「酒粕ダイエットって身体に悪いんじゃないの?」
モヤモヤを感じながらも気になって仕方がなく、何度も検索してしまうあなた。
「最近SNSやブログでもよく見かけるし発酵食品だし、美容や健康によさそう」
と思う反面で、
「アルコールが残っているって聞いたけど大丈夫?」
「糖質が高くて太るんじゃないの?」
といった不安もつきまといますよね。
ただ、ご安心ください。
酒粕ダイエットを正しく理解して使えば、美容や健康にも嬉しい効果が期待できます。
本記事では、安心して酒粕ダイエットを続けるための5つの知識をわかりやすくお伝えします。最後まで読むことで、「これなら私にもできるかも」と感じられるに違いありません。あなたが抱えている不安を少しずつ解消していきましょう。
目次
安心して酒粕ダイエットを続けるための5つの知識
「酒粕ダイエットは気になるけれど、本当に大丈夫なの?」
不安を感じている人のために、安心して酒粕ダイエットを取り入れるために知っておいてほしい基本的なポイントを5つ解説します。
正しい知識を身につけて、無理なく効果的に酒粕を活用していきましょう。
① 酒粕のアルコールは加熱で飛ばせる
「酒粕は、やっぱりアルコールが残っているんでしょ?」
「酒」という文字が入る以上、アルコールが心配になる方は多いでしょう。
ただ、アルコールは78℃以上の熱で飛ばせるといわれており、酒粕のアルコール分は加熱することによって減らせます。
長時間にわたって煮詰めれば、かなりのアルコールは減らせるでしょう。
風味だけが残るので、お酒が苦手な方でも安心して楽しめます。
子どもや妊娠中の方は注意が必要ですが、日常的に料理で使う分には問題ないレベルまでアルコールは飛ばせると考えてよいでしょう。
ただし、酒粕は加熱すると有用な栄養素がかなり失われることが予想されます。
酒粕の本来持っている栄養素をできる限り多く身体に取り込みたいのであれば、生のまま食べるのがおすすめです。
基本的に市販されている酒粕でブロック状のものは加熱処理が施されています。生の酒粕を入手したい場合は、販売元に確認するとよいでしょう。
② 摂取量は1日大さじ1〜2杯が目安
「酒粕ってどれくらい食べればいいのかな」
このような疑問もよく聞かれます。
可食部100gあたりの一般的な酒粕の成分は、以下のとおりです。
- エネルギー:215kcal
- たんぱく質:14.9g
- 脂質:1.5g
- 炭水化物:23.8g
参考:文部科学省「食品成分データベース」
目安としては、1日あたり大さじ1〜2杯(15〜30g程度)がよいとされています。
これより多い量を推奨している方もいらっしゃいますが、15〜30g程度の量を摂取すれば美容や健康への嬉しい効果も期待できるでしょう。
一方で、過剰摂取は逆効果になる可能性があります。
カロリーや糖質の摂りすぎで太ってしまうこともあるので、適量を守ることが大切です。
毎日摂らなくても、週3〜4回のペースでも十分効果を感じられるでしょう。
③ 腸内環境や肌にも嬉しい健康効果
酒粕は「ダイエット食材」としてだけでなく、腸活や美肌づくりにも優秀な発酵食品です。
食物繊維やレジスタントプロテイン(難消化性たんぱく質)が含まれており、便秘解消や腸内環境の改善をサポートします。
レジスタントプロテインとは?
「レジスタント(resistant)=抵抗する」という意味で、消化されにくいたんぱく質のことです。通常のたんぱく質は胃で分解されますが、レジスタントプロテインは消化されずに小腸まで届き、食物繊維のように働きます。<おもな効果>
コレステロール値の低下
- 腸内で余分な脂質や油分を吸着し、体外へ排出する働きがある
- 血中コレステロール値の低下が期待できる
腸内環境の改善
- 腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える効果が期待できる
- 便通改善や免疫力向上にもつながる
肥満予防
- 消化されにくいため満腹感が持続しやすく、食べ過ぎを防ぐ効果が期待できる
- 余分な脂質や油分を排出するため、肥満予防に繋がりやすい
身体の内側から整えることが、結果的に痩せやすい体質づくりにもつながるのが酒粕の魅力です。
無理に食事を減らすのではなく、身体にプラスとなる栄養を入れるポジティブなダイエットができます。
④ 糖質・カロリーの真実と太らない食べ方
「発酵食品はヘルシーそうだけど、酒粕は意外に糖質多いのではないか」
不安になる気持ち、よくわかります。
たしかに、酒粕100gあたりの糖質は約19g、カロリーは210kcal前後とやや高めです。
ただ、お伝えしたとおり1回の使用量は大さじ1〜2杯(15〜30g程度)が目安なので、実際の摂取量としては問題ない範囲といえるでしょう。
大事なポイントは、ごはんやパンなどの炭水化物と組み合わせすぎないことです。
野菜やきのこ、豆腐などと一緒に摂ることで、糖質を抑えつつ栄養バランスもよくなります。
個人的には、粕汁がとても好きです。
以下に動画を載せますので、参考にしてください。
⑤ 続けられる人は知っている!無理なく続けるコツと選び方のポイント
どれだけ身体によい食材でも、続けられなければ意味がありませんよね。
酒粕も同じです。
「毎日きっちり摂らなきゃ!」と頑張りすぎると、逆にストレスになってしまうこともあるでしょう。
酒粕ダイエットは、週に2〜3回を目安にすれば問題ありません。
まずは気負わず、日々の味噌汁やスープに「ちょい足し」するところから始めるのが続けるコツです。
また、どの酒粕を選べばよいのか迷う人も多いでしょう。
スーパーなどでよく見かけるのは、「板粕」や「練り粕」といったタイプです。
最初は扱いやすい「練り粕」や「ペースト状の甘酒用酒粕」がおすすめです。
加熱しやすく溶けやすいため、調理の手間も減らせます。
継続のポイントは、「使いやすさ」と「飽きない工夫」です。
冷凍保存して小分けにしておいたり、味噌汁・スムージー・おかずの下味などにローテーションで使うのもよいでしょう。
完璧を目指さず、生活に溶け込ませることがダイエット成功への近道です。
酒粕ダイエットに関するよくある疑問Q&A
酒粕ダイエットに興味はあっても、「実際どうなのかな?」と細かい部分で不安や迷いを感じている人は多いでしょう。
以下では、SNSや検索でとくによく見かける「リアルな疑問」に対して、わかりやすく解説します。
酒粕ってそのまま食べても大丈夫?
酒粕はそのまま食べることも可能ですが、注意が必要です。
酒粕には微量ながらアルコール分が残っている場合があります。
とくに非加熱の状態では、人によっては顔が赤くなったり頭が痛くなったりするなど身体に影響が出ることがあります。
また、酒粕は生のままだと独特の風味が強く胃腸への刺激になりやすいため、加熱して摂取するのが基本的におすすめです。
味噌汁や煮物などに加えて火を通すことで、安全性と食べやすさが格段にアップするでしょう。
甘酒ってどっちがいいの?酒粕甘酒と米麹甘酒の違いとは
「甘酒」とひとくちにいっても、実は原料が異なる2種類があるのをご存じでしょうか。
- 酒粕甘酒
- 米麹甘酒
それぞれの違いについて、表にしてまとめます。
酒粕甘酒 | 米麹甘酒 | |
特徴 |
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期待されるおもな効果 |
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注意点 | アルコールに弱い人や妊娠中の人、糖分が気になる人は摂取を控える |
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おすすめの人 |
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どちらの甘酒も適量を守って摂取することで、健康や美容によい効果が期待できます。
あなたの体質や目的に合わせて、選んでみてください。
お腹がゆるくなるって本当?
これは一部の人には当てはまる現象です。
酒粕には豊富な食物繊維や発酵成分が含まれており、腸内環境に働きかける作用があります。
腸が敏感な人や発酵食品に慣れていない人は、一時的にお腹がゆるくなったりガスがたまりやすくなったりする反応が出る可能性があります。
ただし、これは「体質に合っていない」というよりも、腸が反応して整え始めているサインと考えてもよいでしょう。
毎日ではなく少量からスタートして週に数回ペースで様子を見ることで、多くの人が自然と慣れていきます。
また、冷たい状態で摂るとお腹を冷やしてしまうので、なるべく温かい料理に取り入れて摂るようにしましょう。
酒粕ダイエットを控えたほうがよい人は?
酒粕は発酵食品として栄養価が高く、美容や健康によい影響を与える一方で、体質やライフステージによっては注意が必要な食品でもあります。
以下に該当する人は、酒粕を取り入れる前に慎重に検討するか、医師・専門家に相談することをおすすめします。
アルコールに極端に弱い・アレルギーがある方
酒粕は日本酒を製造する過程で残る「搾りかす」ですが、少量ながらアルコール分を含む場合があります。
とくに加熱処理していない状態では、アルコール度数が8〜9%程度残っていることも報告されており、アルコールに過敏な体質の方には注意が必要です。
また、酒粕は「米」「麹菌」「酵母」などから作られるため、これらのいずれかにアレルギーがある人は避けたほうが無難です。
とくに、発酵食品にアレルギー反応を起こしたことがある人や皮膚に赤み・かゆみが出やすい人は、症状が悪化する可能性もあるため注意しましょう。
妊娠中・授乳中・持病がある人
妊娠中や授乳中は、アルコール摂取が母体および胎児・乳児に与える影響が懸念されます。
一般的には、微量であってもアルコールが残る食品は避けたほうがよいと考えられています。
また、以下のような持病をお持ちの人は、酒粕の摂取にリスクが生じる可能性があります。
- 肝臓疾患(脂肪肝・肝炎など)
- 消化器系の不調(過敏性腸症候群、胃炎など)
- 糖尿病・インスリン抵抗性
※インスリン抵抗性:血糖値を正常に戻すためにインスリンを過剰に必要とする状態
不安な場合は医師・栄養士に相談を
酒粕ダイエットは基本的に安全で、正しく酒粕を摂っていれば健康によい影響を与える食材です。
しかし、すべての人に万能というわけではありません。
とくに、持病や妊娠・授乳などのライフステージに該当する場合、個々の体質や状況によりリスクが変わるため、医療的な視点からのアドバイスが重要です。
また、健康診断で肝機能・血糖値・胃腸の調子などに不安を感じている場合は、かかりつけの医師や管理栄養士に相談した上で取り入れるほうが安心できます。
「ちょっと気になるけど大丈夫かな?」という軽い不安でも、専門家の一言で安心して取り組めることは少なくありません。
無理せず自分の身体に合った方法で取り入れていくことが、健康的なダイエットの第一歩です。
まずはここから!酒粕ダイエット初心者の一歩
「興味はあるけど、どれを選べばよいかわからないから難しそう」
「味や使い方がわからないから不安…」
不安を抱えるあなたでも、酒粕ダイエットはちょっとした工夫で手軽に始められます。
以下では、無理なく日常に取り入れられる最初の一歩を紹介します。
難しく考えず、「まずやってみる」ことが習慣化への第一歩です。
おすすめは味噌汁やスープに「ちょい足し」すること
最初の一歩としておすすめなのが、普段の味噌汁やスープに「ちょい足し」する方法です。
大さじ1程度をお椀1杯分の汁物に溶かすだけで、まろやかなコクと風味がプラスされ、満足感もアップします。
何より毎日続けやすく、アルコールも加熱で飛ばせるため安心して摂取できます。
また、味噌との相性がよく胃腸を温めながら腸内環境をサポートしてくれるので、冷えや便秘に悩む人にもおすすめです。
まずは週2〜3回から、気軽に試すところから始めてみましょう。
コンビニやスーパーで手に入る酒粕活用法
買う気があっても、どこで買えるのかわからない人も中にはいるでしょう。
実は、意外に身近な場所にあります。
スーパーの発酵食品コーナーや鮮魚・精肉売り場付近で、板粕・バラ粕・練り粕などが販売されていることが多くなっています。
最近では、加熱処理済み・ペースト状になっているものもあり、初心者には扱いやすくておすすめです。
コンビニやドラッグストアで販売されている「酒粕甘酒」も手軽な選択肢ですが、砂糖が多く含まれている商品もあるため、成分表示のチェックを忘れずにしましょう。
「無糖」「砂糖不使用」と明記されているものや、自分で作る酒粕甘酒なら糖質を調整しやすく、ダイエット向きの甘酒です。
「できそう!」を積み重ねて習慣にしよう
「これならできそう」と思える小さな一歩から始めることが、ダイエットの成功のカギです。
酒粕ダイエットも、いきなり毎日取り入れようとする必要はありません。
- 味噌汁に足す
- 週末に1回スムージーを作る
- 朝食に甘酒を取り入れる
など、自分の生活リズムに合わせて無理なく続けることが大切です。
「なんかいいかもしれない」の積み重ねがいつの間にか習慣となり、結果につながっていきます。
完璧を目指さず、自分のペースで「今できること」から始めてみましょう。
酒粕ダイエットを正しく行えば、あなた心強い味方になります
酒粕は、加熱や摂取量に気をつければ、腸内環境を整えたり代謝をサポートしたり、美肌や冷え対策にも役立ったりする発酵食品です。
誰にでも合うとは限りませんが、自分の身体と向き合いながら無理のないペースで取り入れれば、ダイエットの心強い味方になってくれます。
「完璧にやらなきゃいけない」と思う必要はありません。
まずは味噌汁に少し加えてみる、週末だけ甘酒を飲んでみるなど、小さな一歩で十分です。
ほんの少しでも「私にもできるかも」と思えたなら、それがあなたの大きな一歩になります。
焦らず自分らしく、酒粕ダイエットをあなたの毎日にやさしく取り入れてみてくださいね。