ピラティスを行うメリットや、その可能性については、今までにも沢山お話ししてる中でご理解頂けてる読者様が多いと思いますが、今回はさらに一つ内側に入り【妊娠】という生命の奇跡についても、ピラティスがどう向き合えるのか、お話ししていきたいと思います。
妊活目線でみるピラティスの効果
不妊の原因は本当に様々だと思いますが、妊活のためには大敵!という大きなテーマに沿ってお伝えしていきたいと思います。
ストレス解消
ピラティスでは胸式ラテラル呼吸という呼吸法を用いながら、エクササイズを行っていきます。
その為、普段呼吸が浅くストレスが溜まりがちな方も吐く息にフォーカスすることができ、この深い呼吸が自律神経を整え、ストレス解消へと繋がっていきます。
また、息が上がるほど強度が高いものではないですが、しっかりと丁寧に動いていくことで、運動ができる自分を知ることができたり、1レッスンをこなせたという自己肯定感にも繋がる為、体だけでなく心にまでいい影響が生まれるでしょう。
妊活中は神経も敏感になる為メンタルが不安定になりがちです。
ストレスをゼロにすることは難しい世の中なので、こまめに解消をすることにフォーカスしていきましょう!
冷え性改善
突然ですが、お尻や股関節周り、下腹部を触ってみてください。
冷たさを感じる方は体表面だけでなく、骨盤の中、子宮が冷えている可能性が高いです。
体全体の血流が悪くなったり、歪みが出てくるとスムーズに血液を送ることができず、滞りが生まれます。
その滞りは体内の冷えへと繋がり、妊活中の方は特に避けたい、子宮の冷えにまで及びます。
ピラティスで身体を適切に動かしていくことで、骨格が整い始め、血流の流れも良くなっていくと、少しずつ冷え性も改善していくでしょう。
歪み改善
上記に挙げた、冷え性の改善にも繋がるところですが、骨格が歪んでいると、そもそも生命維持に大切な呼吸が正しく行えなかったり、血流が悪くなったり、臓器が正しい場所にいれなくなることで、体内の活動も悪くなってしまったりと負のループが続いてしまいます。
そこにアプローチできるのがピラティス。
ただの筋力トレーニングとは違い、コントロロジーという身体をコントロールする学問のため、筋肉ではなく骨に着目をして人間の正しい身体の動かし方を学んでいきます。
意識化ではなく、無意識化でも自身の身体をコントロールできるところまで進めた際には、歪みがどんどん解消され、子宮が圧迫されない、血流が流れやすくなる、体温が上がるといった効果に繋がっていくことでしょう。
筋肉量UP
全て繋がっていることですが、正しい使い方を学びながら、そこが維持できるようピラティスでは動いていくので、同時に筋肉量もついてきます。
骨格が歪んだままがむしゃらに筋トレをしても、必要な場所にはついてくれず、不要な場所ばかりついてくるといった現象が起きたり、骨の擦れなどから痛みにつながる場合もあります。
その為、安全に、適切に筋肉量を増やせるピラティスは妊活中の方にもとてもおすすめ出来るものなんです!
筋肉量が上がれば、血液を送るポンプとなってくれる筋肉たちが育つため、血流改善にも繋がります。
そして命掛けの出産時には体力消耗が凄まじいです。早めに動き始めておくと未来のご自身の為にもいいでしょう。
自宅でできる骨盤ケアピラティス
ペルヴィックカール
背骨の流動を高めたり、骨盤のコントロール力に繋がっていきます。骨一つ一つを動かしてるイメージでやってみましょう!
2.吐きながら恥骨を顔に向けるようにお尻から一つずつ背骨を上げていく
3.恥骨を顔に向けた骨盤後傾位を維持したまま、逆再生のように胸から降りていく
4.スタートポジションへ
キャットストレッチ
骨盤と背骨の連動性を高めながら、脊柱の可動性を上げていきます。丸めること、反ることを正しく学んでいくことでリラックス効果にも。
2.吐きながら尻尾の骨を下に向け(後傾)腰椎、胸椎頚椎と一つずつ丸めていく
3.吸いながら今度は骨盤を前に倒し背骨を一つずつ反らしていく
マーメイド
骨盤の歪みにも繋がる股関節にもアプローチができます。骨盤の高さの歪みがある方股関節が硬い方に特におすすめです。
片足のお姉さん座りのようなZ型で座っていきます。難しい方はお尻の下に何か高さのあるものを置いたり、あぐらの体勢でも構いません。
2.吸いながら背骨を元の位置、手をお尻の横に下ろす
3.何度か繰り返したら、足を組み替え反対も同様に
まとめ
今回ご紹介したエクササイズはご自宅でも、比較的安全に取り組んで頂けるものばかり。
自宅でのセルフケアは適度に、時間がある方やお近くに信頼できるインストラクター、スタジオがあればぜひそこで定期的に身体を見ていただけるとなお良いと思います。
その際の注意点としては、フィットネス要素の強いスタジオにはいかないこと。
妊活中には適度な運動が大事ですが、激しい動きや負荷が高すぎるものだと着床しづらかったりと、良かれと思ってやっていたものがデメリットになってしまう可能性もあります。
パーソナルで、あなたに合わせたメニューで向き合ってくれたり、産前産後の知識が豊富な素敵なインストラクターを探してみてくださいね。