この記事では、ピラティスインストラクターの資格取得を考えている人に向けて、資格取得の難易度からおすすめの団体まで丁寧に解説していきます。
ピラティスインストラクターの資格は、近年注目度が高まっている資格の1つです。
ピラティス専門のスタジオがopenしていく中、ピラティスインストラクターの需要も高まっています。いざ資格を取ってみようかなと思うと、多くの団体があり迷ってしまいませんか?
資格取得にかかる時間・学ぶ内容などから総合的に資格取得のしやすい団体を紹介します。この記事で、自分にあった団体をみつけることができると嬉しいです。
目次
1. ピラティスの資格は初心者でもとれるのか
まずは結論からお伝えします。
ピラティスインストラクターの資格は、全くの初心者でも取得できます。
この資格は民間資格の為、専門の大学や専門学校を卒業している必要もありませんし、年齢制限も設けられていないからです。
資格取得を目指す中で、体の筋肉や骨格について触れる解剖学を学ぶため、フィットネス系に携わっていない方からするとハードルが高く感じると思います。ですが、コツコツ勉強を継続することで誰でも取得できる資格なので多くの方が挑戦していますよ。
2. 体にまつわる資格の中でピラティスインストラクターのレベルは高い?
私は理学療法士とピラティスインストラクターの資格(PMA認定)を取得しています。
理学療法士の資格取得に向けた学習時間は3年、ピラティスインストラクターは6カ月。
解剖学に関しては、理学療法士は骨や筋肉全てを覚え、構造を理解する必要があります。ですがピラティスインストラクターは、主要な筋肉とその動きを理解できればいい程度なのでそんなに恐れなくて大丈夫だと思います。
資格取得の難易度でいえば、やはり国家資格の難易度・レベルが高いといえると思います。
民間資格で比較するとヨガとピラティスの資格は同レベルで考えていいでしょう。
資格取得後の働き方にレベルは関係ありません。民間資格でも努力で、高いレベルを目指すことができます。
ピラティスインストラクターはリハビリ施設やフィットネス系スタジオ、個人~団体にむけた指導ができるので理学療法士よりも柔軟な働き方ができると思います。
3. ピラティスインストラクターの資格を取る前に確認したいこと
ピラティスインストラクターの資格取得に向け、確認したい6つのポイントを紹介します。
PMA加盟団体かどうか
PMA加盟団体かどうかは、各教育団体により異なります。
資格取得後、就職に有利なのはPMA加盟団体でしょう。スタジオによっては学ぶ教育団体を指定している場合もあります。働きたいスタジオが決まっている場合は事前に確認することをおすすめします。
受講方法(通学・オンライン)
受講方法は通学・オンライン・通学とオンラインのハイブリット・ビデオ配信の4つがあります。ライフスタイルに応じて選択するといいでしょう。
費用
費用はPMA加盟団体でマットピラティスを学ぶ場合の平均価格は25万円前後です。PMA非加盟団体ですと、10万円以下で取得できます。
日程
資格取得にかかる期間は2カ月~9カ月と団体により異なります。
資格取得後の就職サポート
資格取得後のサポートは団体により大きくことなります。PMA加盟団体ですと、資格取得後のアドバイスなど手厚いサポートを受けることができる場合が多いでしょう。
団体のメソッドや考え方
「学習内容」になります。どんなことに注目して学習するかが団体により異なりますので、自分の学びたいこととマッチしているかを確認しましょう。
>>ピラティスインストラクター資格はどこがいい?種類、選び方、PMA団体をご紹介
4. ピラティスインストラクター資格における難易度の見分け方
マットピラティスインストラクター資格の難易度的には初心者でも取得が可能なレベルです。マシンピラティスインストラクターの場合、マットの資格を持っている必要があるため難易度は少し高くなります。
国家資格のように、統一されたレベルの基準はないため、資格の難易度は教育団体により異なるのが実情です
ここからは現役ピラティスインストラクターの私の主観でお伝えします。何をもって難易度が高いと感じるかは人それぞれだと思います。
【学習内容】と【時間】、【資格更新制度】の3つで考えていきましょう。
まずは【学習内容】で考えます。
ピラティスインストラクターの資格取得に向けた学習で、一番大変な点は解剖学だと思います。解剖学的な理解をしっかり求める団体と、軽く触れる程度の団体があります。
PMA加盟団体で取得すると、丁寧に解剖学を学ぶ授業があります。特にbalanced body、PHI Pilatesは解剖学を学ぶ時間が多いといわれています。
解剖学は、初めての方にとって難易度が高いと感じるでしょう。ですが、インストラクターとして働く場合、解剖学的な知識があると丁寧なレッスンができることは間違えありません。
生徒さんとの信頼関係の構築にも役立ちますので、難易度は高くなりますが解剖学的な知識を学べるPMA加盟団体を選ぶといいでしょう。
次に、【時間】で考えます。
一般的にマットピラティスインストラクターの資格取得期間は平均6カ月。期間が短い方が、短期間で知識を頭に入れ込みますのでハードだと思います。
私は6カ月かけて取得しました。約40時間授業で学び、40回以上課題提出をしました。資格取得最中、最も大変だったのは時間の捻出でした。短期間で取得ができる団体を選ぶ場合、授業時間、課題提出量を確認しましょう。
最後に【資格更新制度】です。
資格取得後の難易度になります。
団体により異なりますが、資格更新のための制度がある団体が存在します。更新のためのスケジュール管理と、決められた時間受ける講義があるとハードルが高く感じますよね。
ですが、インストラクーとしての信頼性が高くなることは間違えないでしょう。balanced bodyは2年ごとに16時間のワークショップを受けることで更新できます。
PHI Pilatesは1~2年ごとに指定される講座を受講して更新する必要があります。1度取得しても、更新しなければ無効になってしまいますので、必ず事前に確認しましょう。
5. 難易度を解説!ピラティスインストラクターの資格取得団体5選
※資格取得しやすい順に、私の主観で紹介させていただきます。
MAJOLI(マジョリ)
PMA加盟団体です。
国際ピラティス協会から正式に認定を受けているマジョリのマットピラティスインストラクターコースは非常に人気です。
- 数名で受けるため、一人一人丁寧な指導を受けることができる
- オンライン完結なので忙しい方でも挑戦できる
- 他団体と比較すると授業数が少ないため、スケジュール調整がし易い
取得可能な資格 | RPT30、その他RYT200、500 |
学ぶ内容 | ・ピラティスの歴史、基本原理 ・指導方法とキューイング ・解剖学、トークスキル ・クラスの作り方など |
資格取得までにかかる期間 | 約2ヶ月〜 |
受講方法 | マット:オンラインのみで完結。 マシン:次回未定 |
費用 | 212,800円→早割キャンペーン5万円割引 分割月々6,100円〜 |
団体のメソッド | ダイエット・ボディメイク 従来のピラティスと現代論の融合 |
無料説明会も実施しています。迷っている方は、是非説明会をきいてみることをおすすめします。
JSADA(日本技能開発協会)のピラティススペシャリスト資格
通信講座で、インストラクターの資格が取得できます。
PMA加盟団体ではないためご注意ください。
郵送されてくるテキストとDVDをみて自分のペースで学んでいきます。
取得可能な資格 | マットピラティスインストラクター |
学ぶ内容 | ・ピラティスの基本原則と基礎知識 ・姿勢アセスメント ・ピラティスの基本ポジション ・ピラティスに関する指導方法 |
資格取得までにかかる期間(目安) | 個人に応じて |
受講方法 | 在宅 テキスト・DVDで学ぶ |
費用 | 42,900円 別途試験費用:5,600円(税込) |
BASI
PMA加盟団体です。
世界で最も歴史のあるピラティスインストラクター養成コースといわれています。世界50カ国以上で資格取得講座を展開しており、日本にも3000人以上の卒業生がいます。
取得可能な資格 | BASIでは「マット」「マシン」「コンプリヘンシブ」の3つの資格を取得することができます。 また、医療従事者向けのコースも開催されています。 |
学ぶ内容 | ピラティスのコンセプト、呼吸法、エクササイズ、姿勢のチェックの仕方、解剖学など |
資格取得までにかかる期間(目安) | マット:6ヵ月~ マシン:1年半~ |
受講方法 | 通学、通学とオンラインのハイブリット、オンライン(近くにスタジオがないエリアのみ) |
費用 | マット資格:¥298,000~ マシン資格:¥640,000※変動あり |
balanced body
PMA加盟団体です。
ピラティス業界だけではなく、フィットネス業界、医療界、スポーツ界などにも、質の高い教育を展開しているためあらゆる分野で活躍できるでしょう。
魅力的なポイントは、3D解剖学を学べる点。初心者にとってイメージのしやすい授業になっています。
取得可能な資格 | 「マット」「リフォーマー」「マット&リフォーマー」「コンプリヘンシブ」「コアラインコース」「3D解剖コース」 |
学ぶ内容 | 体の動きの原則(ムーブメントプリンシパル)、エクササイズ、解剖学など |
資格取得までにかかる期間(目安) | マット:6ヵ月 マシン(リフォーマーコースの場合):3ヵ月(別途課題あり) |
受講方法 | 体の動きの原則(ムーブメントプリンシパル)クラス、マットクラスのみオンライン可、他は通学が必要 |
費用 | マット:¥335,000~ リフォーマー:¥360,000~ |
PHI Pilates
PMA加盟団体です。
マット Ⅰ/Ⅱ インストラクターコースは世界中で最も難易度の高いコースといわれています。理由は解剖学的な知識が十分に必要になるからです。
初心者~医療従事者の方など幅広い分野で活躍されている方が受講しています。
解剖学と聞くとハードルが高くなりますよね。
そんな方向けに解剖学を学べるオリジナルアプリを使用しながら学ぶことができるそうです。
取得可能な資格 | マット資格1つ、各道具・マシン別に7つの資格、腰背部痛に特化したYUR® BACK プログラム |
学ぶ内容 | 呼吸法、姿勢の評価、エクササイズ、グループセッションの指導法など |
資格取得までにかかる期間(目安) | マット:1ヵ月~ マシン(リフォーマーIコースの場合):2週間~ |
受講方法 | Propsコース以外は通学が必要です |
費用 | マット:¥254,100~ マシン(リフォーマーIコースの場合):¥231,000~ |
他にも団体は数多く存在します。こちらをご参照ください。
>>ピラティスインストラクター資格はどこがいい?種類、選び方、PMA団体をご紹介
6. まとめ【ピラティスインストラクターの資格取得を目指そう!】
この記事では、ピラティスインストラクターの資格の難易度を解説しました。
国家資格や、他フィットネス系資格と比較すると、ピラティスインストラクターの資格は比較的取得しやすいと言われています。
ですが、解剖学的な学びも重要なので初心者には難しいと悩む方もいらっしゃるでしょう。
大丈夫です。コツコツ頑張ることができればどなたでも取得ができる資格です。
資格取得後は、副業や独立などを視野にいれることができるため、多様な働き方ができる資格です。
資格取得を支援している団体が数多くあるため迷うと思いますが、難易度やメソッドなどを確認して自分にあった団体を選ぶことができるといいですね。
各団体で説明会を実施しています。
ご紹介させていただいたMAJOLIも説明を実施しています。無料で開催しているので検討中の方は是非一度きいてみてはいかがでしょうか。>>https://pilates-shikaku.com/