初めまして、水無瀬(みなせ)まみと申します。
私は幼い頃からぽっちゃり体型でした。そのぽっちゃり体型が嫌で、ちょこちょことダイエットしては挫折・リバウンドするというようなことを何度も繰り返してきました。最大体重はなんと120kg…!
私が120kgになるまでに試したダイエット方法は簡単です。食事制限、ウォーキング、筋トレ…。でも、少し痩せるたびに気が緩んで、体重はあっという間に元に戻って、いや、それどころかそれ以上に太っていってしまいました。
挫折とリバウンドを繰り返すたびに痩せにくく・太りやすくなっていく身体に、「これじゃいけない」「ちゃんと痩せなきゃ!」と焦る気持ちはあったのです。
しかし、何度ダイエットを決意しても、私がご飯のおかわりを止められることはありませんでした。
そんな私にも転機が訪れます。あることがきっかけで、本気でダイエットに取り組むことにしたのです。
最初はいつも通り、オーソドックスなダイエットから始めました。食事制限、ウォーキング、筋トレ…並行してダイエットの知識を身につけるため、様々なダイエット本を買っては読み漁りました。
流行ったダイエットがあればそれも試しましたし、海外からダイエットサプリメントを個人輸入して飲んだりもしました。
途中、体調を崩したり精神的に辛い状況に陥ったりもしましたが、紆余曲折ありながらも最終的にたどり着いた夜だけ断食ダイエットで、なんと70kgの減量に成功したのです。
今回は、私が70kg減量した夜だけ断食のやり方と、そのメリット・デメリットについてご紹介します。
目次
そもそもなぜ私が太ってしまったのか
そもそも、私が太ってしまった原因は幼い頃からの習慣にありました。「たくさん食べるのは良いこと」という祖父の教えがあり、おかわりするほど褒めてもらえたのです。
今となってはおかしな話だと分かるのですが、幼い私にとって祖父の教えは疑いようもないことであり、褒めてもらえる嬉しさから何度もおかわりするのが習慣になっていました。
そんなおかしな習慣が身につけば、ぽっちゃり体型になるのは当然のこと。おかげで小学校から中学校まではいじめの対象に選ばれ、辛い幼少期を過ごしました。いじめられるストレスはさらに私の食欲に火をつけ、中学を卒業する頃にはなんと、80kgを優に超えていたのです。
痩せようと決意したきっかけ
ダサい、デブとすれ違いざまに言われた当時の私です。
高校を卒業し、すでにぽっちゃりとは言い難い緩みきった体型になってしまった私の食欲は、収まるどころか加速する一方でした。自分に自信がなく、常におどおどし、次第に人との交流を避けるようになっていきました。
この頃、すでに体重は120kgになっており、彼氏なんて夢のまた夢。「私は一生男性とお付き合いすることはないんだ…」「そういう運命だったのだろう」本気でそう思っていたのです。
ところが、そんな私にも初めての彼氏ができました。「体型とか関係なく、そのままの君が好きなんだよ」と言ってくれる優しい男性。私にはもったいないくらい素敵な人でした。
ある休日、彼と渋谷を歩いている時、ひどくショックな出来事が起こりました。向かい側から歩いてくるカップルがこちらを見てクスクス笑うのです。最初は(一体どうしたんだろう?)と不思議に思いましたが、その視線を辿って気がつきました。私の容姿が酷いから笑われているのだと。
途端に心臓がバクバクとうるさくなり、ひどい目まいがしてきたのを今でも覚えています。(どうしよう、どうしよう…)半ばパニックのような状態になっていると、先ほどのカップルとすれ違いました。
そしてその瞬間、「ダサッ」「デブすぎ、キモい」と言われたのです。
本当にショックでした。彼の前で言われたことも恥ずかしかったですし、自分自身のだらしなさにも恥ずかしくなりました。彼は慌ててハンカチを渡してくれて、それで自分が泣いていることに気がつきました。
恥ずかしい。そう思いながら、大泣きしている自分が映るショーウィンドウを見つめ続けました。酷い体型。ダサくて適当な服。
(このままじゃいけない。痩せなくちゃ。彼のためにも、自分のためにも!)
心から「痩せたい!」「キレイになりたい!」と思った瞬間でした。
こうして私は、人並みの体型になるためにできることはなんでもすると心に決めたのです。
70kg痩せるために具体的におこなったこと
ダイエットを決意した私は、まず目標体重を決めることから始めました。
悩みましたが、BMI(参考:ボディ・マス指数-厚生労働省)で美容体重を計算し、50kgを目標体重にすることに。
120kgから50kgへのダイエットですから、じつに70kgの減量です。ダイエットを成功させられるか、ほんの少しだけ不安になりました。でも、やるしかありません。
そうと決めたら、早速70kgの減量に向けてダイエット開始です。
最初は軽い食事制限とウォーキングからスタート。具体的には、おかわり・お菓子・ジュース禁止、一日1万歩歩くことを毎日の課題にしました。すると、簡単に体重が落ち始めたのです。
(これだけでこんなに楽に痩せられるなら、もっと頑張ったらもっと痩せられるんじゃない?)そう思った私は、雑誌で見かけたダイエット法や聞いたことのあるダイエット法に手あたり次第チャレンジすることにしたのです。
一つのダイエット法に決めなかったのは、どのダイエット法が一番痩せるか知りたいという単純な好奇心からでした。しかし、これが飽きやすい性格の私にぴったりハマって、一日0.3kg、0.5kgと減りはじめ、ダイエットは順調に進んでいきました。
キャベツダイエット、食べ順ダイエット、レコーディングダイエット、バナナダイエット、バランスボールに踏み台昇降…これを読まれている方の中には、懐かしく感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
体重の減りが悪くて困ったときには、一日二食をプロテインに置き換えたり、カロリーメイトに置き換えたりもしました。そうすると、毎回スルスルと体重が落ち始めたのです。
ダイエットは順調そのものでした。月に10kg単位で痩せたのですから、順調以外の何物でもないと信じていました。ところが、ある時体重が全く減らなくなってしまったのです。
焦った私は一日二食をいつものようにプロテインに置き換えてみました。しかしそれでも体重はピクリとも変化しません。
(どうしよう…目標体重までまだまだあるのに!)
次第に暴飲暴食と絶食を繰り返すようになった私は、貧血や便秘といった体調不良に毎日悩まされるようになっていきました。さらに、集中力もなくなって仕事でミスばかり起こすように…。
痩せたいのに痩せない、痩せたいのに食べてしまう、そんな矛盾の日々の中で、私はとうとう拒食症のような症状に悩まされるようになってしまいました。
(このままじゃ駄目だ…キレイになれない…)
そんな悩みを抱えながら生活しているときに巡りあったのが「夜だけ断食」だったのです。
一番効果のあったダイエットは夜だけ断食でした
70kg痩せてから少し体重が戻った頃の私です。
夜だけ断食する簡単なダイエット法があると雑誌で読んで、藁にもすがる思いで始めたのが「夜だけ断食」でした。
夜だけ断食の効果は、体感として凄まじいものがありました。それまで食事らしい食事をしていなかったために、最初はご飯を食べることに抵抗がありましたが「夜だけ断食する、それだけで痩せられるんだ」と自分に言い聞かせ、少しずつ食事が摂れるようになっていったのです。
食べていなかった身体にエネルギーが補給されれば、当然(この機会を逃しちゃ駄目だ!)と身体も頑張って脂肪として蓄えようとします。そのため、最初はやはり少し体重が増えました。
しかし、我慢してそのまま続けたところ、ある日の朝、身体がスッキリするのを感じたのです。体重計に乗ってみると、やはり体重が減っていました。それに、どことなく身体が軽く感じたのです。それでやっと、貧血や便秘の症状が改善されていることに気が付きました。
幼い頃からご飯が大好きな私。ダイエットを突き詰めた結果、厳しい食事制限でストレスフルな生活になっていましたが、半信半疑で始めた夜だけ断食でストレスフリーに痩せはじめたのです。
ダイエットは順調そのものに戻りました。ストレスフリーなダイエットで心にゆとりも持てたからか、体重の減少が停滞しても慌てずコツコツと夜だけ断食を続け、とうとう70kgの減量に成功!
当時の彼とは結局別れてしまいましたが、以前よりも人との交流に積極的になり、趣味も増え、おしゃれも楽しめるようになって、充実した生活を送っています。
夜だけ断食のやり方
70kgもの減量を成功させた夜だけ断食のやり方が知りたいという方のために、夜だけ断食のダイエット方法をご紹介します。
夜だけ断食といっても、じつはその方法は様々です。
朝食・昼食時に通常の食事を摂ることはどのパターンでも共通です。夕食のみいくつかのバリエーションがあります。
代表的なものは以下の通りです。
・夕食をサラダや置き換えドリンクなど軽食で済ませる
・夕食は食べずに水分のみ摂取する
・決めた時間以降は食べ物を口にしない夜だけプチ断食
夕食をサラダや置き換えドリンクなど軽食で済ませる
夕食をサラダや置き換えドリンクなどの軽食で済ませる夜だけ断食は、夕食を完全に断つわけではないので比較的取り組みやすいです。寝る前にお腹が空いて眠れなくなるのが心配な方は、こちらの夜だけ断食からスタートしてもいいかもしれません。
夕食は食べずに水分のみ摂取する
一日の食事は朝食と昼食のみ!夕食は水分のみ摂取する夜だけ断食は、私が取り組んだ夜だけ断食のダイエット法です。こちらの夜だけ断食は効果が出やすいのでおすすめです。寝る前にお腹が空きやすいのが難点ですが、慣れると空腹を感じなくなります。
決めた時間以降は食べ物を口にしない夜だけプチ断食
決めた時間以降は食べ物を口にしない夜だけプチ断食には、以下の種類があります。
・18時以降の夜だけプチ断食
・20時以降の夜だけプチ断食
・22時以降の夜だけプチ断食
それぞれ、決められた時間までに夕食を終えて翌朝までは水分のみを摂取するだけと取り組みやすく、何より夕食を食べてはいけないわけではないのが嬉しいポイント。
仕事の終わる時間や家事がひと段落つく時間を目安に、ご自身に合った夜だけプチ断食を選ぶのがおすすめです。
夜だけ断食のメリット
私が夜だけ断食で70kg痩せて感じたメリットは次の通りです。
・無理なく痩せる
・貧血・便秘が治って顔色・肌艶もよくなる
・ストレスなく痩せられる
何より、無理なく・ストレスなく痩せられるというのはうれしいポイント。さらに、厳しい食事制限などでダイエットをすると、貧血を起こしたり便秘になりやすかったりしますが、そういった悩みとも無縁になったのは大きなメリットと言えるでしょう。
夜だけ断食のデメリット
夜だけ断食で感じたデメリットは以下の点です。
・厳しい食事制限や断食に比べて効果が出るのがゆっくり
・寝る前にお腹が空いて寝付けない時がある
無理して痩せても、ストレスが溜まって暴飲暴食に繋がったりリバウンドしたりしてしまいますし、多少ダイエット効果が出るのがゆっくりでも確実に痩せられる方がいいのかな、と個人的には思います。また、寝る前の空腹は慣れてくると感じなくなりました。
夜だけ断食をしようと考えている方へアドバイス
私が70kg痩せるまでに、本当に様々なダイエット法を試し、そして失敗してきました。その失敗の果てに、夜だけ断食で痩せることに成功した私の経験からできるアドバイスをご紹介します。
夜だけ断食中は食べたいものは我慢せず朝食や昼食に!
食べたいものは我慢せず、朝食や昼食で食べてしまいましょう。本当なら夕食で食べたかったステーキも、唐揚げも、大盛りの海鮮丼も、なんでもOKです。
夕食から朝食・昼食にずらして食べることで、ストレスなく痩せられます。私はお肉とご飯の組み合わせが大好きなのですが、ダイエット中でも我慢しなくていいのは本当に嬉しかったです。
バランスよく食べてダイエット効果を高めましょう
ダイエットでは当たり前の話かもしれませんが、バランスの良い食事はとても大切です。温野菜や具だくさんのスープなど、いつもの食事に一品足してみましょう。野菜を多めに摂ることで満腹感も得やすくなります。
私は野菜たっぷりのポトフを作り置きして、毎食最初に食べるようにしていました。
ながら運動でダイエット効果を促進するのがおすすめ
簡単な「ながら運動」をプラスすることで、より早くダイエット成功に近づけましょう。
通勤時に駅まで早歩きしたり、洗濯物を干しながらスクワットしたり、お休みの日にはウィンドウショッピングでたくさん歩いたり。生活の一部として「ながら運動」するだけで消費カロリーが上がるので、自然とダイエット効果が高まります。
私は家事をしながらオーバーに動くようにしていました。それだけでも結構な汗をかいて、気持ちも身体もスッキリしましたよ。
ダイエットにお悩みなら夜だけ断食がおすすめ!
身体と心に無理をさせるダイエットは、必ずと言っていいほどリバウンドに繋がります。株式会社リツビの行った調査では、過去にリバウンドしたことのある人はなんと7割にも上ることが判明しました。
リバウンドすることなくダイエットを成功させるには、自分に合ったダイエット法を行い、心身の調子を崩すことなくキレイな体型を手に入れることがとても大切です。
そのために私がお勧めしたいダイエット法が、「夜だけ断食」です。
夜だけ断食には以下の種類がありましたね。
・夕食をサラダや置き換えドリンクなど軽食で済ませる
・夕食は食べずに水分のみ摂取する
・決めた時間以降は食べ物を口にしない夜だけプチ断食
どのタイプの夜だけ断食も、無理なく・ストレスなく痩せられるのが何よりのメリットです。ダイエット効果は少しゆっくりとしていますし、寝る前にお腹が空きやすい点はデメリットですが、その分ストレスなく痩せられます。寝る前の空腹にもすぐに慣れるでしょう。
ダイエットに悩んでいる方、何度もリバウンドして苦しんでいる方は、この記事を参考にぜひ「夜だけ断食」にチャレンジしてみてくださいね。
私も最近、少し体重が戻ってしまったので、夜だけ断食でさらにダイエットを頑張ります!