プロのアスリートがトレーニングに取り入れていたり、人気女優がエクササイズに取り入れていたりして、最近注目されているピラティス。
気になるなと思いながらも、
「自分がピラティスに向いているかがわからない」
「やってみたけど、自分にはピラティスが向いていない気がする」
「ピラティスに向いていないと思ったら、辞めた方がいいのかな」
など、不安をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
今回は、ピラティスに向いている人の特徴と、向いていない人の特徴を解説します。
最後に、「ピラティスに向いていない」と思った時の対処法も解説しています。
「ピラティスに向いているのか分からない」「ピラティスに向いていない」と思われた方は参考にしてみてください。
目次
ピラティスとは
ピラティスとは、ドイツ人のジョセフ・ハベルタス・ピラティス氏が考案したエクササイズです。
第一次世界大戦中、収容所に囚われていたピラティス氏が、同じ場所に収容されていた負傷兵のために、怪我や病気を回復させるリハビリとして、独自のエクササイズ指導を始めました。
そのエクササイズが、ピラティスの起源になります。
その後、アメリカに渡ったピラティス氏が、ニューヨークの自分のスタジオで、ピラティス指導を行っていました。
ピラティスのエクササイズは、ニューヨークのダンサーやアスリートの間でボディメンテナンスとして評判となり、徐々にスタイルを確立しながら世界中に広まっていきました。
現在、ピラティスはボディラインの改善や、健康的な身体作りのために、世界中で行われています。
ピラティスとヨガの違い
ヨガとピラティスは、似たようなポーズもありますが、起源や目的は全く異なります。
ピラティスの起源がリハビリを目的としたエクササイズなのに対して、ヨガは修行のための瞑想が起源になります。
ヨガのポーズの「アーサナ」という言葉は、瞑想の為の座り方を意味します。
しかし、座ったまま集中し続けることは難しいため、ポーズを取りながら、呼吸と身体の動きに集中し、瞑想効果を高めるために、今のヨガの形ができあがりました。
そのため、ダイエットやストレッチのためのエクササイズ目的でヨガをされている方も多いですが、呼吸をしながら、ポーズを行うことで心を安定させることが一番の目的とされています。
「ピラティスに向いていない」と思う時
「自分はピラティスに向いていない」と思ってしまうタイミングはだいたい決まっています。
ここでは、「自分はピラティスに向いていない」と思ってしまう理由について説明します。
体重がなかなか減らない
ダイエットのためにピラティスを始める方も多くいらっしゃいます。
しかし、ピラティスを始めたばかりのころはなかなか体重が減らず、「自分にはピラティスは向いていない」と思ってしまう方が多くいます。
そもそも、ピラティスは比較的小さな筋肉のインナーマッスルを鍛えるエクササイズのため、短期間で体重を減らすことには向いていません。
もちろんインナーマッスルを鍛えれば、代謝が上がって痩せやすくなるため、長期間でのダイエットには適しています。
見た目の変化がわからない
「ピラティスを何回かやってみたけど、見た目の変化がわからない」と感じる方も多くいます。
ピラティスの効果を感じるには、ある程度の回数をこなす必要があります。
効果を感じる目安の回数は、週1回の頻度で10回ほどと言われています。
見た目の変化を感じるためには、だいたい3か月弱の期間が必要になります。
ダイエット効果があるのかわからない
ピラティスをやってみても、ジョギングや筋トレなどと比べると地味な動きが多いため、「本当にダイエット効果があるのだろうか?」と疑問に思う方もいらっしゃいます。
もちろん、長期的にみるとピラティスにはダイエット効果が期待できます。
ただし、ピラティスは小さな筋肉のインナーマッスルを鍛えて、代謝をあげて痩せ体質になることで効果が出てくるため、ダイエット効果を体感するには、ある程度の期間が必要になります。
「体重がなかなか減らない」「見た目の変化がわからない」「ダイエット効果があるのかわからない」。そう思った時に「自分にピラティスは向いていない」と思うことが多いんです。
「自分にピラティスは向いていない」と思った時の対処法は後ほどご紹介します。
ピラティスに向いている人の特徴
では、ピラティスに向いている人はどんな人なのでしょうか。
ここでは、ピラティスに向いている人の特徴を解説します。
論理的思考の人
ピラティスの動きには全て理由があります。
ピラティスは解剖学に基づいて、機能的な身体の動かし方を学ぶエクササイズになります。
「なぜこの動きをするのか?」が理解できるため、論理的思考の方が継続しやすい傾向があります。
スポーツが好きな人
ピラティスを行うことで、ほぼ全てのスポーツのパフォーマンスの向上が期待できます。
ピラティスはインナーマッスルの強化や、可動域を広げたり、筋肉の柔軟性を上げたりするのに非常に効果的です。
世界中のアスリートがトレーニングの1つとして、ピラティスを取り入れていることからも、スポーツが好きな人はピラティスに向いていると言えます。
自分と向き合う時間を大切にしたい人
現代人は、日々の生活に追われている人が多く、自分と向き合う時間が取れていない方が多くいらっしゃいます。
ピラティスのエクササイズ中は、身体の微細な動きや自身の呼吸に意識を向けるため、自分と向き合うことができます。
また、自分に意識を向けることで他のことを考えなくなり、「瞑想状態」に入るため、ストレス発散にも効果的です。
ピラティスに向いていない人の特徴
ここでは、ピラティスに向いていない人の特徴を解説します。
ボディビルディング目的の人
ピラティスのエクササイズでは、小さな筋肉のインナーマッスルを鍛えます。
ボディビルディングなど、身体を大きく見せるためには、インナーマッスルではなく、大きな筋肉のアウターマッスルを鍛える必要があります。
そのためピラティスは、ボディビルディング目的の人には向いていません。
ボディビルディングなど、身体を大きく見せたい方はピラティスよりも筋トレをしたほうが良いでしょう。
短期間で痩せたい人
ピラティスは比較的小さな筋肉のインナーマッスルを鍛えるエクササイズのため、短期間で体重を減らしたり、細くなりたいという方には向いていません。
もちろんインナーマッスルを鍛えれば、代謝が上がって痩せやすくなるため、長期間でのダイエットには適しています。
ピラティスで痩せたいのであれば、ある程度の頻度で継続する必要があります。
オンラインレッスンしか受けない人
オンラインレッスンや動画レッスンと利用して、在宅などでピラティスのエクササイズをしてみようという方も多いと思います。
しかし、ピラティスは初心者でも取り組みやすい一方で、実は初心者には難しいとも言われています。
ピラティスは正しいフォームで行わないと、怪我をしてしまったり、トレーニング効果が得られないこともあります。
左右対称の動きをしているつもりだったとしても、左右の手足が全然違う動きをしてしまって、左右で身体の歪みが大きくなってしまうこともありえます。
オンラインでレッスンを受講したいという方も、月に数回はインストラクターの指導を受けたり、マシンを使ったエクササイズを行うのが良いですね。
「ピラティスは向いていない」と思ったときの対処法
「自分にピラティスは向いてないんじゃないか」と思ったとしても、すぐにあきらめる必要はありません。
もしかしたら、正しいフォームでトレーニング出来ていなかったり、まだ効果があらわれていなかったりするだけかもしれません。
ここでは、「ピラティスは向いてない」と思ったときの対処法を紹介します。
とにかく継続してみる
まず、30回継続してみてください。
ピラティスを考案したピラティス氏は、「10回やると気分が良くなり、20回やると見た目が変わり、30回で体のすべてが変わる」という言葉を残しています。
数回のレッスンでは変化が分からず、「ピラティスは向いてない」と思ってしまってもおかしくありません。
ピラティスは、ある程度続けてみないと効果を感じられないため、「向いてない」と思ったときでも、諦めずに継続してみてください。
受講するレッスンを変えてみる
ピラティスの効果がなかなか出ない時は、受講するレッスンを変えてみるのもおすすめです。
より強度の高いものや難易度の高いレッスンを受講すれば効果が出やすくなるかもしれません。
またピラティスには、マットピラティスとマシンピラティスの2種類があります。
マシンピラティスであれば、ピラティス専用のマシンを使って、一人ひとりの身体の状態や目的に合わせてトレーニングすることができます。
マシンのガイドがあるため正しいフォームでトレーニングを行うことができます。
なかなか効果が出なくて、「ピラティスは向いてない」と思った時は、受講するレッスンを変えてみてください。
頻度を変えてみる
ピラティスで効果を実感するためには、頻度や回数が重要になってきます。
なかなか効果が感じられないという人は、今よりも頻度を増やしてピラティスのレッスンを受けてみてください。
月に1回レッスンを受けている人よりも、週に1回や毎日レッスンを受けている人の方が早く効果を実感できます。
個人的には、最低でも週1回以上の頻度がおすすめですので、週1回スタジオに通うのが難しいという方は、オンラインなどで自宅でも継続してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ピラティスは、ボディビルディング目的や短期間で痩せたい人には向いていないと言えます。
しかし、長い目で見るとボディラインの改善や、健康的な身体作りのためには効果的なエクササイズになります。
ピラティスの効果を実感するには、ある程度の期間が必要になります。
もし「自分にはピラティスは向いてない」と思ったとしても、レッスン内容や受講頻度を変えてとにかく続けてみてください。
ピラティスのついての詳しい内容、ヨガとの違いはこちらからチェック!
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