この記事は、これから親子やママさんを対象としたレッスンを行いたいヨガインストラクターに向けた内容です。
親子、ママさん、子ども向けにレッスンを行っている現役ヨガインストラクターが自身の経験に基づいて、みなさんが気になっていることをFAQ形式でお答えしていきます。
1. 参加者のニーズ
Q.子どもと一緒に楽しめる内容かどうか。
Q.対象年齢(赤ちゃんから幼児、学齢期の子どもまで)に応じたレッスン内容の違い。
ヨガレッスンに参加してくださるママさんたちは、ダイエット目的の方、運動不足のために体力向上をしたい方、産後の骨盤の歪みや腰痛を何とか改善したいという方が主に多いです。
また、自分だけではなく、我が子と共に楽しみながら体を動かしたい、子どもの初めての習い事として通いたいと親子レッスンに参加してくださるママさんたちがほとんどです。
自分のことはもちろんですが、子どものためにも何かしたい!させてあげたい!という想いを強く持っているママさんたちが多い印象です。
レッスンではママと子どもが一緒にポーズを取ったり、子どもがママの元を少し離れて遊んでいる時はママが自分の時間を味わいながら、集中してポーズを取ります。
子どもと一緒にポーズを取る時はママも子どももそれぞれに効果効能があり、楽しみながら身体を鍛えることができるのが親子でするヨガならではの特権です。
子どもの年齢は赤ちゃんから、幼稚園に入るまでの時期と幼児期から小学生までのレッスンに分けています。
脳や身体のつくりが異なっているので、それぞれ分かれてその時期に合わせた動きを遊びのように楽しみながら取り組んでいきます。
2. レッスン内容の構成
Q.ママがリラックスできる時間をどう確保するか。
Q.子どもが飽きずに楽しめる工夫(歌、ストーリー性のあるヨガなど)。
その時のレッスンに参加してくださっている親子の皆さんの様子を見ながら、その場で臨機応変にレッスンの構成が変わることもよくあります。
お歌が好きなお子さんが多いので、機嫌の悪い子どもがいる時は、歌を歌いながらリズムに合わせて体を動かします。
また、少しダイナミックな動きやヨガポーズをすると声を出して笑ってくれる子がちらほら出てきて、その場にいる皆んなが笑顔になります。
子どもが集中して取り組める知育おもちゃを用意しているので、子どもが遊んでいる間にママ向けのヨガポーズを行います。
最後に仰向けになって寝て、ゆっくりと呼吸に集中する時間を取りますが、赤ちゃんが泣いてしまっている時は私が赤ちゃんを抱っこして、ママが少しでも集中できる時間を取って欲しいという願いを持っています。
3. 施設や環境
Q.授乳やおむつ替えのスペースがあるか。
Q.ベビーカーの置き場や駐車場の有無。
子どもが安全に過ごせるように、物が沢山置いてある場所や、動きたい時に動けるように狭すぎるスペースは選んでいません。
授乳やおむつ替えはその場で、自由に好きなタイミングで行っていただけるよう声かけをしています。
ママさんたちも私自身も車移動が多いため、駐車場は必須です。そのため、駐車場があるところをレッスンの場所に選んでいます。
また、車を降りてからレッスンの会場までベビーカーを使うママさんもいるので、エレベーターの確認やベビーカーが会場付近に置けるかどうかも確認ポイントです。
4. スケジュールと参加しやすさ
Q.レッスンの所要時間が長すぎないか(子どもの集中力の限界も考慮)。
Q.予約システムやキャンセルポリシーの柔軟性。
レッスンの時間帯は育児中のママや子どもにとって都合が良い時間ということで、午前中にすることが多いですが、子どもの年齢によっては午後の方がありがたいという声もあるので、早めの午後に開催することもあります。
レッスン時間は通常は1時間ですが、30分のミニレッスンを行うこともあります。予約システムはレッスン毎に申し込みページを設けておりますが、公式LINEやInstagramのDMに直接連絡くださる方もいます。
キャンセルについては、子どもは体調を崩しやすいですし、またインストラクターである私自身も子育て真っ最中のママのため、子どもの体調不良でレッスンを中止にしてしまう可能性もあることから、キャンセル料は頂かないようにしています。
5. 集客方法
Q.初めての参加者にも安心感を与える工夫(無料体験や気軽に質問できる場など)。
集客方法はSNSや、公式LINE、産院の掲示板、口コミ、地域の育児情報LINEグループで告知しています。
口コミは1番信憑性があり、お友達をレッスンに誘って連れてきてくれるママさんがいるので、大変ありがたいです。お友達を紹介すると割引クーポンプレゼント!という案内が効果的です。
産院の掲示板では、妊婦さんが健診時に見つけて産後に参加してくださいます。SNSでは、地域名+ヨガで検索すると私のアカウントを見つけてもらえるようにしています。
6. 料金設定
Q.継続しやすいパッケージ料金や回数券の導入。
ママさんたちにとって負担にならない価格設定を行っています。
他のヨガレッスンやベビーマッサージ等、ベビー系の習い事やワークショップの価格もリサーチし、価格設定を行っています。リピーターやお友達を紹介してくださる方には割引クーポンをプレゼントすることもあります。
私は経験はありませんが、回数券を購入する方がお得になるような料金設定にして、回数券を導入しているインストラクターもいます。
回数や人数を多くするとお得になるような料金設定は、出張レッスンで行っています。
出張費一律○○円と設定しているため、ママさんグループで人数を多く集めてインストラクターに出張レッスンを依頼した方がママさんたち一人当たりの料金はお得になります。
7. トラブルへの備え
Q.安全面への配慮(転倒防止、危険な器具の管理など)。
Q.レッスン中に子どもが急に体調を崩した場合の対処。
子どもが動き回ることは危なくない範囲でなら自由にしていただいてOKという声かけをしてレッスンを行っていますが、子どもが泣いたり走り回って大変な場合には、歌を歌って注目をこちらに引き寄せます。
この曲知ってる!自分も歌いたい!ママと一緒に歌いたい!遊びたい!とレッスンを一緒に楽しんでくれるようになります。
危険な器具や道具はレッスン会場に置かないようにはしています。
レッスン中にママ自身や子どもが急に体調を崩した場合には、自ら責任を負うことを承諾する同意書を初回のレッスン参加時にご記入いただいております。
8. 資格や知識の不足感
Q.育児に関する最新のトレンドや情報をどの程度取り入れるべきか。
ヨガは資格なしでも自分でヨガインストラクターと名乗ればできる仕事ですが、産後のママの心や身体のこと、赤ちゃんの成長、子どもの身体のことについて知識があるインストラクターとないインストラクターではママと子どもへのアプローチが全く異なってくると思います。
また、レッスンを受講される方にとっても、ママと子どもについて学んでいるインストラクターの方が信頼性があるでしょう。
どのヨガインストラクターもママと子ども向けのヨガについて学んでいるわけではないので、マタニティ、産後、子ども向けとそれぞれに知識をつけてからレッスンを行うので、それぞれの方に寄り添ったヨガレッスンが出来るようになります。
育児に関する最新のトレンドや情報はSNSやネットで調べてみるのはもちろんですが、一番良いのは当事者、今現在子育てしているママさんたちから聞くことで最新情報を知ることができます。
また、同じヨガインストラクター内で勉強会も定期的に開催しているので、インストラクター仲間と情報をシェアすることもあります。
インストラクターとして自ら情報を取り入れることもひとつですが、レッスンに参加してくれたママさんたちに聞いていくこともママさんたちとコミュニケーションが取れる時間になるので、おすすめです。
9. コミュニティ形成
Q.リピーターを増やすためのアフターケアやオンラインサポート。
レッスンのスタート時に自己紹介タイムを設けています。
まず、インストラクターから名前、住んでいる地域、子どもが何人いて何歳か、最近ハマっていることや我が子の最近出来るようになったこと自慢等を話し、参加してくれているママさんたちにも順番に同様の内容をお話してもらいます。
その中で共通点や聞きたいことがあれば、レッスン終了後にママさん同士で話し合ったり、私も会話に混ざって情報交換をしたり、悩み相談に乗ったりしています。
その時間が楽しく、ヨガレッスンを通して同じような年齢の子どもを持つママ友が出来たり、レッスン後にランチに行く仲になっているママさんたちもいます。
次のレッスンの予約をその日中にして帰ってもらって、継続してもらうようにしています。
また、リピーターを増やすために、レッスン中に撮影した写真や動画を共有したり、子どものこういうところが素敵だった、レッスン中にこんなことが出来るようになっていた等、子どもの成長ポイントをフィードバックとしてLINEでお伝えしています。
そうすることで、我が子の成長を見守ってくれたり、出来るようになったことを一緒に喜んでくれる人がいることが非常に嬉しいという声をママさんからいただいております。
まとめ
本記事では、これから親子やママさんを対象としたレッスンを行いたいヨガインストラクターに向けて、レッスンの内容の構成、施設環境、集客、料金設定等について解説しました。
最後になりますが、一番大事なことはインストラクター自身がレッスンを楽しむことです。
楽しいレッスンは相手にも伝わります。ママさんやお子さんに笑顔が連鎖し、「楽しかった!」と感じてもらえたら、また次のレッスンにも参加してくれるリピーターとなり、さらにお友達にも紹介してくれるかもしれません。
継続は力なり。自分自身も楽しみながらレッスンを行っていきましょう。
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