ピラティス資格について調べると、似たようなアルファベット表記の資格が並んでいるため、「よくわからない…」とブラウザを閉じてしまったことはありませんか?
ピラティスの資格取得には時間もお金もかかります。だからこそ自分の目的にあった資格を、しっかり見極めたいですよね。
この記事では、国際的なピラティス教育団体のひとつである、PHI(ピーエイチアイ)ピラティスをご紹介します。
この記事を読めば、PHIピラティスの概要や資格費用、資格更新制度(CEU)についてわかります。自分の目的にあった資格かどうか、一緒に見極めていきましょう!
目次
PHIピラティスとは
PHIピラティス創始者、クリスティン・ロマニ・ルビィ
出典:About | PHI Pilates Japan
PHI(ピーエイチアイ)ピラティスとは、ピラティス創始者のジョセフ・ピラティスが考案したメソッドを正式に継承している、国際的なピラティス教育団体です。
PHIピラティスの創始者は理学療法修士や教育学博士、アスレチックトレーナー等の資格を保有するクリスティン・ロマニ・ルビィです。彼女は理学療法クリニックを運営するかたわらで、カルフォルニア大学ペンシルベニア州立大学運動化学学部の教授でもあります。
PHIピラティスの特徴
PHIピラティスの特徴は、利用者がピラティスができるようになることではなく、姿勢を矯正することを目的にしていることです。PHIピラティスでは皆それぞれが自分に合った、バラバラのフォームでエクササイズをしています。
そのためPHIピラティスでは、日常動作が困難な高齢者からトップアスリートまでのすべての人が、自分のレベルに合ったピラティスのエクササイズを行えるのです。
こちらの動画をご覧ください。実際に、PHIピラティスの本部施設では、NFL選手もリフォーマーやチェアを使用してエクササイズを行っています。
PHIピラティスってどんな資格?
- 認定インストラクター
- 認定ピラティス指導者
- PHIピラティス認定コンプリヘンシブインストラクター
- PHIピラティス認定マスタートレーナー
PHIピラティスにはインストラクター認定制度があります。
PHIピラティス資格認定養成コースでは、一般クライアントだけでなく、リハビリテーションやトップアスリートまでを対象とした指導方法ついて習得できます。
後述する基本コース8つと特別プログラムコース1つがあり、いずれかを受講すると、認定インストラクターになれます(※一部例外あり)。
認定インストラクターになると、PHIピラティスのスタジオ一覧に掲載してもらえます。
- 8つの基本コースのうち、リフォーマーⅢコース以外の7つのインストラクターコースを修了すると、認定ピラティス指導者の受験資格を得られる
- 8つの基本コースをすべてを修了すると、PHIピラティス認定コンプリヘンシブインストラクターとして活動でき、PHIピラティス認定マスタートレーナーの受験資格が得られる
- PHIピラティス認定マスタートレーナーになると、各コースの講師として活動できる
PHIピラティス資格取得メリット3選
- 世界レベルのピラティスの知識やスキルを習得できる
- 仕事の幅が広がる
- 機能解剖学の知識が身につく
PHIピラティスは、国際的な非営利組織であるPMA(Pilates Method Alliance)に認定された資格団体であり、PHIピラティスのメソッドは学術的にも証明されています。創始者のクリスティン・ロマニ・ルビィは、カルフォルニア大学で30年以上にわたる研究をおこない、ピラティスで姿勢矯正ができることを証明する論文を発表しました。
PHIピラティスの資格を取得することで、世界レベルのピラティスの知識やスキルを習得できます。また認知度の高いPHIピラティスの資格を取得していることは、仕事の幅の広げる効果も期待できます。
さらにPHIピラティスのマットインストラクター養成コースでは、ピラティスの中でも最も難易度が高いといわれてる機能解剖学を学べます。
関連記事:ピラティスの主な効果は?頻度や回数どのぐらいやればよい?
PHIピラティス養成コースの種類
PHIピラティス資格認定養成コースには8つの基本コースがあり、受講すると認定インストラクターの資格が授与されます(※一部例外あり)。
■費用
受講料:254,100円(税込)
製本テキスト代:4,043円(税込・送料込)※購入任意
■コース内容
・マットピラティスの基本ポジション
・不良姿勢に対する応用方法
・機能解剖学
・運動学習
・グループレッスンの進め方
・パーソナルレッスンの指導法
■受講資格
高等学校卒業以上(満18歳以上)
■受講期間
実技講習4日間 ※1〜3日目は実技講習
■費用
受講料:115,269円(税込)
製本テキスト代:4,043円(税込・送料込)※購入任意
■コース内容
ピラティスリングとフォームローラーを使用した指導方法を学ぶコースです。
・肩のアライメント矯正
・脊柱の柔軟性向上
・腰痛へのアプローチ
・アスリートの肩と股関節周辺のコントロール力向上
・柔軟性の向上
■受講資格
PHIピラティス認定マットI/Ⅱインストラクター合格者
■受講期間
実技講習2日間
■資格取得
コースを受講するとインストラクター資格が授与される
■受講方法
通学・オンライン
受講料:バレル本体なし83,790円(税込)/ バレル本体あり139,120円(税込・送料込)
製本テキスト代:3,696円(税込・送料込)※購入任意
■コース内容
持ち運びのできるバレルと呼ばれる道具を使用した指導方法を学ぶコースです。
・脊柱の柔軟性向上
・安定性向上
・首のアライメント矯正
■受講資格
PHIピラティス認定マットI/Ⅱインストラクター合格者
■受講期間
実技講習1日間
■資格取得
コースを受講するとインストラクター資格が授与される
■受講方法
通学のみ
■費用
受講料:168,840円(税込)
製本テキスト代:4,043円(税込・送料込)※購入任意
■コース内容
ピラティスチェアと呼ばれる道具を使用した指導方法を学ぶコースです。
・腰椎と骨盤のメカニズムの矯正
・脊柱と柔軟性とコアのコントロール力の向上
・理想的な股関節の使い方
■受講資格
PHIピラティス認定マットI/Ⅱインストラクター合格者・修了者
または、PHIピラティス認定リフォーマーIインストラクター合格者・修了者
■受講期間
実技講習2日間
■資格取得
コースを受講するとインストラクター資格が授与される
■受講方法
通学のみ
受講料:231,000円(税込)
製本テキスト代:4,043円(税込・送料込)※購入任意
■コース内容
リフォーマーに取り付けることのできるタワーを使用した指導方法を学ぶコースです。
マットで苦手な脊柱の動作を引き出すエクササイズを学びます。
■受講資格
PHIピラティス認定マットI/Ⅱインストラクター合格者・修了者
または、PHIピラティス認定リフォーマーIインストラクター合格者・修了者
■受講期間
実技講習2日間
■資格取得
コースを受講するとインストラクター資格が授与される
■受講方法
通学のみ
受講料:PHIインストラクター 231,000円(税込)
受講料:外部資格保有者 277,200円(税込)
製本テキスト代:8,000円(税込・送料込)※購入任意
■コース内容
リフォーマーを使用したコースです。
・コア強化のエクササイズ
・肩関節のリハビリテーション
・股関節のコントロール
・全身の協調性を高めるフローを意識したエクササイズ
■受講資格
PHIピラティスインストラクターまたは特定の資格保有者
■受講期間
実技講習2日間
■資格取得
・PHIピラティスインストラクターはコースを受講で資格が授与される(試験なし)
・PHIピラティスインストラクター以外は受講後に別日程で試験あり
■受講方法
通学のみ
受講料:PHIインストラクター231,000円(税込)
■コース内容
リフォーマーを使用したコースです。
・コア強化のエクササイズ
・肩関節のリハビリテーション
・股関節のコントロール
・全身の協調性を高めるフローを意識したエクササイズ
■受講資格
PHIピラティス認定リフォーマーI修了者
■受講期間
実技講習2日間
■資格取得
コースを受講するとインストラクター資格が授与される
■受講方法
通学のみ
受講料:PHIインストラクター231,000円(税込)
■コース内容
リフォーマーを使用したコースです。
・コア強化のエクササイズ
・肩関節のリハビリテーション
・股関節のコントロール
・全身の協調性を高めるフローを意識したエクササイズ
■受講資格
PHIピラティス認定リフォーマーI インストラクター修了者
■受講期間
実技講習2日間
■資格取得
コースを受講するとインストラクター資格が授与される
■受講方法
通学のみ
資格更新制度(CEU制度)
PHIピラティス資格の有効期間は2年間です。これはインストラクターの指導の質が落ちないようにするために設定されています。
資格更新の流れ
出典:PHI Pilates インストラクター資格 更新制度(CEU制度)
資格更新にはCEU(継続教育単位)の取得が必要です。CEU取得後、PHIピラティスのホームページから更新用CEUの申請をおこないます。
受講場所
全国の認定スタジオで受講可能です。スタジオの一覧は以下より確認できます。
全国の認定スタジオ | PHI Pilates Japan
スタジオの種類 | 概要 |
ゴールド認定スタジオ |
|
シルバー認定スタジオ | マスタートレーナーが常勤で所属 |
認定スタジオ |
|
※マスタートレーナー、コンプリヘンシブインストラクター…PHIピラティスにおいて高度な知識や技術を習得し、必要な要件を満たしたインストラクター
高度な知識や技術を習得し、必要な要件を満たしたインストラクターは、「PHI Pilates 認定 コンプリヘンシブ インストラクター(Comprehensive Instructor)」や、「PHI Pilates 認定 マスター トレーナー(Master Trainer)」として認定しています。
引用元:マスタートレーナー | PHI Pilates Japan
PHIピラティス体験会
PHIピラティスのメソッドを体験できるセミナーは、全国各地で開催されています。
活躍できる場所
- ピラティススタジオ
- 接骨院・鍼灸院
- 医療期間
- フィットネスジム
- ヨガスタジオ
- フリーランス
PHIピラティス資格の取得後は、さまざまな場所での活躍が期待できます。
関連記事:ピラティスインストラクターの年収と求人情報【大手求人ページ一覧】
まとめ
- PHI(ピーエイチアイ)ピラティスとは、ピラティス創始者のジュセフ・ピラティスが考案したメソッドを正式に継承している、国際的なピラティス教育団体
- PHIピラティスでは、利用者がピラティスをできるようになることではなく、姿勢を矯正することを目的にしている
- PHIピラティスでは、日常動作が困難な高齢者からトップアスリートまでのすべての人が、自分のレベルに合ったピラティスのエクササイズを行える
- PHIピラティスの資格認定養成コースを修了すると認定インストラクターになれる
- PHIピラティスの資格は国際的な非営利組織PMAに認定されている
- 資格の有効期間は2年間 ※更新が必要
PHIピラティスのメソッドを体験できるセミナーが全国各地で開催されています。まずは体験会に参加してみましょう!