「ハイボール」とは、ウィスキーを炭酸水で割ったお酒です。低カロリー・低糖質の飲み物といわれているため、ダイエット中でも飲んでも平気なお酒と考えている方が多いのではないでしょうか。
しかし、本当にマイボールを毎日何杯飲んでも太らないのでしょうか。ハイボールを飲み続けても痩せられるかどうかは気になるところでしょう。
そこで今回は、ハイボールを毎日飲んでもダイエットできるのか徹底解説します。
目次
ハイボールを毎日飲んでもダイエットできるの?
先に結論を伝えると、ハイボールを毎日飲んでもダイエットできます。以下では、ハイボールについて詳しく解説します。
ハイボールとはどのような飲み物なの?
一般的にハイボールとは、ウイスキーを炭酸水で割ったお酒とされています。
ただ、本来はスピリッツやリキュールをソーダで割ったカクテルのことを指します。ベースに焼酎やラムを使用したり、ソーダのかわりにジュースを使ったりしたものもハイボールです。
ハイボールの魅力は、のどごしのよさと爽快感にあります。ビールのようにグイグイと飲めることから、最近ではビールよりハイボールを最初の一杯に飲む方も増えているといわれています。
ハイボールのカロリー・糖質量
ハイボールのカロリーと糖質量は、どのくらいになるのでしょうか。以下のような設定でハイボールを飲む場合を想定します。
- 375mmのハイボールジョッキを使用する
- ウイスキーと炭酸水を1:4(ウィスキー40ml・炭酸水160ml)の比率で割る
- 通常氷を入れるため、ハイボール量は200mlと仮定する
「食品成分データベース」を参考にすると、ウィスキー40mlのカロリーと糖質量は以下のとおりです。
- カロリー:94kcal
- 糖質:0g
炭酸水はカロリーも糖質もゼロのため、上記の条件で飲むハイボールのカロリーと糖質量は、カロリーが94kcal、糖質が0gとなります。
ハイボールを何杯までなら飲んでも平気?
では、ハイボールは1日何杯までなら飲んでも平気なのでしょうか。
この件についてはダイエットに限らず、1日2杯程度にとどめておくのがよいでしょう。厚生労働省の政策「健康日本21」のなかでは、日本人の「節度ある適度な飲酒」とは1日平均純アルコールで約20gとされています。
純アルコール量20gとはウィスキーの場合だと60mlに相当するため、ダイエット中の場合はできれば1杯、それ以外の場合でも2杯程度にしましょう。
ハイボールはなんといってもアルコール飲料なので、適量の範囲内に収める意識が必要です。逆にいえば、適量の範囲内で収めさえすれば、毎日飲んでもダイエット可能といってよいでしょう。
ハイボールを飲んでも太りにくいといわれる理由とは?
ハイボールを飲んでも太りにくいといわれるのはどのような理由からでしょうか。以下で詳しく解説します。
アルコール度数が高い
ウィスキーは、アルコール度数が高いお酒です。ほかのお酒と比べると、アルコール度数の高さは一目瞭然です。
ウィスキー | 43度 |
焼酎 | 35度 |
清酒 | 15度 |
ワイン | 12度 |
ビール | 5度 |
参照:「厚生労働省|健康日本21」
お酒や割り方などによって変わりますが、ハイボールにするとアルコール度数は5〜9度程度に下がるといわれています。また、時間の経過とともに氷が溶けてきたら、さらにアルコール度数は低くなります。
とはいっても、ビールよりは高いアルコール度数のため、基本的にはたくさん飲めないお酒といってよいでしょう。飲みすぎることが少ないため、太りにくいお酒と考えられています。
カロリーが低い
ハイボールはカロリーが低いお酒です。カロリーゼロの炭酸水で割って飲むため、ウィスキーのカロリーのみを摂取します。他のお酒と比べると、ハイボールのカロリーが低いことがわかります。
<100mlあたりのカロリー>
ハイボール | 47kcal |
ビール | 39kcal |
白ワイン | 75kcal |
赤ワイン | 68kcal |
清酒 | 102kcal |
焼酎(連続式蒸留) | 203kcal |
焼酎(単式蒸留) | 144kcal |
参照:「文部科学省|日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
このように、他のお酒と比べてもカロリーが低いため、太りにくいと考えられています。
ウィスキーの糖質がゼロ
ハイボールはウィスキーと炭酸水のどちらにも糖質が含まれていないため、ハイボールの糖質量もゼロです。ウイスキーは蒸留酒に分類されるお酒で、作られる途中に原料由来の糖質が取り除かれます。
そのため、ウイスキーには糖質が含まれません。以下の表は、ほかのお酒との比較です。
<100mlあたりの糖質量>
ハイボール | 0g |
ビール | 3.1g |
白ワイン | 2.0g |
赤ワイン | 1.5g |
清酒 | 4.9g |
参照:食品成分データベース
糖質を摂りすぎてしまうと脂肪に変換されて、身体に蓄積して太っていく原因となります。
ハイボールをやめたら痩せたって本当?
ハイボールは太りにくいといわれていますが、「ハイボールをやめたら痩せた」という方がいるのも事実です。では、ハイボールをやめたことで痩せた理由について解説します。
糖質ゼロなのにカロリーがあるのはなぜ?
ハイボールは糖質ゼロですが、カロリーがあります。その理由はアルコールに含まれているカロリーです。アルコールは1gあたり7kcalなので、アルコール度数が高ければ高いほど、高カロリーになります。
ハイボールは糖質ゼロのお酒ですが、飲みすぎるとカロリーの摂りすぎになる可能性があります。
炭酸水以外の飲み物で割っていた
ハイボールを炭酸水ではなく、コーラやジンジャーエールなどで割って飲む方もいます。
コーラやジンジャエールはカロリーや糖質が含まれているため、ハイボールのカロリーも自然に高くなります。そのため、ダイエット中は炭酸水で割って飲んだほうがよいでしょう。
お酒のつまみを食べなくなる
いくらハイボールが低カロリーのお酒だとしても、一緒に食べるおつまみが高カロリーだと太っていきます。
ハイボールは、フライドポテトや唐揚げなどの揚げ物と相性がよいとされています。そのため、ついついおつまみを食べ過ぎてしまい、カロリー摂取過多になってしまう可能性は高いでしょう。
お酒を飲むと、どうしても塩気があるものが欲しくなります。お酒のつまみは自分で節制する必要があります。
市販のハイボール缶について
ウィスキーと炭酸水で割るよりサクッと簡単に飲めるのが、ハイボール缶です。若干ではありますが、商品ごとに違いがあります。
※以下の表の数値は、100mlあたりの数値です。
商品名 | カロリー(kcal) | 糖質(g) |
サントリー ジムビームハイボール |
43 | 2.2 |
サントリー 角ハイボール |
48 | 2.1 |
サントリー トリスハイボール |
48 | 2.1 |
サントリー 角ハイボール(濃いめ) |
60 | 2.1 |
サントリー トリスハイボール(美味しい濃いめ) |
60 | 2.1 |
このように、ハイボール缶の場合はそこまでカロリーの差はありません。「濃いめ」はウィスキーの割合が多い商品で、少しカロリーが高くなります。
ダイエット中のハイボールのおすすめの飲み方
完全にやめるのではなく、工夫次第ではダイエット中でもハイボールを飲んでも問題ありません。以下では、ダイエット中のハイボールのおすすめの飲み方を紹介します。
ウィスキー量を調節する
自分でウィスキーを作れば、ウィスキー量を調整できます。多少の手間がかかりますが、自分好みの濃さに調整できたり、何杯も飲みたい場合は薄くしたりもできます。
飲み過ぎ防止のためにも、メモリ付きの専用のメジャーカップなどを使って計量してからグラスに注ぐのがおすすめです。
割る物を考える
コーラやジンジャーエールなどでウィスキーを割ると、甘みが加わり飲みやすくなります。その反面、カロリー摂取量が増えてしまうデメリットがあります。ダイエット中でカロリーが気になる方は、炭酸水で割って飲むのがおすすめです。
おつまみに気を付ける
ダイエット中にハイボールを飲むときは、おつまみのチョイスがポイントです。揚げ物などの脂っぽいものではなく、できる限り低糖質のものを選びましょう。具体的には、以下のとおりです。
- 肉類:塩味の焼き鳥、鶏ささみなど
- 魚類:刺身やたたきなど
- その他:チーズやナッツ、枝豆など
飲み方さえ工夫すればダイエット中もハイボールを飲んでも大丈夫!
ハイボールは飲み方さえ工夫すれば、ダイエット中に飲んでも平気なお酒です。他のお酒と比べても低カロリーで糖質量も多くないため、ダイエット中に飲むお酒としてもおすすめです。
ただし、飲み過ぎたり炭酸水以外の飲み物(コーラやジンジャーエールなど)で割ったりすると、思っている以上にカロリーを摂取してしまう可能性があります。また、おつまみの内容次第では、太ってしまうリスクもあります。
ハイボールが好きでダイエット中でも飲みたい方は、この記事を参考にしてダイエット中のハイボールの飲み方を意識してみてください。