
- バレル
これらの中でも、最も一般的に使用されるのがリフォーマーです。
エクササイズの種類やバリエーションが比較的多いこともあり、最近、街で見かけるマシンピラティスのスタジオは、このリフォーマーでのレッスンが多いようです。
簡単に言えば、
- 専用マシンを使ったピラティス = マシンピラティス
- 専用マシンを使わないピラティス = マットピラティス
です。
プロップス
ピラティスでは、マシン以外にもプロップス(小道具)を用いるレッスンもあります。プロップスとは、以下のような持ち運びできる大きさのツールです。
- バランスボール
- マジックサークル(リング)
- ストレッチポール
これらは、マットピラティスでもマシンピラティスでも使用されることがあります。
実は、ピラティスにはその他にも、あまり知られていないツールも多くあります。
例えば、足の指を鍛える『トゥギズモ(トゥテンサー)』や、足の裏を鍛える『フットコレクター』と言った、ピラティスを考案したジョセフ・ピラティスさんが作ったとされるツールなど、ピラティスで使うツールは意外と多くあるんですよ。
ピラティスを続けていくうちに、こういった特殊なツールを使ったレッスンに出会うかもしれません。それぞれ独自の効果があるので、機会があれば試してみるのも面白いかもしれませんね。
マットピラティスの特徴
マットピラティスのメリット
マットピラティスの最大のメリットは、圧倒的に手軽であることです。
手足が伸ばせるスペースがあればどこでもできるため、場所を選びません。操るのは自分の身体だけなので、自分の動きに集中しやすくなります。
また、特別な機械や道具を必要としないため、大人数のグループレッスンが行いやすく、マシンピラティスと比べてレッスン料金がリーズナブルというのも手軽と言えるかもしれませんね。
マットピラティスのデメリット
自重トレーニングであること、これが最大のデメリットです。
自重トレーニングとは、自分の体重を負荷として行うトレーニングです。そのため、全ての動きが重力に逆らう形になります。
例えば、マットピラティスの「ロールアップ」というエクササイズでは、仰向けから背中を丸めて身体を起こす動作を、全て自分の力で行う必要があります。一方、ピラティスマシンのひとつ、キャデラックでは、同様の動きを「ロールダウン」というエクササイズで行います。
このとき、マシンに付いているスプリングが身体を引っ張り上げる力を与えてくれるため、自力だけで起き上がるよりも動作が楽になります。
マットピラティスとマシンピラティスの違い
マシンピラティスでは、動く方向や力を入れる角度などもマシンがサポートしてくれます。そのため、初心者でも正しい動きを習得しやすくなります。
それに対して、マットピラティスでは全て自分の力で行うため、自分で動きを認識したり、修正したり、より高度な技術が求められます。
このような理由から、「マットピラティスよりも、マシンピラティスの方が初心者におすすめ」と言われることがあります。
マシンピラティスでは、スプリングのアシストや動きのガイドがあるため、正しい動きを意識しやすく、また個人に合わせて運動の負荷を調整できるからです。
ただし、これはマットピラティスが初心者に向いていないということではありません。むしろ、マットピラティスは特別な器具を必要とせず、どこでも手軽に始められるという大きなメリットがあります。
つまり、
- マットピラティスのメリットは、マシンピラティスのデメリット
- マシンピラティスのデメリットは、マットピラティスのメリット
とも言えるのです。
効果的に受けたい方は、次のような方法がおすすめです。
- まずは、マンツーマンでのマシンピラティスのレッスンを受けてみる
- その後、マットピラティスのグループレッスンにも参加する
または、
- マシンピラティスも受けつつ、マットピラティスのレッスンも受ける
この方法だとピラティスの基本をしっかり学べ、ご自身のクセに気づいたり、正しい体の動かし方を身につけやすくなります。
その結果、マットピラティスでも効果的に体を動かせるようになり、全体的な上達が早くなります。
でも、これはあくまでおすすめのひとつです。
もちろん、マットピラティスだけでも効果があるため、自分の予算や時間に合わせて、無理のない方法から始めてみるのがよいでしょう。
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なぜマットとマシンがあるの?
日本のスポーツクラブやピラティススタジオではマットピラティスのグループレッスンが主流のため、多くの人は、ピラティスといえばマットピラティスを思い浮かべるのではないでしょうか。
なかには、「マットピラティスが初心者向けで、マシンピラティスが上級者向け」と思う人がいるかもしれませんが、実はそうではありません。
ピラティス自体は、どちらかと言えばマシンピラティスがベース。マットピラティスは、それを手軽に日常的にできるようにまとめたものです。
マシンピラティスは、マンツーマンや少人数でのレッスンが中心となるため、費用が高めになったり、指導を受けられる人数に限りがあります。
そこで、ある程度自分で意識して動けるようになった人向けに、マシンを使わなくても気軽に、グループレッスンや日常的に練習できるようなエクササイズにまとめたものがマットピラティスなのです。
ピラティスインストラクターの資格
ピラティスインストラクターの資格も、マットとマシンの2つに大きく分かれています。
団体によって、違う場合もありますが、多くは以下のようなコースです。
- マットの資格
- マシンごとの資格
- マットと複数のマシンの両方を学ぶ資格
そのため、ピラティスのインストラクターには、マットピラティスだけ指導できるインストラクターと、マットとマシン、どちらも指導可能なインストラクターがいます。
関連記事:ピラティスインストラクター資格はどこがいい?種類、選び方、PMA団体をご紹介
インストラクターを目指す人へ
これからピラティスの資格を目指す人には、マットピラティスの資格から始めるのがおすすめです。
主な理由としては、
- マシンに比べると、エクササイズやバリエーションの数が多くない
- マシンの扱いや安全面を気にする必要がない
- エクササイズそのものの指導に集中できる
- 指導者としての基本が身につけやすい
- マシンがなくても指導できるため、活動の幅が広がりやすい
将来的に、さらなるスキルを習得したい場合は、マットピラティスとマシンピラティスの両方があるコースを選ぶのもよいでしょう。
または、マットピラティスのコースが期間としては一番短く、扱うマシンが多くなるに従って長くなるため、段階的に資格を取得していく方法もおすすめです。
どこから始めていいのかわからない人には、MAJOLIのような、ピラティス初心者でも親切に教えてくれるオンラインコースから第一歩を踏み出すのもいいかもしれませんね。
まとめ
マットピラティスは、特別な道具を必要とせず、誰でも気軽に始められる素晴らしいエクササイズです。
体幹の強化や姿勢の改善、ストレス解消など、心身両面に効果をもたらします。
初心者の方は、まずはYouTubeの動画を見たり、近くのスタジオを探してみるところから始めてみましょう。
そして、マットピラティスの魅力にどっぷりとはまったら、インストラクターとしての道も考えてみるのもいいかもしれません。
マットピラティスは、きっとあなたの心と身体に新しい発見をもたらしてくれるでしょう。さあ、今日からマットピラティスを始めてみませんか?