2024年3月現在、シリーズ累計10万部を超えたベストセラー「3か月で自然に痩せていく仕組み」が、ダイエットの新定番本として大きな話題になっています。
我慢せずに誰でもムリなく痩せることができるやりかたを提唱する、著者でダイエットコーチの野上浩一郎先生は、誠実で愛のあるダイエット方法で寄り添い、今まで3万人以上の施術、700名以上のダイエットを成功に導いてきました。
今回、そんな野上先生に直接お話を伺い、2024年1月に出版された著書「3か月で自然に痩せていく仕組み 実践BOOK」にも執筆された内容を一部特別にご紹介いただきつつ、ダイエットに悩むすべての方に向けた正しい知識や、やりかたを聴きました。
今までダイエットに挫折された経験がある方も、これからダイエットを始めようという方も、健康や美容に気をつけたいと思っている方も、ぜひ最後まで読んでみてください。
野上 浩一郎先生のプロフィール
治療家・ダイエットコーチ
株式会社ライフ・プロデュース、株式会社3-next代表、バランス整骨院 中原院長
2015年に神奈川県で整骨院を開業し「痛みと同じくらい肥満に悩む人が多い」と気づき、ダイエット指導を開始。
「あの治療院に通うと本当に痩せる! 」という口コミが地域の保育園や幼稚園、口コミサイトなどで一気に広まり、予約が取れない治療院へ。
コロナ禍でスタートした90日間の完全オンライン「3日坊主ダイエットプログラム」では参加者のダイエット成功実績は92.2%。のべ3万人の施術経験と、700人のダイエット指導実績あり。
初の著書「3か月で自然に痩せていく仕組み」が約9万部(電子書籍込み)に。
「この本のおかげで痩せられた!」の声も多数寄せられている。
インタビュアー早川 諒
株式会社MAJOLIのCOOを務める他、合計7社を経営。
当メディアWellness Storyのコンセプト設計から、企画、運営プロデュースを手掛ける。
マインドフルネス講師としても多数の講義を開催。
人間関係や仕事のストレスを軽減するコミュニケーション本「最強のひと言」を出版。
1. 超話題のダイエット本「3か月で自然に痩せていく仕組み 実践BOOK」とは?
早川
1月に出版された著書「3か月で自然に痩せていく仕組み実践ブック」が大ヒット中ですが、どういう本なのか、カンタンに教えて下さい。
野上先生
今まで色々なダイエット方法を研究したんですが、ほとんどのダイエット法が「キツイ」とか「苦しい」とか「我慢」が必要でした。しかしそれだと、どうしてもハードルが高くなってしまい、多くの人達が挫折やリバウンドをしていました。
早川
ダイエット=キツイのイメージがありますよね。
野上先生
そこで、意志の力を使わなくても無理せず続けられるダイエットについて考え、まとめたのが本書です。例えば、無理な糖質制限で身体を壊してしまう人がいたり、運動嫌いな人が無理な運動を始めてストレスになったりというケースも多いので「最小限の努力で最大限の結果」を出すようなダイエット法を紹介しています。
早川
世の中に数多く存在するダイエット本も、運動して食事我慢しなさいっていう内容が多かったですよね。その中で本書は本当に画期的だなと思いました。
野上先生
今、知識や情報が無料化しているのでダイエットの情報ってみんな無料で手に入るんですよ。まとめサイトやYoutubeを見ればいくらでも出てきますよね。ただ、一番の根本的な問題というのは、「分かっているけど食べちゃうんです」とか「分かっているけど運動嫌いなんです」っていう方に対して答えが少ないこと。なので、そこに丁寧に先回りするような作りにしています。
早川
この本はどんな方にオススメでしょうか?
野上先生
今までダイエットで失敗して「自信無くしてしまった」「自己肯定感が下がってしまった」という方も多いので、そういう方にぜひ手にとって頂きたいですね。
2. 本当に我慢せずに3日坊主で痩せれるの?
早川
我慢せずに痩せるとか、3日坊主でいいと言うメッセージがとても印象的ですが、はたしてそれで本当に痩せられるのでしょうか?
野上先生
脳科学的にも、「我慢=ストレス」で、何かを我慢しているときは、身体が危機を感じているんです。そうなると身体が省エネモードみたいな状態になり、脂肪をためやすくなり食欲が増します。なので、ストレスを感じながらダイエットしているのは、アクセルとブレーキを両方踏んでしまっているような状況なんですね。
早川
なるほど、では我慢しないというのは、むしろ痩せるために大切な事なんですね。
野上先生
本書では意志の力を使ってガマンするのではなくて、栄養学や脳科学の観点や、漢方やマインド面など色々な方法で抜け道を準備してお伝えしているんです。
早川
僕の場合で言うと週5日は仕事の会食の日々です。なので、食事制限した方が良いと言われても、現実的に仕事で食べたり飲んだりの付き合いがほぼ毎日あります。そういう人にも状況に寄り添ってアドバイスをもらえるのも、本書の大きな特徴ですよね。
野上先生
会食や飲み会に一切参加しないでください!ではなく、参加するときは、こういうメニュ―を頼んでくださいとか、きちんと先回りして抜け道をお伝えすることを丁寧にやっていますね。
早川
僕はハイボールが嫌いなんです。なので、ダイエット中はハイボールが良い!ってよく聞くけど、飲めないからビールを飲む事が多かったんです。でも、本書では、「だったらビールよりは白ワイン」だという第2の抜け道まで教えてくれますよね。
野上先生
そうですね。とにかく抜け道を3つぐらいずつ準備しているので1つは誰にでもあてはまると思います。体質や好みもあるので、いくつか選択肢がないと当てはまらない場合に再現性が無くなってしまうんですよね。
3. 三勤一休ダイエットの具体的な実践方法とは?
早川
三勤一休ダイエットは具体的にどのようなダイエット法なのでしょうか?
野上先生
まずは、一日のうちで食べている時間を短くすることですね。例えば8時に朝ごはんを食べて、20時に夜ごはんを食べ終わりその後22時ごろにちょっと晩酌しながらおつまみ、となると一日14時間ぐらい胃の中に食べ物が入っている状態になってしまう。胃の中がブラック企業状態になってしまっているんですね。それを少しずつ短くして行きましょうという事です。
早川
一日のうち食べている時間は何時間くらいが理想でしょうか?
野上先生
本気でダイエットしたい人は8〜10時間ぐらいですね。例えば朝の10時に食べたら夕方6時ぐらいには食べ終えれば8時間以内。それだけで胃腸が休まるので痩せやすくなります。
早川
なるほど。他にはどういうことが重要ですか?
野上先生
食事を「娯楽食」と「ベース食」の2つに分けて考えることです。娯楽食とはみんな大好きな太りやすくおいしい食べ物。たとえば高糖質。ご飯、甘いもの、麺類とかですね。次に高脂質。ケーキなどのクリーム系や、パスタにかかっているこってり系のソースなど。そして、糖質と脂質の掛け算で、カレーとか、丼ものご飯とかですね。
早川
逆に、ベース食とはどういうものなのでしょうか?
野上先生
わかりやすく例をあげると和食の「まごわやさしい」(豆類、ごま・ナッツ類、「わ」かめ→海藻類、野菜、魚、「し」いたけ→きのこ類、芋類)これらがベース食です。一概に娯楽食を食べてはダメという事ではなく、娯楽食が主食という状態を減らしていきましょう、という事ですね。ベース食と娯楽食をきちんと見分けて、基本的にダイエットモードONの日は、食べる時間を8時間以内にしてベース食を中心にします。それを3日間やったらその翌日は食べる時間も自由、娯楽食も好きなだけ食べましょうというやり方なんです。
早川
確かにそれならムリなく続けられそうですね!
野上先生
もう一つ大事なのがレコーディングです。普段食べている食事や、その一日の振り返りを書きましょうという事ですね。書くのって面倒くさいんですけど、効果は脳科学的にも証明されていますが、本当にびっくりするぐらい意識が変わるんですよ。
早川
これらのダイエット法はご自身の体験からも生まれてきているんでしょうか?
野上先生
そうですね。こういう本書いていると、著者は鶏胸肉とブロッコリーばっかり食べてる意識の高い人だろうと思われるかも知れないですけど(笑)、私は娯楽食大好きなんですよ。なので娯楽職を我慢してやめるのではなくて、娯楽職をご褒美にしてその日に向けて調整していくやり方なので、私は娯楽食を全く否定せず、むしろ愛しています。
4. ダイエットコーチとして、活動を開始したキッカケ
早川
そもそもダイエットコーチとして活動を始めたきっかけは何だったんですか?
野上先生
私は元々、整骨院を経営していて現場にも出ていました。膝や腰の痛みで来院される方が多いんですが、やはり年齢を重ねると体重の増加により身体への負担も増えているケースが多いんですね。なので治療して痛みはひいても、体重を減らさないとまた時間が経つと痛くなってしまう事が多かったんです。
早川
根本的な原因が改善されないとまた再発してしまうんですね。
野上先生
そういう方に対して何もしてあげられないのは不親切だなと思い、そこから治療の一環としてダイエット指導するようになったんです。やっていくうちに口コミで、「治るし、痩せる」という声が広がってどんどん忙しくなっていきました。
早川
整骨院でそこまで指導してもらえるのはありがたいですね。
野上先生
ただ、治療の一環でアドバイスするだけでは、どうしても結果に差が出てしまったので、きちんと対面でダイエットコーチングという形にしてみたら成功率が飛躍的に上がったんです。その頃にコロナ禍になりました。当時、私は治療院の経営、セミナー講師、治療院のコンサルティングをやっていたんですが、すべて対面だったので何も仕事ができない状態になってしまいました。
早川
とても大変な状況ですよね。
野上先生
そこで、その間にこのダイエットプログラムを一気にオンライン化してサービス展開したところ、本当に色々な経営者や著者さんを中心に広まり、そのご縁から1冊目の出版にも繋がっていきました。
5. 誠実で愛のあるダイエットで、すべての方の悩みに寄り添う
早川
ダイエット指導をされる際、どういう事に気を付けていますか?
野上先生
私がダイエット指導するときは一切怒らないんですよね。「ダイエットモードONの日なのに娯楽食を食べちゃいました」って言われたときは、「ああ、それおいしいですよね」って言うこともあります。
早川
ダイエットのコーチの方にそういうこと言ったら怒られるイメージ確かに強いです。そうして共感も示しつつ、どのようにその後指導するんですか?
野上先生
「じゃあそういうときに何を食べればよかったと思いますか?」とか、「どういう状況で食べちゃったんですか?」みたいな感じで、原因を探りつつ、その方自身が答えを出していくことで、成功率が飛躍的に上がるんです。
早川
なるほど、まさにダイエットコーチングなんですね。ダイエット指導ってバリバリのティーチングのイメージでした。
野上先生
ダイエットに悩む方って世の中的には、怠惰なイメージがあるかもしれませんが、マジメな方がすごく多いんです。そしてマジメな方ほど、「今日は食べてしまった」「運動できなかった」と自分を責めてしまい、それがストレスになってさらに食べてしまうという事になってしまいます。そこで脳科学や栄養学はもちろん、心理学やコミュニケーション術なども取り入れて、本当に悩んでいる人たちに寄り添うことを心がけています。
早川
ダイエットの効果は、健康や美容以外にもありますか?
野上先生
食事や身体の管理ができるようになると、リソース管理自体が上手になるので「部屋も綺麗になりました」「副業をはじめて収入が上がりました」という声も多いです。どんどん活動的になって自己肯定感が上がり、体だけではなくて心、そして人生がより良く向上している方がすごく多いので、それがとても嬉しいですね。
早川
最後に、ウェルネスストーリーの読者の方も「今までダイエットに挑戦したけど挫折してしまった」という方もいらっしゃると思います。そんな読者の方に向けてメッセージをお願いします。
野上先生
やはり今まで世の中のダイエットが、一時のイベントのようなものが多かったと思います。それを誰でも無理なく日常の中に取り入れられる誠実で愛のあるダイエットを広めたいと思っています。ダイエットに悩んでる方は、あなたが悪いのではなく、やり方を知らないだけなんです。だから、やり方さえ正しく学べば実はダイエットはカンタンにできるんです。そういう情報をこれからも発信して行きたいと思っています。
早川
ありがとうございます。野上先生は本当に「誠実で愛のある」ダイエットという言葉そのままのお人柄だなと改めて感じました!ありがとうございました。
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