ピラティスのレッスンを重ねる中で、「この伝え方で合ってる?」「もっと自信を持って指導したい」と感じたことはありませんか?
私自身、未経験からピラティスを学び、PHIピラティスのマット資格を取得してインストラクターとしてデビューしました。
今では、資格取得時に学んだ知識や実技が、日々のレッスンの中で大きな支えになっています。
この記事では、そんな私の体験をもとに、なぜ資格取得を決意したのか、実際にどう学び、レッスンにどう活きているのかをリアルにお伝えします。
「資格って本当に必要?」「自分のキャリアにどう影響する?」と感じている方にとって、少しでもヒントになる内容になれば嬉しいです。
目次
ピラティスとの出会いと資格取得を目指した理由
産後の不調と、ピラティスを始めたきっかけ
かつて私は、ピラティスとはまったく無縁の会社員でした。
仕事中心の生活で、身体ケアに気を遣う余裕もなく、慢性的な疲れや不調を感じていました。
第1子を出産後、姿勢や体型の戻りが遅く、育児にも支障が出るほどに。そのようなときに出会ったのがピラティスでした。
「産後ケアになれば…」と、軽い気持ちで始めたのがきっかけです。
「仕組みを知りたい」から「伝えたい」へ変化
ピラティスを続けていくうちに、体の不調が少しずつ整っていく感覚を実感しました。
特に第2子の妊娠中は驚くほど体調が良く、1人目のときと比べて体も心も軽やかでした。「なぜこんなに違うんだろう?」という疑問から、ピラティスの仕組みに興味を持ち始めたのです。
続けるうちに「もっと多くの人にこの感覚を伝えたい」と思うようになり、ちょうどキャリアを見直していたタイミングでもあったため、インストラクターという道を目指すことを決めました。
PHIピラティスの魅力と選んだ理由
PHIピラティスとは?
PHIピラティスは、アメリカの理学療法士クリスティン・ロマニ・ルビィ氏が創設したピラティスメソッドです。
リハビリの現場でも活用できるよう、機能改善や科学的根拠に基づいたエクササイズを重視しています。
日本国内でも医療やフィットネス分野で広く支持されており、安全かつ効果的な指導が可能なプログラムとして信頼を集めています。
科学的アプローチと対面講座の安心感
PHIピラティスを選んだ理由の1つは、科学的根拠に基づいた解剖学・運動学を学ぶことができる点です。
エクササイズの裏にある「この動きがなぜ体に効果的なのか?」を一番に学びたかった私にはぴったりでした。
また、対面での実技講座が中心だったのも大きな決め手です。コロナ禍でオンライン講座が主流になる中、実際に身体を動かしながら学べる環境が整っているのはとても安心感がありました。
資格取得までに苦労したこと・感じたこと
解剖学の事前学習が想定以上だった
講座を申し込むと、事前学習教材として、姿勢評価や解剖学の基礎知識を解説した2時間以上の動画、筋肉や骨格に関する専門用語が並ぶ参考教材などが案内されました。
「これでインストラクターになれる!」と意気込んでいた私は、そのボリュームに正直驚かされました。
ただ一方で、ほかのインストラクターさんはこれを基礎として活動されているのだとわかり、この時にインストラクターになる「覚悟」も決まったように感じます。
インストラクター未経験だった私にとって、骨や筋肉の名称、関節の仕組みを学ぶ解剖学は想像以上に大変でしたが、この基礎があったからこそ、講座中の理解が深まり、現場での判断力にもつながっていると感じます。
実技試験とその対策の難しさ
試験は筆記ではなく、実技と口頭での質疑応答が中心です。受講生がインストラクター役としてエクササイズを指導し、内容の理解度やキューイングの的確さ、エクササイズに関する知識力などが評価されます。
相手役がいない1人での復習はとても難しく、何度も想像力を働かせながら相手の動きをイメージして何とかこなしていました。
ただ自主練習の中でわからないことがあった際、講師の方にLINEですぐ質問できたのはとても助けになりました。
学習を継続するうえで、こうしたサポートの距離感は大きな支えになりました。
インストラクターとして実感する資格の価値
知識が指導の自信につながる
資格取得後、インストラクターとしての活動を開始しましたが、初めてのレッスンでは緊張と不安でいっぱいでした。
「この説明で正しいのか?」と迷う場面も多くありましたが、講座で得た知識がその都度支えになりました。
レッスン中に「なぜこの動きが大切なんですか?」と聞かれたとき、解剖学や運動理論に基づいて答えられることが、自信と信頼につながっていると実感しています。
またお客様の身体の使い方を観察し、どの筋肉が弱いのか、何が負担になっているのかを見極めて自信をもって指導することもできるようになってきました。
これは、講座中に繰り返し学んだ身体構造の知識や、実技練習の積み重ねがベースにあるからこそだと思います。
「安心して任せられる人」になるということ
実際にお客様から「しっかり効果を感じながら動けた」「不調の原因がわかってきた」といった声をいただくことも増えました。
説明や対応の裏付けとしてきちんとした知識を持っていることがお客様の納得感につながって、結果選ばれるインストラクターになれているのだと実感しています。
まとめ|資格取得に悩んでいるあなたへ、迷っているなら、まずは情報収集から
今、資格取得を迷っている方がいたら、まずは情報を集めてみてください。
そして「やってみたい」と思えたなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。
私自身も不安や迷いがありましたが、行動したことで新しい世界が開けました。
レッスンの受講や教材による学習など、独学で身につけられることも多くありますが、資格講座を受講することで、それまでバラバラで断片的だった知識が整理され、より自信を持ってお客様に向き合えるようになると感じています。
最後に|PHIピラティスのマット資格が私にくれたもの
PHIピラティスのマット資格を取ったことで、私は「根拠を持って届ける」ことができるようになりました。
それは、日々の指導への安心感につながり、レッスンを楽しめる土台にもなっています。迷ったからこそ、挑戦してよかったと今は心から思っています。
現時点では、マシンやコンプリヘンシブの資格取得は考えていません。まずはマット講座で得た基礎知識を指導を通じて深めていきたい、と考えているからです。
もし次の資格を取るとしたら、自分のレッスンにもっとバリエーションを持たせたい、このケースに十分な対応できない、などの課題を強く感じたときかなと思っています。
ピラティスインストラクターは、お客様の健康を第一に考え、常に学び続ける姿勢が大切だと感じています。だからこそ焦らず、自分のペースでこれからも学びを深めていきたいです。
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