寝る前にはちみつを食べると痩せるという噂を耳にしたことはありませんか。
効果には個人差があるため、本当に試していいのか迷ってしまう方も多いでしょう。
はちみつダイエットは、正しいタイミングと選び方を守ることがポイントといわれています。工夫次第でストレスなく続けられるのも魅力です。
本記事では、はちみつダイエットの真実について徹底検証していきます。太るのか痩せるのか、本当の効果と正しいやり方を知りたい方に向けて分かりやすくお届けします。
目次
はちみつダイエットは本当に痩せる?嘘?口コミと効果を徹底検証
はちみつダイエットは本当に痩せるのでしょうか。効果を感じた方もいれば太っただけの方もいて、正反対の結果が出ています。
以下では、はちみつダイエットに関するリアルな口コミや効果の真相を検証していきます。
「太った」は食べ方を間違えたケースがほとんど
はちみつダイエットを始めたのに太ってしまった方の多くは、摂取の仕方を間違えていたケースです。
はちみつは天然の糖分を含む食品です。摂りすぎれば当然カロリーオーバーになり、脂肪として蓄積されてしまいます。
たとえば一日に何度も摂取したり他の甘味料と併用していたりすると、無意識のうちに摂取量が増えてしまいます。
大切なのは、摂取量を守ることとタイミングを意識することです。適量を守って正しく使えば、はちみつはむしろダイエットの味方になります。はちみつの1日の摂取量目安は、大さじ1~2杯程度といわれています。
成功者の共通点は「摂るタイミング」と「食習慣の工夫」
どんなダイエットにも共通しているともいえますが、はちみつダイエットでも成果を上げている方たちには共通点があります。
とくに重要なのが、はちみつを摂るタイミングと食習慣の工夫です。
具体例は、以下のとおりです。
- 朝起きたら、白湯に少量のはちみつを溶かして飲む
- 夜寝る1時間ほど前に小さじ1杯程度のはちみつを摂る
- 日常的に砂糖をはちみつに置き換える
- 加工食品やスイーツの量を減らす
全体のカロリー管理や、栄養バランスの見直しにも取り組んでいる方が多く見られます。このような地道な工夫が、結果につながっていると考えられています。
寝る前のはちみつは「脂肪燃焼を助ける条件付き」で効果が期待できる
寝る前に少量のはちみつを摂ることで、脂肪燃焼を助ける効果が期待できるという説があります。はちみつで肝臓にグリコーゲンを補給することで睡眠中の成長ホルモン分泌をサポートし、代謝を促すと考えられていることからきています。
ただし、上記理論はおもに一部の専門家の見解に基づいたものです。医学的に確立されたものではありません。
効果を得るには、小さじ1杯程度の適量を就寝の約1時間前に摂る条件を守ることが大切です。
遅い時間の摂取や過剰摂取は逆効果になるおそれがあるため、条件を守ったうえで取り入れるようにしましょう。
ヨーグルトやきなこなど他の健康食材と組み合わせることで相乗効果アップ
はちみつは、精製された糖と比べてビタミンやミネラルが豊富な自然の甘味料です。他の健康食材と組み合わせることで、より栄養バランスのとれた食習慣を実現できます。とくに相性がよい健康食材は、以下のとおりです。
- 無糖ヨーグルト
- きなこ
- ナッツ類
- バナナ
たとえばヨーグルトの乳酸菌とはちみつのオリゴ糖は、腸内環境を整える「シンバイオティクス」としても知られています。
また、きなこの植物性たんぱく質と合わせることで、腹持ちのよさがアップすることも期待できます。
ダイエット向きのはちみつは「純粋はちみつ」
はちみつにはさまざまな種類があり、選び方を間違えるとダイエットの効果を台無しにしてしまうこともあります。
とくに注意したいのが、加糖はちみつや精製はちみつです。両者は見た目こそはちみつですが、砂糖や水あめなどの糖類が加えられておりカロリーや糖質が高くなりがちです。
そのため、健康効果やダイエット効果は期待しにくくなります。
ダイエット中に選ぶべきは、余分な添加物のない純粋はちみつがおすすめです。購入時には、パッケージに「純粋はちみつ」や「加糖なし」などと表示されているかを確認しましょう。
はちみつダイエットのやり方
はちみつダイエットの鍵はやみくもに摂取するのではなく、いつどのように取り入れるかを工夫することもあります。
以下では、無理なく日常に取り入れられるはちみつダイエットのやり方について解説します。
朝は「はちみつ白湯」を飲んで代謝アップ
朝の目覚めには、白湯に小さじ1杯のはちみつを溶かして飲む「はちみつ白湯」がおすすめです。身体を内側から温めて血流を促し、基礎代謝の向上が期待できる習慣です。
また、はちみつに含まれるブドウ糖は脳のエネルギー源としても働きます。寝起きのぼんやり感を和らげる効果も期待できるでしょう。
甘さと温かさが心地よく、朝の水分補給にもぴったりです。
夜は寝る1時間前に「スプーン1杯」
夜の寝る前にはちみつをスプーン1杯程度摂ることで、睡眠中の脂肪燃焼をサポートできる可能性があるのはお伝えしたとおりです。
ただし、量やタイミングを誤ると逆効果になることもあります。就寝の1時間前と少量を守ることが大切です。
日常の砂糖をはちみつに置き換え
料理や飲み物に使っている砂糖を、はちみつに置き換えるだけでも血糖値の急上昇を防ぎやすくなります。
はちみつは同じ甘さでも使用量が少なくて済みます。そのため、カロリーや糖質の摂取量を自然に減らせることが特徴です。
また、精製された糖にはないビタミンやミネラルが豊富に含まれているため、甘味を我慢せずに質のよい糖分を選ぶ習慣が身につきます。
コーヒーやヨーグルト、料理にひとさじ加えるだけで無理なく継続できる工夫になります。
ダイエット向きのはちみつの選び方|失敗しない3つのポイント
はちみつは自然由来の甘味料として人気がありますが、すべてのはちみつがダイエットに適しているわけではありません。実は選び方を間違えると糖質やカロリーの摂りすぎにつながり、かえって逆効果になることもあります。
以下では、ダイエット向きのはちみつ選びに失敗しないためのポイントを3つ紹介します。
1. 純粋はちみつ(加糖なし)を選ぶ
1つ目は、純粋はちみつを選ぶことです。うっかりして、加糖タイプのはちみつを選ばないようにしましょう。見た目こそ似ていますが、加糖タイプのはちみつはカロリーや糖質が高いためダイエットには不向きです。
パッケージに「純粋はちみつ」や「加糖なし」と明記されているか、原材料表示にはちみつ以外の添加物が含まれていないかを確認しましょう。
2. GI値が低めの品種(アカシアなど)を選ぶ
2つ目は、GI値が低めの品種を選ぶことです。
はちみつの中にも、血糖値の上がりやすさ(=GI値)に違いがあります。ダイエット中は血糖値を急上昇させないことが重要なため、なるべくGI値の低いはちみつを選ぶのがポイントです。
はちみつの品種の中でもアカシアはちみつはGI値が比較的低く、味わいもクセがなく続けやすいのが特徴です。ただし、GI値の目安には個体差やデータのばらつきがあります。あくまで参考程度にとどめておいてください。
3. 非加熱やローハニーなら栄養価が高くて理想的
3つ目は、非加熱やローハニーと表示されたタイプを選ぶことです。
市販されているはちみつの多くは、加熱処理が施されています。保存性は高まるものの、60℃以上の加熱によって酵素や一部のビタミンなどが減少する可能性があります。
一方、非加熱タイプのはちみつは加熱による栄養損失が比較的抑えられている傾向です。
そのため、酵素やポリフェノールといった成分が残っていると考えられています。とくに健康志向の高い方や栄養価を重視するダイエット中の方には適した選択肢といえるでしょう。
ただし、非加熱やローハニーといった表記には明確な規格がない場合がありません。製法や産地、製造者の情報を確認して選ぶことが大切です。
また、非加熱はちみつは価格がやや高めになる傾向もあります。継続できる範囲で無理のない選択を心がけましょう。
はちみつダイエットのよくある質問Q&A
はちみつダイエットに関するよくある質問は、以下の6つです。
はちみつはヨーグルト・バナナ・きなこと一緒に食べてもいい?
もちろん食べて大丈夫です。相性が良く、むしろおすすめの組み合わせです。
はちみつのオリゴ糖とヨーグルトの乳酸菌は、腸内環境を整える相乗効果が期待できます。きなこの植物性たんぱく質やバナナの食物繊維・カリウムも加わることで、満足感のあるヘルシーな一品になります。とくに朝食や小腹対策として優秀です。
朝と夜ではどちらにはちみつを摂ると痩せやすい?
朝と夜とでは、はちみつを摂取する目的が異なります。
- 朝:代謝アップ
- 夜:燃焼サポート
朝と夜のどちらが痩せやすいとかはありませんが、上記の目的を意識して取り入れるのがおすすめです。
はちみつ入りの白湯やヨーグルトなどを取り入れることで身体が自然に目覚めます。代謝がスムーズに動き始めるサポートとなります。ただし量やタイミングを守らないと効果が薄れるため、量やタイミングを意識することが大切です。
市販のはちみつ紅茶やはちみつ飲料はダイエットに使える?
市販のはちみつ紅茶やはちみつ飲料の一部は使えますが、成分をよく確認する必要があります。
市販のはちみつ飲料は砂糖やぶどう糖果糖液糖が加えられていることが多く、糖質量が高くなりがちです。
購入時は「糖類無添加」「加糖なし」「純粋はちみつ使用」などの記載をチェックし、なるべく甘味料が加えられていないものを選びましょう。
糖質制限中にはちみつはNG?少量ならOK?
厳格な糖質制限中は控えるのが基本ですが、緩やかな糖質制限であれば少量に限りOKです。1日小さじ1杯(約7g)程度までであれば許容範囲です。
ただし個人差があるため、自分の糖質量上限と照らし合わせて判断してください。
アカシアやレンゲなど種類で効果は変わる?
GI値や風味の違いから、多少の差があります。
アカシアはちみつは他の品種に比べてGI値(血糖値の上がりやすさ)が比較的低めで、クセが少なく続けやすいとされています。レンゲやオレンジ系も比較的マイルドな味わいで、食べやすさの点では有利です。
種類によってミネラルや抗酸化成分の含有量もやや異なるとされますが、日常的な使用で大きく違いが出るほどではありません。
アガベシロップやオリゴ糖と比べてどう?
目的に応じて使い分けましょう。
アガベシロップはGI値が低い反面、果糖含有量が多いため過剰摂取すると肝臓に負担がかかることがあります。
オリゴ糖は腸内環境改善に向いていますが、甘味が弱く料理には向かない場合もあります。
はちみつダイエットは正しい知識と習慣で効果を実感できる
はちみつダイエットは正しい知識と習慣で効果を実感できます。ただ、やみくもに取り入れるだけでは期待した効果は得られません。
とくに以下の3つは、はちみつダイエットを取り入れる上で意識しておきましょう。
- 純粋はちみつを選ぶ
- タイミングと量を守る
- 日々の食事に無理なく組み込む
今日からすぐにでも始められるのが、はちみつダイエットのメリットです。自分に合ったペースで、一歩ずつ進めていってくださいね。