今回は、インストラクター育成業務やRYT200指導講師として活躍されているMAIKO先生に質問形式でお話をお伺いしました。
ヨガを始めたきっかけからインストラクターになろうと思った理由、ヨガを始める前と後での自分の変化などについてのエピソードなどをお話ししていただきました。
MAIKO先生ってどんな人?
青山学院大学 文学部 英米文学科卒業
語学講師を経たのち、大手ホットヨガスタジオにて勤務。
その後、スポーツクラブ、高校、ヨガスタジオ、大学公開講座、大型客船でのヨガ講師など様々な場所で子供からシニア世代まで幅広くヨガ指導を経験。
2018年よりインストラクター育成業務やRYT200指導講師として活動。
修了履歴
- 全米ヨガアライアンスE-RYT500
- インド政府公認ヨガインストラクター
- イギリスITEC認定国際ライセンス【解剖生理学】
- イギリスITEC認定国際ライセンス 【ホリスティックボディマッサージセラピスト】
- シニアヨガ指導資格
- YARD認定ホイールヨガ指導資格
- 高尾美穂氏 2020年婦人科スポーツ科学集中講座受講
- 教員免許一種(外国語)
- 日本語教師養成講座420時間終了
その他実績
- インターネット動画配信サイトYogalogアシスタントモデル出演
- 平成29年5月7日(日)放送【健康カプセル】ヨガポーズモデル
- Joyfit公認トレーナヨガスタジオ内プログラム作成10種類以上
- 住友生命 Vitality 浅田姉妹出演【おうちストレッチ】動画提供
- 2019年ミスワールジャパンファイナリスト トレーニング指導
- その他モデル、デザイナー、会議通訳、幅広い業種のクライアント様
MAIKO先生がヨガホイール資格講座を開催!
猫背や肩こり解消に効果的という理由で注目を集めているヨガホイール。姿勢改善や背骨の柔軟性UP、体幹力・バランス力・集中力のアップなどに期待できます。
そんなヨガホイールの使い方をマスターしながら、講座が終わる頃には自分がインストラクターとなってレッスンできるまでに成長します。
MAIKO先生にインタビュー式質問!
幼い頃から学生時代まで、どんな子どもでしたか?
幼稚園のお遊戯の意味が分からなくて、登校拒否をして家で本を読でいた記憶があります。
子供の頃から団体行動が苦手で、絵を描いたり、本を読んだり、創造した世界が自分の中にあって、その中で遊ぶのが好きな子供時代を過ごしました。
小学校6年生で167センチあったこともあり、見た目も精神年齢も大人びた子供でしたが、容姿も含めて、周りから浮かないように、目立たないようにという意識は常にあったように思います。
社会人になってからの経歴を教えてください
大学卒業後は一般企業に就職。しかし、決められたルールや非効率な働き方がストレスを生み一年で退社。
その後はNPO法人での国際交流活動に参加し、アメリカに滞在したことをきっかけに、縁あって語学講師の職に就くことになります。もともと身体を動かすことが大好きでしたが、団体競技が苦手でマイペース。
そんな私にぴったりなヨガに出会ったのがその頃でした。
ほどなくして、語学講師業とヨガインストラクターという2足の草鞋を履きながらお仕事をすることになります。そして2014年と2019年に、ヨガ講師として大型客船に乗船する機会を得ました。
アジア、アフリカ、ヨーロッパ、中南米と40カ国以上の国々を廻り、あらゆる国の価値観、言語、リベラルな思考に刺激を受けました。
その経験により、自分のやりたいこと、考えていることに飛び込み、多様性を受け入れる社会になってほしいと強く思うようになり、現在はヨガ関係のお仕事のみをさせて頂いております。
なぜ、ヨガを始めたのですか?
仕事によるストレス解消やリフレッシュのために始めました。
最初は周りを気にせずマイペースにでき、マットの中で自由に自分の世界を創れる所が魅力でしたが、勉強を続けるうちに、ヨガの体験がアーサナだけではなく哲学、食事、解剖学、アーユルヴェーダにまで及び、精神的な鍛練が必要なのだということがわかり、さらに好きになりました。
教育現場に出て感じたのは、皆同じでないといけないという考え方や社会的な意見、プロパガンダに私たちは大きく傾倒しているということ。
社会のレールに乗っている安心感を得る一方で、アイデンティティーが揺らぐ不足感を常に私は感じていました。そんな私にとって自分が自分らしくいられるのがヨガだったのです。
なぜ、ヨガのインストラクターになろうと思ったのですか?
1つ目は、社会貢献につながるお仕事がしたかったからです。
目の前にいる人をハッピーに、笑顔にすることができる仕事がヨガのインストラクターだと思いました。
2つ目は、ヨガが好きでその学びを深めるためです。
主観的な体験を【伝える・教える】ことがヨガを学ぶ一番の近道だと感じました。
3つ目は、よくわからない【自分自身】を知る方法が【ヨガ】で、それを広めたいと思ったからです。
自分にはあるはずの【なんとなく好き】という直感は、意識が常に外側に向き、情報に振り回されていると、ぼんやりとしたイメージだけとなり、具現化して言葉にすることができません。
一見関連が無いように思えますが、ヨガという尊い智慧は自分を考察し、この【なんとなく好き】を具現化していくプロセスなのだと思います。
ヨガのインストラクターをしてきて、最もつらかったこと、苦しかったこと、大変だったことを教えてください
ヨガで生計をたてるということを考え始めると、セルフブランディングをして、どのようなレッスンをご提供したいのか、どんなライフワークバランスを実現したいのかを考えなくてはなりません。
そのために必要なセールスポイント、自分の強みを分析し、苦手なSNSの発信もすごく重要になってきます。
わたしはこのセルフプロデュースが凄く苦手で、向き合うことに時間がかかりました。
【どう見せたいか?どうなりたいのか?】よりも【人からどう見られているのか?】を日本人は気にすると言われます。
まさしく私もその一人でした。
また私の場合、実際の周りからもたれているイメージと、私自身のイメージが乖離していて、その差をどのように埋めるのかで悩みました。
結果、過大評価をせず、ありのままの自分を客観的に表現することを心がけ、【ヨガ】に関わる仕事をライスワーク、ライフワークにしたいという目標を掲げることにしました。
そこで、気づいたのが私には何かに特化した【強み】が無いということです。ですがそれを逆手にとり、培ってきた人生経験をヨガに反映できないかを考えるようになりました。
私には教育現場で培ってきた講義経験があること、本を読むことが好きでアウトプットができること、またヨガに留まらない様々な知識欲があり、好奇心をもったものを深める探求心があることが強みになるのではと考えました。
そこで、フラットにいろいろなことをお伝えできる【インストラクターの育成業務】が自分には最適だと気付き、今に至ります。
【好きを仕事にする】ということは、その中に必ず【好きではないもの】がでてきます。これはヨガに限らず色々なお仕事に当てはまることだと思います。大切なことは、頂いたお仕事に対しての向き合い方にあるのかもしれません。
→https://yoga-wheel.net/
ヨガのインストラクターをしてきて、最も感動したこと、喜びを感じられたことを教えてください
3カ月半での船旅では、毎日朝、昼、夕方とレッスンをご提供します。100回を超えるレッスンで、お客様の変化を毎日感じることができました。
神経系に問題があり、歩くことも難しかったお客様が、毎日の朝ヨガに参加することで体調が激変。顔色も性格も明るくなり、船旅が終わるころには毎日ご自身で太陽礼拝ができるようになりました。
また、精神的なダメージがあり船旅に参加されたお客様が、身体を動かすことで心が前向きになり、私の声が元気のカンフル剤になると、最後のレッスンを録音されてお帰りになる姿を見たときは、本当にやりがいと喜びを感じました。
ヨガで示す【健康】は自分のことだけではなく、自分の周りの人を含めた【健康】をさすという考え方が、私はとても好きです。
目の前のお客様の身体や心の不調が改善され、健康になったというお声を聞く度にとてもやりがいを感じるし、ヨガを通して社会貢献ができるということは本当に素晴らしいことだと感じております。
ヨガを始める前と、始めてからで、自分のどこがどう変わりましたか? 「身体」「心」「生き方」それぞれ教えてください
【身体について】
長く続けることで、身体がしなやかに無駄の無い体つきになりました。
私は元々体力が無く、疲れやすくて、まめに休憩を取らないと集中することができません。また、筋肉がつきづらい体型をしていることもコンプレックスでした。
しかしアーユルヴェーダを学ぶことで、もともとの体質なのだと理解する事ができ、人と合わせず、自分にはあったトレーニングや生き方、ヨガを選択できるようになり、とても生きやすくなりました。
【心】
人はなぜネガティブなことを考え続けるのだろう?という古代からある人々の悩みを【ヨガとは、心の作用を止滅することである(ヨガ・スートラ1章2節)】で説いています。
ヨガは、ポジティブな行動を強化することで、すでに役に立たなくなった思考や感情のパターンを断ち切ってくれる素晴らしいツールであることを学びました。
マインドを完全にコントロールすることはできませんが、“Stay calm, be active.”と先生に教わった言葉を胸に生活をすることで、意識的に穏やかでいられるようになりました。
【生き方】
よりシンプルに生きやすくなったように思います。
男女雇用機会均等法が三度改正されても尚根強く、日本女性に対しての【こうあるべきである】という社会からの抑圧を感じます。
女性は年齢、立場、役割に関わらずもっと美しく、もっと自由と自信をもつべきなのではという風に考えられるようになりました。
ヨガを通じて、どんなことを受講生の方に伝えていきたいですか?
現代は『自由』『平等』『知性』『精神性』など目に見えない風のようなものに価値が高まり、軽やかに生きていくことが求められる【風の時代】といわれています。
たくさんの選択肢から【自分らしさ・あなたらしさ】というキーワードで、生活や仕事を選択していく機会が増える中、一方で『自分らしさと何だろう』と悩む方も多いのではないでしょうか。
私もその一人でした。
そんな中で【ヨガ】と巡り会えたのは本当にハッピーなことだと思います。
自分の『好きなこと』『楽しいこと』『幸せなこと』の追求が、自分らしく輝ける源になります。自分も世界もハッピーにできるヨガに出会えたことはあなたの人生を大きく変える転機となるはずです。
そんな【ヨガの探求】のお手伝いをさせて頂けたら幸いです。
自分自身を愛し、慈しみ、自分らしく輝けますように、自分で人生の舵取りができますように、ヨガの学びを共に深めていきましょう。
自分はどんな人だと思いますか?
自然や動物を愛し、マイペース。好奇心が旺盛で行動力がある人間だと思います。
しかし、自分に正直でありたいと思う一方で、独りよがりにならないようにと多角的に物事を考えがちで思考がぶれることも。
目の前の課題に対しては常にベストを尽くしたいと思っています。
【優しさ】とは、相手のことを赦し、受け入れられる能力ですが、優しくなるためには、目の前にあることにベストを尽くせることが必要です。
小さな目標設定に対してのベストが尽くせるのなら、相手と意見が違うときでも【相手もベストを尽くしているのだ】と考えることができ、相手を赦すことができるからです。
【小さな目標設定にもベストを尽くせる優しく強い人間である】とは、まだまだ言い切れませんが、人よりも多く考え、優しく強い人でありたいと常に思っています。
今後の夢はなんですか?
このお仕事をできるだけ、細く長く続けていけたらと思っております。
また、最初の地球一周の船旅を終えた時から、海外で仕事をしてみたいという気持ちがあり、日本語教師とセラピストの国際ライセンスを取得し、海外のインタビューもいくつか受け、合格。
働く機会も何度かあったものの、やはり【ヨガ】というお仕事でボーダーレスに働いてみたいという想いがあり、まだ踏み出せていない現状です。
日本人として【ヨガ】をどう届けられるか。そのために必要なことは何だろうか。実現したい夢に向けての土台作りを今、している最中です。
これからヨガのインストラクターを目指す方にメッセージをお願いします
ヨガは単にフィジカルなものではなく、心や思想にも触れ、幅広い分野で学びを深めることができます。
【ヨガを教える=生きていく上での学びを得る】と、とらえてみると『私は~できない』『私は~才だから・・』と身体の柔軟性や年齢、経験値にとらわれがちな思いを手放せるかもしれません。
大切なのはその方自身の人間性や人柄、ヨガに対しての想いなのだと思います。
年齢や社会的ステージが変わる経験は、様々な問題を乗り越え、ご自身なりの哲学をお持ちであるという証拠。
もし、うまくいかないのなら、それはまだ終わりではないということです。
私にもできたことが、あなたにできないはずがありません。夢の具現化に向けて、共に学びを深めていきましょう。
MAIKO先生がヨガホイール資格講座を開催!
猫背や肩こり解消に効果的という理由で注目を集めているヨガホイール。姿勢改善や背骨の柔軟性UP、体幹力・バランス力・集中力のアップなどに期待できます。
そんなヨガホイールの使い方をマスターしながら、講座が終わる頃には自分がインストラクターとなってレッスンできるまでに成長します。