筆者は2009年にFTPマットピラティスインストラクターの資格を取得しました。
当時は今ほどピラティスは注目されておらず、同じ時期に日本に入ってきたヨガへの人気の方が格段も上でした。
しかし、初めてピラティスを行った時、独自のメソッドと体の使い方に感銘を受け、インストラクター養成コースを受講することとなりました。
ピラティスはメンタルへのアプローチよりもフィジカルへのアプローチに重点を置いており、筋肉一つ一つの動きに注目してエクササイズを行っていきます。
よって、体の使い方に始まり小さな動きへ意識を向けることから、ピラティスは非常に頭を使うエクササイズと言われています。
筋肉の微細な動きを意識しながら行いますので、常に集中力も必要となり自分の体をより深く知ることができる点はピラティスならではでしょう。
リハビリが発祥と言われているだけあり、腰痛をお持ちの方や膝を傷めている方へのアプローチ法も知ることができると共に、周りの友人や家族へアドバイスができるようになったことは生涯を通して財産と言えます。
姿勢改善、骨格の歪み調整、正しい筋肉の付け方、肩こり腰痛緩和…
これらを自分でメンテナンスができることは日々健やかに過ごすためにとても有益な知識です。また、マットピラティスはマシンピラティスと違って、マット1枚あれば行えるエクササイズとなりますので、ピラティスの正しい知識さえあれば大変手軽に提供することができます。
自身のメンテナンスに始まりあらゆる年代の方へお届けできるピラティスは、一生を通じて価値がある資格と感じています。
っと、前置きが長くなりましたが、この記事ではピラティスインストラクター取得のメリットや、現在に至るまで5000人以上ものインストラクターを養成した実績を持つ”FTP Pilates”に関して解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、参考になさってください!
目次
FTPマットピラティスとはどんな資格? 評判は?
FTPマットピラティスとは、FTP Pilatesという団体が発行している資格です。
FTPは1991年にイギリス・ロンドンで誕生したフィットネス教育組織となり、フィットネスに関するあらゆるカテゴリーのエキスパートを育成することを目的に結成されました。
2000年より日本でピラティスを中心とするFTPプログラムを提供し、現在までに約5,000名以上のインストラクターを養成しています。
現在FTPで行っているピラティスインストラクター養成のカテゴリーは以下の通りです。
・Standing Pilates
・Basic Mat Pilates Plus
・Maternity Pilates
・Senior Pilates
・Personal Pilates
・Basic Reformer Pilates
他にもピラティス以外にバレトンやバーワークスなど、フィットネスに関わる様々な養成コースを提供しています。
資格取得後は継続的にFTPのクオリティを提供できるよう、毎年ブラッシュアップワークショップを受ける必要があります。
FTPは日本各地にFTP Pilatesアカデミーを設置していることから、他のピラティス団体に比べ比較的取得期間が短く、費用も安価な点が特徴です。
ただし、すべてのコースは最高の実用性をコンセプトに構成されているため、認定サーティフィケイトの発行は決して甘くはありません。
マシンピラティスとマットピラティスはどちらを先に取得するべき?
ピラティスには大きく分けて2つのエクササイズ方法があります。
ひとつは”マットピラティス”と言われ、畳1畳分のピラティスマットの上で行います。
マットピラティスはヨガのように基本的に道具は使用せず、大変手軽に行うことができる点が魅力です。
一方マシンピラティスはリフォーマーと言われるベッド型の非常に大きな機械を使用して行います。
フォーカスしたい筋肉を効果的に動かすため、解剖生理学の知識に加えリフォーマーに関する学びも必須です。
以上の点から、ピラティスインストラクターの資格を取得するには、段階的に知識をつけていくため、まずはマットピラティスの資格から取得することをおすすめします。
実際、FTPでは30時間以上の履修を経たマットピラティスインストラクター資格保持者以外はリフォーマーピラティス養成コースは受講できない規定となっています。
ピラティスの資格を取得するメリットとは?
これからピラティスの資格取得を検討されている方へ向けて、資格取得のメリットをご紹介します。
・あらゆる年代の方へレッスンを提供できる
・活躍の場が広い
他にもさまざまなメリットがありますが、代表的なメリットを3つ挙げました。
では具体的にどのような内容なのか、ひとつずつ見ていきましょう。
メリット1|解剖生理学の知識が身につく
ピラティスを学ぶ上で解剖学の知識は必須です。
元来ピラティスはリハビリのために開発されたエクササイズのため、筋肉の名称や関節の働きへの知識は最低限必要な知識となっています。
一方、現代のピラティスは筋力UPや姿勢改善のために行われることが多いですが、骨格を整え体幹を鍛えるエクササイズには変わりませんので、人体に関する知識は必要になります。
ピラティスを学ぶことで解剖生理学に関する知識が深くなり、クライアントへ効果的なアプローチができると共に、人体に関する知識がつくことで理論的に人体についてインストラクションすることができます。
また、ピラティスで得た解剖学の知識はエクササイズだけでなく、日々の生活のさまざまな場面で活用できるでしょう。
メリット2|あらゆる年代の方へレッスンを提供できる
ピラティスの資格を取得することで、あらゆる年代の方へレッスンを提供することができます。
ピラティスはリハビリのために開発されたエクササイズのため、若い方からシニアの方まで幅広く行っていただけるからです。
また、骨格を正しい位置に戻しながら筋肉をつけ日々の生活を健やかに送れるよう導きますので、腰痛をお持ちの方や膝を痛めている方など、なにかしら持病をお持ちの方も無理なく行えます。
ピラティスは非常に頭を使うエクササイズとも言われていることから、体の微細な動きに注目しながら行うことが大きな特徴です。
動き自体はとても小さい中で無理なく筋力を鍛えますので、過剰な動きで体を痛めることは非常に少なく、持病をお持ちの方にも安心して取り組んでいただけるレッスンを提供することができます。
強度が強めのグループレッスンから持病をお持ちの方へパーソナルレッスンを行うなど、幅広い年代へ向けてレッスンが可能となるスキルが身につきます。
メリット3|活躍の幅が広い
ピラティスは美容に繋がるエクササイズの要素だけでなく、リハビリに基づいたエクササイズでもありますので、活躍の場はピラティススタジオだけでなく多岐に渡ります。
理学療法士の資格を取得している方が、よりスキルアップを目指すためにピラティスの学びを深めることも少なくありません。
それだけピラティスは解剖生理学に関する学びも深くなるため、体にまつわる知識を求める方には大変有益なエクササイズと言えるでしょう。
また、運動能力の高い一流アスリートもピラティスをトレーニングの一貫に取り入れていることはもはや珍しくありません。
ピラティスは体のコアを強化しますので、アスリートにとっては体幹トレーニングは欠かせないものになります。
よって、アスリートのパーソナルトレーナーとしての活躍の場もあり、非常に汎用性の高い資格と言えるでしょう。
これから取得するならピラティスとヨガの資格、どちらがおすすめ?
ここ数年、ピラティスの人気が高まり、ピラティスインストラクターの資格を取得しようかと考えている方も増えていると思います。
一方、ヨガの資格と悩む方も多いのではないでしょうか。
しかしピラティスもヨガもインストラクター養成コースの価格は決してリーズナブルなわけではありません。
実際、これから取得するならばピラティスとヨガの資格、どちらが良いかを比較してみました。
ピラティスとヨガで悩んでいる方は、ぜひ参考になさってください!
ピラティスはこんな方におすすめ
ピラティスで得られるメリット | こんな方に向いている |
・筋持久力UP ・姿勢改善 ・集中力UP |
・解剖学に興味がある ・運動習慣があるorしていた ・リハビリなどで活用したい |
ピラティスはフィジカル面に対するアプローチが大変高いエクササイズになります。
よって、解剖学から神経学に関する知識を学び、体の微細な動きに集中しながら行いますので、体の骨格や筋肉に対して知識を深めたい方や興味がある方に大変おすすめです。
また、アスリートへのパーソナルトレーニングやリハビリ施設など活躍の場を広げたい方には最適です。
ヨガはこんな方におすすめ
ヨガで得られるメリット | こんな方に向いている |
・柔軟性UP ・自律神経が整う ・冷え性改善 |
・心と体のバランスを取りたい ・リラックスを求めている ・運動が苦手(運動習慣があまりない) |
ヨガは呼吸法と共に心と体のバランスを調和させる動きとなります。
リラックスした心の状態のまま、さまざまなポーズを取り、より深い瞑想状態へと導くものになりますので、心身の調和を取りたい方におすすめです。
また、ヨガを行うことで心の不調が改善されたという報告もありますので、体だけでなく心にもアプローチをしたいと考えている方にはヨガが良いでしょう。
以上の点から、ピラティスとヨガではそれぞれ素晴らしい効果を得られると共に、活躍の場やクライアントが求める内容に違いがあることがわかります。
どのような場所でどのような内容を伝えていきたいのかを明確にして選ぶことが大切です。
ピラティス資格はインストラクターにも、医療系の仕事をする方にもおすすめ
美への意識が高い方から、リハビリ目的の方まで幅広いニーズに応えるピラティスについてお届けしました。
ピラティスの資格を取得しようか悩んでいる方は、まずはどんな資格があるのかを調べてみることをおすすめします!