真理
みなさんナマステ!
ウェルネスストーリー編集長、横幕 真理です。
今回はヴィンヤサヨガで有名な梅澤 友里香先生のインタビューをお届けします!
友里香先生とは今回初めてお話させて頂いたのですが、本当に言葉の一つ一つに重みがあり、現代を生きる格好良い女性のロールモデルだなという印象でした。
友里香先生のかっこよさに一瞬でファンになり、そして、何事に対してもストイックに取り組まれる姿勢、常に学びを深め、誰よりも練習していたいと仰る姿はまさに指導者の鏡であり、大切な原点に立ち還せていただきました。
本当に素敵なお話をありがとうございました!
それでは、早速、梅澤 友里香先生との対談インタビューをお届けしたいと思います!
ヴィンヤサヨガの梅澤友里香先生とは?
プロフィール
梅澤友里香
ダンサー活動後、怪我を機にヨガの道へ。
『強く美しくしなやかに』内側から輝く心と身体作りで身体と心に嘘をつかないアーサナを行い、身体や体質、心に寄り添い人生そのものである『生きるヨガ』を提案。
ヨガ哲学やアーユルヴェーダ・機能解剖学の知識をクラスに取り入れ、分かりやすい指導には定評がある。
大規模イベントや全国各地WSにて講師担当。厚生労働省主催のイベントでも講師を務める。その他監修・モデル・プログラム開発も行い、多数のメディアに注目される人気ヨガティーチャー。
浅井企画文化人所属/ studioMINAKAディレクター/ヨガティーチャー/
ウェルネスライフアドバイザー/ モデル/
大切なことは“続ける習慣”
真理
友里香先生、はじめまして!本日はよろしくお願いいたします!
早速ですが、友里香先生はヨガをどのようなきっかけで始められたんですか?
友里香先生
よろしくお願いいたします。ヨガの活動をする前はダンスの活動をしていました。怪我がキッカケで、ダンスの世界からヨガの世界へと入っていきました。ヨガに出合ってからは“やるかやらないか”ではなく、とにかく“やる”という感じでどんどん突き進んで活動してきました。
真理
ヨガを始められてからは、具体的にどのような活動をされてきたのですか?
友里香先生
インストラクターをしながら雑誌などメディアで活動をしています。あとは小田原の「Studio MINAKA」というスタジオのディレクターとして関わらせてもらったり。
イベントのプロデュースもやっているんですが、コロナの状況的に開催できないことが何回かあって。この時期はしょうがないと思っています。
真理
ヨガ以外の活動もされていますか?
友里香先生
アロマやアクセサリーのプロデュースも行ったり、色々やっています。基本的にはヨガが好きでヨガを伝えるということを根っこにして、私自身も練習はやめていないので。誰よりも練習をしていると常に言っていたいので、練習をしながら伝えていくことを意識しながらヨガを続けています。
真理
ヨガを伝える上で、大切にしていることはなんでしょうか?
友里香先生
やはり
“続ける習慣をつける”ということに重点を置いています。みなさん「変わりたい」「落ち着いていたい」「自分を向上させたい」など、色々なことを感じてヨガをやっていると思いますが、
“変わりたいのであれば続けましょう“ということをとにかく伝えたいです。
やはりそれは私自身が感じた一番大切なことだと思っているので。なので、基本的にはレギュラーレッスンを大事にしています。
真理
友里香先生のレギュラーレッスンは、どこでどのように参加できるのでしょうか?
友里香先生
オープンクラスのものがほとんどです。基本的に都内で代々木、恵比寿、馬喰横山、渋谷などでやっています。あとはオンラインも。
真理
ありがとうございます。週に何回くらいレッスンされているのですか?
友里香先生
一時期は週に20レッスンくらいまでやっていて、今は減らして週に8レッスンのペースです。
イベントがあればそこにプラスされていく感じですね。やはり、自分の練習もしたいので、自分の練習時間確保のためにも、バランスを取ってレッスンを減らしました。
ヨガを続けるための秘訣とは?
真理
そんな今でも誰よりも練習されていらっしゃる友里香先生流、ヨガを続ける秘訣があれば教えてください。
友里香先生
とにかく
良い先生、自分に合う先生との出逢いを探すことですね。もう毎日会いに行きたいというような先生に出逢ったら早いので。行かなきゃ、よりも行きたい、となるので。
それが難しければ、とにかくまず予定を組んでしまう。この時間、この曜日はここに行くと。歯を磨くのと同じようにルーティン化させてしまう。
真理
続けるための、行動ではなくメンタルの面で言うと、どのようなことができますか?
友里香先生
それはやはり楽しむことが一番だと思います。つまらないと感じたら、私はヨガではなく他のことをやればいいと思っています。ヨガという名前や動作にこだわらずに、自分が集中できて、心が、体が落ち着くもの。それがヨガだと思うので。
真理
なるほど。クラスでも生徒さんにそういう考えはお伝えされるのでしょうか?
友里香先生
はい。私のクラスに通ってほしいのではなく、別にどこに行ってもいいから
“続ける”ということをして欲しい、と伝えています。それで、別のスタジオが良ければそちらに通えばいいし、戻ってきたいと思ったら戻って来て頂けたらいいと思います。
そうやって自分が良いと思うものをきちんと貫いてヨガを続けてほしい。インストラクター、つまりヨガを伝える人としてはそれが一番良いことだと思うので。
真理
インストラクターを始めた当初から、別の先生のクラスでもいいですよという考えだったんですか?
友里香先生
そうですね。全然良いし、私も数えられないくらいの先生からレッスンを受けてきたので、行きたいところに行けばいいと思うし、結局、良かった先生には戻っていくから、欲を言えばその戻り場所が自分だったら嬉しいなと。
真理
私も昔そうだったんですが、インストラクターになりたての頃は、次に来てもらえなかったら「何か私、失敗したかな?レッスン良くなかったのかな?」と思ってしまいがちなので、今の友里香先生のお話はそういう方に凄く勇気を与えるのではないかと思いました。
友里香先生
「何で来てくれなかったんだろう?」と思う矛先を生徒さんに向けずに、自分に何か原因があったのかもしれないと考えることは大切ですよね。
ちょっとストイックかもしれないけど。結論、経験したこと以上のことは伝えられないので、良いレッスンをしたかったら良い練習をしなきゃいけないので、何か悩んだら練習をしましょうという感じなんですよね。
真理
もう本当にそのとおりだなと思いました。
友里香先生
結局、そこに行き着くから。
「ちょっと」ではなくて「だいぶ」ストイックな友里香先生
真理
だからこそ友里香先生は、今でも誰よりも練習をしていらっしゃるんですね。
友里香先生
はい、あくまで自分が納得できる範囲で。もちろん私よりも練習をしている人は全然いると思います。私はダンスの活動をしているとき、朝も昼も夜もないような生活をしていて。
毎週のようにオーディションを受けて落ちるのが当たり前で、メンタルは結構やられるし、人間関係に悩むことも多かったんです。「できないのは自分のせいだ」と思いがちなタイプで。
真理
ダンス時代のケガは、練習のし過ぎが原因だったのでしょうか?
友里香先生
自分が「もっと、もっと」となって怪我をして。それで、歩くのも大変だった時期があったので。それがきっかけで、色々なものを失った後でした。もう怖いものはない、勉強したいことをやろう、と思ってヨガの世界に入ったんですね。なので、自分のできる範囲でやると人生が気持ち良く動いていくなというのは、私自身が実感しました。
なぜ、ヴィンヤサヨガなのか
真理
ヨガの道に進むと決められたときから、お仕事にしようと決めていたんですか?
友里香先生
20歳くらいの頃に、ヨガの講座を受けたんですが結局、そのときはヨガの活動はしませんでした。
その後、ダンスを凄く頑張って、ある程度お仕事をもらえるようになってきたときに怪我をして。それで、悩んで悩んで、やっぱり勉強したいなと26歳くらいで全米ヨガアライアンスの養成講座を受けに行こうと決めて。
ヨガがとっても楽しかったし、心に響いていたので仕事にできたら良いなという感じで、もちろんどんな風な活動ができるかは分かりませんでしたが、時間もお金もそれなりにかかるので「先生になる」という覚悟をもって受講をしました。
真理
ダンスの経験と、今のヨガのレッスンで何か通じることや繋がる部分はありますか?
友里香先生
私の場合は、やはりヨガとダンスという繋がりは一緒だなと思うことがたくさんあります。ダンスは見せるもの、ヨガは内観していくもので、そこは全然違うんですが、「外に向ける表現」なのか、それとも「自分に向けての表現」なのかというだけの差だなと思っています。
真理
逆にここは違うな、と感じる部分もありますか?
友里香先生
ダンスのような外に向ける表現だと、良く見せるために無理をしたり雑念が生まれたりします。でも、ヨガで自分自身に自分を表現すると思うと、例えばポーズができなくても、「いつまでにやりたいの?」と言われたら、この体がなくなるまで、死ぬ前にできればいいかな、くらいの気持ちでできたりします。
友里香先生
でもやっぱり、練習をする、習慣化する、集中をするという部分は、すごく一緒ですね。
ヴィンヤサのスタイルでレッスンをやっているので、動きながら集中するしてゾーンに入る。そういう感覚に心地良さを感じて、自分の中の知らなかった事や忘れていたことに向き合える。そこは、他人にも自分にも表現するという意味では、自分を知るということが根底だなと感じます。
真理
ヴィンヤサヨガは友里香先生にとってはどんなヨガですか?色々なヨガがある中で、なぜヴィンヤサヨガを選ばれたのかを教えてほしいです。
友里香先生
単純に“好き”だからですね。自分が色々な先生からレッスンを受けて、アシュタンガやアイアンガーなど、他の流派も色々と受けてきました。その中で、ただ単純に、あぁ気持ち良いと思うものがヴィンヤサのスタイル。他の流派でも、流れと一緒に動いていくというものが好きで、そればかり1日に5レッスンとか平気で受けていましたね。
真理
1日に5レッスンは凄いですね。クタクタに疲れそう・・・
友里香先生
朝から晩までスタジオにいるときもあって。疲れない?と聞かれても、いや、間にリストラティブが入っているから大丈夫とか言って。謎の理由ですね(笑)
友里香先生
その日の感覚で、自分のペースでやれるようにやりたいんです。もちろん決められたシークエンスでもやる度に色々な発見や気付きがあって素敵なんですが、私は決まったシークエンスではなくて自分のやりたいものや、その日の生徒さんを見て、「あぁ、その感覚だったらこれをやると良いんじゃないか」というスタイルが好きなので、フリースタイルのヴィンヤサヨガですね。
真理
素敵ですね。今までお話を聴いていて、友里香先生はめちゃめちゃ格好良い、男前だなと思って。凄くシンプルに言い切れるところが特に。
友里香先生
男前って言われます。
真理
やっぱり!
友里香先生
男っぽいというか、男ばりに働くねと言われたことがあります。
強く美しくしなやかな心と身体づくりのためのライフスタイル
友里香先生
でも私は子供の頃は虚弱体質だったんですよ。なので、健康に対する欲はかなり強いですね。やはり健康でないとやりたいことができないので。
真理
“強く美しくしなやかな心と身体づくり”をテーマに置かれて、ヨガ以外にも食事とかウェルネスライフアドバイザーとして活動されていますが、食やライフスタイルで意識されていることを教えてください。
友里香先生
私は
食生活に関してはベジタリアンです。でもヨガをする前まではベジタリアンという言葉は知っていても、あまり身近ではありませんでした。ヨガの世界に入ってはじめて、私はベジタリアンだからお肉は要らないですという人たちに出逢いました。
それで、ヨガの人たちは凄く寛容で広くものを捉えるので、私も公言しちゃったほうがいいなと思って、そこから公言しました。
真理
お肉を食べる事をやめて、身体にはどのような変化がありましたか?
友里香先生
消化と吸収の問題だと思うんですが、お肉を食べているときの方が筋肉が付きづらかったんですよね。ベジタリアンになって豆などのタンパク質が中心の食生活になってからの方が筋肉が付いて元気になっていきました。
あとは、ヨガ自体も菜食主義という考え方で、自分のメンタルのコントロールも食べ物でできるなという部分は凄く感じていて、私自身メンタルが安定しました。身の丈以上にならずに済むようになったなと感じています。
真理
そういうライフスタイルを、ヨガの練習と結びつけていくと、なお良いのでしょうね。
友里香先生
アーサナの練習は、「できるorできない」ではなく、「心地良いor心地良くない」で選んでいくと、何でも繋がっていきます。食べ物も生活も人間関係も。
未来の自分を想像したときに、やらずに後悔すらならやったほうが良いし、逆にやったほうが後悔するというビジョンが見えるならやらなければいい。そういう直感を磨いていく練習だと思っています。それがトータルで自分らしい健康と繋がっていくのではないかなと。
結論としては、好きなことを選んでいこうという感じですね。
真理
好きなことを選んでいくのは、簡単に見えて難しいなと私は20代の頃は凄く思っていました。周りと比べて、自分が人と違うことに凄く悩んで。自分が何を好きか、どうしたいのかが分からない。それが
ヨガに出逢って、少しずつ自分の”好き”を知ることができるようになりました。
友里香先生が言うように、やはりヨガを練習する事で自分の“好き”とも向き合えるという事を改めて感じました。
友里香先生
そうですよね。ヨガをして、全く違う別の自分に新しくなるのではなく、それよりも私は自分らしさに還っていくというイメージです。無理をして自分を明るくしたり、華やかな方に向かったり。そういう自分はつくりたい自分だったなと思って。それで、ヨガの練習をして自分のことに向き合っていくと、“私はそもそもこうだったな”と気付けることが良くあります。
Brett Yogaインストラクター養成講座について
真理
10月末に予定されているBrett Yogaの養成講座についても教えてください。
友里香先生
ダスブレットという木のフィットネスボードを使ってヨガのコンテンツをつくりたいというお話をいただいて、監修に携わることになりました。10/30・10/31に養成講座が開催される予定です。
真理
それはどれくらいの受講時間で参加できるんですか?
友里香先生
合計で14時間ですね。なので、2日間で取れます。ダスブレットの上で、もちろん難しいポーズもできるんですが、サポートとして使える部分が多いので。それの使い方という感じでやっています。
真理
それは初心者の方でも参加可能ですか?
友里香先生
そうですね。ただ、ヨガの考え方や哲学の内容も入れてもらっているので、ヨガを全くやったことがないという人は、ぜひ何かしらヨガのレッスンを受けてから参加されることをオススメします。
真理
それは友里香先生のオリジナルのヨガという形になるんですか?元々それを使ったヨガがあるんですか?
友里香先生
いや、ないですね。新しくつくったものなんです。私が先頭に立ってポーズやシークエンスを入れていて、あとはチームで何人かと一緒につくっています。
※お問合せ、お申し込みはこちらから
http://japan-dasbrett.com/brettyoga_instructor/
自分は自分しかいないから比較をする対象なんてない
真理
最後に、これからヨガを始める人や、インストラクターを目指す方に、メッセージをお願いします。
友里香先生
私自身はヨガで救われた部分もあるし、ヨガをしていなければ今の自分の考え方はないと思います。自分と向き合うということは、自分がこれから何を選択していくかに関わってくると思うので。そういうときに、やはりワクワクすること、自分の心が躍ることを素直に表現して行ってほしいと思っています。
真理
素敵です。友里香先生自身は、ヨガを始めた当初からそういう考え方だったのでしょうか?
友里香先生
私がダンスの活動をしていた頃は、レッスンをして、オーディションをして受かったら仕事になる。でも仕事も大したお金にならない。だからレッスンに通いながらバイトして、あまり寝ない生活をずっとしていました。その時期は、周りの大人たちからは、いつまで遊んでいるんだと言われて、親も心配していました。
真理
やりたいことをやって生きていこうとしたときに、多くの方が通る道ですね。
友里香先生
でも今も、10年前から通っているヨガの先生のレッスンに通ったり、勉強を続けて、レッスンをしている。結局のところ、私のやっていることは何も変わっていなくて、自分自身は何も変わっていないのに今度は周りの目が変わるんですよね。今度は「いつまでもきちんと勉強していて偉いね」と言われ始めるんですよ。
真理
“わたし”は変わっていないのに・・・って思いますよね。
友里香先生
なので、人の意見とか人の言葉というのは本当に大した問題ではなくて、状況や立場が変われば変わるもの。それをいちいち気にするのは時間とエネルギーが勿体ないと思います。やはり自分が信じたいことを信じて、あとはもうワクワクする心が躍ることに向き合う時間をかけることを恐れないように。怖いですけどね。でもそうすると違う世界観が見えてくると思います。
真理
やってみたいけど周囲の目が怖くて動けないという人もたくさんいらっしゃると思います。
友里香先生
ヨガをすることで身体は確実に変わると思うんですよ。そして心も一緒に変わります。ヨガをライフスタイルとして取り入れる人も、インストラクターとしてこれから頑張りたいという人も、周りの目や声が気になると思いますが、そこは
自分は自分しかいないから比較をする対象なんてないんだと思う。難しいですけどね。
そして練習をしているときは他のことを考えられないから凄く気持ち良いと思うので、そのときを忘れないようにして、ヨガの練習を重ねながら、前に進んでもらえたらいいと思います。
真理
読者一人一人の胸に響く、とても強く美しくしなやかなメッセージでした。
ありがとうございました!