
真理
みなさんこんにちは!
横幕真理です。
今回は、自分を知って活かして表現するための「クリエイティブライフアカデミー®」の主宰でもある、株式会社LUMIERE代表の長谷川エレナエレナさんに、人生のターニングポイントとなった出来事や、ウェルビーイング&エシカルな生き方のヒントについてお話を伺いました。
長谷川エレナエレナさんのプロフィール
株式会社LUMIERE代表
作家/平和活動家
葉山の海辺より、自由でクリエイティブな生き方やウェルビーイング&エシカルなライフスタイルを世界に発信。
自分と向き合うための様々なコンテンツや、セルフコーチング手帳やジャーナリングノートなどプロダクトの販売、オンラインサロン運営、全国/海外のリトリートツアー、クリスタルアカデミーの運営、クリスタル奏者としても活躍。
経営19年、国内外で15冊の書籍出版。箱根で禅をテーマとしたリトリート施設の運営。
自分を知って活かして表現するためのクリエイティブライフアカデミー®主宰。
人も動物も地球も心地よい社会を創るために、包括的で本質的な発信と活動を展開している。
横幕 真理のプロフィール
株式会社MAJOLI代表取締役
幼少期より太っている自分への強いコンプレックスから、無理なダイエットを繰り返す「万年ダイエッター」だったが、ピラティスとヨガに出会い、無理なく自然に理想のスタイルへ変化。カラダとココロを整えることで人生まで大きく変わり、「新しい自分」に出会う経験をする。
29歳で株式会社MAJOLIを設立し、これまでに累計4,000名以上の卒業生を輩出(2025年1月現在)
アメリカ・ラスベガスでピラティスを学び、独自のカリキュラムを加えた1日5分でどこでも実践できる「ちょこっとピラティス(通称ちょこピラ)」を開発。「自然に、しなやかに美しくなる」メソッドを忙しい現代人に提案し、多くの支持を集めている。
2025年2月3日発売!新刊「ちょこっとピラティス」
最初の人生のターニングポイントは、20歳のロンドン1人旅

真理
まず、読者の方に自己紹介をお願いします。

エレナさん
現在、私は葉山に住みながら、日本全国や海外を旅する中で気づいたことや、インスピレーションをメッセージに変えて皆さんにお届けしていて、これまでに15冊、本を出版しています。本の執筆や講演をしながら、自分と向き合う学校「クリエイティブライフアカデミー®」の運営や、「クリエイティブライフダイアリー®」のプロデュース、セルフリトリート®のインストラクター育成など、社会活動や、慈善事業のようなことに力を入れています。

エレナさん
表現活動の一環として、クリスタルボールの演奏家としても活動し、リトリートやコンサートで演奏しています。

真理
たくさんの本を出版されているなかで、一番伝えたいメッセージについて教えてください。

エレナさん
「自分を知ることの大切さ」です。多くの方が自分自身と向き合う方法を知り、自分が本当に大切にしたいものを、大切にして生きられるようになり、真の豊かな人生を送れるようになったらいいなと思っています。「自分で自分自身を幸せにできる人を増やす」ことを目的にして、それを軸に本を書いています。

真理
そういう考え方になった人生のターニングポイントは何だったのでしょうか?

エレナさん
最初のきっかけは、20歳の時にロンドンに1人旅をしたことです。私は田舎の限られた狭い世界が嫌で、17歳で上京してアパレル業界で働きはじめました。ちょうどSHIBUYA109カリスマ店員ブームの時代で、メディアに出させてもらったりもしたのですが、20歳の頃に仕事をやめたのと失恋が重なって人生に迷い、自分を見つめ直そうとロンドンに1人旅に出たんです。

エレナさん
その頃はスマホもなかったし、英語も全然しゃべれなかった。時間だけはたくさんあったので、ノートに自分の気持ちを書きはじめたんです。最初はネガティブな内容ばかりでした。でも、だんだん「じゃあ自分はどうしたいの?」と自分に対する質問に変わっていったんです。その答えをまたノートに書く、ということを続けていったら、自分自身とのパートナーシップを築けるようになっていったのです。その時、どんな質問をしたのかは『
自分の人生が愛おしくてたまらなくなる100の質問ノート』に書いています。


エレナさん
今でいう「マインドフルネス」とか「コーチング」を自然に当時からやっていたんだと思います。

もう一つの人生のターニングポイントは、亡き夫との出会いと別離

真理
そこから、今の活動にいたるきっかけは何だったのでしょうか?

エレナさん
私は夫を30歳の時に亡くしているのですが、それが人生で一番のターニングポイントです。ロンドン1人旅のきっかけになった失恋の相手というのは、亡き夫でした。 私は、1人旅から帰ってきたら、自分のエネルギーが変わったのか、別人のようになったんです。そのタイミングで、彼から「付き合いたい」と言われました。そこから日本で一緒に暮らし始め、結婚しました。10代の頃に海外をバックパッカーをしていた夫は、いつも自由に人生を楽しみ、自分に自信があり人に愛されていて、私にとって「こんなふうに生きてみたい」と初めて思えた人だったんです。

エレナさん
けれど、30歳の時に彼は突然、海で亡くなりました。彼が亡くなるまで私は、サロン経営をしていました。いろんな場所で店舗を持ったり移転したり、全部で6店舗くらい運営していました。それなりにうまくいってたと思います。その頃から旅が大好きで、20代の時は一人旅をよくしていて、仕事も含めて特にヨーロッパの周遊や、スリランカでアーユルヴェーダも学んだりしていました。

エレナさん
でも夫が突然亡くなり、その時「もし自分が今死んだら後悔することはないかな」と、深く考えたんです。サロンの経営自体は順調だったんですけれど、もっといろんな経験がしたいとか、いろんな人に出会いたいとか、人の役に立つことがしたいという思いがすごく強くなってきて。それでサロン事業を整理し「よし、これからは時間と場所に縛られない働き方をしよう」って決めたんです。夫が海外や海がすごく好きだったので、世界中の海に散骨も兼ねて2年間、毎月海外を旅することにしました。周りからは「大丈夫なの?」って心配されましたけど、貯金を使い切っても、旅が終わったら新しい道が開けるはずって信じていたんです。

エレナさん
旅をしている間も、ずっとブログを書き続けていました。日本に帰ってきた時は、今までの経験を活かして人前で話をさせてもらったり、企業のアドバイザー的な仕事を少しずつ受けたりしていました。でもそれだけじゃ生活できないなって思っていた時に、ちょうど散骨の旅が終わって、出版のお話をいただいたんです。それで33歳の時に本を出すことになって。

真理
長谷川さんのアメブロを拝見しているとすごく素敵な文章で、長文でも飽きずに読み進められます。文章を書きたいけど書けないという方に向けて、文章を書く時のアドバイスをいただけますか?


エレナさん
まずは「伝えたいことは何なのか」を決めることです。 「結論から書く」こともそうですが、なるべく言葉を取り落として短くすることを意識してます。これは難しいんです。私も最初からそれができたわけじゃなく、何回も書いたり、途中まで書いては書き直したりして、やっと今の形になりました。
心と体が健全で、満たされている状態=ウェルビーイング

真理
長谷川さんが考える、ウェルビーイングでエシカルな生き方とは?

エレナさん
私にとってウェルビーイングな生き方というのは、真の豊かさ、心と体が健全で、満たされている状態です。もちろん、幸せの定義は人それぞれだと思うんですけど、物質やお金だけじゃなく、愛やつながり、感謝といった、目に見えない、測れないものの中にどれだけ豊かさを感じられるか、ということだと思います。昔の人々は、自然とウェルビーイングな生き方をしていたと思うんです。でも特に日本は、戦後、経済的には発展して豊かになった一方で、心の豊かさは反比例するように失われてきた。それを取り戻そうという動きが、今のウェルビーイングだと思います。

エレナさん
エシカルな生き方も、私の中では似たような意味を持っています。昔の人々は自然とエシカルな暮らしをしていて、物事の始まりから終わりまでを理解していました。でも、今の社会は全部が分断されています。例えば食べ物がどうやって私たちの手元に届くのか、服がどのように作られているのか、そういうつながりを知らないし、考えようともしない。今、私たちの着ている服の中には、劣悪な環境で作られているものもある。本来なら、もっと広い視点で物事を見て、考えるべきなんです。結局のところ、エシカルな生き方というのは、失われたつながりを取り戻す生き方なんじゃないかと思います。

真理
そういった大切なことに気づくために、私たちに今できることはありますか?

エレナさん
まずは自分に余裕を持つこと、自分に優しくなることだと思います。自分に優しくなれたら他人にも優しくなれ、社会にも目を向ける思いやりの気持ちが生まれます。今の時代、情報も物も溢れすぎているからこそ、シンプルに考え、本当に自分にとって大切なものは何かを見極めることが大切です。今は、SNSでいろんな情報を見て、「あの人がやってるから私も」とか、本当は必要のないものを買ったりしていますよね。でも本当は、持っているものを減らして、本当に必要なものだけを大切にする。そうすることで余裕が生まれて、他人にも優しくなれるし、社会のことも考えられるようになると思うんです。

エレナさん
私は世界を旅する中で、特にヨーロッパの暮らし方に惹かれました。芸術や歴史ももちろん素敵ですが、物を大切に長く使ったり、仕事よりも家族との時間を大切にしたり、日々の暮らしを楽しむ姿勢に。日本人って忙しすぎて、大切なものを見失っているように感じます。

真理
私もインドに行った時も同じことを感じました。自分が必要以上にものを持ちすぎていることに気づいて、帰国後すぐに断捨離をしました。

エレナさん
でも、自然の中で暮らすのが最適なのかというと、そこはバランスだと思います。社会のシステムを健全な方向に戻したい気持ちは、個人的には強くあります。ただ、極端になりすぎると誰も関心を持たなくなると思うので、大切なことに気づくきっかけを作りたいと考えています。みんなが興味を持てる伝え方や活動をしたいと思い、一方の気持ちもわかるけれど、もう一方の意見も理解できるような橋渡しのような役割を意識しています。

東京から葉山への移住を決意されたきっかけ

真理
今後も葉山にずっと住む予定ですか?

エレナさん
わからないです。やりたいことは常にありますし、新しい出会いや直感で変わるかもしれません。今のところは葉山に住み続けるつもりですが、1年後、2年後のことは正直わかりません。ミラクルな出会いとかで、人生って一瞬で大きく変わると思うので。

真理
長谷川さんが葉山への移住を決意されたきっかけについて、詳しく教えてもらえますか?


エレナさん
私は、千葉県銚子の海の近くで育ったので、海や山といった自然が大好きなんです。東京に17年住んでいた時も、週末はよく山や海に出かけていて、「こういうところに住めたらいいな」という思いは昔からあったんです。でも、移住って本当に勇気がいることじゃないですか。仕事もリセットしないといけないし。当時は1年で3、4冊の本を書き、毎週のように全国で講演をする生活を送っていました。最初はすごくありがたかったし、自分がやりたかったことでもあったので、やりがいも感じていたんです。でも、それを続けていくうちに、自分が機械のように動いているような感覚になってきて。手帳を見ると予定がびっしり埋まっていて、「これ、ずっと続けられないな」って思うようになったんです。

エレナさん
そんな時、それまで全然元気だったのに、卵巣嚢腫になって。35歳くらいの時でした。深刻な状態ではなかったんですが、腹腔鏡手術を受けることになったんです。それが私にとって大きなサインだったんです。「このままじゃ本当に病気になってしまう。ここで人生の軌道修正をしないと」って。それをきっかけに、たくさんのものを手放して、仕事の時間も大幅に減らしました。代わりに、自然の中でアーシングをしたり、山登りをしたり。4匹の犬たちとの一緒の時間を大切にする暮らしを始めたら、心がどんどん元気になっていったんです。「あ、ウェルビーイングってこういう感じなのかな」って、体で実感できるようになりました。

真理
何かを手放すのって、本当に勇気がいることですよね。

エレナさん
そうなんです。みんな「手放した方がいいな」って分かっているけど、なかなか踏み出せない。私もそうでした。何かを始めるより、手放す方が難しいと思います。でも私は、いつも自分に「本当にこれをやりたいのか」って問いかけるようにしています。「ちょっとやりたい」じゃなくて、「本当に本当にやりたい」のか。特に私は、大切な人や犬たちとのお別れも経験してきたので、人生は意外と短いということも実感しているんです。

エレナさん
自分の価値観、私は「being」って呼んで常に発信してるんですけど、それが明確であればあるほど、人生で大切なことが見えてくる。そうすると、無駄な付き合いとか、人の噂話とか、そういうネガティブなことに時間やエネルギーを使うのが「もったいない」って思えてくるんです。自分の命の時間を削ってまで、そんなことをするのは「魂に申し訳ない」って感じるんです。だから、セミナーとかで相談を受けた時も、「本当にそれをやりたいの?やりたくないなら、全部やめた方がいいよ」って伝えています。自分自身にも、そう言い聞かせているんです。
「自分を知ることがすべての始まり」

真理
最後に、自分らしく生きたいという読者の皆さんにメッセージをお願いします。

エレナさん
最新の本のサインに添える言葉なのですが、「自分を知ることがすべての始まり」なんです。「自分とは何者なのか」今、自分が何が好きで嫌いで、何が心地いいのか悪いのかなど、自分以外は誰も分かりません。まずは自分が自分を知ることです。

エレナさん
「自分をもっと活かしたい」という人も多いですが、まずは、自分と仲良くなることからはじめてほしいです。頭ではなく心に「本当はどうしたい?」と聞いてみてください。「でも昔はこうだったし」と思うのは頭で考えている思考の方です。そうではなくもっと感覚を信じて、「どっちがワクワクするか」「どっちが心地いいか」といった基準で選んでいってほしいです。すると自分に優しくなれるし、自分の心の声が素直に聞こえるようになります。 それが、自分らしく生きていくことの、最初の一歩になるんじゃないかなと思います。

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