ダイエットをしているけれど、たまにはケンタッキーでおいしいチキンを楽しみたい―そんな願いを叶えることは可能でしょうか?答えは「はい」です。
今回の記事を読めば、ダイエット中でも安心してケンタッキーフライドチキンを楽しむ方法を見つけることができます。
特に注目すべきポイントは次のとおりです。
- 栄養バランスを考えた食べ方:ダイエット中でも太らない秘訣を解説します
- 推奨される部位とメニュー:カロリーが低く、栄養価の高い部位とメニューを紹介します
- 避けるべきメニュー:ダイエットの敵となるメニューを明らかにします
今回の記事を読んだ後、あなたはダイエットを続けながらも、賢くケンタッキーを楽しむ方法を身につけることができるでしょう。
ケンタッキーフライドチキンとは
ケンタッキーフライドチキン(以下、ケンタッキー)は、世界中で親しまれているファストフードの一つで、特にフライドチキンで有名です。
しかし、多くの人がダイエット中にはファストフードを避けがちです。それでは、ダイエット中にケンタッキーを食べることは本当に避けるべきなのでしょうか?
ダイエット中にケンタッキーはアリ?
ダイエット中にケンタッキーを食べることは、選び方次第で全く問題ありません。
重要なのは、何をどのように食べるかという点です。
ケンタッキーのメニューには、カロリーが高い商品もあれば、意外と低カロリーで栄養バランスの取れた選択肢も存在します。
例えば、オリジナルチキンのキール(ムネ肉)やコールスローなどは、ダイエット中の人でも楽しめるメニューです。栄養バランスを考えることが大切で、たんぱく質が豊富なチキンは、適切に選べばダイエットにも適しています。
しかし、フライドチキンには油が使われているため、摂取量に注意する必要があります。サイドメニューを賢く選び、全体のカロリー摂取量をコントロールすることがカギとなります。
ダイエットとは、極端な食事制限を意味するのではなく、バランスの良い食生活を心がけることです。そのため、適度に楽しみながら健康的な選択をすることが、長期的なダイエット成功の秘訣と言えるでしょう。
ダイエット中のケンタッキーの食べ方
ダイエットを成功させながらケンタッキーを楽しむには、食べ方に工夫が必要です。特に、栄養バランスと食事のタイミングが重要になります。
ここでは、ダイエット中にケンタッキーを食べる際のポイントを解説します。
栄養バランスを考える
ダイエット中の食事では、カロリーだけでなく、タンパク質、脂質、炭水化物(PFCバランス)も重要です。ケンタッキーのメニューを選ぶ際は、次のポイントに注意しましょう。
- タンパク質: 筋肉の維持や代謝向上に役立つため、タンパク質含有量が高いメニューを選びます
- 脂質: 適量の脂質は必要ですが、過剰摂取は避けるべきです。特にトランス脂肪酸の摂取には注意が必要です
- 炭水化物: エネルギー源として重要ですが、過剰な糖質は太りやすくなるため、量を調節します
たとえば、オリジナルチキンのキール(むね肉)はタンパク質が豊富で、カロリーも比較的低めです。サイドメニューで野菜であるコールスローを加え、バランスの取れた食事を心がけましょう。
ランチで食べる
ダイエット中にケンタッキーを食べる場合、ランチタイムがおすすめです。
理由は、夕食よりもカロリーが消費されやすいからです。
一般的に、夕食後は活動量が減少するため、摂取したカロリーが脂肪として蓄積されやすくなります。一方、ランチであれば、その後の活動で消費される可能性が高くなります。
以上のように、ダイエット中でもケンタッキーを楽しむためには、栄養バランスを考慮し、食べるタイミングをランチタイムにすることが重要です。これらの工夫をすることで、美味しくて満足感のある食事を楽しみながら、健康的な体重管理を行うことが可能です。
ダイエット中におすすめのケンタッキーメニュー
ここからは、ダイエット中でも食べられるケンタッキーのメニューをご紹介していきます。
オリジナルチキン
画像引用:ケンタッキー
カロリー(Kcal) | 218 |
タンパク質(g) | 16.5 |
脂質(g) | 12.8 |
炭水化物(g) | 9.1 |
まずは、ケンタッキーの中の超定番メニューである「オリジナルチキン」です。オリジナルチキンは、ダイエット中の人でも罪悪感なく楽しむことができる選択肢の一つです。
意外にもカロリーと脂質が低い一方でタンパク質が高めといった特徴があり、ダイエット向きのメニューであると言えます。また、オリジナルチキンには5種類の部位があります。
サイ(腰)画像引用:ケンタッキー
ウイング(手羽)
画像引用:ケンタッキー
キール(胸)
画像引用:ケンタッキー
リブ(あばら)
画像引用:ケンタッキー
ドラム(脚)
画像引用:ケンタッキー
オリジナルチキンの栄養成分は一律同じということになっていますが、5種類それぞれ大きさや肉質が違うので、公式の栄養成分はあくまで目安程度に考えたほうが良いかもしれません(部位別の栄養成分は現状公開されていません)。
この5種の部位の中で一番ダイエット向きだと思われるのが、むね肉である「キール」です。
キールは他の部位より、比較的脂肪が少なくタンパク質が高い部位になります。よって、オリジナルチキンを選ぶ際には極力キールを選ぶことをおすすめします。
オリジナルチキンは部位指定できる?
ダイエット中にオリジナルチキンを選ぶなら「キール」が良いと結論付けましたが、果たして部位指定できるのか?という疑問が湧くかと思います。
これは、店舗と注文する数によります。
まず、ケンタッキー公式では「オリジナルチキンの部位指定は原則できない」ということになっています。これは、お客さんに公平に商品を提供できるよう、マニュアルで部位の組み合わせがある程度決められているからです。
特に4ピース以上頼む場合は、細かく部位指定ができないことが多いようです。
ですが、絶対に部位指定ができないわけではないです。
実際、1〜2ピースなら部位指定ができる可能性が高いです。ダイエット中にケンタッキーに行く場合、頼むのは1〜2ピース程度だと思いますので、注文の際には積極的に部位指定の希望を伝えると良いでしょう。
※店舗ごとの方針や在庫状態もあるかと思うので、あくまでお願いベースで、断られてもしつこく食い下がることは避けましょう。
骨なしケンタッキー
画像引用:ケンタッキー
カロリー(Kcal) | 191 |
タンパク質(g) | 20.3 |
脂質(g) | 8.5 |
炭水化物(g) | 8.3 |
骨なしケンタッキーは、ジューシーで味わい深い味ですが、脂肪分は比較的控えめに抑えられています。
一般的に鶏の胸肉は低脂肪で高たんぱく質な食材とされており、ダイエット中の人にとっては理想的な食材です。また、骨なしであるため食べやすく、過剰なカロリー摂取を抑えやすいのが特徴です。
カーネルクリスピー
画像引用:ケンタッキー
カロリー(Kcal) | 119 |
タンパク質(g) | 6.8 |
脂質(g) | 6.6 |
炭水化物(g) | 8.2 |
カーネルクリスピーも、カロリーが比較的低く、栄養バランスも考えられているため、ダイエット中の方にぴったりのメニューと言えます。
カーネルクリスピーは、外はカリカリ、中はジューシーな食感を保ちつつ、見た目ほどの油っぽさは少ないです。そのため、ダイエット中でも罪悪感なく楽しめるのが特徴です。
コールスロー
画像引用:ケンタッキー
Sサイズ
カロリー(Kcal) | 85 |
タンパク質(g) | 1.0 |
脂質(g) | 6.3 |
炭水化物(g) | 6.3 |
Mサイズ
カロリー(Kcal) | 137 |
タンパク質(g) | 1.6 |
脂質(g) | 10.2 |
炭水化物(g) | 10.3 |
ダイエット中でも安心して食べられるケンタッキーフライドチキンのメニューとして、コールスローは特におすすめです。
コールスローは、キャベツや人参などの野菜がたっぷり入ったサラダで、ビタミンや食物繊維が豊富に含まれています。メインのチキンと一緒にコールスローを取り入れることで、バランスの良い食事が可能になります。
また、コールスローを先に食べることで、野菜から水分や食物繊維を摂取し、小さな量で満腹感を感じやすくなるという効果も期待できます。
ダイエット中に避けるべきケンタッキーメニュー
ダイエットを成功させるには、食事の選択が非常に重要です。特に、カロリーが高く、栄養バランスが偏っているメニューは避けるべきです。
ここからは、ケンタッキーで避けるべきメニューを挙げていきます。
バーガーやツイスター
まず、挙げられるのがバーガーやツイスター類です。
これらのメニューを避けるべき理由は、高いカロリーと脂質の含有量にあります。
例えば、ダブルチキンフィレバーガーなどは、ダイエット中は特に注意が必要です。
画像引用:ケンタッキー
カロリー(Kcal) | 615 |
タンパク質(g) | 44.6 |
脂質(g) | 30.7 |
炭水化物(g) | 40.0 |
バーガー1個で600カロリー以上あり、脂質も30g含まれます。これは成人女性の1日の推奨摂取カロリーの約3分の1近くに相当します。
また、フライドチキンを挟んだバンズやトルティーヤで包んだツイスターは、食物繊維が少なく、満腹感を得にくいため、過食を招く原因にもなります。
フライドポテトLサイズ
フライドポテトもまた、特に注意が必要なメニューです。
画像引用:ケンタッキー
フライドポテトLサイズ
カロリー(Kcal) | 390 |
タンパク質(g) | 5.3 |
脂質(g) | 15.5 |
炭水化物(g) | 57.4 |
特に、Lサイズのフライドポテトは、高いカロリーと脂質を含んでおり、ダイエットの大敵です。
フライドポテトは、揚げ物であるため自然と脂質が高くなりがちです。加えて、フライドポテトは炭水化物が多く、食後の血糖値の急上昇を招くことがあります。Lサイズの場合、その量がさらに多くなるため、摂取するカロリーが増加します。
ビスケットなどのサイドメニュー
サイドメニューにも注意が必要です。
これらのメニューは美味しいですが、高カロリーかつ高炭水化物であるため、ダイエット中の体重管理には不向きです。
画像引用:ケンタッキー
ビスケット(ハニーメープル付き)
カロリー(Kcal) | 230 |
タンパク質(g) | 3.2 |
脂質(g) | 11.1 |
炭水化物(g) | 28.7 |
例えば、ケンタッキーのビスケットは、外はサクサク、中はふんわりとした食感が魅力ですが、一個あたりのカロリーは高く、炭水化物も豊富に含まれています。さらに、ビスケットに付いてくるハニーメープルをかけると、さらに糖質が上乗せされます。
甘いドリンク
画像引用:ケンタッキー
フライドチキンにコーラは非常に良く合います。しかし、ダイエット中は、甘いドリンクを我慢する必要があります。なぜなら、これらの飲料には高いカロリーが含まれており、体重増加の原因となり得るからです。
また、これらの飲料は栄養価が低く、空腹感を満たすことができないため、結果的に食事で摂取するカロリー量が増えてしまうこともあります。
ケンタッキーの栄養成分表にはドリンクが含まれていませんが、一般的なコーラの500mlペットボトルには約200kcalのカロリーが含まれています。これは、オリジナルチキン1ピース分に匹敵するカロリー量です。
よって、代わりとして「深煎りリッチアイスコーヒー」などの無糖ドリンクをおすすめします。
コーラも良いですが、コーヒーもフライドチキンに良くマッチします。
ケンタッキーで太らない目安量
ダイエット中にケンタッキーフライドチキンを楽しみたい場合、平均的な成人男性と女性の1日の推奨摂取カロリーやPFCバランス(たんぱく質、脂質、炭水化物の割合)を考慮に入れて考えてみましょう。
平均的な成人の摂取推奨量
まず、1日に摂取すべきカロリーやPFCバランスは、その人個人の性別、年齢、体型、1日の活動量、どの程度のダイエットを目標にするかで変わります。それを考慮した上で、今回は平均的な成人の摂取推奨量を挙げていきます。
基本的には以下の数値を越えなければ、太るリスクを最大限減らすことができます。
摂取カロリー:
- 男性:約2500kcal/日
- 女性:約2000kcal/日
PFCバランス (エネルギー比率の推奨値: タンパク質20%、脂質30%、炭水化物50%)
- タンパク質: 1gあたり4kcal
- 脂質: 1gあたり9kcal
- 炭水化物: 1gあたり4kcal
これをもとに計算すると、以下のようなPFCの目安が出ます。
男性の場合:
- タンパク質: 2500kcal × 20% ÷ 4kcal/g = 約125g
- 脂質: 2500kcal × 30% ÷ 9kcal/g = 約83g
- 炭水化物: 2500kcal × 50% ÷ 4kcal/g = 約312g
女性の場合:
- タンパク質: 2000kcal × 20% ÷ 4kcal/g = 約100g
- 脂質: 2000kcal × 30% ÷ 9kcal/g = 約67g
- 炭水化物: 2000kcal × 50% ÷ 4kcal/g = 約250g
になります。
※上記の数値は、タンパク質が20%と高めになってますが、1日の推奨量は13〜20%と幅があるので、実際はもう少し低くても問題ないかと思います。
ここから、1日3食ということで、上記で挙げた数値を三分の一にすると、以下の表のようになります。
対象 | 摂取カロリー (kcal/) | タンパク質 (g) | 脂質 (g) | 炭水化物 (g) |
男性 | 約833 | 約42 | 約28 | 約104 |
女性 | 約667 | 約33 | 約22 | 約83 |
ケンタッキーで食事する際は上記の表の数値を越えなければ、太らない可能性が高いので、参考にしていただければと思います(あくまで、成人の平均値です)。
ケンタッキーで太らないおすすめメニュー例
成人男女の平均数値を考慮した上で、太らないおすすめメニューを一例挙げると、以下のようになります。
- オリジナルチキン
- ビスケット(ハニーメープルなし)
- コールスローSサイズ
- 挽きたてリッチコーヒー(無糖)
総価格:1160円(税込)
総カロリー&PFCバランス:
カロリー (kcal/) | 503 |
タンパク質 (g) | 20.7 |
脂質 (g) | 30.2 |
炭水化物(g) | 37.1 |
先ほど、避けるべきメニューでビスケットを挙げましたが、1つぐらいはサイドメニューを入れても問題ないかとは思います。カロリーは低めで、そこそこのタンパク質かつ、糖質はかなり抑えられています。
一方で、脂質はやや高めになっているので、もし、どうしても気になる場合はフライドチキンの皮を剥ぐという選択肢を視野に入れると良いかもしれません。
このように、一回の食事量に気を配ることで、ダイエット中でも問題なくケンタッキーを楽しむことができます。また、もし少し多めに食べてしまった場合は、その後の食事で調節すれば問題ないです(夕食を軽めにする、脂っこいものを控えるなど)。
まとめ
ダイエットをしている方でも、ケンタッキーフライドチキンを上手に楽しむ方法はあります。重要なのは選ぶメニューや食べ方に注意することです。
ここではダイエット中でも安心して食べられるポイントをまとめました。
- 栄養バランスを考慮しよう:野菜や他の栄養素も意識
- ランチタイムに軽めに食べる:活動的な時間帯に合わせて
- キール(むね肉)などの低脂肪部位を選ぶ:オリジナルチキンの部位指定が便利
- 骨なしケンタッキーやカーネルクリスピーはおすすめ:脂質が比較的低め
- コールスローで野菜もプラス:食物繊維を取り入れる
- バーガー、大きなサイズのサイド、甘いドリンクは避ける:カロリー高めの罠に注意
これらのポイントを押さえて、ダイエット中でもケンタッキーを楽しんでください。
ケンタッキーを食べながら理想の体形を目指していきましょう!