私はあるきっかけから、体重120kgから50kgへ、計70kgのダイエットを成功させた経験があります。
チャレンジしたダイエット法は40種類以上にもなります。食べ順ダイエット、キャベツダイエット、糖質制限、コアリズム、カーヴィーダンス…今この記事をお読みの方の中にも、懐かしいなと思う方がいらっしゃることでしょう。
私の詳しい過去のダイエットについては初回の記事をご覧くださいね。
さて、今回はそんなダイエットマニアの私がチャレンジしたダイエット法の一つ、こんにゃくダイエットについて、体験談を交えながらご紹介したいと思います。
目次
私がこんにゃくダイエットを始めたきっかけ
私がこんにゃくダイエットを始めたのは、太りすぎを気にしているときに母から勧められたことがきっかけでした。
当時、すでに体重がぽっちゃりどころではない状態になっていた私は、(痩せたら人生変わるだろうに…)なんてことばかり考えて、行動には移せていない状態でした。
それでも体重を気にする気持ちばかり膨らんで、頭の中はダイエットで一杯。何にも行動に移せていないのに、変な話ですよね。
ある夏の日、夕食に出た素麺を食べながらついポロっと本音が出ました。
「素麺なんてカロリー低そうなのにさ、食べても痩せない私ってどうなってるのかな?」
すると、母が言ったのです。
「素麺食べたって痩せないわよ。だって素麺ってご飯みたいなものだし、あなた、素麺たくさん食べるじゃない。それってご飯おかわりしてるのと一緒よ?痩せたいなら、そうね…こんにゃくダイエットでもしてみたら?」
「こんにゃくダイエット?」
「そうよ、ご飯の代わりにこんにゃくを食べるの。お腹いっぱいになるし、食物繊維豊富だし、きっと痩せるわよ」
そうして私は、こんにゃくダイエットに挑戦しようと決めたのです。
迷走するこんにゃくダイエット
こんにゃくダイエットと言っても、方法は簡単。母の言う通り、白米の代わりにこんにゃくを食べるだけです。おかずは普通に食べていいので、きっと簡単に痩せるだろうと思っていました。
でも、茹でただけのこんにゃくがとにかく味気ないのです。おかずは普通に食べられると言っても、味付けをしないこんにゃくと普通のおかずの相性がいいわけがありません。さらに、期待していたより体重も減りませんでした。
(こんなにストレスを溜めながらこんにゃくダイエットを頑張っているのに、全然痩せないなんて…もう白いご飯が食べたい!)そんな気持ちが徐々に芽生え、始めて早々に挫折の危機に陥ってしまいました。
ある日、少し憂鬱な気分でいつものように茹でただけのこんにゃくを食べていると、母がこう言うのです。
「あら、あなたまだ茹でただけのこんにゃくを食べてるの?」
「だって、こんにゃくダイエット中だし!でも味気なくてさ…」
「何言ってるのよ、ちょっとしたこんにゃく料理にしたっていいじゃない。どうせこんにゃくはカロリーないみたいなものなんだし」
目から鱗とはこの事かと思わず唸ってしまった当時の自分をいまだに覚えています。ダイエットなのだから、なるべくカロリーを控えるのが当然だと思い込んでいたのですね。
母のあっけらかんとしたアドバイスに(確かに、低カロリーのこんにゃくなら多少の調味料のカロリーに目くじらを立てる必要はないかも)と思い直し、今度は食べやすいこんにゃく料理を探すことに決めました。
そのうちにお気に入りの食べ方もできて、私は見事にこんにゃくダイエットにハマっていったのでした。
まさか、それが太る原因になるとは思いもせずに。
こんにゃくダイエットが太る原因に?!
私がハマったこんにゃく料理。それは味噌田楽とこんにゃくラーメンでした。
この2つは本当によく食べました。味噌田楽は味噌をたっぷりとつけて…一食でこんにゃく5枚分くらい食べたこともありました。こんにゃくラーメンは、茹でた白滝や糸こんにゃくを市販のラーメンスープに入れてラーメン風にして…。
どちらも本当に美味しくて、つい食べ過ぎてしまいました。カロリーなんてほぼないのだから、と。
そうしてダイエットしていることなんてほとんど忘れてしまったある日、体重計に乗って気がつきました。
「あれ?太ってる…!」
そうです。いつの間にかダイエットではなくこんにゃくを食べることが目的になっていた私は、痩せるどころか太ってしまっていたのです。当時のことを思い返してみると、きっと3kgくらいは簡単に太っていたと思います。もしかしたらそれ以上だったかもしれません。
こんにゃくに加え、普段のおかずも味付けの濃いものばかりをたくさん食べていましたから、当然と言えば当然だったのでしょう。顔はパンパンにむくんでまぶたも重く、体型も普段以上に丸くなってしまいました。
変な話ですが、こんにゃくダイエットのことなんてすっかり忘れていたのは私自身なのに、太ったことに気がついて本当にショックでした。でも、太るに決まっていますよね。明らかに食べすぎなのですから。
さらに、手帳につけていた体調のメモから、太った原因がむくみ以外にもあることが分かりました。それは「便秘」です。
普段から便秘とは縁遠かったのですが、こんにゃくダイエットを始めてから、いつの間にかお通じが一週間以上こない状態が当たり前になっていたのです。気がつけばいつもお腹が張っていた私。一週間もお通じがなければ、体重が増えるのは当たり前ですよね。
結局、私はこんにゃくダイエットで痩せようとして太ってしまったのです。
太る原因を解消してこんにゃくダイエットで痩せた!
今、こうしてこの記事を書きながら(そういう食べ方をしていたらそりゃあ太るよね…)としみじみ思っています。でも、こういう食べ方しか最初は知らなかったのだよな、とも思うのです。
こんにゃくダイエットで太ってしまった私は、これで諦めようとは思いませんでした。せめて元の体重に戻らなければと、こんにゃくダイエットのやり方を改めることにしました。
こんにゃくダイエットで太った原因は主に2つでした。
私がこんにゃくダイエットで太った原因
- こんにゃく料理の味付けが濃すぎた
- こんにゃくの食べ過ぎ
そこで、まずはこんにゃく料理を薄味のものに変えることから始めました。よく食べるようになったのは、こんにゃくと大根の薄味煮です。薄めためんつゆで煮含めるだけで簡単だったので、作り置きしておくようにしました。
また、こんにゃくラーメンはスープを飲み干さないように心掛け、週に3回まで食べていい決まりに。これだけで次第にむくみがすっきりして、体重は元の体重に戻りました。
次に便秘の解消に取り組むことにしました。そもそも、なぜこんにゃくで便秘になってしまったのでしょうか。調べてみると、その原因は食物繊維にあることが分かったのです。
便秘解消には食物繊維とよく言われますが、じつは食物繊維には2種類あります。
食物繊維の種類 | |
水溶性食物繊維 | 水に溶ける食物繊維。わかめや果物、大麦などに含まれる。 お腹が空きにくくなり、食べ過ぎを防いでくれる。血糖値の急激な上昇を防いでくれる。 |
不溶性食物繊維 | 水に溶けにくい食物繊維。野菜やキノコ類、海藻類などに多く含まれる。 腸を刺激して動きを活発にし、お通じを整えてくれる。 |
こんにゃくに含まれている食物繊維のほとんどは、「不溶性食物繊維」です。不溶性食物繊維は、過剰摂取すると便が硬くなる原因となり、便秘に繋がります。つまり、私は食物繊維の摂りすぎで便秘になってしまっていたのです。
なんでも適量が良いといいますが(本当にその通りだな…)と反省し、こんにゃくは一日1枚までと決め、よく噛んで食べるようにしました。その結果、便秘がスッキリ解消されて5kgほど痩せたのです!
こんにゃくダイエットで太るなんて思いもよりませんでしたが、結果的にはしっかり痩せられて本当に嬉しかったです。
「なんでもほどほどに食べることが大切」という、学びのあるダイエットでした。
太らない!正しいこんにゃくダイエットのやり方
ここからは改めて、こんにゃくダイエットのやり方についてご紹介します。
こんにゃくダイエットは、こんにゃく料理を普段の食事に取り入れるだけの簡単なダイエット法です。その取り入れ方には2つあります。
- 一日1~2食、主食の代わりにこんにゃく料理を食べる
- 食事のボリュームを減らして、代わりにこんにゃく料理を添える
どちらもつい食べ過ぎてしまう方にお勧めですが、特に普段から食事のカロリーが気になるという方には、主食の代わりにこんにゃく料理を食べることをお勧めします。簡単にカロリーカットができますし、糖質制限の効果もあるからです。
また、私が食べていたこんにゃくラーメンですが、今はこんにゃくを使ったラーメンやパスタが通販でも売られており、味も美味しいと聞きます。気になる方はぜひ一度お試しくださいね。
ご自分で料理をするのが好きという方は、以下のようなレシピを参考にするのもお勧めです。
>>【簡単10分】低糖質なのに旨い!しらたきで美味しい痩せ麺レシピ集【5選】
料理研究家リュウジさんのレシピ
>>こんにゃくとねぎだけでこんなうめえのマジヤバい。最高に痩せる「やけくそ痩せこんにゃく」の作り方
一つだけ守っていただきたいのは、「決して食べ過ぎない」ということ!食べ過ぎはむくみや便秘、体重の増加の原因になります。適量を食べてキレイに痩せましょう。
こんにゃくダイエットのメリット
こんにゃくダイエットをやってみて分かったメリットは3つあります。
- 腹持ちがよく満腹になりやすい
- 食物繊維が豊富で便秘解消の効果が期待できる
- 食事のカロリーを減らせる
特に、よく噛んで適量を食べることで満腹感を感じやすくなりました。また、食べ過ぎなければ便秘解消の効果が期待できる点も大きなメリットだと感じました。
主食の代わりにこんにゃくを食べることで、食事のカロリーを減らせて痩せやすくなるのも嬉しいポイントです。
こんにゃくダイエットのデメリット
逆に、こんにゃくダイエットをやってみて感じたデメリットは次の3つです。
- ストレスが溜まりやすい
- 食べ過ぎると便秘になりやすい
- レシピ次第では太る可能性もある
こんにゃくの調理法や主食代わりに食べるかどうかにもよりますが、場合によってはストレスが溜まりやすいのはデメリットだと感じました。
また、私のように極端な食べ方をすることはないかと思いますが、こんにゃくを食べ過ぎると便秘になりやすく、体重が増える原因にもなります。レシピ次第ではむくんだりして太る可能性があるのもデメリットだと言えるでしょう。
こんにゃくダイエットを成功させたいあなたへ
最後に、こんにゃくダイエットを経験した私からこんにゃくダイエットを成功させたいあなたへ、3つのアドバイスをご紹介したいと思います。
こんにゃくを食べ過ぎない
一つ目は、こんにゃくを食べ過ぎないこと。何度もお話ししていますが、カロリーのほとんどないこんにゃくでも、食べ過ぎると太る原因になることがあります。適量をよく噛んで食べましょう。
ストレスを溜めない
ストレスを溜めないことはダイエットする上で何より大切だと感じています。なぜなら、ストレスは後々の暴飲暴食に繋がるからです。
現に、私もこんにゃくダイエット中、味気ないこんにゃくが嫌になり、白米が食べたくて暴飲暴食しそうになったからです。ストレスの溜まらない範囲で上手にこんにゃくダイエットを取り入れるようにしましょう。
こんにゃくダイエットが合わないと思ったら無理に続けない
ダイエット法は溢れるようにたくさんあります。
(こんにゃくダイエットは自分に合わないな…)と思ったら、無理に続ける必要はありません。無理すればストレスが溜まるだけです。自分に合ったダイエット法が見つかれば無理なく痩せられます。色々なダイエット法を試してみるのもいいかもしれません。
こんにゃくダイエットでお腹スッキリ!キレイ痩せを目指そう
この記事では、私の体験談を交えてこんにゃくダイエットのやり方やそのメリット・デメリットについてご紹介しました。
こんにゃくダイエットは、普段の食事にこんにゃく料理を取り入れるだけの簡単なダイエット法です。その手軽さから、誰でも取り組みやすいダイエット法だと言えるでしょう。
しかし、食べ過ぎると便秘を引き起こし、太る原因になることも。ほどほどに食べれば、その豊富な食物繊維が便秘解消に役立ち、お腹もスッキリしやすくなります。
ぽっこりお腹が気になる方や取り組みやすいダイエット法を探している方は、ぜひこんにゃくダイエットにチャレンジして、キレイ痩せを目指してみてくださいね。