ヨガの資格RYT200(全米ヨガアライアンスRYT200)は、現在オンラインや隙間時間に受講できるようになり、とっても人気の資格の一つで、たくさんの方が取得されています。
ヨガの学びは心にも体にもよく、もっとヨガをたくさんの人に伝えたいという気持ちが膨らみますね。
看護師ヨガインストラクターのTomokoと申します。
看護師としては15年ほど、ヨガインストラクターとしては、全て個人主催にはなりますが、3年ほど指導しています。
看護師をしながらヨガの学びを深め、RYT以外にも、腸活、経絡、シニア、キッズ、マタニティ、骨盤矯正等のヨガの講座を修了しております。ちなみに、今は小顔ヨガの勉強中です。
私はスタジオでの勤務はしたことがありませんが、副業としてヨガインストラクターを続けてきました。
RYT200取得後にぶち当たる壁は、「どこでヨガを伝えるか」「スタジオに就職するのか」「個人開催で伝えていくのか」です。
今回はヨガ資格取得者(もしくはこれからヨガ資格を取得する方)に向けて、個人開催でヨガインストラクターをしている私の経験談をお伝えしていきたいと思います。
RYT200を取得したきっかけ
私がRYT200を取得したきっかけは、コロナ禍でヨガスタジオに通えなくなり、オンラインで学べるのであれば、自分でヨガを学んでしまおうと思ったことでした。
当時正社員で会社勤めをしていたので、ヨガインストラクターになる気はありませんでした。
しかし、ヨガを学んでいくうちに、自分だけの知識として持っておくのはもったいないという気持ちが強くなり、RYT取得後は、無償ではありましたが、友人や職場の同僚にオンラインでヨガレッスンをしていました。
ヨガレッスンを開催していると、ヨガを伝えている自分も相手も心地よい素晴らしい時間になる、今の仕事よりもヨガレッスンをしている方が人を幸せにできるのではないかと思い、ヨガインストラクターとしてヨガをもっと伝えたいという気持ちも高まりました。
正社員として働いていた会社をきっぱりと辞め、ヨガインストラクターとして活動することに決めました。
正社員を辞め、ヨガインストラクターとしての道へ
ヨガインストラクターとして活動をするのに、まずはスタジオ就職するのか個人開催をしていくのかを考えました。
スタジオへの就職は、まず年齢制限があること、そして学んできたヨガを伝えたいということを優先し、個人開催のヨガインストラクターになることを選びました。
しかし、会社勤めしかやったことない私は、個人開催でどのように新規の方を増やしていくか全くわかりません。値段設定も分かりませんし、場所選びもさっぱりわからない、という状態でした。
RYTの授業ではヨガビジネスを学んだりもしますが、そこではオーディション対策、ヨガレッスンをする場の環境作りを学びましたが、全然イメージがつきませんでした。
そこで、住んでいる地域のヨガインストラクターと知り合いになったり、RYTのスクールの講師に話を聞いてもらいました。色々な意見や、アドバイスをもらうことができました。
アドバイスとしては、スタジオでレッスンをするだけよりも、企業等で営業をしていき、企業の方にヨガレッスンを提供する方法もあるとのことでした。
少しずつ行動開始してみるものの、住んでいる地域には素晴らしいヨガインストラクターの方々が多く、すでに充足されている状況。個人開催のスタジオレッスンの集客も行き詰まってしまいました。
おかげさまでいくつかスタジオレッスン以外でのレッスンを提供させていただくことはできますが、単発のレッスンが多いです。
これから先、どうしたら良いかわからず、色々調べていると、ヨガビジネス講座というものを見つけ、いくつか受けてみました。ややお手軽なものから高額なものまで受けてみました。
ビジネス自体がさっぱりわからない私には、ビジネスのことを学べて、良い学びとなりました。ヨガインストラクターとして、自立して生活できるためのノウハウを学んでいくものでした。
自分の提供するものの価値を上げるためのノウハウが多くなり、ヨガインストラクターとしてではなく、思いっきりビジネスを作る内容もありました。
ビジネス講座を受講するにあたり、早く結果が出ると言われたが、結果なんて出る気配もなし。もちろん講座代でお金は減っていく一方。ヨガレッスンをしても、ビジネスの観点からお金を気にしてしまうこともあり、何だか心が疲弊してしまいました。
そして、一旦ヨガビジネス講座から離れました。
アシュタンガ八支則のタパスの実践
ヨガ哲学では、アシュタンガ八支則のタパス(苦行)について学ばれたと思います。
タパスは簡単にいうと、自分の決めた目標に対し、苦しんでも修行の一つとしてコツコツ頑張っていくという教えですね。せっかく決めた道、苦しいことがあっても当然、頑張っていこうと必死になります。
苦しいことが起きてしまうことは避けられませんが、他の素晴らしいインストラクターだって、頑張ってあんなに素晴らしいインストラクターになったのだから、私も努力しなくてはいけないと、苦しい状況の中頑張ろうとしました。
しかし自分が苦しい中、ヨガレッスンを開催するのは自分も苦しいし、生徒さんに心地よい時間を提供できているのか不安になってしまい、ヨガインストラクターとして基本的なことも抜けてしまいます。
そんな自分を責めて、知らず知らずに傷つけてしまっているという状況になりました。
アヒムサ(非暴力)という教えに反していますね。
アヒムサとは簡単に言うと、自分や人、あらゆる生き物や物に対して暴力(身体的だけではなく、言葉などの精神的も)を行わないという教えです。アヒムサは、とっても大切な教えで、自分を大切にして満たすことが基本となります。
苦しいと、生徒さんを満たそうという気持ちも薄れそうですし、心身ともに疲弊した状態では、ストレスを投げ合って傷つけあってしまいます。そんなヨガインストラクターからヨガレッスンを受けたくありませんよね。
まずは、自分を満たすことが大切です。ヨガインストラクターとして頑張るために、1本に無理やり絞る必要もありません。ヨガ以外の仕事をしていても良いと思います。副業でもヨガを伝えることはできます。
一気にやって嫌になるのであれば、コツコツとヨガを伝えていくということをできる土台作りも大切です。そしてその状況でコツコツ続けていくことが、タパスの実践ですね。
現在の私について
現在では、委託でのオンラインレッスンと、個人開催で好きな場所でヨガレッスンを提供しています。スタジオ選びにも時間を費やしましたが、良いなと思ったところは見学に行ったり、実際に知り合いに協力を得てもらい、場所を何度か変え、今のところに落ち着きました。
副業をしているのでお金の心配は薄れ(全くないわけではありません)、以前より楽しくヨガレッスンを伝えられるようになりました。
ですが、もっとヨガを伝えていけるようになるのが理想です。
今の開催しているレッスンを一つ一つ丁寧に行っていき、自分の経験とヨガインストラクターとしてブラッシュアップしていき、さらに多くの人にヨガを伝えていきたいと思っています。
コツコツ頑張っていると、協力してくれる人も現れます。そんな時には、甘えて協力してもらいましょう。
SNSでは、ヨガだけで生活されている素晴らしいヨガインストラクターさんを目にすることが多く、どうしても比べてしまいますし、早くそうなりたいと気持ちが焦ってしまいます。
その気持ちはとってもわかります。自分の個性や魅力を活かしながら、長くヨガを伝えられる方法を選んでいきましょう。
ちなみに、副業してお金があるからと言って、ヨガレッスンを無償で行い続けるのはよくありません。ヨガレッスンを開催したら、その対価を受け取ってください。それが続いてしまうと、心が疲弊してしまいます。
まずは、自分を満たして、出来るだけ心地よい状態でヨガを伝えられるようにすることです。自分が満たされていると、これから苦しい場面が訪れたとしても、素直に立ち向かえます。
一緒に自分のペースで、自分の理想とするヨガインストラクターに近づいていきましょう!
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