不調を改善したくて通いはじめたピラティス。
なのに終わった後は体がだるくなったり、眠くなる…そんな違和感を経験をしたことがある方もいると思います。
実はこれらは【好転反応】と呼ばれるいい方向に進みはじめた合図。
好転反応とはピラティスだけでなく、様々なものでおきます。
例えば、マッサージや整体などでは経験した方も多いのではないでしょうか。
簡単に言うと良い状態に進もうとしたときに、今までの体とは違うために一時的に不調が現れるということ。
お掃除をする時は空気の入れ替えをしますよね。一瞬空気が淀むから私たちは循環させようとする。この時と同じ状態が体に起きていると考えてみてください。お掃除をすると埃などが空気中に舞い、淀む。でもその後はお部屋が綺麗になる。
私たちの体も同じで負担のない適切な動き方を練習することで、今までの癖ついた動きとは変わり、新たな動きに馴染もうと頑張ってくれる。
でもまだ完全には馴染んでいないから、ふとした時にはまた元の使い方になる。この調整途中のときに不調が現れるんです。
そんなことを言われても、好転反応で体がしんどいときには中々うまくは考えられないはず。今日は適切なケア方法などもお伝えしていきますので、ぜひ今後に活かしてみてください。
ピラティスで起こる好転反応の症状
筋肉痛
パーソナルレッスンでは特に、その人の姿勢評価からエクササイズを選択していく為、その人の弱いところにアプローチしたり、硬くなっているところを伸ばしていったりします。
なので、普段使っていなかった筋肉達を使うことで、筋肉痛が出る方が非常に多いです。
頑張った証になりますので、しっかりとその自分の頑張りを受け止めてあげてください。
今まで感じていなかったコリを感じる
現代の方は慢性的な肩こり、首こりの悩みを抱えている方が非常に多いです。ですが、反対にその症状にご自身で気づいていない方も多いのです。
美容室で『首凝ってますねと言われるけど自覚はないんです』という方や、他の症状で整体に行った時に『肩凝ってますね、頭痛もひどいでしょ』と心配されるなどとおっしゃる方がいます。
そういった方々はレッスンで適切に身体を扱っていき、内観力も高まると、次のレッスンまでに体が少し戻っていった際、今まで感じていなかったこりを感じてしまう場合があるのです。
でもこれは決して悪いことではなく、気づいていなかったということが1番危険なため、気づけるようになったこの変化はすごく大きな1歩になります。
だるい・眠いorエネルギッシュになる
ピラティスは背骨を沢山動かしていくため、背骨付近にある自律神経が整っていくというメリットもあります。
その為、普段から頑張り屋さんで、交感神経優位の方は(息つく間もなく働いていたり、イライラしやすい方)副交感神経にもスイッチが入りやすくなり、レッスン後には眠気を感じたりします。
反対に、普段あまりやる気が出ない、ゴロゴロするのが好きという方々は副交感神経が優位になりすぎている為、レッスン後には交感神経が入り少しアクティブに動けるという方がいます。
お客様の中には『レッスンに来るまでは元気が出なくて行くのやめようと思うのに、来たら元気になるからちゃんと行こう!と思えるのよねぇ』とおっしゃる方も多いです。
好転反応が起こる原因とは
ここまででも少し話してきましたが、ピラティスは意識的な呼吸を行ったり、背骨をたくさん動かすことで自律神経にアプローチができる為、神経伝達が良くなり体を中立の状態に戻そうとします。
そして普段あまり使わない筋肉たちを刺激することで、血流の流れが良くなったり、姿勢が正しく変化していく中で臓器達も適切な働きをしてくれるようになり、排泄や代謝が変化したりと、全ては良い流れの前兆なのです。
好転反応が出た時の対処
対処としては様々ありますが、まずはしっかりと自分の声を聞いてあげることが1番。そして寄り添ってあげてください。
筋肉痛があるのに、体を鍛えたいからといってすぐにその場所に強い刺激をすると筋分解が起きやすいです。
筋肉痛とは軽い損傷が起きているということなので、しっかりと休んであげることが最適です。もしくは軽い筋肉痛であれば、ストレッチなどをしてあげるのもいいでしょう。
そして、体を温め水分を沢山摂ってあげること。
私たちの体は至ってシンプルです。頑張る時には頑張って、休む時には意識的にしっかりと休む。これでいいんです。
ピラティスレッスンで頑張った時には、たっぷり栄養を摂って、湯船に浸かり、早めの就寝をおすすめします。
まとめ
好転反応は変わり始めた合図。いわば、チャンスなんです。
何か症状が出た時には、『昨日の私頑張ったんだなぁー』と自分を誇りに思ってみてください。そしてたっぷりと優しさを向けてあげてください。
好転反応は毎回続くものではありません。身体が適切な位置で安定してくれば自然となくなっていくもの。
私たちのこの体は長い人生を共にするパートナー、長い目で見て、その都度自分に合うものを選択していきましょうね。