水抜きダイエットとは、体内の水分を減らすことで体重を落とす方法です。
人間の身体の約6割は水分でできているため、大幅に減量したい方におすすめできます。
ただし、水抜きダイエットは正しい方法でおこなわないと、身体に不調をきたすリスクが高くなります。水抜きダイエットについて、詳しくみていきましょう。
目次
水抜きダイエットって、どうすればうまくいくの?
身体の約6割を占める水分を抜くダイエットのため、正しい方法で実施しないといけません。以下では、水抜きダイエットの正しい方法を解説します。
水抜きダイエットの効果とは?
水抜きダイエットによって、一時的に体重を減少できます。アスリートや格闘家が試合前の減量期間に水抜きダイエットを実施するケースがみられます。
ただし、水抜きダイエットによる体重減少はあくまで体内の水分の減少によるもので、実際の脂肪量や筋肉量には影響を与えません。
水抜きダイエットは、あくまで一時的な減量を生み出すための方法で、体脂肪を減らすための長期的なダイエットには不向きでしょう。
水抜きダイエットは、一時的でも体重を落としたいときに正しい方法を用いて実施することで効果を発揮するといえます。
水抜きダイエットのステップと方法
水抜きダイエットは、以下の工程を踏んでおこないます。少なくとも、4日〜1週間程度の時間をかける必要があるといわれています。
1. 塩分と炭水化物をカットする
水抜きは、塩分濃度と深く関係があります。人間の身体は一定の塩分濃度を保とうとするため、体内の塩分量が上がると水分を必要以上に吸収し、一時的に体重が増加します。
一方で、体内の塩分量が下がると、水分を体外に逃がすことで塩分濃度を一定にしようとします。
そのため、塩分をカットして水分を体外へ排出しましょう。また、炭水化物も水と結合する性質があるためカットしましょう。
2. 大量の水を摂取する
水抜きダイエットを開始した初日は10リットル、2日目は8リットル、3日目は6リットルを目安に大量の水を接種しましょう。
大量の水は体内に残った塩分を流す作用があるため、効率的な体内の水分排出が期待できます。
3. 徐々に水分をカットする
4日目以降は、水分摂取量を減らしていきます。目安は1日2リットル前後の摂取です。
4. サウナや半身浴をする
途中で少し塩分摂取してしまった方や、もう少しだけ体重を落としたい方は、サウナや半身浴の利用をおすすめします。多少強引でも汗をかけるため、短時間で体外に水分を排出できます。
水抜きダイエットは、頻繁にやっても大丈夫なの?
水抜きダイエットを頻繁におこなうことはおすすめできません。水抜きダイエットを実践すると、体重が一時的に一気に減ります。そのため、頻繁に水抜きダイエットしたくなる方がいるかもしれません。
しかし、あくまで水分が一時的に減るのみで、水分量をもとに戻せば本来あるべき体重に戻ります。
水抜きダイエットは「最後の手段」「ここぞという場面」で実践する程度に考えておくとよいでしょう。一般人であれば、どんなに期間を短くしても1ヶ月に1回が限度でしょう。
水抜きダイエットを成功させるコツ
水抜きダイエットを成功させるためには、以下のような点を意識しておこないましょう。
目標を定める:漠然とおこなうより成功率アップが期待できる
栄養管理に気を配る:食べられる食材をしっかり調べておく
水抜き後の食事に気を付ける:一気に食事をとると体調不良を起こす可能性がある
水中毒に気を付ける:めまいや呼吸困難に注意する
水抜きダイエットの注意点とリスク
一般人が水抜きダイエットをおこなう場合、あらかじめ注意点とリスクを知っておく必要があります。以下では、水抜きダイエットの注意点とリスクを解説します。
一つ間違えたら生命の危険も?
水抜きダイエットは、一つ間違えたら生命の危険があるダイエット方法です。
たとえば、水分を減らすことで脱水症状を起こすことが考えられます。脱水とは体内の水分が不足している状態のことで、摂取する水分よりも失う水分が多い場合に起こります。
初期症状としてはのどが渇いたり発汗が少なくなったり軽度なものが多いですが、重度になると血圧が下がりふらつきや失神が特に立ち上がるときに起きてくるのが特徴です。
さらに重度になると、臓器に損傷を与えたり昏睡状態に陥ったり生命の危機に関係する問題となります。
水抜きダイエットは、あくまで「一時的に体重を落とすためだけの手段」として考えたほうがよいでしょう。
ダイエットとして活用するには、水抜きダイエットについて詳しい知識を身につけたり専門家からのアドバイスを求めたり工夫が必要です。
水抜きダイエットのリバウンドについて
水抜きダイエットは、一時的に減量できるものの体内の水分排出がおもな目的のため、水を飲めば体重が戻ります。
たとえば、数ヶ月後の結婚式や披露宴に向けて水抜きダイエットをおこなっても、当日までに無理しすぎて体調不良になったりたくさん食べたりしてしまったら、リバウンドの可能性が高くなるでしょう。
ボクサーなどの格闘家でも、計量が終われば食事や水分摂取量を元に戻して回復させます。
決して楽なダイエット方法ではないため、水抜きダイエットは特別な理由がない限りするものではありません。
一時的な減量を目的としたダイエットではなく、身体を動かしながら健康的になれるダイエットをおすすめします。
水抜きダイエットは最後の手段|格闘家やアスリート向け
一時的ではあるものの、大幅な減量を見込める水抜きダイエットに魅力を感じる方もいるでしょう。
しかし、一般人にとって水抜きダイエットは特別な理由がある場合におこなう最後の手段と考えたほうがよいでしょう。
実践した場合のリスクが大きいため、水抜きダイエットは格闘家やアスリートなどが試合当日までに大幅減量が必要な場合に、専門的な知識を持っておこなうものです。
まずは、バランスよい食事と適度な運動による一般的なダイエットから始めましょう。具体的には、以下のようなものです。
- カロリーは適度に摂取する
- 栄養バランスを意識する
- 食物繊維の多い食品を摂取する
- 間食はほどほどにおさえる
- アルコールはできるだけ控える
- 時間を有効に使い運動する
ピラティスを活用した健康的なダイエットを
水抜きダイエットはあくまで一時的な減量を目的としたもので、体調不良になったりリバウンドする可能性が高かったりとリスクを伴うダイエット方法です。
そのため、長期的に考えればバランスよい食事を摂り、適度な運動を継続しておこなう健康的なダイエットがおすすめです。
そして、継続するためには、楽しく汗をかきながら日ごろのストレス発散にもなるような運動がよいでしょう。
その点、ピラティスは激しい運動なしで筋力の強化ができるエクササイズで、高齢者や身体に不調のある人でも無理なく取り組めます。
筋肉を鍛えることにより体幹が鍛えられて全身の血流もよくなるので、運動不足の方にもおすすめです。楽しくできる運動を毎日の生活に取り入れて、健康になれるダイエットをおこなっていきましょう。