ヨガアライアンス認定ヨガティーチャーの皆さんは、ヨガアライアンスの資格更新のため、3年ごとに継続教育の単位を取得する必要があることをご存知ですか?
ヨガをおこなう上での安全性や質の向上、公平なヨガの教育を提供するための非営利団体であるヨガアライアンスは、従来の1年に1度更新する制度に加え、ヨガティーチャーのレベルアップのためには継続的な学びが必要なことから新しい継続教育制度を設けました。
せっかく学び、努力をしてヨガアライアンス資格を取得したにも関わらず、この更新制度を知らずにいたらもったいない!
今回は、ヨガアライアンス認定ヨガティーチャー必見!ヨガアライアンスの更新制度にについてご紹介します。
目次
ヨガアライアンスの更新に必要な「CE」とは?
ヨガアライアンスは毎年の更新に加え、3年ごとに更新が必要な制度を設けており、その際に必要なのが「CE」です。
CEとは、「Continuing Education」の略で、「継続教育」を意味します。
現在、RYT200、RYT500、E-RYT200、E-RYT500、RPYT、RCYTのヨガアライアンス認定ヨガティーチャーは、最初の登録日から3年ごとにこのCEの単位を取得し、ヨガアライアンスに登録する必要があります。
認定制度の更新に必要なCEの単位を取得するためには、YACEPなどが提供する継続教育を受講し、ご自身でヨガアライアンスのウェブサイトに登録する必要があります。
YACEPとは?
YACEPとは、「Yoga Alliance Continuing Education Provider」の略で、「ヨガアライアンス継続教育提供者」を指します。
ヨガアライアンス更新のためには、このYACEPのメンバーや、E-RYT200、E-RYT500の資格を有している講師、ヨガアライアンスが定める専門技術を持ち、なおかつ500時間以上の指導経験と2年以上の実務経験がある講師などが提供している継続教育を受ける必要があり、それ以外の講師から学んだことや、ヨガアライアンス登録以前に受講した講座、指導時間などは対象外となりますので注意が必要です。
3年ごとの資格更新に必要な単位とは?
ヨガアライアンス更新に必要な単位は、ヨガ関連のトレーニング30単位、ヨガ指導45単位です。
これらの単位を取得し、3年ごとにヨガアライアンスに申請する必要があります。
ヨガ関連のトレーニング30単位とは?
YACEPらが提供するヨガトレーニング・講座などのヨガ関連のトレーニングを30単位(1単位1時間と換算するため30時間)取得する必要があります。
30時間のうち、10時間はYACEPら講師が開催する対面でのヨガトレーニング・講座を受講することが必要となります。
また30時間のうち、20時間については非対面(オンラインでも可)でのトレーニング・講座受講が可能です。
この非対面でのトレーニングについては、オンラインでのトレーニングの他、通信講座、ヨガ関連本や記事、ビデオなどでの学び、生徒に配布する教材の作成、ヨガについての本の出版、CDやDVDの制作、新聞や雑誌などの記事を執筆するなど、ご自分で管理をし、ヨガアライアンスのウェブサイトにて申請することも可能です。
ですが、せっかくのレベルアップの学びには、ヨガスクールなどにてYACEPら講師が提供する継続教育プログラムを受講することがおすすめです。
こうした継続教育の受講によりヨガアライアンスへの登録申請がスムーズになり、さらに実りのある学びを得ることができるでしょう。
なお、ヨガアライアンスが定める新型コロナウィルスの影響によるオンライン対応可能期間は、30時間のオンライン受講が認められています。
また、30時間すべて対面でのトレーニング・講座受講でも可能です。
このヨガ関連のトレーニングについての詳細は後述します。
ヨガ指導45単位とは?
3年間でヨガティーチャーとして45単位=45時間以上のヨガ指導をすることです。
指導の実績について、開始日時~終了日時、グループレッスンやプライベートレッスン、ワークショップやリトリートなど、ご自身で受け持ったクラスを英語で記入し、ヨガアライアンスに申請します。
単位取得の際に注意する点として、3年間で30時間以上の継続教育を受け、45時間以上のヨガ指導をおこなっていたとしても、次回の3年ごとの更新時に繰り越すことはできませんのでお気を付けください。
また、3年間で合計75時間のトレーニング時間に満たない場合は、ヨガアライアンス未登録となりますので、この点についてもご注意ください。
ヨガ関連トレーニングの4つのカテゴリーとは?
30単位のヨガ関連のトレーニングは、次の4つのカテゴリーのどれかに当てはまる必要があります。
アーサナ(ポーズ)、呼吸法・調気法、瞑想、アライメントなどのテクニック、トレーニング、練習
2.TM(Teaching,Methodology)
ヨガの指導法、シークエンス、ヨガビジネス、アシストやアジャストなどについての学び
3.AP(Anatomy & Physiology)
解剖学、生理学、骨格や筋肉、筋膜や、チャクラ、ナーディなどのエネルギーについて、身体の機能についてなど
4.YPLE(Yoga Philosophy,Lifestyle & Ethics)
ヨガの歴史、哲学、倫理とライフスタイルの実践、生徒とのリレーションシップ、ヨーガ・スートラ、八支則、古典ヨガについてなど
更新のためのCE(継続教育)を受けるには?
継続教育を受講する場合は、ヨガアライアンス更新に対応しているCE(継続教育)かどうかを確認しておくことが重要です。
せっかく学んでいるにも関わらず、該当しない講座ではヨガアライアンスに申請ができませんので、各ヨガスクールやヨガスタジオが「CE」または「YACEP」と表記している講座のなかから、ご自分にとって必要な講座を受講してください。
また、CEを提供するYACEP(ヨガアライアンスの継続教育提供者)については、ヨガアライアンスへ申請に対応する講座を登録しているため、ヨガアライアンスのホームページでも検索が可能です。
お早めに!登録日から3年以内に更新が必須です!
ヨガアライアンスは、ヨガティーチャーとしての継続的な学びこそ、ヨガ指導の高い水準を維持するために最も重要なものであると考え、ヨガアライアンスに登録中のヨガティーチャーへの継続教育制度を定めました。
そして、この継続教育は、既に得た知識の統合などではなく、研究や学習、体験を通して新しいものを学ぶことに費やすべきだとヨガアライメントのホームページ上で書かれています。
単なる資格の更新のために学ぶということではなく、よりご自分を高め、生徒さんに対して安全に、かつ適切にヨガの深い叡智を伝えるために必要な制度であると捉えることができます。
そして、この継続教育はヨガアライアンスに登録しているヨガティーチャーにとどまらず、すべてのヨガティーチャー・ヨガインストラクターの皆さんにとって重要なことです。
ヨガについての新しい知識を得て、経験を深め、その学びや気づきをご自分のものとして実践することで、心身の安定やご自分の人生の充実につながります。
そしてヨガクラスの指導レベルの向上、さらには生徒さんのレベルアップや心身の健康増進、より良い人生のサポートにつながることでしょう。
ヨガティーチャーとして、そして人として、さらなるレベルアップのためにご自分が何を学びたいのか、そして指導者として何が必要かを考慮したうえで、どのCE(継続教育)を受講する必要があるか検討しましょう。
そして、最初にも述べたように、ヨガアライアンスの最初の登録日から3年以内に更新する必要がありますので、ぜひお早めに継続教育の講座をご受講くださいね!
日本のヨガ業界を牽引するヨガティーチャーの皆さんのさらなる飛躍と成長を、そして日本中にヨガの素晴らしい叡智を広げてくださることを願っています!
ヨガアライアンスの公式サイトは英語表記です。サイトの情報や見方などはこちらをご覧ください。
→全米ヨガアライアンス【公式】サイトはどこ? リンク先、公式サイトの使い方を丁寧に解説します!