しなやかで引き締まった身体づくりに適しているヨガとピラティス。
似ているエクササイズのため、「痩せるのに効果的なのは?」「自分に合っているのはどっち?」と、始めてみたいけど、どちらがいいか迷う人も多いのではないでしょうか。
痩せる効果が高いのはピラティスですが、それぞれの特徴や違いを知らずに始めてしまうと、ミスマッチが起こる可能性があります。
ヨガとピラティスの違いや、メリットデメリット、目的に合わせた選び方を知り、自分に合うエクササイズを選びましょう。
目次
ヨガとピラティスの痩せる効果を徹底比較
ヨガとピラティスはどちらもダイエットに効果的なエクササイズですが、ピラティスの方が痩せやすいと言えるでしょう。
消費カロリー、筋肉へのアプローチ、代謝アップ効果の3つの視点から比較し、その理由を解説します。
消費カロリー
ピラティス 約175kcal
ヨガとピラティスはポーズや動きが似ていますが、運動としての目的や使う筋肉、動きの連続性が異なるため、消費カロリーにも差があります。
ヨガは心身のリラックスや柔軟性を重視しています。ポーズごとに動きを止めて呼吸を重視する運動で、心拍数の上昇もゆるやかです。
ピラティスは、体幹を鍛えるトレーニングの要素が大きく、連続した動きで筋肉を使い続ける運動です。有酸素運動に近い効果があり、心拍数が上がりやすくカロリー消費も大きくなります。
筋力をつけてダイエット効果を高めたい場合は、ピラティスがおすすめです。
筋肉へのアプローチ
ピラティス:動的アプローチ(連続した動きで筋肉を使い続け、体幹を鍛える)
ヨガとピラティスはどちらも筋肉を鍛え、体幹を意識した運動ですが、筋肉へのアプローチ方法が異なります。
ヨガは静止してポーズを保つことで、インナーマッスルや柔軟性を高め、身体のバランスや精神面に働きかけます。
ピラティスは連続した動きで筋肉を動かし続け、呼吸と動きを連動させます。特に腹筋や背筋など身体のコアを軸から鍛えられるため、体幹の強化や姿勢改善に効果的です。
代謝アップ効果
ピラティス:筋肉を鍛えて、動ける身体で代謝を底上げする
ヨガとピラティスはどちらも代謝アップに効果があります。
ヨガは深い呼吸とポーズによって血液やリンパの流れを促し、身体の中の老廃物や余分な水分をスムーズに排出する効果があります。また、基礎代謝を上げて脂肪燃焼を促すことで、太りにくい身体づくりや免疫力アップにつながります。
ピラティスは体幹を中心に全身の筋肉を動かし続けるため、筋肉量を増やすのに効果的です。安静時に消費するエネルギー量が増え、痩せやすい身体づくりに適しています。
リラックス効果で代謝を整えるヨガと、筋力強化で代謝をあげるピラティスは、アプローチは異なりますが、どちらも代謝アップ効果が期待されます。
ヨガとピラティスそれぞれのメリット・デメリット
ヨガとピラティスは似ているように思われますが、効果や特徴には違いがあります。
それぞれのメリットとデメリットをわかりやすく紹介します。
ヨガのメリット・デメリット
ヨガは深い呼吸とゆるやかな動きで心身を整え、リラックス効果や柔軟性の向上が期待できます。
ストレス軽減や姿勢改善にも役立ち、初心者でも始めやすいのが魅力です。
ただし、運動強度は比較的低めのため、筋力アップや脂肪燃焼を目的とする人にはやや物足りなさを感じることもあります。心と体のバランスを整えたい人に向いています。
ピラティスのメリット・デメリット
ピラティスは体幹を中心に筋肉をバランスよく鍛え、姿勢改善やインナーマッスルの強化に効果があります。
動きを連続させながら筋肉に働きかけるため、代謝を高めたい人や身体を引き締めたい人におすすめです。
一方で、正しいフォームと呼吸法が求められるため、慣れるまでは難しく感じることもあるでしょう。
ヨガとピラティスは目的に合わせて選ぼう
ヨガとピラティスで得られる効果には、それぞれ異なる特徴があります。
なりたい姿や適性に合わせて違いを知り、自分に合う方を選びましょう。
目的別に、ヨガとピラティスの特徴を紹介します。
筋肉がつくのは?
体幹を中心に、全身の筋肉をバランスよく使うピラティスが筋力アップには向いています。
特に腹筋や背筋、骨盤周りの筋肉の強化に効果的です。
連続した動きと呼吸法で筋力バランスを向上させることで、日常生活での動きもよりスムーズになるでしょう。
ヨガにも筋力を使うポーズはありますが、どちらかというと筋肉を伸ばし、柔軟性やリラックス効果を高める要素が中心です。
ボディメイクや身体の引き締めが目的の場合は、筋肉へ効果的にアプローチできるピラティスがおすすめです。
柔軟性向上には?
柔軟性の向上にはヨガの方がより効果的です。
ヨガではポーズをキープしながら筋肉や関節をじっくり伸ばしていくため、体の硬さを和らげ、可動域を広げる効果があります。
日常生活で固まりやすい部分を丁寧にほぐし、普段使っていない筋肉をバランスよく刺激できます。
ピラティスにもストレッチの要素は含まれますが、動きの中心は筋肉のコントロールや体幹強化です。柔軟性の向上を求めるのであれば、リラックスしながらゆるやかに動くヨガが適しています。
ストレス解消には?
ストレスを和らげるにはヨガが特におすすめです。
ヨガは深い呼吸を取り入れてゆったりとした動きで心と身体を整えられるため、リラックス効果が期待できます。
また、ヨガのポーズは体と心の緊張をほぐし、精神的な安定にもつながります。
ピラティスは動きと呼吸に意識を向けることで気分転換にもなりますが、リラックス目的であればヨガの方が効果を感じやすいでしょう。
初心者におすすめなのは?
ヨガもピラティスも、難しい動きばかりではありません。
レベルに合わせた簡単なポーズや動きから始めれば、初心者でも無理なく取り組めます。
ヨガは柔軟性を重視しながら呼吸に合わせて自分のペースで行えるため、普段あまり運動をしない人でも始めやすいのが特徴です。
マットとスペースがあれば自宅でも気軽に始められます。
ピラティスは、動きに筋肉のコントロールが必要な場面もありますが、専用のマシンで身体の動きを補助してくれるマシンピラティスは、初心者でも安心して始められます。
正しい体の使い方を習得でき、筋力が弱い方でも効果が実感できるでしょう。
リラックス重視はヨガ、身体の引き締めにはピラティスがおすすめ
ヨガとピラティスは、どちらもダイエット効果が期待できるエクササイズです。
ヨガは心身のリラックスや柔軟性の向上をより重視したい人におすすめです。
運動が苦手な人でもストレッチ感覚で始められます。ピラティスは体幹を鍛え、引き締まった身体を目指したい人に適しています。筋力アップや姿勢改善を重視する場合はピラティスが良いでしょう。
目的に合わせて選び、自分に合ったペースで無理なく続けましょう。
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