からあげクンとは、ローソンの人気商品の1つです。
レジ前に陳列されることもあり、一度は目にしたことがある人がほとんどでしょう。
たった数個食べただけかもしれませんが、ダイエット中に揚げ物を食べてしまったことで、罪悪感を抱いてしまう方もなかにはいるのではないでしょうか。
本来であれば我慢できそうなものの、美味しさを知っていたり食べやすい大きさになっていたりするためか、つい食べてしまいたくなる気持ちも分かります!
しかし実は、からあげクンは選び方と食べ方さえ工夫すれば、ダイエット中でも取り入れられる「意外な味方」になり得ます。
本記事では、からあげクンの、カロリーや栄養面から考える賢い食べ方を解説します。
※セブンイレブンやファミリーマートで販売しているからあげも同じように考えてもらっても問題ありません。
からあげクンのカロリー・栄養成分(たんぱく質・脂質など)をチェック!
まずは、からあげクンのカロリーや栄養成分をチェックすることから始めていきましょう。
こちらは、ローソンの公式ホームページで確認できます。
からあげクン(レギュラー)の栄養成分は?
からあげクン(レギュラー)の栄養成分(1食5個入り)は、以下のとおりです。
- カロリー:226kcal
- たんぱく質:14.4g
- 脂質:15.4g
- 炭水化物:7.8g(糖質:7.3g/食物繊維:0.5g)
- 食塩相当量:1.5g
このように、からあげクン〈レギュラー〉は高たんぱくで糖質が比較的少なく、ダイエット中でも取り入れやすい栄養バランスといえるでしょう。
フレーバー付き(レッド・チーズ)のからあげクンとの比較
からあげクンはレギュラー以外にも、フレーバー付きのものが販売されています。以下の表は、ほかのフレーバーで代表的な2つ(レッド・チーズ)の栄養成分(1食5個入り)との比較をまとめたものです。
項目 | レギュラー | レッド | チーズ |
カロリー(kcal) | 226 | 225 | 24.9 |
たんぱく質(g) | 14.4 | 14.3 | 14.6 |
脂質(g) | 15.4 | 15.1 | 17.5 |
炭水化物(g) (糖質/食物繊維) |
7.8(7.3/0.5) | 8.1(7.6/0.5) | 8.4(7.9/0.5) |
食塩相当量(g) | 1.5 | 1.7 | 1.7 |
参考:ローソン公式サイト「からあげクン レッド」
参考:ローソン公式サイト「からあげクン 北海道チーズ」
レギュラー・レッド・チーズの3種類を比べると、カロリーと脂質の面ではチーズ味がもっとも高く、ダイエット中にはやや不向きです。
レッドはレギュラーとほぼ同等の数値ですが、辛味によって食欲が刺激されやすいため人によっては食べ過ぎのリスクもあります。
その点、レギュラーはカロリー・脂質ともに控えめで、たんぱく質量も十分です。バランスがもっとも安定しているため、ダイエット中に選ぶならレギュラーが無断です。
からあげクンは身体に悪い?ダイエット中に気になる脂質・健康リスクを解説
ダイエット中にからあげクンを食べるとき、まず気になるのはやはり「身体に悪くないのだろか?」という点ではないでしょうか。
「揚げ物=脂質が多い」といったイメージから、健康面での不安を感じる人は少なくありません。
ここでは、からあげクンの健康リスクを解説します。
脂質はやや高めだが量と頻度を意識すれば問題なし
からあげクン(レギュラー)の脂質は1パックあたり15.4gでやや高めではありますが、決して避けるべき食品ではありません。
脂質は三大栄養素の1つであり、ホルモンの生成や細胞膜の材料として必要不可欠な成分です。極端に制限しすぎると肌荒れや疲れやすさ、代謝の低下につながるリスクもあります。
大切なのは、摂りすぎないことです。例えば1日に1パック程度を週に数回程度に抑えて、ほかの食事で揚げ物や脂質の多い食品を控えるなど、全体のバランスを見て調整すれば問題ないでしょう。
むしろからあげクンはたんぱく質も豊富な食べ物です。ダイエット中の栄養補給として上手に活用してみてくださいね。
からあげクンのトランス脂肪酸は過剰に心配しなくてもよい
からあげクンは揚げ物であることから、トランス脂肪酸が多いのではと心配する声もあります。
しかし、実際には過剰に心配する必要はないとされています。
その理由を、トランス脂肪酸の基礎知識から日本人の摂取状況まで順を追って解説します。
トランス脂肪酸とは、私たちの食生活に関わっている脂質の一種
トランス脂肪酸は脂質の一種で、マーガリンやショートニングなどの製造過程や植物油を高温処理する際に発生します。また、牛や羊の乳製品・肉などにも自然由来の形で含まれていることもあります。
加工食品を通じて、トランス脂肪酸は私たちの食生活に広く関わっている脂質です。
過剰摂取で心疾患のリスクはあるが、日本人の平均摂取量は基準以下
トランス脂肪酸の過剰摂取は、冠動脈疾患(心筋梗塞など)のリスクを高めるとされています。
しかし、この指摘は欧米など摂取量の多い国のデータに基づくものであり、日本人の平均的な摂取量はそれらの国に比べてかなり少ないことがわかっています。
日本人の平均摂取量はエネルギーの0.3%と低水準
WHOはトランス脂肪酸の摂取目安を「総エネルギー摂取量の1%未満」としていますが、日本人の平均摂取量はわずか0.3%です。上位5%の多く摂取する人でも0.7%前後にとどまり、基準を大きく下回っています。
したがって、通常の食生活で健康への影響は小さいと食品安全委員会も評価しています。
参考:内閣府食品安全委員会「食品健康影響評価の結果の通知について」
食品業界でも低減努力が進行中で、含有量は減少傾向
食品メーカーは、油脂の加工工程で発生するトランス脂肪酸を減らすための技術開発を進めており、実際に流通食品中の含有量は低下しています。
また、農林水産省の最新調査でも以前と比べてトランス脂肪酸濃度の低い食品が多くなっていることが確認されています。そして、消費者庁も2011(平成23)年2月に「トランス脂肪酸の情報開示に関する指針」を公表しました。情報開示のガイドラインを通じてその流れを後押ししています。
参考:一般社団法人パン工業会「トランス脂肪酸に関する低減化に関する取組み」
ダイエット中にからあげクンを食べるなら?賢い食べ方ガイド
ダイエット中は「揚げ物=NG」と決めつけてしまいがちですが、実は選び方と食べ方を工夫すれば、からあげクンも上手に取り入れられるコンビニメニューの1つです。
ここでは、ダイエット中でも太らないからあげクンの賢い食べ方を解説します。
1日5個までを目安にする
ダイエット中にからあげクンを楽しみたいなら、1日5個までを目安にしましょう。これはレギュラー5個で226kcalと、間食やおかずとして取り入れられる範囲のためです。
たとえば1日1500〜1800kcal程度に摂取カロリーを抑えている人であれば、5個(226kcal)は全体の15%程度になります。たんぱく質が14.4gも摂れるため、むしろ効率よく栄養補給ができます。
ただし脂質はやや高めなので、ほかの食事で揚げ物や脂の多い食材を避けるなど1日のバランスを見ながら調整しましょう。週に2〜3回程度など、頻度も意識するとさらに安心です。
食べるなら昼〜夕方の時間にする
からあげクンを食べるなら、昼〜夕方の時間帯に取り入れるのがベストです。この時間帯は活動量が高く、食後のエネルギーが消費されやすいためです。
反対に、夜遅くに揚げ物を食べると消化が遅れるうえに脂質がエネルギーとして使われず、体脂肪として蓄積されやすくなります。とくにダイエット中は、寝る直前の高脂質食品は避けたほうがよいでしょう。
昼食のおかずにプラス1品するなど、時間帯の工夫だけでも脂肪の蓄積リスクを下げられます。
実際はどうなの?からあげクンを食べ続けて痩せた人の口コミ
実際にからあげクンを食べ続けて痩せた人の口コミを見てみましょう!
大失敗💦こちら先週から発売されてました!意外と低糖質でダイエット向きなローソンの『からあげクン』から新商品が2種類!もう食べられたフォロワーさんも多いかもしれませんね。両方とも美味しそうなので絶対買う! pic.twitter.com/gR1rKfcBOY
— はると|3ヵ月で-10kg【食べ痩せ】 (@shiru2_toshitsu) January 14, 2025
ローソン新商品のからあげクンの成分が、意外と良かった。『脂質15g以下』だからダイエット中でも食べられる😍 pic.twitter.com/vrOSSMLIfU
— 土田ゆうや@ラクやせ (@yuu1234ts) April 29, 2024
からあげクン投入‼️
あしたから、簡単な自炊でダイエット飯作ります🍀*゜ pic.twitter.com/wkRYuU4Vto— KAELA-11kg達成㊗️ (@tm39love) June 23, 2025
なかには「からあげクン食べてしまった…」のようなポストも見かけますが、からあげクンをたんぱく質の補給元としてうまく活用している人が多くいました。
そして、からあげクンが多くの方に愛されている食べ物だというのもわかりますね。
食べる量や食べ方を意識して、美味しいからあげクンをうまく取り入れていきましょう!
からあげクンとダイエットに関連するよくある質問
ここでは、からあげクンに関連するよくある質問を紹介します。多くの人が気になっている質問なので、参考にしてくださいね。
ダイエット中にからあげクンを毎日食べても大丈夫?
毎日食べるのはおすすめできませんが、カロリー管理と食事全体のバランスがとれていれば週に数回なら問題ありません。
からあげクン(レギュラー)は1食あたり226kcal・脂質15.4gと、決して高カロリーではありません。ただし毎日食べると脂質が偏りやすく、野菜や食物繊維が不足しがちになる可能性があります。
毎日食べる場合は、野菜や汁物系と組み合わせるなど栄養バランスを意識しましょう。
からあげクンは筋トレ中でも食べていい?
筋トレ中でも、タイミングと量を意識すれば食べても問題ありません。
からあげクンは1食で14g以上のたんぱく質を摂取できるため、筋トレ後のたんぱく質補給として活用できます。
ただし脂質も15g程度あるため、トレーニング後の脂質を控えたい場合は、ゆで卵や低脂肪ヨーグルトなどと組み合わせて調整しましょう。
もし食べるのであれば、筋トレ後1〜2時間以内や昼食の主菜として食べるのがおすすめです。
からあげクンを賢く食べてダイエットの味方にしよう!
「ダイエット中にからあげクンなんて…」
このように思っていた方も、実は食べ方次第でダイエット中でもからあげクンをうまく取り入れられます。
とくにレギュラー味は高たんぱく・低糖質で、間食や主菜としても優秀です。1日5個程度を目安に、昼〜夕方の時間帯に食べることで脂質やカロリーの影響も最小限に抑えられます。
また、トランス脂肪酸や添加物も日本国内では厳しく管理されており、過度に心配する必要はありません。
ストレスの少ないダイエットを続けていくことが、継続の秘訣です。大人気のコンビニメニュー「からあげクン」も賢く食べて、あなたのダイエットに活用してくださいね!